自分がドル円を買うのは、ドルを買いと思っているわけではない。ユーロ豪ドル売り増し。

現在、自分はドル円を買い持ちしているが

これはドル高を考えているわけでも

円安を考えているわけでもない。

 

自分が買いと思っているのは、カナダドルや豪ドルドルなどの資源国通貨である。

 

ドル円を考えるとき、ニュースなどでは、上昇すればドル高円安、下落すればドル安円高、などと語られるが

 

ドル円は究極のクロス円通貨のようなものと自分は考えている。

がゆえに、自分はこの通貨ペアを幻通貨と呼ぶが、実際、ドル円は、為替市場全体の値動きと全く異なる値動きをすることがしばしばある。

 

為替相場における基軸通貨は、間違いなく米ドルであり、為替市場のみならず、あらゆる金融市場が米ドル中心に回っている。

 

米ドルにそこまでの価値があるのか、という議論はともかくとして、世界最大の軍事力に裏付けられた米ドルは、世界に半ば強制的(?)に、貿易決済の通貨として用いさせ(?)、また開発途上国などは、その覇権に裏付けられた価値に頼り、自国通貨よりも米ドルをデフォルトスタンダード通貨として使用することもある。

 

この米ドルそのものについてだが

自分の相場観としては、ユーロを除けば基本は売りである、

つまり豪ドルドルやポンドドル、ドルカナダなどはドル安方向で前二者は上昇、後者は下落をイメージしている。

 

となれば、ドル円は下落かとなるとそうはならない。

 

例えば、ポンド円。

もしポンドドルが上昇するなら、ポンド買いドル売りなのだが

ポンド円においては、ポンド買いからの円売りとなる。

 

ドル円は結果、円売りの圧力が勝り、

ドル売りでポンドドルなどが上昇しても

ドル円は上昇することになる。

 

この場合によってはこのドル安では上昇、ドル高では下落、という奇妙な値動きをするのがドル円である。

 

だからこの通貨ペアは、為替市場で取引量が2番目であったとしても、幻通貨としか自分は思っておらず、ドル円だけを見ていてもまったくトレードにならないと思っている。

 

そして、現在の相場だが

自分としてはそんなドル円はさらに上値を追っていくと見立てている。

 

それは、ドル買いというわけではなく

豪ドルの上昇を見込んでいるからにほかならない。

 

豪ドルは今週売りに売られ、

週足で見ても先週安値を割り込んでしまっている。

 

週足で、一時ボリンジャーバンドにおけるミドルバンドを超えたものの、+1σにすらタッチできずふたたびミドルバンド割れにまで追い込まれている状況である。

 

週足でのミドルバンド上抜けの失敗は今年に入ってすでに3回目で

今回も失敗すれば、4度目の失敗である。

 

そうなれば、二度あることは三度あるどころではない状況で、それだけ長期目線のグリードは豪ドルを売りたくて売りたくて仕方ないということなのだから、自分も豪ドルへの期待は、捨てざるをえなくなる。

 

ただ為替相場は4という数字が転換点になることが多い。

 

トリプルトップという言葉もあるように

三つの山がだいたい天底転換のダマシの3点となり、これを再度まくって4つ目の山ができれば、トリプルトップは失敗し、その後の大きな上昇となることも多い。

 

その意味で、週足レベルで、今回はミドルバンド抜けの3回失敗しているということは、すでに下落にかなり優位性がある状況である中で

4度目の上抜けトライしたことに意味がある。

 

もちろん、この4度目も失敗となれば、

ある意味で豪ドルは緩やかな三点天井は継続ということになる。

 

ただ、この4度目のトライが失敗に終わるかどうかは、

年初来安値0.6670あたりを割り込む必要があり、

そこまでの下落を進めないことには、

4度目の上抜けは失敗確定とはならず

いまはまだ4度目の上抜けのあとの押しの調整とみることもできる。

 

ただし、下サイドにおいては

豪ドルは下抜けを三度失敗し、

週足でトリプルボトムを完成しているが、

その最終安値が、0.6720アッパーにあり、

年初来安値を更新する以前に、

この安値を割り込めば、

 

トリプルボトムの失敗がほぼ確定する。

 

そういうわけで

豪ドルドルの現状、重要なテクニカル的なサポートは0.8720アッパーであるが

 

昨日までの狂乱に等しい豪ドル売りにおいても、0.8720はおろか、0.8750すら割れなかった事実は大きい。

 

週足のミドルバンドは現在、0.6850アッパーに位置しており

それが昨日の豪州雇用統計によってまるまる下に押し込まれ、上抜けから下抜けまで追い込まれる結果となってしまっているのが現状だが、

 

本日については、さすがにこれ以上、豪ドルを売り込む材料もなく

昨日の下落が陰の極となった可能性はある、と思っている。

 

ただ、本日のロンアニも、昨日までの豪ドル売りの残り香をモメンタムとして拾い

執拗なまでの売りをまたも繰り返していた。

 

東京時間に0.68復帰寸前だった豪ドルドルを

豪州と何の関係もないロンドンが真逆に方向に売り倒すというのは、

投機以外の何物でもなく、まともな所業とは思えないが、

 

相場においては正義も悪もなく

ゼロサムゲームで、相手を殺した方が勝ち、というのみである。

 

ロンドン市場における豪ドルの買いはいかにも弱く、売りの方が明らかに勢いがあった。

 

おかげで昨夜に残して持っていたユーロ豪ドルのショートの含み益はみるみる減り、

またもマイナスとなった。

 

途中売り上がり続けが、まったく休みなしに上昇を続けるユーロ豪ドルからうかがえるのは、

 

豪ドルドルで昨日安値を更新させ、

さらなる下落トレンド継続を狙った、ロンアニの豪ドル売り一択の動きの結果であろうと思う。

 

こうなると、ロンアニどもは阿吽の呼吸であるかのようなチームロンアニの動きを加速させる。

 

互いに動きをかぎとりあって、同一方向にしかベットしないのである。

 

とんだ、クソどもである…。

 

結果、ユーロ豪ドルは19時以降、5分足において10連続以上の連続陽線という、異様な上昇を続けた。

 

ドル円は途中買い増しし、その利益が乗っているのと真逆で、ユーロ豪ドルの売り増しはみるみる含み損となった。

 

ドル円は、108.50アンダーで買い増しあとに、利益が乗ったが

ユーロ豪ドルの上昇に耐えきれず

途中でその大方を利食い、根っこのポジションのみ残すことにした。

 

 

USD/JPY  L 108.389 108.391 108.498 108.501 → 108.68 利食い 

 

ドルカナダは、結局戻りがきたため、途中、売っては見たものの

ちょっとあまりにも連続的な陽線が不気味で、微損で損切りすることにした。

 

1.3250アッパーで作った売りが、結局、1.3240アッパーまで下落したため、損切りは無駄に終わった面があるが、

ドルカナダのあれだけの一方的な買いについては、やはり不気味で

 

最後の(?)打ち上げ花火が上がるのではないかという嫌な予感がする。

 

今夜はカナダの経済指標があり

またどこぞのインサイダーがなにかを握っているように思えてならない。

 

本日のカナダの経済指標もまた悪いのではないか。

となれば、カナダドル売りで、ドルカナダはまた上がる。

 

ただし、現在の上昇状態は、かなりの限界領域にあり、

ここでもし上昇が起こった場合は、それが陽の極となり、そこでようやく天井、となるように思っている。

 

ということで、カナダドルについては、本日のインサイダー(?)の結果通りに経済指標の結果が悪く、その結果、ドルカナダが上に跳ねたところで、売りを狙いたいと思っている。

 

もしもドルカナダが、いっさいの戻りもなくそのまま下落したとすれば、

高値での売りを逃すこととなるが、

それはそれで仕方がない。

 

しかし、ロンアニども…ユーロ豪ドルをまだ買うか…。

 

たしかに、4時間足の200SMAを超えていることから、そこにびったり面合わせしてきた東京勢の下落調整は押し目買いの好機であっただろう。

 

ここから続落させることは、東京勢に利を与えることになり、

がゆえの、全戻しの踏み上げか…とも思う。

 

本日はややリスクオン地合いに振れており

そんななかで、豪ドルのみが売られるという状況は、やはりどう考えても異様である。

 

そういう疑念は本日はうまく形になるもので、20時を過ぎてから、いきなり豪ドルに買い戻しを示唆する

短期足での大き目の陽線が出てきた。

 

これはここのところ下落を進めすぎたユーロドルの自律反発にともなうドル売りの連れ高が発端のようだが

 

初動はそんな連れ高であっても、

結果的に豪ドルがテクニカル的な節目を超えれば

連れ高モードを終えた後も、

その後の豪ドルは売られにくくなる。

 

現状、豪ドルをロンアニが売り倒したといえども、豪ドルドルが昨日のNY安値を更新できていない、という事実は大きい。

 

ユーロ豪ドルは昨日高値を更新してしまいはしたが、ユーロクロス通貨であるユーロ豪ドルは合成の妙で、節目でぴったりはまることは少なく

 

また、そうでなくても、ダマシ合いである相場は、

天井をつけるときには、たいてい、直近高値を更新して続伸を期待させるような値動きを見せた後に、反落することも多い。

 

豪ドルドルは、テクニカル的には、完全に下を示しているが

現状、下値余地は限られている。

 

さらに、昨日の雇用統計という、豪ドル投機売り倒しモードを終え、

それでも年初来安値を更新するまで下落を作れなかったこ昨日から開けての本日、

さらに豪ドルを売り込む材料はもうない。

 

ここで豪ドルドルにショートカバーの戻りが発生した場合、

下値余地が限られているのとは逆に、

上値余地はかなりの余地がある。

 

ユーロ豪ドルは、現在、投機の買いに買いが重なっている状態で

かなりの買い過熱領域にあったが

昨日高値をわずかに抜けた後は、ピークアウトし、

このまま下落が進めば、短期足レベルながら、綺麗なダブルトップが完成しそうなところまできた。

 

ユーロ豪ドルは、先週の1.60割れを大底としたトリプルボトム完成からの上昇で、昨日の高値が、最安の底からネックを結んだ場合においてすら、すでにそのターゲットに到達するほどの上昇を作った(めちゃくちゃである…)。

 

現状の値動きは、あらゆる意味で、ユーロ豪ドルにおいては、これ以上の上昇はかなり無理のある状況である。

 

このままユーロ豪ドルが下割れした場合、この投機的な上昇に便乗し買いまくってきたくそ豚どもの投げ売りの連鎖は100や200pipsどころでは済まないだろう。

 

すべては、豪ドルドルが、本日の今後、どれだけがんばれるかにかかっている。

 

市場は豪ドルを売る気満々ではあるが、

上値を追うたびに戻り売りの売りが溜まっていくことになる。

 

そして、さきほど、ようやく米中合意に関してのポジティブ報道が出始めてきた。

 

雇用統計の日まで売り倒し、108割れでドル買いの子豚をあらかた振り落としてからの高値追いと同様

 

昨日の108.30割れも、またぞろ増えてきたドル円の買い豚を振り落とすためのダマシの下げだった可能性が高い。

 

ということで、いったん利食いで減らしたドル円なれど、いまいちど買いを追加した。

 

ユーロ豪ドルは、1.6260から1.6230割れの過程で、売りを追加しながらも、利食いも繰り替えすことも行い、利益を上乗せしている。

 

ポジション

EUR/AUD  S  1.62618 1.62562  1.62552 1.62540  1.62430 1.62399 1.62370 1.62369 1.62237

USD/JPY  L 108.334 108.686 108.687