ユーロ豪ドル売り8連発損切り
ユーロ豪ドルを東京時間午後から売って
8連発、損切りを食らった。
すごいわ…。
最初、1.3220アンダーから売り、1.3225の損切を打ち抜かれ損切り。
ここでドテンしていれば、ここからでも70pips以上利幅が取れていたという滅茶苦茶っぷりが本日の相場である。
70だぞ…、1日でこれだけの利幅を取ることがどれだけ大変か…。
まあ、いい。
ただ、自分はユーロ豪ドルを買うという選択ははなから考える気もないので、この選択はどちらにしてもあり得なかっただろう。
で、ここで損切りされたのだからここから勝負を投げればよかったのだが、損切りを繰り返しながら、何度も売り上がってしまった。
最終、1.3290アッパーショートまでレートがもっていかれているのだから、滅茶苦茶である。
滅茶苦茶というのは値幅の意味ではなく、ユーロ豪ドルが、1.33にすら届こうとするような買いが生じた、ということが驚きである。
相場はつねに相場が正解で、間違たときは、それは相場が間違ったのではなく、自分が間違っている…
というたぐいの話は、相場の本を読むと時々出てくる話だが、
不遜なことを承知で言えば
本日ばかりは、相場の方が明らかに間違っていると思う。
豪ドルドルに至っては、0.67ミドルを割り込むんじゃなか、というほど下落しているのだ。
こんなレート、少なくとも2020年は一度たりとも見ることなどできない、と思っていたので、このあたりでこそ全力売りしたかったのだが、
下で捕まったポジションがいくつかあり、レバレッジから、小ロットしか売りで入ることができなかった。
まさか、コロナウイルスという材料のみで、ここまで市場が豪ドル売りの欲と恐怖に支配されるとは思わなかった。
ここまで豪ドルが売られるのは個人的にはわが目を疑うレートであり、
いまだ1.3180アッパーをうろついていること自体が、幻覚なんじゃと思えるほどである。
即座に売りが入るどころか、このあたりで下値堅くとどまっていることが信じがたい。
レートが拮抗しているということは、ここで売り買いが攻防しているということで
つまり1.6280越えというところに至っても買いを入れている豚がいるということである。
とはいえ、自分が最初に売りに入ったレートはさすがに安すぎた。
冒頭でも述べた通り自分が最初ユーロ豪ドルの売りでエントリーしたのは、1.6220アンダー。
1.6222あたりを、自分はユーロ豪ドルの売り買いの均衡ラインと考えてたので水準を上抜いたことで、最初の損切りにかかった。
いま振り返ると、1.6225の損切りはもっともベストな逃げ場で、ここがブレイクラインとなって、ここからトレンドがさらに走る。
この段階では、そこまでの一方的な上昇など、無論、想像もしていない。
自分としては、1.6230超えは異常なヒステリック水準だと考えていたので、1.3230アンダーから再度売りを入れると、1.3235の損切りにヒットし損切り。
1.3230を超えた後も、自分としてはここまではないという損切りを1.2045において、1.3230アッパーから売りを入れると、そこにすらぶつけられ損切り。
ここでもまだ逃げ場になりえたが、自分は再度売り上がった。
もはやここまでくれば、上はどこまでいくのかわからない水準まで買いが過熱しているため、どこから急速な転換が起こってもおかしくはない。
もちろん、青天井でさらに上に突き進むという状況もあり得る。
いずれにしても、自分としては、1.6250以上の水準は、もはや滅茶苦茶な水準にしか思えず
ここからさらに買っていくことなど、狂気の沙汰としか思えなかった。
しかし、東京勢はなおも買ってくる。
次は、さらなる日通し高値更新の1.6250アンダーを損切りとして
1.6240アッパーで4度目の売りを入れた。
しかし、ここも更新され、4度目の損切り。
再度、1.6250アッパーの高値更新の位置に損切りを置きなおし、5度目の売りを入れるも
またも損切り。
1.6250を超えてからはもう完全にさしたるレジスタンスが上にない状態で
ただただこの豪ドル売りの過熱感がどこまで続くか判断がつかず
売りで入るのはどうかとは思うが
ここから買っていくことは、もはやまともな判断が欠落しているとしか思えない水準となった。
がゆえに、1.6260アンダーから売り。
しかし、これも軽く突破され損切り。
次は1.6260アッパー、これも損切り。
1.6250あたりから、ポジションをすべて損切りせず、小口でホールドしながらナンピン的に売り上がったが、
ロンドン時間に入ってもこの一方的な買いは止まらず、
欧州ロンアニは、今度は自国通貨域ユーロを用いて、対ユーロで豪ドルを売り始め、
ユーロ豪ドルは、ついに直近高値1.6285に作られていた長い上ヒゲをすべて回収するという勢いにまで至っている。
米株先物が下げ足を広げ、現物株開始前にすでに500ドル近くも下げているのだから
さすがにドル売りにはなりようがないのかもしれないが、
あらゆる通貨が対豪ドルで買われているため、
豪ドルドルを除けば、その他ドルストレート通貨の下落は軽微に抑えられ、
ポンドドルに至っては、むしろプラス圏を推移している。
結局、途中でホールドしたショートは次々含み損が増加し、損切りを置いていたショートはことごとく切られていった。
1.6270アッパーに損切りを置いたショートが切られるに至って、もはやユーロ豪ドルの相場はどうなるか自分でもわからなくなってしまった。
自分が想定していたあらゆる水準が、なんら抵抗帯として機能しないのだから、お手上げである。
もはやこの世の終わりでもあるかのように豪ドルが売り倒されているが
豪ドルの下落が中国や人民元の代替えであるということは、豪ドルが完全に底割れするということは、金融市場のチェックメイト、を意味する。
つまり、詰み、である。
10年来続いたバブル相場の終焉であり、極端な言い方をすれば、世界経済の終わりである。
そこで、思う。
トランプ大統領は今年大統領選を控えている。
その前提で、2020年がはじまった1月早々、金融市場を詰みにしていいのか、と。
FRBの隠れQEはもちろん、企業の自社株買いなども黙認し、作られた金融バブル相場(と、自分は思っている)で史上最高値を更新続けてきた米株が、年初早々から崩壊をはじめる終わりの始まり、となっていいのか、と個人的には思う。
かねてより中国経済の崩壊、というのは各所で叫ばれていたが
最近は、中国バブルやの崩壊だとか、もっと過激な筋では、現在の共産党体制すら崩壊する、と叫ぶ者もいる。
随分以前に世界経済第2位の地位を中国に明け渡して以来、そんな中国が崩壊するとすれば、それに溜飲が下がる人々も多いかもしれないが、
中国経済が本当に崩壊してしまったとしたなら、隣国日本もタダで済む話ではない。
特に近年、中国依存が日本以上に顕著な欧州にとっては、中国経済の情勢は死活問題で、それは米国であっても例外ではない。
今回の中国の災難は、感染した人々にとっては災難以外のなにものでもないが、この被害拡大は、巡り巡って、中国政府にとってはこれを奇貨とし、それが結果的には中国経済にとって追い風になる可能性がある、と個人的には思っている。
中国経済にとって追い風となるということは、世界経済にとってもポジティブな意味をもたらすこととなる。
今回の新型肺炎の被害拡大が、中国政府にとって追い風となる最大の理由は、米国との関係である。
国が災害などの被害に見舞われたとき、通常は、他国からの支援の手が差し伸べられる。
米国が中国にそれをするか、という問題はあるが、米国がなんら支援の手をさしのべなくても、米国にはあらゆる国々の支援以上にインパクトのあるアクションが起こせる。
それは現在、米国が強硬に中国に対峙している制裁関税のたぐいの緩和である。
そのような方針を米国が示すだけで
いかなる国の多額の義援金に勝る効果をもたらすだろう。
米国が自国の利益だけを考える鬼畜のような国家でない限り、今回の中国の災難に対して、なんらかのコメントやアクションを起こすのではないかと思っている。
それが結果的に、世界経済にとってポジティブな方向へ向かうと市場が判断すれば
市場はそれを織り込みに行き、市場はリスクオン方向に回帰するように思っている。
そんなムードで市場が変わるかと言われれば、変わると思う。
実際、現在の豪ドル売りも完全にムードである。
現在の感染症拡大がどれだけの被害をもたらすかはまだわからない。
今回の問題に起因する経済指標的な客観的な数字は、まだ市場に何ら提供されておらず、市場は、ただこの感染症拡大による見えない損失の拡大を恐れ、ムードでリスクオフに傾いている。
さらに豪ドル。
豪州の最大の輸出先は中国であり、中国の減退は豪州に多大な悪影響を与える、と言われるが、
現在、新型肺炎が拡大している中国は、物資不足が顕在化していくことが予想され
支援物資のみならず、あらゆる物資の輸入の増加を中国は被害対策で行う可能性があり、
そうなれば、輸出国である豪州にとってはポジティブな内容となる。
まあ、これらは現在豪ドル買い方向であるユーロ豪ドルを売ってしまっている自身のポジショントークも多大にあるが、
豪ドルがふたたび大きく戻すかどうかはともかく、ユーロ豪ドルが大きく伸びていくというイメージは、やはり自分のなかではわかない。
豪ドルが大きく戻さなくとも、下げ止まるだけで、ユーロ豪ドルは大きく反落する可能性を持っている。
いま心配すべきは、豪ドルの底割れではなく、むしろユーロの底割れである。
豪ドルが底割れすれば、世界経済は詰むこととなるが、ユーロが下落することは、既定路線であり、世界経済の影響は限定的である。
もとよりユーロはまだまだ高すぎるし順にあり、いつ、その本来の価格に回帰してもおかしくない状況である。
とにかく、現在の市場は過度な警戒によるパニック状態に陥っているように思える。
東京午後から参入のユーロ豪ドル売りは、ロンドン市場を経て都合8回損切された。
天井狙いは死への道…であるが
本日の自分は、高値を更新するたびに売りを入れなおし、そのたびに損切りにかかるという連続で、
完全に天井狙いの欲豚が天井知らずの上訴湯で刈られまくっている状況である。
しかし、これほど短期間に一方的かつ連続的に損切に合うことは、自分にとってもほとんど記憶がない。
もちろん、上昇トレンドに向かって、売りを繰り返していれば、何度も損切は食らう。
しかし、自分もショートが損切されれば、そんなに何度も入りなおすことはない。
入り直しもするはするが、せいぜい3回くらいである。
延々売りで入りなおすのならば、
そもそも損切りの意味がない。
ただ、自分としては、豪ドルドルはともかくとして、ユーロ豪ドルをアップトレンドなどとは考えていない。
そもそもユーロを豪ドル以上に強烈なダウントレンドと考えていることから
豪ドルドルがダウントレンドであったとしても、ユーロドルもダウントレンドである段階で
その掛け合わせとなるユーロ豪ドルがアップトレンドにはなりようがない、と考えているのである。
さらにいえば、豪ドルの今後の継続的な売りについても懐疑的で
現在の豪ドルドルを筆頭とした豪ドル売りについてもいかがわしさを感じている。
豪ドルドルは先週末日足で三尊を完成させ、
中長期的にも下落を確実にするような足型を完成させた。
この教科書のようなチャートパターンを
本日の週が明けての東京は、フェイクにすることもなく、下窓すら開けて、その下落に追随するのだから
なんとNY勢に忠実な優等生なのか、という感じである。
この律義する東京勢の流れを、ロンアニは刈ることなく、むしろ追随して売ってきている。
これもかなり疑わしい流れである。
東京市場は、リスクオンのドル買い円買い相場のような流れとなっているようにみえるが
豪ドルドル以外の通貨ペアはほぼほぼ前日比プラスか現状維持で推移しており、豪ドルのみが一方的に売られていたという状況である。
つまり、本日の相場は豪ドルだけが売られる豪ドル独歩安相場なのである。
この流れにあって、たしかに、ドル円、クロス円とも下落しており
市場はドル買い円買いのリスクオフ、と言えなくもないが、
あらゆる通貨に対して豪ドルのみが過剰に売られていることから、
ドルストレート通貨においては、
むしろドル安気味なのでは、と言えるような状況である。
現在の下落が豪ドルの底割れを示唆し
世界経済崩壊の序章となる下落であるならば
豪ドル以外の通貨のげらくがここまで軽微であることはない。
中国経済が本当に崩壊するとしたら、
その打撃を受けるのは豪州だけはない。
世界中が打撃を受ける。
現在のコロナショックは、世界中の株式市場を全面安に追い込んでいる。
株式市場は一元的言動いているため、わかりにくいところがあるが
本当の世界同時株安、世界経済の崩壊のスタートとなる、世界の金融市場の暴落が、いまの流れの円筒にあるとするなら
ユーロやポンドもタダで済むはずがない。
ユーロは前営業日比と変わらない小動きで、ポンドに至っては前営業日比プラスというちぐはぐな状況が、世界経済崩壊前夜であるならば起こりえるとは思えず
本日の相場は一過性の豪ドル売り投機の相場、であるというのが、いまだ自分が描いているイメージである。
本日の相場は、欧米勢が作った豪ドル売り仕掛けの起点から追随し、東京勢がそれをヒステリック広げたことからはじまっている。
先週の豪ドルの売りのそもそも起点を作ったのは、オセアニア勢ないことはもちろん、東京勢でもなく、主にロンドン勢である。
もっと遡れば、年末に生じた不当なまでのドル売り相場をともなう豪ドルドルを0.700越え定着を阻むトップアウトさせ、最も最初の下げの起点を作ったのは、ロンアニとNY勢の混成部隊である。
ロンドンとNYが起点を作り、ロンアニが、その戻りをさらに叩いた、というのが、現在の豪ドルドルの相場で、
この流れの極の極で、東京勢が豪ドルの下値をさらに掘りまくっている。
年初、豪ドル相場がトップアウトしたとき、コロナウイルス問題などなかった。
それがダウントレンドが半ばをすぎて、現在の投げ売りに至る寸前で、中国の新型肺炎、コロナウイルスが突然現れ、それが豪ドル売りの材料とされるようになった。
この年初の豪ドル売りのセリングクライマックス最後の売りを突く進めるようなコロナウイルス発生のタイミングの良さから、
一部では、中国を混乱させるための生物兵器をどこかの国(まあ、そういうのはあの大国と決まっているが)が、拡散した、という都市伝説のような話を語るものさえいる。
たしかに、本日は1月最終相場で、年初からの豪ドル売り仕掛けのフィナーレとしての、豪ドルの売り豚にとっては、あまりにも都合のいいタイミングでコロナウイルスは発生している。
今月の豪州雇用統計は予想比プラスで、豪ドル売りが買い豚に大きく巻き戻された。
豪州単体でみたときに、豪ドル売りを仕掛けるに不都合となってきた流れの中で
今回のコロナウイルスの話は、豪ドルを年初から売り仕掛けている豚どもからすれば
恵みの雨のようなものである。
人から人への感染力の異様なまでの強さと、その速度もまた、生物兵器を疑われている理由であるというが、その真相はわからない。
いずれにしても、予想以上の感染拡大に、各国首脳も、本件についてコメントを出すことも多くなりはじめてきた。
それに加えて、週明けは、イランが米大使館にミサイル攻撃を行った、という真偽不明のリスクオフニュースも飛び込んでいる。
こうした流れの中、ドルカナダは東京時間早々に1.3150を抜けて、1.3160アッパーまで上値を伸ばした。
さらにロンアニらも、そのドルカナダの一方的な上昇にまったくカウンターを当てることなく、素直にドル買い方向で進み、ドルカナダは1.3190まで上値を伸ばした。
自分はドルカナダの上昇を想定しながら、ドルカナダは本日結局買いそびれたが、
この上昇の流れは、ドルカナダの先行きについて、かなり不安になる上昇の仕方である。
本日、ロンアニがドルカナダの高値を更新した東京勢を一切刈るころうともせず、むしろ追随しさらなる高値を追ったこと自体が不自然である。
あまりにもロンアニらしくない動きで
これはロンアニどもが豪ドル売りを急ぎ、豪ドル売りドル買いの流れを止めようとしなかった結果
ドルカナダにドル買いが起こり、ドルカナダはまともな押し目も作ることなく上値を追ったように思う。
こういう豪ドルのみにターゲットを絞った投機的な売りが繰り返され、その結果としてのドル買いでドルカナダが上昇したとなると
この巻き戻しの円売り起こった時に、
ドルカナダは必要以上に下押しする可能性が高まる。
自分のいまのメインイメージはドルカナダの買いだが、
その高値更新を、北米と何の関係もない東京勢に先取りされ、さらにこれた北米と全く無関係の欧州、ロンアニに続伸される、という流れは、その通貨のもつ収まりどころに不当な歪みを与えることが多い。
例えば、英国と直接関係のない東京勢が、昨年、英選挙での保守党勝利で、不当にポンドを買い上げ、1.35アッパー水準まで上値を伸ばした後、それが丸ごと削られ、
その水準にいまだまったく戻れていない、という状況と似ている。
この英国と何ら関係のない東京勢がパニック的にポンドを不当に買いあがった結果
年末のあの一方的なドル売り相場においてすら、ポンドドルは1.32半ばあたりまでしか値を戻すことができなかったのである。
もちろん、東京勢が先取りした大きな上昇や下落は、後の暴落や暴騰を示すトレンドの進行を示唆する場合もあるにはある。
しかも、今回はその後のロンアニすら、投稿勢の方向に追随しているのである。
こんなことは、10回に1回くらいのかなりレアなパターンである。
普段なら、東京勢がこうしたトレンドフォローを行った流れにロンアニが追随するこど稀で、個人的な感覚では、その極端な値段のブレの10のうち8くらいは過度な楽観や悲観がもたらした一時的な超過水準となることの方が多い。
たとえその方向が後の相場から見た時に正しかったとしても、その高安更新を市場が承認するまでの間には、東京勢単独が追った高安は、そこから深めの調整、つまり東京勢がほぼほぼ刈り取られるところまで相場が調整を経てからの場合の方が多い。
そうなると、またも割を食らわされそうなのが、ドルカナダである、と思えてならない。
ドルカナダは、カナダ中銀の政策金利発表の日からアップトレンドがより進んだが
1.3170までもの戻り高値を更新したのは翌東京勢のみで、そこからはやや深い調整に見舞われた。
そこからようやく先週押し目が入ったところで、またも本日の週明け東京勢が戻り高値を更新するという状況、さらにはロンアニすらその高値をさらに更新するという動きは、さすがにやりすぎである。
北米市場は米国もカナダもまだ開いてさえいないのである。
ドルカナダはまだまだ下落トレンドへの転換は起こらないと思うが、
本日の東京勢単独による窓開けからの上値追いにしても、その後のロンアニのさらなる続伸にしても、この豪ドル売りだけを目的とするような一方的なリスクオン相場追いは、ドルカナダの上昇にいったんのブレーキをかけいまいちど下値追いの調整が入る可能性が高まったように思えてならない。
その意味で、ドルカナダについては、いったんは様子見に切り替え、かなり深めな押し目を待たねばならなくなってように思えている。
そんななかで本日はユーロ豪ドルを売ることにしてしまったが、
いまだに豪ドル売りの投機相場が終了の兆しがない。
年初めのイランの米国爆撃のリスクオフ相場は、早々にイラン当局が声明を発表したため、その後、急速なドルの買い戻しが起こったが、
今回のコロナウイルスを口実とした豪ドル売りについては、中国当局がなんら声明らしものを表明しないことから
売り投機を終了させる口実が売り豚どもに見当たらず、
もあや売りの極地にありながら、さらに売り続けるしかないような状況になってしまっている、と思っている。
豪ドルは、本日の一方的な下落から、年初来の安値を更新するような状況となっており、売り豚どもが本来ここまで下げる気がったのか、と思えてくる。
いまや買い豚のポジションの投げがさらなる下げを誘引しているのか、いまだに新規の売り豚が突っ込んで売っているのかはわからないが、
前段でも述べた通り、豪ドル相場の底割れは、世界経済の終わりの始まりで、金融市場崩壊のトリガーである。
まだまだ米株のバブル相場を続けたい買い豚どもにとって、コロナウイルスという材料のみで金融市場の崩壊のトリガーになるとおもっているわけもなく、
いつ大底というババをつかむともしれないなかで安値をさらに売るということを惰性的に続けているのがいまであろうと思っている。
今朝のリスクオン方向への窓開けから突き進んだ豪ドルドルの安値追いは、最初は東京勢のみがパニック的に売った結果だけの相場だった。
そこにロンアニまで追随したことで、豪ドル相場はもはや誰かがかならずババを掴むということを承知のチキンレースを続けているような状況ではないか、と思っている。
豪ドル売りがいったんおさまるとなると
それにともなって高値を追っていたユーロ豪ドルも下落する可能性が高まる。
豪ドルドルにせよ、ユーロ豪ドルにせよ
本日の豪ドル売り相場で、レンジをそれぞれ豪ドル売り方向で上抜け、下抜けし
しかもその抜けたレンジ幅分、すでに上げ幅も下げ幅も作ってしまっている。
テクニカル的にみても、豪ドルはもうこれ以上売りようがないという極限的な水準にまで達しており、
ここからさらに売っていくというのは
欲にまみれた突っ込み売りか
恐怖に支配された、大底の損切りか
というどちらか、のような状況となっているように思う。
とはいえ、ここで豪ドル買い方向に相場を傾けるのは完全なる逆張りであり、まったく推奨できることではない。
自分も本日は愚かなことをしている、という自覚はある。
しかし、ここからさらに豪ドルを売ろうというのは、強欲がすぎる、と思う。
市場がリスクオフとなれば、最も売られる通貨が豪ドルというのが、これまでの定説である。
しかし、そもそもいまの豪ドルがそんな存在なのか、という根本的な疑問が自分にはある。
以前の豪ドルは記録的な好景気を続け、高金利通貨でもあったことから、リスクオン時にはアセットマネーのように積極的に買われる通貨の筆頭であったが、
現在、利下げを繰り返し、もはや高金利通貨としての影もない豪ドルは、リスクオン局面があったとしても積極的に買われるような通貨ではなくなってきていると思っている。
これは逆説的に言えば、リスクオフ局面であってもその下値余地が限られる、ということである。
現在の豪ドルは、リスクオフ時にそこまで下げ幅を作れるほどに、リスクオンの時に買われていないように思うのである。
その点が、現在でもリスクオン局面で過剰なまでに売られまくっている円とは異なる。
円はずっと低金利で、リスクオンの時には積極的に売られる通貨ではあるが
同じ低金利通貨に成り下がった豪ドルは、
今後、リスクオン時にむしろ売られて行ってもおかしくないような通貨になってきていると思っている。
もちろん、中国への貿易依存が異様に高い豪ドル経済は、中国からの影響を多分に受けることとなり、
現在の市場の材料が、中国発のコロナウイルスとなってしまっている現在、中国の代替えとして売られやすくはなっているだろうが、
これはこれまでのリスクオフ相場における豪ドル売りというよりは、疑似人民元のような豪ドルが、中国の悪材料に売りで反応している、という状況にすぎないと思う。。
現在の中国の新型肺炎、コロナウイルス問題は、沈静化するどこか、拡大傾向にあり、その感染源となった武漢市などは都市そのものが閉鎖されたような状況で、機能マヒのような状態になっていると聞く。
中国は1月25日に春節を迎え例年ならそのお祝いムード人々の財布のひもを緩めるはずが、よりによってこの時期に合わせパンデミックを引き起こしかねない現在の事態は、中国経済にとって小さくないマイナスの要因とはなるだろう。
ただ、今回の件は、先週まではそれほど金融市場全体に波及するリスクオンには結びついておらず
週初め窓を開けるほどのリスクオンに相場が傾いたのは、米国にも初の感染者が見つかった、という報道からである。
そこから下落が加速し、現在、米国で2人目の感染者が確認されたとの報道が出た。
それ以前は、今回の集団感染が中国で何百人増えているといわれても、何人死亡者が出ているといわれても、さしたる反応も見せなかったのに、米国で1人感染者が見つかったというだけで、欧米勢は強烈な売りに転じ、その売りを今週のアジア市場が極端に悲観方向に増幅させた、というのが、現状であると思っている。
中国本土で何千人死亡しようがそれほど大きくは反応しなかったのが、米国で1人2人感染者が確認された、ということでそれ以上に相場が反応する。
人命の重さを人数の多寡で測ることなどできないが、欧米の投機家どもは、明らかに人の命の重さに差をつけている。
これは自分の勝手な偏見であるが
もしも米国に感染者が1人も発見されていなければ、中国で10万人の死者が出ようとも
金融市場は、それを欧米から見た対岸の火事として、それほど反応を見せなかったのではないかとすら思える。
相場に道徳や倫理を持ち出しても仕方のないことなのかもしれないが
中国で1000人の感染者が出ようと、数十人の死者が出ようと反応を限定的としながら、米国に1人感染者が拡大されたとたん、そのはるか何倍も大きくリスクオフに市場を傾けるというのは
過剰反応であると言わざるを得ない。
自分は米国もそうだが、中国にも友人が多数おり、今回の新型肺炎の拡大という事態を材料として取引プランを立てることには罪悪感がないわけではないが、
現状トレードを講じる際、現在、市場がこれを材料視し、東京勢など特にそれを過剰に材料視するというならば、こちらもそれを踏まえたうえでトレードイメージを図るほかない。
ユーロドルは現在、1.63をうかがい、豪ドルドルは0.6750を割れすら視野にある。
ただ、これら水準は、米中貿易問題が過熱し、市場に強烈なリスクオフの発散した時すら、上値下値の強烈な支持線抵抗線となったゾーンである。
強烈な地政学的リスクが高まった時すら定着できなかった水準を
伝染病という材料一つでやすやすと突破できてしまうとするなら、
為替相場にかぎらず、あらゆる金融市場は金融市場と名乗るべきではない。
しかも、間接的にはその英子湯が大きい国ではあったとしても
今回の問題は豪州の問題ではなく中国の問題である。
本日、パニックでも仕掛けでもいいが
こんな極限的な水準で豪ドルを売り倒してきたあらゆる豚は、
近い将来、その狂っているとしか思えないまでの安値圏ですら売っていった、ということを、後に骨の髄まで後悔してもらいたいと思う。
豪ドルドル 1.6765でまで売り
ユーロ豪ドル 1.6290まで買い
本日の豪ドルの投機の売り豚は、こんな狂ったレートまで豪ドルを売ってきた。
上記はしっかり記録にとどめておきたい。
上記は、近日中に、救いようのない強欲(新規売りのバカ)と、恐怖に支配されすぎた被害者(自ら、もしくは望まぬ損切りをした豚)のツープラトンで生み出した、幻(?)の狂った価格であったことを、市場は理解することとなるだろう。
ポジション
EUR/AUD S 1.62908 1.62873 1.62601 1.62496 1.62495