ユーロ豪ドル売り。ユーロポンドは買いの好機か…

今週はドル円軟調スタート。

 

先週、あれだけ調子に乗って買っていたのに

週末にNY様が下押ししたら、東京勢はもう追随売りである。

 

もうドル円の取引はうんざりなので、しばらく触るつもりはない。

 

今朝がたはブルームバーグのヘッドライン(英語原文)を読むと、香港デモがらみの報。

 

香港デモについては、以前からある流れだが

ドル売り気味に相場が流れるとなるとなれば

ご都合主義で、いきなり、これをまた材料視する。

 

先週のドル買い相場では、徹底的にこの話題を無視しておきながら、実に都合のいい話である。

 

今週はユーロ豪ドル売りで勝負することにした。

 

先週までのリスクオン相場が今週も継続するという見立てからである。

 

豪ドルドルは、先週金曜日の

リスクオンからの調整下落から

いきなり大き目の陰線を作り、前営業日木曜の安値を割りこできた。

 

その流れで、ユーロ豪ドルも、1.60を割れていたのが

そこから、再び1.60に復帰し、上値を追うことになったが

週明けの東京勢は、これまたその流れを相変わらず妄信的に引き継ぎつつも、1.6090越えまで戻している。

 

本日、この戻り過程で、売りを繰り返し

すでに二度損切にかけられているが、

東京時間中には、戻り高値をつけると考え

売りを繰り返し、三度目にして、ようやく高値更新が収束した感じである。

 

ユーロ豪ドルは、1.64越えでの売りを逃してから以降

下落が継続し続け、売り場を作れないまま、ついに1.6割れまで見ることになったが、

先週の金曜、ようやく、戻り目が来た。

 

現在、ユーロ豪ドルは、200日移動平均線を明確に下回っており、

 

今後、リスクオフ気味に進もうが、リスクオン気味に進もうが戻り目はほぼなくなっていると思っている。

 

リスクオフ気味に進めば、豪ドルドルは売られるだろうが

いま最も弱めなユーロドルも売られる可能性は高く

そんな状況のなかで、ユーロ豪ドルが上値を追うことは難しい。

 

また、リスクオン気味に進めば、豪ドルドルは先週の安値を押し目として上昇を再開するはずで

そうなれば、戻りが限定的に思えるユーロドルとの上昇格差で、ユーロ豪ドルは、確定的に下落していくであろうと思う。

 

ユーロ豪ドルは200日線を割り込んだ後、

週末に急に上に切り返しクローズ

その流れを引き継いだ、東京勢が

前週金曜の戻り高値に面合わせするような動きを見せたあと、

結局大きく下落を継続させるというパターンは

ちょうど、去年のいまごろにも起こっているパターンで

その後、ユーロ豪ドルは12月の初頭まで下押しを続けていった。

 

週が明けた本日のユーロ豪ドルのパターンは、

そのときのパターンと酷似している。

 

これは、1年経っても東京勢の行動パターンが同じだ、

という自分の推測から、やはりユーロ豪ドルは売りである。

 

週明けの東京勢の動きは、毎回同じようなパターンを経る。

週末の金曜のNYの値動きにのみ反応する、

いつもの脊髄反射トレードである。

 

NYが週末に戻りを試してきたのだからといって

その戻りに追随し、さらに高値を追って

週明けに東京勢がNYどもに対していい利食い場を提供してあげる。

 

それをまるごとNYどもに食われたあとは

切り返してのズドンである。

 

いまユーロ豪ドルは、日足での巨大な三尊を形成しつつあり、

フラクタル構造的に、週足においても

同様に巨大な三尊が完成しつつある。

 

先週、1.60割れからNY勢が反発を狙ってたが

1.6050アンダーから1.6000の間は

かつても値段の膠着するレンジゾーンとなっており

そのゾーンに向けて、一切の調整もなく下落したユーロ豪ドルは、売り超過すぎる状況となり

1.6000割れの水準から反発を見せてきたが

その底値となった、1.5970アッパーのゾーンは、

このレンジゾーンの下げのオーバーシュートという意味に合わせて、週足においても、サポート領域になるところではあった。

 

がゆえに、米中楽観相場の失望(トランプ大統領が、段階的な中国への関税撤廃を否定)という状況から

いい買い戻し場とみられたところもあろうが、

そうしたファンダメンタルズ的な要素を除けば

ユーロ豪ドルはテクニカル的には長期ダウントレンドが確定するかどうかの下押し圧力のなかにある。

 

日足、週足で完成間近の三尊のネックラインは1.59あたりに位置しており、ここが割れた場合は

2017年2月を起点とした長期アップトレンドの転換も完成することになり、

ターゲットは、控えめに見ても、1.5350あたり

順当にみても、1.5100あたりまで見込める状況となる。

 

また、1.5350を割れれば、週足の200SMAも割り込むこととなり、

下値目標は、長期アップトレンドの起点にほぼ近づく、1.4040あたりまで下落する可能性も増す。

 

もちろん、そこまでの下落を見込むためには

豪ドルの強さと、ユーロの弱さが合わさっていかねばならないが、

 

今年一貫して続いてきた豪ドルの弱さは、米中貿易懸念の振り回された結果であり

中国元の代替通貨のように豪ドルが扱われた結果で、

豪ドルそのもののファンダメンタルズを反映したものとはいえないのに対して

 

ユーロの弱さはドイツすらマイナス成長に陥りそうなユーロ圏のファンダメンタルズ的な弱さを見れば明らかで

 

ドル円、ユーロドルの今後の趨勢はともかくとして

ユーロと豪ドルがかけあわされたユーロ豪ドルが

この期に及んで、大きく上昇して戻していく、というイメージはまったくわかない。

 

それであっても自律反発は相場につきもので

がゆえに、ユーロ豪ドルは、先週、1.600割れを守り

その流れに盲従する東京勢の愚挙もあわさり

ふたたび、1.61をうかがうところまで戻してきてはいるが、

これがここからさらに戻っていけるとは思えない。

 

もう何度同じことを述べているかわからないが

つくづく、1.64越えという狂った高値から売りを打てなかったことは、後悔しかないが

いまさらそれを悔いても手遅れで

ユーロ豪ドルは、現在の長期的なチャートの流れを見ていると

もう二度と、そんな高値まで戻りを待つチャンスなど得られないと思っている。

 

ユーロ豪ドルは地獄の底まで叩き売りたいと思っている自分としては、どこかで売りを入れるチャンスを探っていたが

 

先週のNYの反発、

それをただ妄信する愚昧なる東京勢の追随買い。

 

この東京養分としての高値追いが

ユーロ豪ドルの戻り売りを講じる、最大のチャンスだと思っている。

 

ドル円については、ボラティリティもあることから

東京勢の追随売りが切り返されるのは

もう少し押した後か

また報道相場のヘッドラインが起こるまでは起こらないと思うし、

今週、またも米中問題の悲観報道が流れれば

ドル円は、テクニカル的なさらなる安値まで深掘りするかのせいもあるが、

当面は、109.04あたりがテクニカル的なサポートとなっており

落ちるにしても、上がるにしても、もう当面手を出すことはやめておこうと思う。

 

ドルカナダにおいても、4時間足200SMAを突破している現状、

落ちるにしても(自分は最終的に落ちるとは思っているが)

しばらくは、高値圏でのレンジ安定を繰り返しそうで、手出しできない。

 

中短期テクニカル的にドル円、ドルカナダとも

いまは売りに入れない状態で、

これらを無視してもいま売りに入れるのは、ユーロ豪ドルくらいである。

 

ロンドン時間の値動きを見て、という条件付きではあるが

テクニカル的に見て、いま最もチャンスだと思っているのは、

実は、ユーロポンドである。

 

ユーロポンドは、中期下方チャネルラインを先週木曜に上抜いており、

これをフラッグとして見れば、

0.9300アッパーまで急騰したユーロポンドが

その後の、ポンドの暴騰から、反落した大きな下落調整を

先週で終えた兆しが見える。

 

ただ、ユーロポンドの再びの上昇のためには

先月の暴騰前のポンドの再びの下落が条件で

いまだ暴騰後の高値安定の余韻が残るポンドであるかぎり

ユーロポンドの再上昇も待ち、の状況である。

 

ただ、週末、ムーディーズがポンドのソブリン格付けを引き下げており、グリードどもはこれら格付け会社と結託し

徐々に、ポンド売り再開のムードを煽り始めていることから

本日のロンアニどもが、ポンドでどう遊んでくるかが注目される。

 

ポンドは11月に入った途端、下落を再開し始めており

現状、グリードどもは11月の月間戦略をまたポンド売りに傾け始めてはいる。

 

11月も2週を終え、3週目の本日、ロンアニがどうポンドを料理していくかが見ものだが

 

ポンド売りの場合、ポンド売りユーロ買いで、ユーロポンドは上昇するだろうが

それでユーロドルが上昇するかといえば

ポンドドルの下落の連れ安となって、ユーロドルも下落していくことだろう。

 

ポンド豪ドルも下落するだろうから、ここでもユーロ豪ドルは連れ安になる可能性は高く、

 

この点からもユーロ豪ドルに上昇の芽はかぎりになく低い。

 

しかし、ドル円

バリアオプションとかなんとか、どうでもいいが

あれだけ、人を上に担ぎ上げておきながら、

先週末と週初の本日では下押し調整である。

 

先週あれだけ自分が踏みあげられて

結局、これかよ…という感じだが

 

もういまの自分には、ドル円に上昇にも下落にもバイアスはかかっていない。

 

日足のボリンジャーバンドはいま縮小過程にあり、

いまのドル円は上に行っても下に行ってもどちらでもありうる状況で

 

結局、米中問題の報道相場で、どちらにも進みえる状況である。

 

短期的には、108円割れから先週一貫して続いていた上昇チャネルラインを下に割り込んできたことから

一定レベルの下追い期待はあるものの

これも、次なる米中報道のポジティブ具合によっては、

簡単にひっくり返してくるだろう。

 

いまのドル円は、かつてのユーロであったような

報道相場でのみ相場の上げ下げが決まっていることを

先週は嫌というほど思い知らされた。

 

米中の貿易問題における今後の報道内容も

その報道タイミングもわからない弱者側の自分としては、

そのタイミング以前にポジションを取ることは運ゲーでしかなく

いまのドル円はテクニカルにもとづく、

取引ができるような状況にはない。

 

テクニカルに基づいて動くなら

108円アッパーから109.20までという一方的な上昇など起こる可能性の方が低い。

 

そこからいったんは、108.70割れまで下押したものの

そこから、また109.50アンダーまで伸びるとか

これなど、もっと起こりにくい現象であった。

 

こんな滅茶苦茶な動きが続く限り、

ドル円については、もう取引するつもりはない。

 

いまのドル円は、一部の情報を先取りしているインサイダーの

俗にいう強者という名の、インチキ強盗どもだけが

ほぼ確実に進むであろうと方向にホールド大玉を積んで

弱者は運に頼るだけの

弱者が富を奪われるだけの、略奪相場である。

 

これら強盗どもは、弱者を騙すために

売り買い両方に大玉を張ってくるが

そのどちらかは、弱者をそちらに誘導するためのフェイクでありすぐに撤収するつもりの大玉であろうと思っている。

 

残念ながら、弱者はどちらの大玉が足の速いフェイクなのかは知るすべがない。

 

しかし強者は、それがわかって張っている。

 

このフェイクの大玉がいつ逆流するかわからない

いまのドル円相場は、トレードする価値はない。

 

いま、あらゆる個人投資家ドル円の取引から手を引くべきである。

 

強盗どもの陽動に振り回されて

みすみす資産を溶かす意味はない。

 

ドル円は、米中貿易問題を市場が材料視されなくなってから

ようやく本来の方向に進み始めると思っている。

 

それが上なのか下なのかは、今の段階では自分はわからないが、

 

そのときの方向は、それがたとえ上であったしても

それがドル円の結果であり、市場の選択である。

 

ただ、いまのドル円は、一部の大口どもが報道相場で市場をかく乱している状況であり

市場の本当の総意がどこにあるからは、完全に覆い隠されている。

 

それを思い知らされたのが先週である。

 

ドル円については、もう当面取引する気はない。

この通貨ペアは、いま最もまやかしに満ちている。

 

ポジション

EUR/AUD  S1.60874