ドルカナダ、遂に崩れたか
やはり、1.3320は買いの極値だったようだ。
昨夜は相場を見られなかったが、カナダ政策金利発表が、グリードどもがようやくの売りのトリガーとしたようだ。
10日にもわたって200日移動平均線の上に停滞していたことで、おとといあたりから下落に懐疑的になっていたが、昨夜の結果を見ると、確信には至らないまでも、ドルカナダの暴落という自身今年一貫して考えていた見立ては、現状では、やはり変更する必要はないという状況にはなった。
レンジを上抜けていたと見えていたユーロカナダもレンジ内に戻り、
1ヶ月にわたり売られ続けたカナダドルが暗闇からついに抜け出した可能性が一気に高まったのが昨夜である。
そんなときに相場に参加できていない自分は、相変わらずタイミングが悪いところがあるが、ドルカナダが今後暴落するなら、その下落の歴史は昨日始まったばかりであり、まだまだ十分に間に合う。
おととい、最後の狂った買い上げを繰り返したロンアニどもの高値のピーク、1.3320が今月の高値となるとともに、ここからドルカナダが下落を推し進める可能性が、現状では大きく高まっている。
おとといの陽動で、ドルカナダの下落への核心が揺らぎかけたが、それこそが転換の兆しだった、ということを振り返ると、為替相場の転換はいかに読み取ることが困難か、ということをあらためて思い知った。
昨日はユーロ豪ドルも、自身が考えていたターゲート1.61ミドルにほぼ到達しており、昨日1.62で利食いし逃げたことで、その利益は取り逃がしたものの、自分の相場感と実際の相場が今月に入りようやくシンクロしてきている感じもする。
とはいえ、こういうときの楽観や慢心が、何度自分を破滅に導いたかわからない。
その意味で、いまこそ、慎重に相場を見ていかないとならない考えている。
で、ここからだが、
いまから成行で、ただ、闇雲にドルカナダを売り、ユーロカナダを売ればいい、とは思っていない。
ドルカナダが昨夜ピークアウトしたとはいえ、まだ先月の足の値幅のなかにいる孕み足状況にあり、今後、予想外のカナダドル売り、もしくはリスクオフの強烈なドル買いが生じ、1.3330のレジスタンスを抜けた場合、ドルカナダ長期足レベルのアップトレンドを完成させる可能性もゼロではない。
これまでドルカナダの下落を何度も阻んできた1.3050アンダーの安値を割り込まない限りは、ドルカナダ相場の真の暴落は完成しない。
昨夜のドルカナダの下落は、ドルカナダの暴落を約束するものではなく、ドルカナダは、まだまだ1.3〜1.33の日足レンジを抜けられなかった、というだけにすぎない、ともいえるのである。
ユーロ豪ドルにおいても、下方チャネルに従った下落を昨夜続けたとはいえ、1.6150アンダーの直近安値は破られておらず、下落トレンドの継続はまだ完成していない。
ドルカナダ、ユーロ豪ドルの下落とも、リスクオンでこそ突き進むもので、昨夜、ドル円が戻したとはいえ、今月、リスクオンが進展するかどうかは、米中貿易交渉の進展はもちろん、明日の雇用統計の結果次第なところもあるように思う。
いずれにしても、これら両通貨ペアとも、いったんは下げ切ったとところがあり、ダウントレンドであるにしても、現状は売られすぎの水準に達している。
そんななか本日東京は現金にも、すでにドルカナダ売りを追随してきており、早くも昨日安値を更新してきている。
このNY様について行きさえすればいい、という相変わらずの東京勢(おそらく米系東京勢)の節操のかけらもない、スネ夫のようなお調子者感覚など無視し、自分としては、まずはしっかりと戻りを待ってから、売りに入りたいと思う。
戻り目としては1.62ミドルあたりまでは戻ってほしいところだが、早期に戻りが叩かれるようなら、売りに入らねばならないかもしれない。
いずれにしても、本日の無節操な東京勢のクソショート(これまでまったくやらなかったくせに、こいつら…)が、一通り刈られるくらい戻ってもらいたいものである。
ユーロ豪ドルについても、というか、こちらこそ戻りを待たないことには売れない。
ということで、本日はしばらく様子見である。