やはりドルカナダは売りにしか見えない。あらためて売り。ユーロ豪ドルは1.6250アッパーをどの時間がつけてくるかで売り戦略が変わる

先週は、ドルカナダの売りを

日通し高値の高値も高値の位置で損切りを選んだ自分としては

その日の最も高い位置でポジションを投げるという最悪の結果となったが

 

週も終えようかというクローズ間際においても

日通し高値に張り付くレートで週をまたいでショートをホールドすることはできかった。

 

週末リスクもあり、そのままのショートでいることに危険しか感じなかったからである。

 

そして週を明けて、週末の地合いを律義に引き継ぐ相場は

小さいながらも窓を開け、1.33を超えてはじまったが

週末さしたる悲観材料も流れていないなかでの

週明けのドルカナダの買い追随は、明らかに出がらしのオーバーシュートで

いまさらながらドルカナダを買い戻す売り豚がいるとすれば、

それは明らかに、場違いな買い戻しで

となれば、この高値更新は、なんの材料もないなかで、

モメンタムのみで新規の追随買いをオセアニアンが試みてはみたものの

さすがにあまりの無理筋に、利食い売りを入れた、

というのが早朝相場の流れではなかったか、と思っている。

 

実際、1.33越えの滞空時間は短く、結局、1.32代に入った形で東京市場が開いた。

 

この流れを踏まえ、自分は1.3295あたりからあらためてショートでエントリーしたが、

 

先週末損切りしたレートよりも下から、また売りで入っている状況である。

 

ドルカナダは先週はじめ、あらゆる通貨ペアがリスクオフで突き進んでいるところで

先行してリスクオンのムードを見せ

1.3270アンダーから1.32割れまで進み、

その先行シグナルのような存在感を示したことに気高さすら感じたが

 

現在は一転して、あらゆる通貨ペアがリスクオンに動きつつある中で

ひとり出遅れたリスクオフ気味の動きで

時代に乗り遅れた老いぼれじじいのような、残念至極な動きに成り下がってしまっている。

 

いまのドルカナダの動きは、鋭敏さの欠片もないダサさの極致のような体たらくである。

 

全体がリスクオフであふれているときに、

単独でリスクオン気味に進んだかっこよさと思うと

カナダ中銀の利下げ選択を持っている発言から(そこには利下げの示唆すらない、と個人的には思っているが…)、

病的なまでにカナダドル売りが進み、そのかっこよさを台無しにしたうえで

周回遅れでリスクオフの仲間たちの流れにまた戻ってきた。

 

とはいえ、1.3320アッパーから、

あらためてリスクオンを見越した大口のたくらみが垣間見られるるものの

 

大衆の目は、いまだ周回遅れのリスクオフムードから脱することができず

ドルカナダがリスクオフの流れに戻ったと思った矢先

先週末のユーロの下落からのドル買いで

全体は一転リスクオフムードが消えかける相場に変わりつつあるなかで(いまユーロキャリーが流行ならば、ユーロ売り円買いは決してリスクオフではない)

これら大衆はいったん突き進んだドルカナダでのリスクオフ再開の熱にうかされているまま先週を終えた。

 

結果、先週の先行リスクオフシグナルのきらめきから一転

市場のリスクオフの終焉ムードに最も場違いなリスクオフ圧力をかける間に悪い通貨ペアに成り下がってしまってしまっていうのが、いまであると思っている。

 

この大衆の典型的な流れを考える意味で

ここで少し、ユーロ豪ドルの動きを振り返ってみたい。

 

ユーロ豪ドルは1.63アッパーでピークアウトし

先週の金曜のたった1日で、戻り相場の転換を示すところまで下落してきた。

 

示す、というのは控えめな言い方で、

短期足としては、完全にダウントレンドに転換しており、

いまのユーロ豪ドルは必ずどこかで売りを狙いたい筆頭格である。

 

先週金曜はドルカナダだけに集中していたため

ユーロ豪ドルをずっと売りたかった自分としては、その流れを見逃し

またもその下げ幅をまるまる取り逃してしまった形だが

まだ下げははじまったばかりで、むしろここから売りに入れるくらいがちょうどいいかもしれない。

 

ここまで一気に下げ幅を取られてしまうと、

現在の売りにはかなりの出遅れ感が否めないが、ここから売りが本格化すれば

現在のレートはまだまだ高く、まだチャンスは十分に残っている。

 

天井狙いをするなら1.63越えの天井掴みを先週2度にわたって東京がつけてきたときが

最大の売りのチャンスだったが

天底狙いは地獄道、のようなところもあるので、

そこに入れなかった段階で、最大のチャンスを逃してしまった感じもあるが、

最大のリスクを避けられたともいえる。

 

しかし、ここが天井だった可能性はかなり高かったというのは事実である。

それは天井を東京勢がきっちり掴んでくれたからである。

 

そんな過熱した豪ドル売りムードのなかで、その熱にうかされ

天井までつかむほどの、熱狂のまま(ほんと、アホである…)

最後は誰よりもユーロ豪ドルの高値を追った東京は

まんまと戻り天井をつかまされた形だが

現在は、現金なまでにその方針をあらため

いまは誰よりもユーロ豪ドルを売っているような無様さである。

 

どちらにしても、やりすぎだし、救いようがない…。

 

とにかく、東京勢はこうした相場の後追いばかりしかできないのだが

自分がいますぐユーロ豪ドルを売るとすれば、それと同じことをするのと同じで

こんな追随オンリーの売りや買いを、

ロンアニに逆方向にまた弄ばれないとも限らない。

 

ということで、東京が売り手に回っている限りはユーロ豪ドルの新規エントリーは見送らざるをえない。

こんな間抜けどもと心中はしたくない。

 

東京勢の順張りの動きは、新規エントリーではなく利食い場とするべきターンで

東京時間にユーロ豪ドルをエントリーするとすれば、

東京勢がユーロ豪ドルを買っているときにそれを行いたい。

 

ということで、ユーロ豪ドルの売りは明日以降に持ち越しになりそうである。

 

ユーロ豪ドルの理想的なシナリオとしては

ロンアニが本日、東京勢の突っ込み売りを踏み上げ、NYもそれに追随

これで東京勢のユーロ豪ドルショートがメタメタにされ

東京勢がまた狂ったようにNYに追随をはじめてユーロ豪ドルを買い始めたときに

売りでエントリーしたいと思っている。

 

もしくは、現在の追随売りから一転、東京時間のうちに買いに転じ

ロンドン時間までの間に高値を追うようなことがあれば

本日のロンドンタイム以降に売りを狙えるかもしれない。

 

ポイントとしては、1.6250あたりへの戻しをどの市場タイムがつけてくるかである。

 

選択肢は

1 東京時間のうちに1.6250を超える

2 ロンドン時間に1.6250を超える

3 NY時間に1.6250を超える

 

大きく分けると上記の3択となるが

 

1の場合は、問答無用でどこからでも成り行き売り。

2の場合は、NYのトレンド増幅の可能性が出てくるため、NY時間の反転を待つか、反転がなければ、翌東京まで見送って、翌東京時間から売り

3の場合は、NY時間は見送り、翌東京時間感から売り

 

となる。

 

どちらに転んでも東京勢が天井を掴まないことには相場は下に走らないと思っている。

 

ロンドン、NYどもがトレンドを走らせるとき

その損切の燃料となって、唯一?の損失を被らされるのは、いつも東京勢である。

 

もちろん、1.6250という戻りレートは二度と訪れず

このまま続落していった場合は、上記シナリオは根本から崩れることとなるが、

その可能性は低いように思う。

 

なぜなら、東京時間で、すでに安値を追っているため

この東京勢の突っ込み売りの売り玉は、ロンアニが上に担ぐための

買い上げための燃料となるからである。

 

再びドルカナダの話に戻るが、

 

東京勢の上記、ユーロ豪ドルに見られるような天井掴みの流れは

今回のドルカナダにおいても見て取れる。

 

先週のドルカナダのいきなりの戻しは、

週末の欧州通貨売り、ドル買いという一方的に偏った歪みの中から生じた

矛盾に孕んだものであったように思う。

 

 

現在の中期アップトレンドの状況を終えていないドルカナダにおいて

そこで売り向かっていた豚が

週末のポジション調整の意味もあって買い戻しをかけた面もあろうが、

 

その買い戻しの起点がドルカナダは1.3250がサポートとも重なり

日足200日移動平均線にも支えられていることもあり、

ここでのその自律反発の流れに

金曜に急速に起こった欧州通貨売りからのドル買いが加わることで

一方的な戻り相場を演じることとなったが

 

やはり11月21日の大玉の売りから、

一部の大口はすでにドルカナダの売りに転じていることがうかがえ

ドルカナダはすでに下げのターンに入っている、と自分は考えている。

 

ただ、先週末のドル買い相場と、

それにともないNYロンドンのドルカナダの買い戻しが、

押し目買いのように見えてしまっている面もあるかもしれないが、

 

現在、リスクオン気味に流れつつある相場全体を眺めた時

ドルカナダの先週末の買い戻しは、ここから本格化するであろう

下落再開の流れからみて、一時的な綾戻しににしか思えず

先週末の売り玉の買い戻しの日通し高値からさらに高値を買うことは無意味にしか思えない。

 

まあ、本日、週末の高値をさらに更新させるという買いを選んだのは

早朝の順張りオセアニアンではあるが、

 

こいつらも相当にやりすぎなところがある。

 

オセアニア市場は、カナダドル相場とはなんの関係もない市場で

その市場で、カナダドルを前週のNY以上に売るということは、

ファンダメンタルズを無視した、テクニカル的、投機的な売り以外にはありえない売りである。

 

そんなど高めをオセアニアンがつけてきたわけなので

ロンアニあたりなら、その買いを売り崩していくところだろうが

本日の東京勢は、週末のNYロンドンの買い上げに恐れて

オセアニアンの利食いからの売りに押し目買いで向かって、

むしろ買い持ちを貯めていっているように思える。

 

先週末のNYロンドンのドルカナダの買いは

新規の買いではなく、

その前夜に売られはじめたドルカナダの売りに追随したロンアニあたりからの

買い戻しの結果であり

新規の買い玉が積まれていった、というよりは、

売り玉の減少であったと考えている。

 

となると、1.3250から上に新たな買いポジションは

先週末のNY時間の戻しに便乗した短期投機筋のにわかの買いがすかすかとあるだけで

そのか細いハシゴの頂点に、東京勢が新規の買い玉を積んでいる

というのがいまであるように思う。

 

この東京勢の買いがロンアニもしくはNYあたりに売り崩されたとき

相場が崩れるのは必至である。

 

なぜなら、1.3250あたりから、現在の高値レンジ1.3290~1.3300の間は

チャートでこそ、1時間足レベルでの6連続陽線、という強気な形を示してはいるが、

実際、そこにさしある買い玉はなく、既存の売り玉の買い戻しての結果であり

この棒上げはチャートだけに実体として浮かんではいても

実は真空地帯に等しいゾーンだと思ってる。

 

問題はむしろ、1.6250を割れてきてからで

ここからは、1.62割れからの実体の買いが密集している身のあるエリアと考えられ、

ここからこの買いが切り崩されるかどうかは

そのときの相場状況がリスクオンかリスクオフどちらに流れているかによろうが

 

すでに1.3320アッパーから大口グリードはドルカナダの売りを持ち込んでいるため

相場がリスクオフに振れたとしても、

1.3250あたりからはレンジ形成から脱せられず

次なるリスクオフでの下落再開の機会をじっと待つような不気味な状況になるのではないかと思っている。

 

結局、週を明けてドルカナダの売りを再開するなら

先週末、1.3297というど高めでなんで損切りなんてしたんだ、という話となるが、

 

これは週末に米中交渉が破断し、週明け強烈なリスクオフが発生した場合のリスクを警戒したものだった。

 

もしもそんな状況ともなれば、1.3320アッパーからの大口の豚も

さすがに売り持ちを一気に解消するだろうから

相場が一気に上に展開するリスクを警戒したわけである。

 

しかし、週末、そんな悲劇的な現実は起こらず

ドルカナダを上から売っている大口グリードどもがドルカナダの売りを一気に買い戻す、というような事態も起こらなかった。

 

でありながら、東京勢は先週末からの自律反発で上がりすぎたようにしか見えないドルカナダを売らず、

むしろ、底値(でもなんでもない高値レンジの下値、にしか見えないが…)を拾うような買いを繰り返している。

 

東京勢は、その底値を1.3290あたりに見ている感じがするが

こんな高いところをサポートの足場としていること自体が自分からすれば正気の沙汰とは思えないが、

東京勢にトレンド転換する意思も力もないため

前週のNY様の流れに追随するしかないのだろう。

とはいえ、ここで買い玉を貯め続けていくことは

ここからの下落のための燃料をどんどん積んでいるということになり、

ここからの買いは、さすがにやりすぎにしか見えない。

 

本日、ロンアニはドルカナダを買ってはこないと思っている。

 

まず、東京勢がここまでドルカナダを買っている段階で

ここからロンドン時間までにレートが落ちたとしても

それは東京勢の利食いの売りであって、新規の売り玉ではない。

ということは、ロンアニが損切を狙う売り玉はない、といことである。

 

狙えるとすれば、先週末NY時間に現れたにわかの買い豚どもの買い玉で

ロンアニにとっては身内殺しとはなろうが

そのさらに上、1.3320アッパーには大口の豚が売りを積んでいるのだから

ロンアニが加勢する取すれば、そちらの強者であり

同族と言えども、買い戻し過程でにわかでわいてきた買い豚は切るに値する小物の欲豚どもである。

 

また、東京勢がロンアニ参入までドルカナダのレートを落とさなかったとすれば

その段階で東京勢の買い玉が滞留したことになり

上記の同族刈りと含め、ロンアニにとってより売り玉をぶつける必然性が増す。

 

ということで、本日のドルカナダは売り一択である。

 

ドルカナダを除き、あらゆる通貨ペアがリスクオン気味に流れていくなかで

ただひとりリスクオフ方向で高値にあるドルカナダは

現在の為替市場において、最大の歪みであると考えており

その歪みはどこかのタイミングであっという間に解消されてしまうだろう。

 

その意味で、ドルカナダを売るとすればいましかない、と考えている。

 

ポジション

USD/CAD  S 1.32959 1.32949