ドル安相場は終わったかもしれない、そして、ユーロ豪ドルはまだまだ売れる。

昨夜のFOMCの結果を受けて、ユーロドルは、ついに1.1100の底を割れた。

 

5月から進んでいたドル安相場だが、この1点だけをもってしても、

終了した可能性が高く

少なくとも8月はドル高で推移しそうなイメージである。

 

まだまだドル売りで相場を見立てている筋は多いかとも思うが

ドル円は、もともと中期ダウントレンドを7月下旬には抜き去っていた。

 

今朝がた、東京市場が開く前から、ドル高相場の疑いはあったが

 

東京市場が、7月10日につけていた109アンダーを上抜き

109.20越えまで進んだ段階で

ダウ理論的にも、5月以降のドル安相場はトレンド転換を確認されたことになる。

 

ということで、今月はドル買いをベースとして相場を見ざるをえない。

ただ、今回のドル高は、FOMCの利下げ期待の後退の失望感から生じていることで

緩和期待の減退は、株安を生み、実際、米株は大きく下落して引けている。

 

米株が下落するときはドル円の下落もセットとなりやすく

いまはドル円は上昇してはいるものの、米株安が進行しつつも

ドル円がどんどん上値を追うことには矛盾が生じる。

 

ではドル高ではないのか、というと、

実は株安でドル高というのはしばしば起こることで

その状況とは、ドル買い円買いのリスクオフ相場である。

 

米株が下落のさい、ドル円が下落するのは、

ドル売りというよりは、円買い、という面が大きい。

 

その意味で、ドル高イメージからドル円の売りは個人的な選択肢にないとして

それでも積極的にドル円を買わないとなれば

選択肢として浮上してくるのが、ポンド円やユーロ円などの

クロス円の売りとなる。

 

とくにユーロドルは、1.1100を底割れしたことから

現状、戻り売りの一択しかない。

 

とはいえ、東京市場で戻り売りにかかわると、

ロンアニに踏まれる可能性が増すので

東京市場でどうこうするより、ロンアニの動きに合わせて本日は相場に参加したい。

 

ユーロドルは週足の下値を割れて続落リスクが高まり始めたが

それに対して豪ドルドルは週足の下値をいまだ守っている。

 

ドル高が進めば、豪ドルドルもやがて道連れになって下割れする可能性があるにせよ

目下、大きな下げ幅のリスクが高いのは、豪ドルドルよりもユーロドルである。

 

豪ドルドルよりユーロドルが下げる、となれば

そこで導き出されるのは、ユーロ豪ドルの下落である。

 

ユーロ豪ドルは、おととい、ロンアニがしかけてきた

クソなユーロ豪ドルの買い仕掛けの値幅を

案の定、昨日すべて打ち消した状態である。

 

ユーロ豪ドルの売りはまだ持っているが

ちょっとポジションを軽くしすぎたくらいで

もう少し、持っておいてよかった、といまになって思うが

 

FOMCのリスクを考えれば、現在のポジション量でよかったと思っている。

 

一昨日の不意打ち同然のロンアニの豪ドル売り仕掛けに伴う上昇と

それを助長したNY勢の投機はともかくとして

1.6200アッパーまで買い上げられたユーロ豪ドルはやはりやりすぎだったのに

1.6230も超えてさらに買い上げた東京勢は、本当に大馬鹿で救いがない。

 

最後の高値づかみのバカにされるリスクが満載であるにもかかわらず

前夜のNY様が買ったからと高値をさらに更新させる無様さに

東京勢の能無しっぷりに、心からがっかりさせられた。

 

いまはまた、NYで反落したからと、ヒステリックに売りまくっているところだが

とりあえず、こんな間抜けどもの売りはパスしておこうと思う。

 

もちろん、自分はユーロ豪ドルの売り目線は変わらないので

いまのポジションを保有したままで、どんどん売り増ししていくつもりだが

これまた参入はロンドン以降にしようと思っている。

 

そしてドルカナダ。

 

結局、ドル高地合いに振れたことから、

ドルカナダは、やはり1.32を超えてきた。

 

ユードルの1.1200と同じで、ラウンドナンバーという意味以外に

さしたる根拠のない、1.3200から戻り売り、

という大口の値ごろ感ディールは、

ユーロドルのときと同じように、またも粉砕された形である。

 

ドル高地合いに今月の相場が進むとすれば

1.3200という値ごろ感ショートも粉砕されたいま

ドルカナダの売り、という戦略はもう行えない。

 

現状、1.33あたりまでさしたるレジスタンスもないことから

今後のドルカナダは下押ししたところで、

それを上昇トレンドの調整として買いに飲み込まれながら

スイングしながら上昇していく可能性が高い。

 

ドルカナダは、週足200SMAがサポートとなってしまっているため

今後のドルカナダについては、トレードするなら押しを待って買いである。

 

まだ細かいところを判断しきれてはいないが

 

現状の戦略は

 

ドル円押し目買い、ユーロドル戻り売り、ドルカナダ押し目買い

クロス円売り

 

ユーロ豪ドルは、問答無用で全力売り!

 

という感じである。

 

いずれにしても、まずはロンアニ待ちである。

 

ポジション

EUR/AUD  S 1.62207(LC 1.6220)