調子に乗ってドル買う東京もどうかと思うが、ただそれを刈るだけのためにドルを売るロンアニもたいがいだと思う
G20はやはり政治ショートなったようで
ガチンコのいさかいなど起こることなく
すべてが予定調和で終了したようで
米中も貿易摩擦の緊張度合はいったんは後退、むしろ改善にむけ両国とも前向きムードを残すような感じとなった。
そうした流れを受けて、今週のドル円は当然のように上窓をあけてスタート。
週末、自分はドル買いのポジションをすべて閉じてはいたものの
各国首脳が顔を合わせる懇親の場で波乱は起こらないと思ってはいたので
上窓はともかく、下窓はさすがに開けないと思ってはいた。
ただ、週末リスクはなにが起こるかわからないからリスクなのであって、
やはり週末にスクエアでよかったとは思っている。
もし週末にポジションホールドして本日勝ったとしても、それは危険な成功体験として、将来に禍根を残すことになろうと思う。
で、リスクオンムードとなると
俄然、鼻息を荒くするのが東京勢
106.80という間抜けなド底を自身で作って、それを刈られたのから一転
まるで健忘症であるかのように
こんどは厚顔無恥なまでに今度は買って上値を更新していく始末である。
ドル高はいいけれど、あまりにも無様な豹変である。
ただ、東京勢の本来のメゾンデートルはドル買いで、ドル買いこそが東京勢が輝き、これこそが彼らの酸素であり、ドル円を買うことは彼らが呼吸するようなものである。
人がエラ呼吸できず、水中で生きられないのと同じように、
東京勢にとってのドル円売りは、エラ呼吸のようなものである。
なので、東京勢がドル売りするときは、溺れているようなもので焦って売って、恐れて、パニックで売って売って、結果、クソバカなところまでオーバーシュートして、その底値を海外勢に拾われる。
で、本来はドル円を買いたくて仕方ないのに、ドル売りでつかまり担がれて損切り。
東京勢にとってはドル買いこそが地上であり、今日の地合いは、まさに空気がおいしい、という感じだろう。
ドル売りの時はもがき苦しむ顔でパニック売りだが、ドル買いのときは、鼻息をあらくしてきみ悪いほど恍惚とした表情をしている、ように見える。
東京時間のドル円の上昇は、そんな喜悦に悶えながらもはあはあとドルを買う東京勢の痴態が浮かぶほどだった。
まるで、ドル円というアイドルを盲信するオタクである。
まあ、週末の材料からすれば、本日は決してドル売りではなかろうし、107割れでいったん底打ちした戻り過程での加速なので
今回ばかりは、この東京勢の歓喜の舞を、頭ごなしに否定できるものではないとは思う。
これがいつまで続くのかはともかく、この幸せを存分に味わうがいい。
と、そこに冷や水を浴びせるように現れるのがロンドンアニマルである。
ロンアニのエサは東京であり
この喜びに沸くドル買いを潰してまた強欲をむさぼろうと思ったのだろう。
108円ミドルあたりからロンアニは売ってきた。
チーム東京はドル買いとなると結束がそこそこ強い。
ドル買いのときには、実需、投機あわせ、岩盤のようなドルラブ・スクラムを組んでいる。
それでもそのドル買いの牙城を108.20アッパーまで売り込んでいく、ロンアニも、見事なパワープレイではあるが、さすがに本日については、ロンアニのそんな仕掛けにも無理があると思う。
完全に東京勢を刈るがための売るがための売り、にしか見えない。
もちろん、ドル円の下げ要因としてロンドン時間からの突然の米債利回りの急低下、もあろうが、
ロンアニがドル円の売りを加速させるために、米債にも買いを仕掛けをかけているんじゃないか、というのは、しばしばみられるこいつらの手口である。
米債利回りを錦の御旗のように参考にするドル円トレーダーたちは、仕掛け的な米債利回り低下にひっかかり、しばしばドル円の売りに追随しロンアニどもを助けることも多いため、
ロンアニはドル円を落とすときには、たいていこういうセットプレイをかましてくる。
自分も当初は、このロンアニの流れに便乗し
ドル円を108.30あたりから売り、ユーロドルを1.1320あたりから買ったが
やはり、本日ばかりはロンアニのドル買いには違和感を覚えざるをえず、
微益で撤退し、ドル買いに転向した。
東京勢は最後は負けるのがテンプレだが、
つねに即日負けるとはかぎらない。
数日かけて肥え太らせてから殺す、ということもしばしばある。
それはNYの見方次第のところがあり
東京勢が作った本日の高値よりまだ上が目指せる(東京勢が今後ぶひぶひ買いを追う)と思ったとき
NYは、東京勢を今日は勝たせるのを承知で、さらに上を買っていく。
ロンアニは、1日で結果を出したがるが、NYは時間をかけて東京を嵌め殺す、ということをしばしばやる。
まあ、結局、NYがこれをやれるのも、そうしたNYの高値を、翌営業日、さらに東京がまいどまいどさらに更新し、より高値を追ってくれ、叩かれる日が来るまで延々買い上げ続け、天井掴みをしてくれる、と考えているからであろうとは思う。
買いでも売りでも、そのチキンレースに突っ込んで、最後にババをつかむのは、たいてい東京勢である。
本日のドル買いについては、ロンアニもさすがに腰がひけているところがあるが、
こいつらの逆鱗に触れた部分もある。
ユーロドルである。
本日、ユーロドルが、サポートとなっていた1.1350界隈を割り込んでしまった。
これはこれで、ユーロドルのアップトレンドが転換した、という下落更新である。
1.14はもちろん、1.15すら視野に入れるという投資銀行さえいたところ(この投資銀行の見立てはそもそもかなり胡散臭いが…)、押し目で守るべきだったサポートは、1.1350アンダーあたりにあったサポートであった。
ここを破られてしまったとあっては、ユーロドルの買い方は、短期筋のみならず、中期的筋さえもポジションを投げざるを得ない状況に追い込まれつつある。
しかし、そのサポートブレイクした時間帯がまずかった。
時間は、14時ごろという、まだギリ東京勢のナワバリ時間にこれをやられた、ということは、ロンアニどもの逆鱗に触れたように思う。
東京勢は、逆張り大好きのロンアニのエサで、トレンドメイカーなどにはなってはならない。
トレンドメイカーは、つねにロンアニでありNYである。
東京勢は値幅を伸ばせず、レンジでちまちま動き、最後はブレイクで刈られる、ということが、為替相場の伝統である。
そのルールを東京勢は本日犯した。
ただ、東京勢もユーロドルのブレイクというよりは、狂おしいほどのドル円買いを繰り返しているうちに、そこで生じたドル買いがユーロドルに派生し、結果下落してしまっただけのように思え、これは東京勢の狙いではなく結果的にそうなってしまった、というだけで、要はドル円のバカ買いから、ユーロドルはもらい事故を受けたようなものである。
しかし、ドル売りという要素でしか上昇できないユーロドルは、こうしたドル買いが起こればいつでも崩れるもろさを持っておりもろいもので、それが東京勢のドルがであっても、簡単にサポートがブレイクされるほど、もろいものなのである。
とはいえ、東京勢にユーロドルのトレンド転換されたということは、ロンアニほか、欧州勢のプライドを打ち砕くようなものだったのだろう。
ロンアニはチームロンアニとして結束し、ユーロドルを一気に買い上げてきた。
ユーロドルをロングしていたら、なんと東京勢ごときに含み損にさらされて、それを戻すだけのための一時的な買い上げ、という手負いの虎もいるだろう。
ユーロを買い戻すための材料はなんでもよくて、普段はまともに反応しないユーロ圏の失業率の結果がよかった、とかいうのもむりやり材料視して、とにかくユーロを買いまくり
対ユーロ通貨はとにかく売りまくる。
結果、ユーロドルは東京勢が売り崩した部分をほぼすべて取り戻して見せた。
この流れから、ユーロドルの上昇に対して、豪ドルドル、ポンドドルなどの、ユーロ以外のドルストレートは軒並み下落。
ユーロポンドや、ユーロ豪ドル、などのユーロクロスも反転上昇。
週末と同じような流れで
またしても最も値幅的に漁夫の利を得たのが、ユーロ豪ドルとなった。
ユーロ豪ドルは、東京時間の先週安値割れの安値圏から、一気に切り返し、日通し高値を更新するに至った。
さすがにこの無理筋極まるユーロ豪ドルの買いを想定できたものは少数であったようで
短期売り持ち勢は、根こそぎ損切にあい、その損切り分だけ値幅が伸びていってしまった。
現在の通貨ペアのなかで、最も上昇に違和感を感じるのは、ユーロ豪ドルの上昇をおいてほかにないのだが、
ユーロ豪ドルが上昇する、という茶番はいったいいつになったら終わるのだろうか。
もっとも、最近、その茶番劇を演出してくるのは、ロンアニだけで
東京はもちろん、NYさえも最近はそれに付き合わなくなってきている。
つまR、ロンアニだけが、ユーロ豪ドルを買い上げ続けているのである。
自分はユーロ豪ドルはすでにトレンド転換しており、ロンアニが毎度毎度しかける買い仕掛けに付き合うものは、東京はおろかNYにもいないと思っている。
いまのユーロ豪ドルは、毎回毎回、ロンアニがいい売り場を提供してくれているだけであるとみている。
このロンアニだけの買い仕掛けが、まったくの一人芝居であるとロンアニさえもが気づいたとき、もはや買い手はいなくなり、現在の思わせぶりなユーロ豪ドルのチャネル形成しながらのゆるやかな下落は終わり、
鋭角に等しい暴落となるとみている。
というわけで、週明けは、ドル買いだユーロ買いだ、リスクオンだ、などという世間の喧騒は無視して、
ユーロ豪ドルの全力売り。
本来は今日のような地合いなら、ドル円の買いやユーロドルの売りなど、ドル買い目線で攻めたいところだが
ユーロ豪ドルという狂った通貨の最後の断末魔がロンアニどもの買い上げだとしかみえないため、
7月一発目は、この狂った通貨の息の根をその他売り豚たちとともに完全に止めたいと思う。
この気狂い通貨は、もはや死んでいることに、自分自身が気づいていない。
ユーロ豪ドル、お前はもう死んでいる。
ポジション
EUR/AUD S 1.62291