ユーロ豪ドル、ふたたび売り
ドルカナダは昨夜の下げムードが収束せず、本日もじり安に推移している。
買いに買いまくった欲豚どもの投げが続いているようで、ざまあ、という感じだが、
戻りを待つ自分としては、相変わらずドルカナダは売りに入れないまま1日が過ぎようとしている。
そんななか、あらためてユーロ豪ドルを売り。
昨夜のユーロ豪ドルは1.6150を割り込めず、下落チャネルの下限で反発。
今朝がたの豪州の経済指標、小売売上高が悪かったことから、そこから豪ドル売りが起こり、昨日の下落を全戻しのような状況となって、ロンドン時間は午後を迎えようとしている。
ユーロ豪ドルは、現在形成中の下方ダウンチャネルをまたも上抜くような状況で、
チャネルの下限はしっかり守るのに、上限は相も変わらず上抜いてくるところに
豪ドル売りの過熱感が垣間見られる。
これは豪ドルドルが日足陰線を作っているのだから、同然の豪ドル売りなわけだが、
日足レベルで見た時、豪ドルの戻り相場はまだ始まったばかりで、少なくとも、0.69アッパーを試すくらいまではその戻りは完了するように思えない。
つまり大局をみたとき、
本日の豪ドルドルの下落は、
格好の押しの調整であり、中長期の買い豚にとっては、買い場探しされるような状況である。
本日のユーロ豪ドルの戻りは、
軟調な豪ドルに対して、堅調なユーロというかけあわせの結果、上値を追っていることとなっているが、
昨日も述べた通り、ユーロドルは、現状、買われすぎた状況で、その上方乖離が極限に近くなっているのに対して
豪ドルドルについては、現状進みつつあるドル高地合いに比べて、豪ドル売り意欲がまだまだ強いことから
そのドル売り圧力が不当に抑え込まれているところがあり、
まだまだ上値余地があるとみている。
以前にも述べたことだが
豪ドルの経済指標が悪い、ということは、たしかに豪ドル売りの材料と張るかもしれないが、
残念ながら豪ドルの相場は、現地オセアニア市場はもちろん、東京市場でも決めることはできない。
結局、そのトレンドを決めているのはNYであり、一部ロンドンである。
一部ロンドンというのは、NYと結託するロンドン勢で、東京のトレンドを捻じ曲げたり、東京刈りを計るロンアニなどとは異なる。
このNYを主としたトレンドメイカーたちは、現在、豪ドルの方向をどう見ているか、というと買いである。
厳密に言えば、豪ドルなどはどうでもよくて、主たるイメージはドル売り、であろうと思う。
このドル売り圧力として、結果、豪ドルは買われるということで、
このドル売りのトレンド圧が、
いくら豪ドル単体で売り圧力があろうとしても、そんなマイナー通貨の売り圧力など、対ドルの売り圧力によって、吸収される、と個人的には思っている。
結果、豪ドルドルはまだまだ上値を追うことになるだろうと考え、
その結果として豪ドルが高値追いをしていけば
後講釈でどこぞのアナライザーが豪ドルの買い材料を引っ張り出してくることだろう。
どのような通過であっても、買い材料があるのと同じくらい売り材料もある。
テクニカル的な高値を超えていっただけで
アナライザーどもは、豪ドルの買い材料をここぞとばかりに集めていくだろうが、
別に豪ドルが強いというわけではない。
ドルが売られるというだけである。
ドル売り相場は12月になってまだはじまったばかりで
ユーロやポンドのみならず、豪ドルとて、対ドルに対して弱くあり続けることは困難である。
単独に近い形でドル売り相場に抗って売られ続けていたカナダドルも、ついに昨夜腰折れし、本日も下値を模索中である。
この全方位的なドル売り相場において
豪ドルのみが売られ続けるというのは、さすがに無理があるように思う。
その最大の無理を通し続けていたカナダドルすら崩れた現在の全方位的なドル売り相場において
豪ドルが今朝がたの経済指標結果だけでもって、豪ドルのみが対ドルで売られる(つまりドル買い)という状況は想定しがたい。
豪ドル相場のみを見ていれば、
一見、1.6850アッパーが絶妙な戻り売りポイントで
売り豚大喜び、という形に見えるかもしれないが、
為替相場はいち通貨の都合のみで相場が動かない。
それができるのは米ドルのみである。
ということで、豪ドルが売られない(というか、ドルが売られる結果、買われる)という流れが継続する限りにおいて
ユーロ豪ドルの本日の戻りは完全に買われすぎであり、
本日ふたたびユーロ豪ドルを売ることにした。
ポジション
EUR/AUD S 1.62548 1.62505 1.62477 1.62472 1.62469 1.62468 1.62464