今度は、ポンドでヘッドライン相場か…

ユーロポンドが直近のレンジ下限の売り超過にあっても、なおもロンアニが売り続けたのは、そのレンジすら下に割り込ませる自信があったからだった…。

 

またもヘッドライン相場である…。

 

ブレグジッド党党首の保守党への歩み寄り発言とかなんとかを材料にしていたようで、

そのヘッドラインを受けてポンド買いが急騰。

 

本日ははなからポンド買いが仕組まれていた。

 

だから、英国の指標があれだけことごとく悪いにもかかわらず、1.28を割れてから大量の買いが入り、下ヒゲの陽線を作ったのだ。

 

自分はそんなヘッドラインがあることはおろか、それが流れていることなど知らず

ポンドがかなりの上昇を終えてから、その内容を知った。

 

ポンド買いを仕込んだ連中は、

リアルタイムどころか、そうした発言がなされることをあらかじめしっていたのだろう。

 

でなければ、英経済指標がことごとく振るわず、下値更新した底の部分から大量の買いが入るわけがない。

 

そのときのヘッドラインについても

英経済指標がことごとくふるわないにもかかわらず、反応薄?

 

という通常としては違和感のある状況に、反応薄、という現象説明しかできなかった。

 

その後も断続的に続くポンド買い、そしてわけもわからず突如強烈に続くポンド買いに自分は混乱した。

 

損切りを巻き込むにしても、高値をそれだけ更新ほどのポン買いが流入する理由がわからなかったからである。

 

こんなヘッドライン相場であることを知っていたら、自分もユーロポンド買いからは距離を置いていたが

国内の証券口座は、そうしたヘッドラインはかなり時間差で流れてくるわけで

 

ポンドがすでに100pips近くも急騰したしばらくあとになって、ようやく、上記のヘッドラインが流れてきた。

 

ユーロポンドが何度か買い下がったが、

結局、ユーロポンドは高値から60pipsも下に追いやられた。

 

もちろん、こんな

あまりにものユーロポンドの急落にロングで向かったところで

次々損失が生まれてくるわけで、

買い下がりのロングもすべて損切り

 

ポンドの独歩高はポンド豪ドルにも派生し

ポンド豪ドルが急騰する流れのなかで

対ポンドで豪ドルが売られる結果となり

ポンドの連れ高で底堅いユーロと

対ポンドで弱含む豪ドルの掛け合わせによって、

 

ユーロ豪ドルも連れ高となり、ユーロ豪ドルも上昇し、高値を更新。

 

そこで、ユーロ豪ドルのショートも損gに利となった。

 

しかし、ちょと待て…

 

ポンドの急騰はわかるが、

そのポンドの強さと、ユーロ豪ドルの堅調さには、なんの関係もない。

 

ポンドの強さによって、ユーロが豪ドルに勝る、というのは錯覚である。

 

しかも本日のポンドの強さは

ポンドのファンダメンタルズ的な強さの結果ではなく

 

ヘッドライン相場において、ポンドがブレグジッドへの楽観から、投機的にポンドを買いまくっただけである。

 

ポンド買いによって、対ポンドでのあらゆる通貨が売りとなった。

 

ドルはもちろん、円もユーロも豪ドルも…。

 

これはポンドの強さの裏返しであり、

ユーロの強さを何ら示していない。

 

実際、ユーロは対ポンドにおいては強烈に売られている。

 

しかし、ユーロ圏もブレグジッドのまさに当事者で、ポンドが買われれば、ユーロも買われる。

 

結果的に、ポンドの連れ高とは関係のない、ドルはユーロ、ポンドともに売られ、

 

ポンド買いからのドル売りにつき

ユーロ、ポンド以外のドルストレート通貨においては、むしろドル売り圧力はかからない。

 

実際、ドルカナダや豪ドルドル、ニュージーランドドルなどに、さしたるドル売り圧力はかかっていない。

 

 

結果的に、対ポンドでのドル売りの恩恵をポンドとともに受ける同じ欧州通貨圏であるユーロは

ユーロドルにおいて堅調さを保ち、

 

対ポンドにおけるドル売りの恩恵を受けない、欧州通貨圏にない豪ドルドルは、ドル売りの恩恵はえられず、むしろ、対ポンドでの豪ドル売りの圧力が働き

 

上値の重い形となる。

 

結果的に、ユーロドルと豪ドルドルとの間で、ドル売りの乖離が働き上昇。

 

この上昇が短期テクニカルにおけるレジスタンスを破り、損切りが発動

それによって、値を伸ばす、という状況を生んだ。

 

ユーロ豪ドルは、1.470を割れたあとからの反発がそれで、短期足レベルでは

明らかな短期上昇シグナルを発していたが

 

自分はユーロ豪ドルを買う気はとにかくないため

それを見送ったら、想像以上に上昇し

日通し高値をまたも更新されてしまった。

 

本日のユーロ豪ドルは、日通し安値は一度も更新しないにもかかわらず、

日通し高値は都合4度も更新していることから

完全に短期アップトレンドの状態にある。

 

戻り売りで少しは利益は取れたが

短期上昇圧力の中での戻り売りのため

とにかく安値を更新せず、微益の連続。

 

ロンアニも序盤こそユーロ豪ドル売りに回っていたものの

ポンドの急騰における上記の影響から、ユーロ買い豪ドル売りを続けることに無理が生じ、

風見鶏全開で、ユーロ豪ドルを担ぎ上げる側にかわっていった。

 

本日は手を出したユーロポンドについて、

先週の悪夢がまだ続くのか

最も値が動いたのが、まさにこのユーロポンドであった。

 

厳密には、ポンド豪ドルが最も動き、次いでポンドドルが動いたので、その上昇幅は三番手とはなるが、

ユーロポンドで60pips超も動けば

ポンドドル100pipsクラスの変動率である。

 

がゆえに、今回はユーロ豪ドルよりも、ユーロポンドで滅茶苦茶にやられた。

 

先週は、ドル円を売れば、108.60から109.45まで担がれ

 

ドルカナダを売れば、1.3180から1.3240あで担がれる、と

 

ユーロポンドは中期下方チャネルを上抜きながらも、それをダマシとして、中期下落トレンドにおける安値を、本日、さらに更新させた、結果的には、一度抜けた下方チャネルにふたたび下方チャネルラインの上辺にふたたびつっこんでいくかのような形となってしまった。

 

このダマシはさすがに読みようがなく、

ここまでの下落は想定外の外である。

 

他の買い豚も同じだったはずで

だから損切りをあれだけ一方的に巻き込んで急落したのだと思う。

 

もし、下方チャネルを抜けてまもなくの下落なら

このチャネルがの上辺が邪魔をして、抜けから60pipsも一気に落ちることはできなかっただろう。

プルバックの押しでとどまった可能性もあるのである。

 

しかし、一か月にわたってほぼ同値幅のレンジを続けていたことで、下方チャネルが左辺に遠のき、

 

そのぶん下値余地ができたため、下方チャネルはまったくサポートの役割を果たせなくなった。

 

結果的には、10月、あまりにも急角度で下落してしまったことから

再下落の時間調整のために、下方チャネルから距離を置くべく、小幅なレンジを1か月も続けていた、ということになる。

 

それほどまでにポンドはまだ買い豚が強く、

それを引き受けるだけの弱さがユーロにはある、ということである。

 

本日のユーロポンドは完敗である。

もうロンアニに完全にやられた、としかいえず、この下落を理不尽とは思わない。

 

ユーロポンドは、いったん、

最深部にあるサポート、0.8560を守りようやく底打ちとなったが、

下方チャネルを上方にブレイクしていた買いの示唆を失ったいま

このラインのみを手掛かりに、ユーロポンドを買っていこうとはもう思えない。

 

ブレグジッドがらみのヘッドラインがまた流れて、ポンドがさらに上値を追うこととなれば

このサポートとて、豆腐ほどの柔らかさで通過されてしまうだろう。

 

ユーロポンドは最終最後のサポートが0.8500あたりにあり、これは2016年から続いている巨大なレンジのほぼ下限に位置する。

 

0.8560でいったん下落の勢いが弱まったとはいえ

戻り売りの厚が強まるだけで、ここも再び割れば、そこまではまだ下値余地はある。

 

もしも、ここを破ったとすれば、そこからはサポートがスカスカになり、

最も近い位置で、0.84代、最深部になると、0.83代までサポートはなく、

 

ここすら割れると、

2015年から長きにわたって続いていた

ユーロポンドの長期上昇トレンドが、ついに転換する事態となる。

 

それほどまでに、ポンドが強い、というか

その相対としてのユーロも弱い、ということなのだが、

 

そんなユーロであっても、本日のユーロは対ドル、対豪ドル、対カナダドル、に対しては、異様な底堅さを見せている。

 

しかし、ユーロのこの全方位的な底堅さは、ポンドの強さの後ろ盾があってこそのもので、

 

その後ろ盾を失えば、ユーロは豪ドルはおろか、カナダドルにも、ドルにも円にも劣り、逆にユーロ以下の通貨を探す方が難しいほどである。

 

そんなユーロに対して、ファンダメンタルズ的にその安定で比べるべくもない豪ドルが、明日以降も継続的にユーロに劣り続ける理由はない。

 

もしもそういうことが起こるとすれば

 

ポンドの強さを助長するヘッドラインが、ここからも立て続けにもたらされるか

 

株安が極端に進み、株価に過剰に反応しやすい豪ドルが売り倒される、というそのどちらかである。

 

自分がユーロ豪ドルを売っているのは

そんな株価の急落が、11月中には来ないであろうという前提にもとづいており、

 

ポンドがこれからも急進的な上昇を続けるとか、

 

現在のリスクオン相場を裏切るような株価の急落が生じるようなら、

 

ユーロ豪ドル売り、という自分の相場観は撤回を必要とし、

 

ユーロ豪ドルの戻りをまた指くわえて眺める日々がまたはじまる、ということである。

 

しかし、10月の下旬からさんざん売りを見送って

満を持してユーロ豪ドルの売りを再開すれば、

また踏みあげられるとか、いい加減、ほんと勘弁してほしい…。

 

ユーロ豪ドルは、いったん、戻りの超過領域、1.6102あたりを超えたが、ふたたびそれを下回っている。

 

1.6102あたりは、需要過多、つまり買いが密集するところとみており、

ここには一定の供給、つまり売りが持ち込まれやすいゾーンであるとみている。

 

このラインにおいても買いが止まらないとなると、

もはやここは供給(売り)のゾーンとはいえず、相場は大きくリスクオフに傾いてきていることを意味する。

 

つまり、株安、円買い、ドル買い、である。

 

こういったとき、値幅ではなく変動幅として、最も下値を追わされるのは

豪ドルドルであり、

 

そうなれば、おのずと、ユーロ豪ドルには強烈な豪ドル売り圧力が働き

ユーロ豪ドルは上昇を続けていくこととなるだろう。

 

しかし、日足ベースでみたときの豪ドルの底堅さを見ていると、

 

 

豪ドルドルがここから底割れしていく、というイメージはやはりわかない。

 

円買いにおいても、現状、ドル円が大きく底割れする感じもせず、

 

本日のロンドンは、今をもてあそぶように

ドルを売り円を買って、そこから返す刀でポンドを強烈に買っただけ、のように思っている。

 

つまり、大局はまだ変わっていない中で

本日のロンアニは相場に強烈な逆方向のノイズを与えたのみ、と現在は考えており、

 

そんななか、NY時間においえても、ユーロ豪ドルが日通し高値を更新する(5回目!)という状況となった場合は、さすがにユーロ豪ドルの売りはあきらめる。

 

ポジション

EUR/AUD  S  1.6102 1.60967 1.60946 1.60943 1.60942 1.60941