ユーロ豪ドル売り

ユーロドルが前日比わずか10pipsのプラス

豪ドルドルは、前日比30pipsのマイナス。

 

こんな一見大きくないボラ同士でも合成されたユーロ豪ドルは、前日比80pipsの上昇幅となってしまうのだから、

ユーロ豪ドルもポンドに勝るともおとらぬ投機通貨ペアである。

 

週初の月曜はわけのわからない動きになることが多いので、ノートレードとした。

 

結果的にノートレードは正解で、ドル円、ユーロドルともに、たいした値幅を作ることもなく終えてていた。

 

昨日にひとつだけみえたことは、週末のドル円の108.80アッパーからの上ヒゲが相当に意識されており、月曜のドル円は、108.80を超えることはなかった。

そしてユーロドルも、1.1130アンダーの買いが意識され、1.1130を割れずに月曜を終えていた。

 

そして本日、そんな意識された上値など関係ないかのように午前9時にドル円は、108.90越えまで買われていった。

 

この買い上げは、完全にはしゃぎ切ったNY様追随のドル買いで、前日、108.80を超えないとはいえ、108のミドルすら割れない状況から

 

とくに東京以上のNY様追随順張りが大好きな狂信的な順張り勢、オセアニアンがその買いを主導したように思われる。

 

9時をすぎて、東京時間に入った以降に東京勢が高値追いをしなかったことは、最近の東京勢の進歩からすれば単独高値を東京勢のみが作るという愚を犯さなかった意味では堅実な判断だったようにも思えるが、ドル買い相場が終わっていない段階で、109円あたりにさらなる損切りが積まれたようにも見え

FOMCの結果、大きなドル買い相場となってしまった場合、その上昇の燃料は上位に積まれてしまったような状況ではある。

 

とはいいながら、自分としては本日は、ドル買い方向で参戦した。

 

欧州時間中盤あたりから、ドル円を108.50で買い、ユーロドル1.1155で売り、ユーロ豪ドル1.6180売りに加えて、ドルカナダも1.6175で売ることにした。

 

ドル円は108.50に押したときに、108.40を損切りとして買い向かい、NYタイムの東京深夜0時半前に108.70のところで利食いしたので、堅調な結果で終わった。

 

ユーロドルは、下値が硬そうに思え、1.1140あたりで利食い。これも現在の小戻しの現状からすれば、うまく買い逃げできた感じである。

 

最悪なのがドルカナダである。

これの売りは、結局、1.6180アッパーで損切りで撤退という結果となったが、その後が最悪であった…。

ドルカナダはそれ単体でみたときにはテクニカル的には売りのタイミングに見えたが、

そもそもドル買いで参入という戦略からすれば、ドルカナダ売りは矛盾していた。

ドル円は一時、108.70を試すような堅調さがあり、

ドルカナダの戻りもそれにともないまだありそうにみえた

そもそもドル買い目線でドルカナダを売ることは矛盾することもあって1.3172あたりから売っていたドルカナダは、1.3180越えのところで損切りをした。

 

ドルカナダ単独で見た時に、1.3180あたりは、1.32から落ちてきた相場においては、戻りのピークには見えていたし、

ドルカナダは、その後、1.1390で高値を更新した後、そのままピークアウトして、自分が売っていた1.1375あたりを結局下回り、1.3150割れまで進み日通し安値更新である。

 

ドルカナダについては、もういまさら売りに入るには遅すぎで、自分は絶好の戻り売りをつかんでいたわけである。損切は、1.32越えで考えていたので、結局、レートは、1.3195にすらとどかず反落したわけである…。

ドルカナダは、1.3150あたりがいったんの下値メドとみているのもあり、ここからはなおのこと売りには入れない。

 

 

1.3180を割れてから自分は売りを入れたのだが、そこからストレートに落としていくならまだしも、また1.3180まで戻っていき、さらに日通し高値を更新して、1.1390アッパーまで伸びてしまうとか、その段階で、売り狙いとしては、やはりまだ残る戻りの強さを感じざるを得ず、

ドル高相場を見立てている限り、ドル買いでの高値圏での乱高下がドルカナダにはもう一段起こりそうな感じがしたので、ポジションを投げてしまったが、結局、これは完全に騙されてしまった形である。

 

そもそも、1.3200でいったん頭打ちとはなった

ドルカナダだが、

本来自分が見ていた戻りのピークは1.3220あたりで、1.3200というキリ番が戻りのメドというのは、先日の、ユーロドルが1.1200でサポートされたというときと同じで、ここに指値がありました的な、あまりにもご都合主義の節目感以外にテクニカル的な意味を感じさせないものであり、大玉の投機の勝手な値ごろ感(?)によるものとしか思えず、

とはいえ、大口の投機の値ごろ感は、それがド下手くそなものであっても、一定の力を持ってしまうもので、その結果、ドルカナダは一段下押しすることとはなったが、もう一段の上げも考えられると考え、ドルカナダの売りは結局損切りしたという始末。

完全に裏目である…。

 

しかし、ユーロドルの1.1200しかり、ドルカナダの1.3200しかり、大口というのは、へたっぴなねごろ感であっても、市場に一定の影響を与えるのだから、うらやましいかぎりである。

 

大口というのは、大口であるというだけで、相場観の悪さや下手さを資金量でカバーできてしまうのだ。

 

 

ドルカナダの利益はまんま取り逃してしまった形で、月曜に休んだのはなんだったんだ…というほど無様なトレードとなってしまったが、

 

本日の本命は、ひさびさに注目しているユーロ豪ドルであり、こちらの方がより最悪で、手放さなかったこいつのほうは、きっちり踏まれまくっている。

 

ユーロ豪ドルは、午前4時寸前になっても日通し高値を更新し、ぎりぎりで丸坊主陽線を作ってくるという迷彩づくりに余念がない状態で、20時から4時まで、棒上げの連続陽線である。

こいつらが、東京勢にさらなる高値追いをさせたがっているのが見え見えである。

 

ロンドン、NY、こいつらが実に華麗に結託した、一方的な豪ドル売りの連係プレイは、深夜の4時に至ったも続いていたということである。

 

このロンアニの仕掛けにNY勢も手を貸しての、ユーロ豪ドルの高値追いによって

ユーロ豪ドルは一時、1.6230タッチと、7月初旬にあった、理不尽極まる豪ドル売り祭りの、頂点部分まで戻した、ということである。

 

ユーロ豪ドルは、先週、1.6020あたりの下方チャネルを上部を突破することで、それまでの下落トレンドが消滅し、短期アップトレンドに転換はした。

 

しかし、その転換は、いま振り返ると、本来は、その後否定されて反落してしかるべきの戻りであったといえる。

 

その理由は、

そもそもこの仕掛けが行われたのは、先週木曜の東京時間20時あたりで、これまでにない長大陽線が発生したことが、ユーロ豪ドルの戻しの号砲となったのだが、

タイミングとしてはECBの経済政策発表のころである。

 

この日、ユーロドルは、1.11割れまで下押ししたものの、1.1180アッパーまで値を戻すという乱高下相場で、その後、ドル買い地合いに押され、その上げ幅をすべて打ち消すこととなったが、

 

ユーロ豪ドルにおいては、この流れの時の大きなユーロ買い戻しという流れに乗じて下落チャネルの突破というトレンド反転をしたのだが、ユーロドルがその後失速したにもかかわらず、ユーロ豪ドルは豪ドルドルの売り圧力を追い風に、その転換をダマシとせず、そのまま上値で上空に停滞してしまったことで

翌営業日からモメンタム重視のにわかのユーロ豪ドルの買い豚どもをかき集めてしまい、

その後、勢いからレジスタンスを突破しただけの、この偽りのアップトレンドが、瓢箪から駒のように、確たるユーロ豪ドル上昇、というようなムードを作り上げ、3営業日にわたって続伸するような状況となっていた。

 

25日は、ユーロドルこそ、1.1100をわれずに反発し1.1180まで戻る、といったような乱高下相場にあったものの、基本はドル高で、ドル円は108.30のレンジを突破し、上値を108.70アッパーまで伸ばしている日だった。

 

このドル買いの流れに、ポンドドルや、豪ドルドルは当然下に追いやられたが、ユーロドルのみが初動のドル買い圧力の影響を免れたがゆえに、ユーロは、豪ドルのみならず、ポンドとの間にも値幅格差を生み出した。

 

こうした流れのなかで

ユーロ豪ドルはレンジ幅を上に広げ、中期ダウントレンドを否定するような状況になってしまったわけである。

このユーロだけがドル買い圧力を回避したことは、対ポンドにも影響を与え、ユーロポンドにおいても、強烈な上値追いを実現させてしまったわけである。ユーロポンドは、もはや上値のレジスタンスが、2017年の週足レベルの0.93あたりまでみあたらず、めちゃめちゃの高値圏にあり、この高値圏でレートがいまだ維持しているということは、いかに市場が、ブレグジットを警戒しているかがわかろうというものである。

それに対して、豪ドルは米中問題以外に、豪ドルの下落リスクは見当たらず、ユーロポンドの買い上げのような合理的な説明が全くつかないような状況である。

しかも、米中問題は、豪州に直接関係はない。中国が後退すれば、豪州も悪影響を受ける、という、間接的な影響のすべての受け皿にされているだけの悲惨な状況なのが豪ドルである。

 

ECBの日は、このようにユーロの以外の通貨のみをドル買い圧力にさらす、という歪んだ日に終わったわけだが当日の下落こそ免れたユーロドルも、その翌営業日からすでにドル買い相場についていき、ECBでの上げ幅をほぼすべて失い、1.1130あたりのレートまで全戻しに近い下落をみせたわけだが、

 

なぜか豪ドルドルは、ドル買いでのユーロドルの下落に合わせてさらに下値をより更新したことから、

 

ユーロドルと豪ドルドルの下げ幅の差は縮まらず、むしろ、ユーロドルが1.1130あたりで膠着している間も豪ドルドルは下値を更新していったことから、むしろ、その下げ幅の差はより広がることとなり、

そのぶん、ユーロ豪ドルはさらに上値をおうような結果となってしまった。

 

いや、むしろ、モメンタム相場として、ユーロ豪ドルの上昇をまた狙い始めた買い豚どもが、率先して豪ドルドルにさらなる売り圧力をかけていたのかもしれない。

 

いずれにしても、こうしたドル高トレンドにともなう豪ドルドルの継続的かつ積極的な売りとユーロドルのランダムかつ消極的な売りとの間にある双方の下げ幅の格差が起こると、投機筋としては、その格差を縮めるよりもさらに広げる方向に走るわけで

 

本日、東京時間1.6030あたりで上値をとどめていたユーロ豪ドルをロンアニはさらに上値追いし(というか豪ドルドルのさらなる仕掛け売りを行い)、ユーロ豪ドルが前日高値も更新したことで、ユーロ豪ドルの戻りには違和感しか感じない、自分のような売り豚のショートカバーを巻き込み、ユーロ豪ドルはさらなる上値追いを演じることとなった。

 

はいでた、クズども…しかしやりすぎである。

 

このユーロ豪ドルの買い仕掛けは、言うまでもなく決してユーロの強さによって生み出したわけではない。

ユーロドルは上値が重い状況で、さしたる上げ状況にない。

ゆえに、ユーロ豪ドルの上伸は豪ドルドルの不当なまでの売りによってもたらされることになった。

 

テクニカル的にはたしかにユーロ豪ドルは上げ転換したとはいえ、1.6120あたりで頭が重いということは、その時間までに豪州当局からは豪ドルがさらに売られるような材料はもたらされていなかった、ということである。

 

それはロンドン時間にあっても同様で、東京時間に豪ドルの売り材料がないものが、ロンドン時間に突如出てくるはずもない。

そんな豪ドルの売り材料がないなかで豪ドルが売られるというのは、完全に投機的な売り仕掛けのみが原因である。

 

という流れから見れば、ユーロ豪ドルのロンアニが作り上げたさらなる新高値は、自分のなかでもはや根拠を見いだせないゾーンに入ってきたことから、自身は1.6180あたりからすでに売り始めたわけだが、豪ドルドルの投機的な売りと、それに比べて明らかに消極的なユーロドルの売りが相まって、NY市場中盤に至っても、ユーロドルと豪ドルドルの間の下げ幅の格差はさらに広がり、ユーロ豪ドルは日通し高値を更新するという、過熱感にさらされることとなった。

 

こうなれば、もうファンダメンタルズなどおかまいなしの投機相場である。

とにかく豪ドルを売る、それだけである。

 

そんな投機相場にさらされた、現在の自分の売りポジションは、アゲインストにさらされたまま、ほとんどその損失幅を縮めない。

 

午前4時を過ぎてすらユーロ豪ドルの高値を更新させようとするアホがうじゃうじゃいるのだから、下がりようがない。

 

売りの好機と見ながら手放してしまったドルカナダは、NY時間に下値追いし、本命とみて握り続けたユーロ豪ドルは踏まれ続けているのだから、為替相場は本当にすごいと思う。

 

もう下がらないと思っているものが下がり

上がるわけがないと思うものが上がるのである。

 

投機の連中は、普通に見て絶対に上がると思う形のときにこそ売ってきて下がると思う形にこそ買っているとしか思えない。

 

普通に考えれば無謀にしか思えないトレードだが、そのどう考えても上がる、下がると思う形をあらかじめ意図的に作ったうえであれば、そんな無謀なトレードも無謀なものではない。

 

上がると思える形こそが、嘘なのだから、当然、そこから余裕で売っていけるだろう。

 

しかし、自分は投機どもが、いったいどのタイミングでそんなウソの迷彩を作り上げているのか、わからない。

 

というか、そもそも巨大なマーケットである為替市場でそんなことができるのか、という疑問がわく。

 

もともとドルカナダ売りと、ユーロ豪ドル売りは同時にしかけていたわけで、当初はどちらも下方向とみていたわけである。

それがドルカナダのみ下落し、ユーロ豪ドルは上値を追う、というのは自分のドル買い見立てが間違っており、NYはドル売りだった、ということである。

 

いや、しかしユーロ豪ドルの売りは、ドル売りドル買いにかかわらずイメージしていたことだから、ドル売り気味に進もうが進むまいが、ここまでの戻しは想定外ではある。

 

いずれにしても、ドル買いの失速を考えれば、

108.50からのドル円ロングを、108.70で利食いしたのはいまのところよかった。

 

しかし、ユーロ豪ドルの狂信的なまでの上値張り付きは、異常である。

 

ユーロ豪ドルは、もちろん、ユーロドル、豪ドルドルという関係でドルとはからむが、ユーロ、豪ドルともに、米国のドル圏とは異なる通貨である。

 

それが、午前0時から4時まで、ずーっと、1.620アッパーで張り付き続けている状況は、自分も長いこと為替相場をみているが、なかなか見られる状況ではない。

 

自分としては、1.6180あたりでもそうとう高いところから売ったつもりだが、そこからさらに50pipsもアゲインストにさらされているのは、ポジショントークではなく…実感として異常だという感じである。

 

ユーロ豪ドルを次に売るときは損切りをしないつもりだったので、ある程度のアゲインストは覚悟していたが、自分がかなり過熱感があると思ったところから、さらに50pips伸びるのだから、為替相場のモメンタムは恐ろしい限りである。

 

もちろん、下落のさなかには売りを一切控え、こういう戻り相場でこそ売ろうとしていたので、ある程度のアゲインストは覚悟していたが、さすがに今日のユーロ豪ドルの買い豚どもはやりすぎではないだろうか…。

 

まあ、勝負は買いか売り、どちらかが焼かれて終わるのが為替相場なので、買いを信じる豚は買えばいい。自分はこんなところで買う気はまったく起きない。

 

もちろん、今回は、売りあがっていったため、1.6220あたりまでずらっと売りポジションで固めているところではあるが、

 

1.62を上回って推移しているいまの段階で、まだまだ根っこの部分は50pips近くアゲインストにさらされていることになる。

 

ユーロ豪ドルは、1.62を超えてから1.6230付近まで上昇し、そこから1.6202あたりまで下落したのち、また1.6220アンダーまで戻し、そこからなんとまた日通し高値を更新する、といった具合で、強気状態での天井圏での乱高下を続けているが、

この、東京時間深夜0時あたりに1.6200を割れる寸前、1.6202あたりで買いが入っているという段階で、今日のユーロ豪ドルは、豪ドルドルとユーロドルの合成の結果というよりも、明らかに、ユーロ豪ドルそのものが投機的に狙われていることがわかる。

 

普段のユーロドルと豪ドルドルの合成メインで動くときは、1.6200のキリバンなどというこんなちょうどいいところが意識されることなどなく、合成の結果によって、レートが決まっていくだけだからだ。

 

本日、主力通貨であるユーロドルなどは、FOMCを前にして仕掛けずらいところはあろうが、とはいえ1日で相応のバジェットを稼ぎたいという強欲は、ドル円、ユーロドルが膠着して動かないことに開き直り、ユーロ豪ドルを投機的に買うという選択を選んだとしか思えない。

 

つまり、本日のユーロ豪ドルの上昇は、投機どもがどんな日でも値幅を稼ぎたい、という強欲を発端とした投機的な上昇以外のなにものでもなく、その欲求を満たすためだけに強引に強引を重ねたこんな投機的上昇は、明日にでもすぐに消え失せると思っている。

 

上述した通り、ユーロ豪ドルの戻りは、ECBの日の1.6020のレジスタンスブレイクからはじまっていて、テクニカル的にここだけを見れば、ユーロ豪ドルはアップトレンド転換とはなろうが、もっと他通貨ペアの状況も俯瞰してみれば、そもそもここでの上昇自体が、ECB政策金利発表時の、ユーロドルの一過性の上昇に端を発しており、ユーロドルがその上昇幅を打ち消したにもかかわらず、ユーロ豪ドルはレジサポ転換したというテクニカル的な意味が生じてしまったことから、ユーロ豪ドルのモメンタムだけでその戻りを継続させている、という状況であろうと考えている。

 

その意味で、ユーロドルの上昇が打ち消された先週の週末段階で、1.61まで上値を追っていたユーロ豪ドルはすでに売ろうかとも思っていたが、モメンタムが一度発生すると、無茶な流れでも相場が同一方向へ継続することが多いため、週が明けるまで様子をみることにしていた。

 

月曜はノートレードと決めていたので、そこもスルーしたがユーロ豪ドルは週を明けてすらモメンタムが継続させ、まさかの東京勢、ロンドン、NYとも、ユーロ豪ドル買いの熱を継続させるという狂乱っぷりで、それもさすがに本日未明に1.61ミドルあたりで頭打ちとなり、東京勢もそれ以上上値追いをしなくなったところに、ロンアニはさらに上値追いを仕掛けるというグリーディングに突っ走ってきた。

 

さすがに1.61ミドル越えはないと考えていたであろう、東京勢をメインとした損切を次々と巻き込んだのであろう、ユーロ豪ドルは前日高値も更新し、さらなる損切りを誘発。ここから現れる戻り売りもさらに食い散らかしていくことで、ユーロ豪ドルは1.62すら突破し、戻り高値圏内まで戻る事態まで進んでしまった。

 

もうないと思うところからの高値追いは、こうした損切の連打でさらなる高値に進んでしまうわけで、それを熟知するロンアニは、その想定外を逆手に取って、たった1日でここ何日かの戻り相場のなかでももっとも値幅を取れる上昇をFOMC前で値幅も取れそうにない本日に奪えたわけだから、ロンアニどもにとっては笑いが止まらない状況であろう。

 

この買い仕掛けにNYも追随してしまったことから、ユーロ豪ドルはまともな下押しがないまま上値追いを続けてしまった。

 

現状、このとにかく下げない状況は売り玉を増やし、ユーロ豪ドルは明らかに売りに偏った状況になりかねず、そうなれうとなお下がりにくい状況になってしまう。

 

ただ、今日はそれで東京勢を出し抜いて引っかけたかもしれないが、そうそう同じ手は使えない。

 

そういう意味からも、明日、さらにユーロ豪ドルが高値追いをすることは困難であろうと思っている。

 

警戒感をもたず損切りを直近において、大玉で戻り売りをするものが多数いたからこそ、本日は相場が伸びた。

 

明日は、そのような無邪気な売り方は減るだろうし、

そうなれば、上値追いの燃料は不足する。

むしろ、買い豚が増え、下落の燃料が増えてくとすら思える。

 

とにかく、いまのユーロ豪ドルの戻りは、ほぼ豪ドルドルの下落が演出しており、その意味で

現状を転換させるためには、豪ドルドルがもう少し買われるか、ユーロドルが豪ドルドル同様に売られるかしかないところだが

 

ロンアニはもちろんNY勢も、豪ドルドルの下値張り付きを止めようとしないし

それに対して、ユーロドルは小幅ながらショートカバーが入っている。

 

このユーロドルの底堅さと、

豪ドルドル下値追い

これが延々続いているので

一見、すれば豪ドルドルもユーロ豪ドルもさしたる動きがないにもかかわらず

ユーロドルと豪ドルドルの間にある下げ幅の差が一向に縮まらない状況は、まだなおも続いている。

 

ユーロ豪ドルを買い上げるためには、もちろん、合成要因としてのユーロドル、豪ドルドルの動きこそが重要になることから、

ここのところ、またぞろ復活していた豪ドルいじめの再開が、本日の豪ドルの過剰な売りを誘発した面が大きい。

 

そもそも豪ドル売りが再開されてしまったのは、せっかくの戻り基調にあった豪ドルに冷や水を浴びせた豪州中銀総裁の発言からである。

 

もともとは利下げ効果に疑問を呈したことで、過剰なまでに売られていた豪ドルの相場を転換させたまではよかったが、

その舌の根も乾かぬうちに、利下げによる緩和余地があるとかないとか、朝令暮改、君主豹変のような態度をしめしたことで

豪ドル買いの豚たちの不安を再燃させ、売り豚の勢いを増させることになった。

 

ただ、豪州中銀というのは、為替相場を最も意識している中銀といわれており、

こうした口先介入のような流れは、つねに、豪ドルが買われすぎているところ、売られすぎているところで巧妙に発せられているところがある。

 

しかも、そのタイミングはただただ買われすぎのところで行われるのではなく、相場が自浄作用的にトレンド転換したタイミングしたあたりで行われることが多く、それがトレンド転換をより助長し逆方向へすすめるという部分もある。

 

実際、1.64アッパーの高値圏で、利下げの効果限定的、のような豪ドル買いに相場が逆流することとなる、ユーロ豪ドルを売り転換させたときも

すでに、一度、1.64の年初来高値(フラッシュクラッシュ除く)をつけあとの、1.62あたりのした押しからの戻り、ダブルトップのようなところで突如発せられ、

 

その豪ドル買いがまた豪ドル売りに転換したときも、0.7080アッパーの戻りピークでそれが行われたわけではなく、そこから短期3波を形成し、下げ転換した、と思われるところで、豪ドル売りを助長させるような、利下げでの緩和実行、のような発言に転じている。

 

おそらく豪州中銀は、いまの豪ドルドル相場について、0.7以上を高いとみており、0.69以下を安いとみている。

 

その意味で、現在の豪ドルドルは当局からすれば安値圏に位置しており、これ以上の安値を当局は許容したくはないように思う。

 

いま、二度の口先介入によって、豪ドル売りがピークアウトした水準までまた豪ドルが売られる状況となってしまっているわけだが、

 

二度あることは三度あるではないが

豪州中銀は、また市場が豪ドル買いに走っていくような口先介入を行ってくるように思える。

 

ただし、上述したように、そのタイミングは相場の自律的な転換があったのちで、下げが進んでいる最中に強引に基調転換させるようなことはしない。

 

その意味では豪州中銀は、豪ドルが高値圏にあるときにさらに豪ドル買いが過熱するような発言をしないのと同様、豪ドルが売られている最中にさらに売りが過熱するような発言をすることもない。

 

その意味で、目下、かなりの安値圏に沈んでいる豪ドルドルが、豪州中銀の無責任な発言によって、さらに下値を負わされるというリスクは限定的であるように思う。

 

とはいえ、豪ドルドルがかなり売り崩されてしまった水準にあるのがいまである。

 

ここまで野放図な豪ドルドル売りを誘発することになった豪州中銀総裁の発言は、やはり罪深い。

豪ドルドルが0.7を再度超えた時、さらなる過熱感を当局は警戒したのかもしれないが、そもそも目下ドル高地合いにある為替相場において、豪ドルドルがさらに上値を追うことは難しい状況ではあったはずである。ほおっておいても、あるていど下落調整したであろう豪ドルドルを、ここまで一方的な下値追いの事態にまで進めてしまったのは、やはり豪州中銀の風見鶏な発言のせいである。

 

そもそも豪ドルを売り崩せば、その最大の漁夫の利を得るのは、ドルや円ではなくユーロやポンドであるが、

 

ポンドは豪ドル以上に弱く、その恩恵にあずかれていない。そうなれば、その豪ドル売り投機の恩恵を一手にあずかれるのがユーロ豪ドルで、実際、ユーロ豪ドルは本日の為替市場におけるあらゆる通貨ペアのなか最も上値を試すという状況となっている。

 

とにかく、本日は、FOMCを前にして、ドルと関係のない、ユーロ豪ドルがドル相場の裏で一方的な上値追いを演じているというのが、いかに投機的な状況か、という話である。

 

一時は、1.59割れまで沈んだユーロ豪ドルが当局の豪ドルを市場に失望させる口先介入などを経て、1.6に乗せてきて、ECBのどさくさで中期ダウントレンドを短期上昇トレンドに転換したユーロ豪ドルを、本日ロンアニはさらに上に仕掛けてきた。

 

欧州時間に欧州にさしたる関係もない豪ドルドルが大きく売られるというときは、たいていは豪ドルドル相場以外の目的があるからであると思っている。

 

そもそも豪ドルドルはボラティリティが小さく、1日単位では売っても買ってもそれほど値幅が取れない。

 

だが、欧州時間に豪ドルドルを売ることで、利益を極大化できる通貨ペアが現れる。

それが対豪ドルにおける欧州通貨の通貨ペア、ユーロ豪ドルやポンド豪ドルである。

 

欧州時間であるにもかかわらず、欧州通貨をあまり売らず、逆に豪ドルを徹底的に売れば、ユーロ豪ドルなどは、あらゆる通貨ペアの中でもっとも値幅を伸ばせる。

 

その値幅は合成通貨の妙で、ユーロドルが10pipsしか伸びなくとも、豪ドルドルを30pips落とせば、ユーロ豪ドルに生じる値幅は50pipsどころの話ではなく、普通に100pips近くになる。この差を広げれば広げただけ、場合によって200pipsあまりもの値幅が1日で作れてしまうのである。広げるとは言っても、豪ドルドルを50も100も押し下げる必要はない。ユーロドルを30pips上げて、ユーロ豪ドルを30pips下げれば、それだけで、ユーロ豪ドルは100pipsを優に超える値幅で上昇してしまうのである。

 

最近はAIやアルゴリズムが台頭し、年々ボラティリティが縮小しつつある為替市場において、1日で100pips、場合によって200pips以上狙えるような通貨ペアは、ポンド豪ドル、ユーロ豪ドルをおいて他にない。ユーロドルやポンドドルを小動きもしくは小幅高にしたうえで、豪ドルドルをたかだか数10pips押し下げるだけで、ユーロ豪ドルやポンド豪ドルは100pipsくらいは簡単に動く。投機のクズどもがこんなぼろいディール見逃すはずもない。

 

かくして、ユーロ豪ドルやポンド豪ドルは、投機どものおもちゃと化す。

その投機のために、レートを主要通貨ペアよりは動かしやすい、豪ドルが、毎回、格好のターゲットとなる。

 

値幅の取れるところにはなんでもからんでくるのが、投機どもで

だからこそ、ロンアニは、自分たちの通貨圏にさしたる関係性もなく、豪州当局からファンダメンタルズ的な材料がもたらされるわけもない欧州時間に、さしたる材料もないなかで豪ドルを投機的に売ってくるのである。

 

こいつらが豪ドルドルを売る目的は、豪ドルドルそのものにはなく、ユーロ豪ドルやポンド豪ドルの相場を大きく動かしたいがためだけである。

その結果、豪ドルドルは投機的な売り買いにさらされていくのである。

 

ユーロドルを買うというよりも、ユーロドルの売りを控え、そのかわりに豪ドルドルを過剰に売れば売るほど、ユーロ豪ドルの上値を伸ばしていけるのだから、ロンアニは、こういうときには、その他通貨ペアの動向は無視して、とにかく徹底的なまでに豪ドルドル売りのみを仕掛けてくるわけである。

 

本日も実際そのような流れで、欧州時間を通過し、バトンをNYにつないだが、

 

NYもトレンドフォローが大好きなので、豪ドルドルがまたいたぶられる豪ドル売り祭りが開催されており、それにともないユーロ豪ドルの急騰にさらされていると知るや(ポンドは今回無理目)、その祭りに参加し、さらなる豪ドルドル売りと、ユーロドルの底固めというゲームに参加する。

結果、ユーロ豪ドルはさらに上値を追うこととなった。

 

ただ、NY勢の主流の狙いはあくまでもドルであり

ドル高で進めるながれのなか、豪ドルドルを売りながら、ユーロドルは売らない

というようなロンアニが演じた不自然な状態を継続し続ける輩ばかりではない。

 

がゆえに、豪ドル売り祭りで上値を更新したとはいえ、NY時間のユーロ豪ドルの上げ幅は、ロンドン時間に比べて小さいのだと思う。

 

NYどもの主流の狙いはそもそもの狙いはドルであり、ユーロ、ポンド、円であり、とにかく主力通貨である。

ロンアニの様にマイナー通貨である豪ドルに軸足を押いて、その他通貨の変動幅を犠牲にしてまで豪ドル売りをする、といった汚れ投機なお祭りに、皆が皆参加するわけではない。

 

ロンアニは1から10まで全員こういうニッチなクソトレードが大好きだが、NY勢は、皆が皆、ロンアニのようないじめ大好きなクズ連中ばかりではないのである。

 

もちろん、そうした輩はNYでもうじゃうじゃいるだろうし、だからこそ、いまだにユーロドルに比べて豪ドルドルが売られているわけだが、

NYにはそうでない参加者も多数いる。

そんな些末な裏技でなく仕掛けている連中もわんさかいるのである。

その手の代表格はドルを主戦場としているような連中である。

 

そんなNYにおける、ドルをメインに扱う豚どもとしたら、現状の偏りは、かっこうの相場の歪みである。

 

ロンアニの本日の仕掛けはドル相場という俯瞰した観点からすればどうみても無理のある流れで、

ドル円が頭打ちで膠着感があるなかで、ユーロドルは下値を追いきれない流れにあって、

ならばユーロは買うとしながらも、

ポンドや豪ドルドルは売る。

などというちぐはぐなトレードは行っている。

 

ここまでの為替市場においては、ドルストレートにおいて、ドル円とユーロドル以外の通貨全般だけでドルを買う、という全体の流れからはかなり無理をした動きを取っていた。

ロンアニを主流としたクズ仕掛けと、それに便乗するさらなる小物のNYのニッチ勢の共同作業のたまものである。

 

現状、各通貨ペアのトレード比重を一定のバランスで見た時、ロンドン時間の各通貨ペアの動きは矛盾だらけだが、ポンドドルの売りは継続ながら、その他ドルストレート通貨については、豪ドルドルのみを徹底的に売る、というオペレーションがメインであるとすれば、その他通貨ペアに起こっていたバランスの取れなさについて、説明がつく。

 

ドル買い相場において、最も下方向に仕掛けやすいのが、取引量の大きくない豪ドルドルであるが、だからこそ、その他ドルストレート通貨は無視して、豪ドルドル通貨のみを徹底して売ればよいのである。

 

ユーロドルがユーロポンドの上昇や、その下にある1.1100の強烈な週足サポートを予感させることで下値を限定的になっているところで、ユーロドルが売られないという理由の正当性を演出し、

その裏で、徹底的に豪ドルドルを売り崩せば

あら不思議、FOMCでドルに注目が集まっている中で、最も値が伸びるのはドルとは関係のない、ユーロ豪ドル、となる。

 

ただ、ドル高相場なのに、ユーロポンドやユーロ豪ドルが上昇、だからといって、ドルストレート通貨において、ユーロドルのみ売らない、というのは、明らかに偏ったひずみ生みことになる。

 

この不自然な流れをドル相場という統一感を前提にして、解消するには、ユーロドルが底堅いままならば、豪ドルドルも下げすぎた値幅を戻さねばならない。つまり最後はドル売りに相場が動かねばならない。

逆に、ドル高相場が顕在化するならば、不自然なまでに唯一下値を守っているユーロドルは、ポンドドルや豪ドルドルに合わせた下落をしなければならない。

 

ロンアニの仕掛けが理由だけの仕掛けを、あらゆる相場参加者があらゆる思惑で売り買いする為替相場において継続させ続けることはさすがに無理がある。

 

ユーロドルは売られず、豪ドルドルだけ売られ続ける。

特に本日の相場において、さしたる理由もないまま、こういう状況が続いているが、明日以降の為替市場においては、さすがに不可能であろうと思っている。

 

いまユーロ豪ドル買いを仕掛けている連中のなかには、この不自然さを確信犯的にわかったうえで、その投機的な取引を続けているのかもしれないが、皆が皆この欺瞞に満ちた不自然さを継続するとは思えず、ひっそりと利食いしてこの不自然な状況から離脱するものもいるだろう。

 

パーティーの参加者がご祝儀を手にちょっとずつパーティーから離れていけば

残るは上値追いのピークの中で未だ目を血走らせて、豪ドル売りだけをするという、不自然極まる豪ドル売り祭りがまだまだ継続すると考えている新参のにわかの強欲どものみとなる。

 

本日の相場はとにかく異常な相場である。

なんの材料もないFOMC前の本日のような凪の相場において、豪ドルドルとユーロドルの間だけで不自然なまでに広がった値幅の差は、どこかで縮小せざるをえず、その縮小が意味することは、その格差の合成から生まれたユーロ豪ドルの不自然なまでの上げ幅の解消である。

 

今夜ドル高が進んだとして

ユーロドルがいくら下げようとも、

すでに一定の下げ幅を作った豪ドルドルが、ユーロドルとの下げ幅の差を縮めるのを拒否するかのように、さらに下落するとは思えない。

 

もちろん、FOMC通過の前に先行してユーロドルが底割れするという可能性は低いようには思うが、

ならば、豪ドルドルはなおのこと、FOMC前に底割れするとは思えない。

 

テクニカル的にはもちろん、そういう見立ては立てられるが、

通貨価値は根源的にはファンダメンタルズに依存する。

 

30年近くの間、景気後退のない豪州と、景気後退局面にあり、いまだ緩和策を模索する欧州。

 

自分が比較したいのは、この両者ではなく

豪州と米国である。

 

いくら利下げ期待があり、ドル高相場であったとしても、ユーロドルが底割れしないなかで、豪ドルドルのみが、フラッシュクラッシュを除いた、年初来安値0.6830あたりを割り込み底割れするのか、という話である。

 

もちろん、ドル高相場が過熱すれば、そういう事態も起こりえるだろう。

 

そもそも豪ドルは奇妙な通貨で、ドルや円が景況感によって買われたり売られたりしているのに対して、豪ドルは、これまでさしたる景気後退がないにもかかわらず、自国の要因とはまったく無関係に、かつての原油高のピークの時は、1.00というパリティーまで買いこまれたし、リーマンショックのころには、過剰なまでに売られた。

 

豪ドルほど、自国の景況感に無関係に上げ下げを強いられる通貨はないように思える。

 

そういう意味では、ユーロドルが自国の景況感の悪化から素直に売られているのに対して、豪ドルは景況感の悪化もないのに、他国の影響かいら幾度にも利下げを強いられ、予防的措置かなにか知らないが、さらなる利下げを示唆せねばならないような状況となっている。そんな他国依存で大いに振り回される豪ドルは、ユーロ以上に過剰に売られるという状況も起こりえる状況であるとはいえる。

 

しかし、豪ドルがいくら自国に関係のない、米国や中国、はたまた欧州などの影響で売り圧力が加えられるとしても、豪ドルドルが年初来安値を割り込むようなドル買い圧力による底割れが起こった時に、

 

それでもユーロドルは、平気な顔で1.1100のサポートは割れないのか、という話である。

 

ユーロドルがいま守っている1.1100の下には強烈な損切が固まっているはずで

底割れしたときの下げ幅は、豪ドルドルの下げ幅の比ではないと思う。

 

豪ドルドルはすでにかなりの安値圏まで売り込まれており、ユーロドルのみが下値を堅くしたままで、豪ドルドルのみこれ以上の安値を追うのは限界がある。

 

5月にさんざん売られ倒したあと、6月にようやく底打ちムードが漂ったなかで、

また今月、5月の売り散らかされた安値圏まで売り進められているのである。

 

ユーロドルが1.1100を割れるかいなか、という危機感以前に、豪ドルの安値追いは、ユーロドルのそれよりもはるかに守られるべき下値水準を5月にすでにつけている。

 

FOMC前の相場の膠着間のあるなかで

いっちょ、値幅を取って稼ぎますか

というクズどもの強欲の格好のターゲットになったのが本日のユーロ豪ドルで、

本日の大き目の戻りこそが、ユーロ豪ドルにおける戻りの最後の最後であると自分は考えている。

 

 

だから、本日は、ユーロ豪ドルを全力売りしている。

 

前置きが長くなってしまったが、今回のユーロ豪ドル売りは手放すつもりはない。

 

5月の上昇過程では、米中懸念の囃し立てもあり、売りで戦いながらも、天井の見えない不安感が常にあったが、今回は、そうした不安は個人的にはない。

 

5月のときのような、1.63 1.64などという高値追いは、もう二度と起きないと思っている。

 

ユーロ豪ドルは短期的な上げ下げを繰り返してはいるものの、大枠で見たとき、今年の5月6月の1.64越えというバブルが極まった極点でピークアウトしたと考えている。

 

再三述べているが、いま下値のターゲットは、1.6割れどころか、1.4割れまで進むと思っており、1.64などというレートは、年内はおろか、今後5年10年先前ないのではないか、と思っているほどである。

 

そもそもユーロという通貨が現存するかどうかも怪しいわけで

ユーロという通貨そのものの存亡が語られるような事態となった時、ユーロ豪ドルは、1.4どころか、そもそも値段がつくのか、と思うほどである。

 

 

ユーロ豪ドルは、損切りを置かず売りあがり続けているので、現在、ユーロ豪ドルの売りポジションがパンパンで、ドル円ロングと、ユーロドルのショートなど、もうこれ以上、ポジションを持つことができない。

 

ここしばらくユーロ豪ドルの売りは控えていたが

実は、戻り過程の末期に生じる、無理に無理を重ねた不自然な買いが起こるのを待っていた。

 

ユーロ豪ドルが戻るのはいい。

相場は上げ下げがあるもので

1.59割れまで進んだユーロ豪ドルが

売られすぎ状態から自律反発するのは当然であろう。

 

そこから昨日まで4営業日連続陽線なのもまだいい。本日5連騰で上昇しても自分としては当たり前のものとして見ていただろう。

 

しかし、ドル買いの流れのなか、ユーロドルはユーロポンドの上昇で下値を守り、ポンド下落相場にあっても、ドル買いで、豪ドルはポンドドル同様に下げていく、いや、むしろ、さしたる理由もなく、豪ドル売りが特に強められる、

流れは、ユーロ豪ドルの自律反発の自然な流れとしてはどう考えてもやりすぎで、ユーロ豪ドルの買いに熱狂した強欲の買い豚どもの買いも合わさった、明らかにバブル的な上昇である。

 

ドル高相場においても、上げられないというユーロドルが、ドルストレートの中で異彩を放っており、ユーロ豪ドルの戻りを助長する誤った(?)原動力になってしまっている。

 

ユーロポンドの強烈な上げによる対ポンドでのユーロ買いか

豪ドル売りに影響を受けての

ユーロ豪ドルのユーロ買いか

いずれにしても、ドルストレート通貨のうち、ユーロドルだけが、追い風を受けているじょうたいで、

ユーロドルだけは、下値が堅い状況が続いいてる。

 

そもそもユーロドルは、何度もサポートされてきた1.11が下値として意識されているはずで

そこで下がりにくい状況に加えて

ポンドや豪ドルの弱さが合わさることで

 

ユーロドルのみならず、ユーロクロス全般が堅調を保っている。

 

1.12を割れて以降、過剰なまでに売られながら、下げ切らないユーロドルは、現在、ショートが溜まってしまっている状況であるが、

 

大きなショートがカバーが入らない段階で

売り豚どもは、ユーロドルの1.11の底割れをまだあきらめている感じはしない。

 

いまの流れが続けば、ユーロドルが1.11の底割れをする可能性は決して低くはないが

 

5月の売り投機にさらされてさんざん下値追いを食らった豪ドルドルは、いったん下値をつけていることから、底割れのリスクは、ユーロドルに比べて小さい。

 

いまユーロドルの底割れリスクの1.11は近い距離にあり、そこが割れない限りは、下げ幅を限定的にするのに対して

0.7越えまで戻りを試した豪ドルドルは、底割れリスクが低いながら下げ幅の余地がまだある。

 

この下げ幅の差が、豪ドルをユーロに対して劣位に置き、結果、ユーロ豪ドルを大きく巻き戻す原動力としたのだろうが、

 

そんな下値幅の劣後において、ユーロより幅があるという豪ドルの状況においてのみで、ユーロ豪ドルをどんどん上に巻き戻していけるとは到底思えない。

 

ユーロドルの下げ幅が現状限定的な幅なのに対して、豪ドルドルの下げ幅の余地があれば

豪ドルドルの下げ幅の余地を短期で使いければ、ユーロ豪ドルの上値が大きく伸ばせる、というのは、ファンダメンタルズを無視した投機のクズどもロンアニの考えそうなことである。

 

ただ、1.11が守られている根拠は

現時点では週足サポートである、というテクニカル要因以外になく

ドル買い気味に相場が進んでいるなかで、ユーロドルのみが支えられるのには、どうにも無理がある。

 

ただ、無理があっても支えられているのが相場であって、ユーロは底堅い

となったときに、ロンアニに仕掛けられたがユーロ豪ドルで

 

ポンドドルが売られる流れのなかのどさくさで

豪ドルドルも売り崩していくことで、

戻り基調にあったユーロ豪ドルをさらに上に持ち上げていった。

 

これにてユーロ豪ドルが、欧州時間においては、最も上値を伸ばすという状況になったわけだが、

 

これこそ自分が待っていた状況で、個人的には、ユーロ豪ドルを叩き売りチャンスがようやくきた、という状況である。

 

ユーロ豪ドルは、日足200日線を下に割り込み、1.59も割れた中でそれをひっくり返し、1.62アッパーまで戻したわけだが、

この戻りは、ポンドの弱さに支えられたユーロの底堅さと、ポンドドルの下落にかかわらず、豪ドルドルだけは、ドル買い地合いの犠牲としてまたも連れ安にされている、という

消去法として上昇であって、

本来のユーロ豪ドルの相場にあるべき、ユーロの強さや豪ドルの弱さ、などによってもたらされている上昇ではない。

 

もともとユーロ豪ドルは戻り過程にあったが、

最後(と自分は思っている)の伸びが

ユーロ豪ドルは、ユーロと豪ドルの通貨ペアであるにもかかわらず

当のユーロも豪ドルも主体的な動きではなく、消去法として買われ、売られているという流れからでしか上がれない、というところに、やはりユーロ豪ドルの戻りは限界に近いと考えざるを得ない。

 

NY時間に至っても、ユーロドルの下落にくらべて、豪ドルドルは過剰なまでに売られ続けているが

 

さすがに豪ドルドルは売られすぎだし

それに対してユーロドルは売られなすぎである。

 

いまのドル高ムードの中で

豪ドルドルが大逆転の戻りをみせるとは思えないが、

少しは、下げ幅を縮小していいし

ユーロドルについては、もう少し下押ししてもいい。

 

ポジション

EUR/AUD  S 1.62207 1.62069 1.62023 1.61931 1.61802