幻通貨の本領を発揮中…本邦個人投資家による逆張り圧力?
今夜の相場は現状、あきらかにドル買い傾斜している。
であるにもかかわらず、NY序盤はドル円がややもすると、一方的に売られていった。
ドルがらみ通貨ペアのうち、ほぼドル円だけが頭が重く
107.80を戻りとしたドル円は、短期足下ヒゲの先107.66を売りで潰され損切が誘発され、107.63まで。
このタイミングで自分のドル円の買いポジションも全損になった…。
そして、また! 自分の損切りラインがちょうどド底となったように、ドル円はじりじり戻る…。
ほんと、いい加減してくれ…。
ドル円買い直し。
なんで、いつもいつもNYはこういう振り落としのような流れとなるのか…。
ユーロドルを見れば明らかだが、ドル買い相場の一方的な下落はまだやまない。
ドルカナダも結局、ロンアニの方向は地獄のパターンのまま
上値を伸ばしていき
自分がいったんのターゲットとみていた1.3170オーバーまで戻り、ここでポジションをあらかたを利食い。
ドルカナダのロングについては、途中買い増しもしていたので、そこそこの利益は取れた。
そんななか、ドル通貨でありながら、まったく独自の動きをかましてくれたのが、またもドル円である。
為替市場全体の相関を無視する、唯一無二の幻通貨としての意味不明な舞を、今夜もみせつけてくれた。
全体がドル買い地合いのなかでのドル円のみの下落は、
ナイーブに解釈すれば、ユーロ売りからの円買いの影響か、などとなろうが
その他ドルストレート通貨が強めのドル買いに触れているなか、リスクオフ相場でもない現状で
ここまであからさまにドル円だけが下値を追う動きは、どうもいても不自然である。
自分がドル円を見ているときにかぎって、いつもこんなレンジ状態に付き合わされる。
というか、NY参入のこの時間帯はこういうわけのわからない動きになりやすい。
やはりトレード時間の問題か…。
NY時間のドル円のわけのわからない独自の動き、今夜についていえば、ドル円の一方的な下落は、ドルの弱さや円の強さといった問題ではないと思っている。
この独自の動きを展開する最大の理由は、我が国個人投資家のドル円売りの攻撃が圧力になっているように思う。
個人投資家のエントリーはインターバンク市場にはつながっておらず、相対取引のFX会社がそれを受けるのみだといわれる。
しかし、このFX会社自体はインターバンクにつながっている。
あまりにも多くのドル円売りのエントリーが持ち込まれたとしたら
FX会社もインターバンク市場でそれをカバーせざるを得ない。
ドル円は15分足レベルでみたとき、
ボリンジャーバンドの+2σにタッチした後、そこから真逆のー2σまでするすると下落していった。
こんな必勝法みたいな安易なトレーディングは
為替市場に巣くう真のクズたちはまず行ってこない。
日本人個人投資家は、為替市場において
実は強烈な力を持っているというのは、よく聞く話である。
時間的にも仕事終わりで、
いっちょ為替取引するか、と日本人個人投資家たちが
こぞってポジションを取るであろう方向は、ドル円のショートである。
こういう圧力が同時間帯に発生すれば
いくら欧米のグリードどもでも
短期投機筋の損切りを破るくらいの下落は起こりえるだろうと思う。
そして、ドル円のほぼ押し安値の位置あたりで
値ごろ感の逆張りが彼らの特性であるとともに
安値追いや高値追いといった追っかけをしないこともまた
彼らの特性である。
これはあくまでも自分の仮説の域を出ないが
この仮説が正しければ、ここからはようやくドル円の戻りターンとなるように思う。
まず、現在のグリードどもの狙いはドル買いだと自分は思っていて、ここからドル円が買われていくとして
ここから本邦個人投資家が講じるとすれば、戻り売りである。
ただ、戻り売りをする個人投資家は、まだアグレッシブな部類で、多くの個人投資家はそんなトレンドフォロー的なショートは行うイメージはない。
つまり、ここまでドル円を売ってきた日本人投資家の多くがここからは数を減らし
欧米グリードの数が増していく。
そうなれば、この果敢にドル円売りを攻める個人投資家は、高値更新によって損切りを食らわされ、上昇における燃料となる。
しかし…自分が損切に置いていたレートが107.64
損切りを巻き込み突っ込んできた安値が107.63…
たった1pips差でドル円のロングが殺されるとは…。
相も変わらず、損切位置が悪すぎる、下手くそである。
ポジション
USD/JPY L 107.632 1078.645 107.686
USD/CAD L 1.31417