短期目線で見るとドルカナダは目先底堅いが、長期目線で見るとやはり上がる形に見えない

ドルカナダは昨日の相場で下ヒゲ陰線でひけた。

 

なんとかドル安方向での陰線引けとはなったが

FOMCでいったん下値を伸ばしたのち、それを全戻ししてのNYクローズなので、売り目で見ると、戻り反発のリスクを感じさせる相当嫌な形である。

 

ただ、中長期でみると、やはりドルカナダは下方方向にしか見えず

いまだ200SMAを下回っていることからも

中長期的にはドル安に足型にしか見えず

しかも、その他ドルストレート通貨がいずれも

200SMAをドル安方向へ抜け、さらにその乖離を広げていることからしても、

 

しかも、これからドル安相場が本格化していくとすれば

これまでの上昇幅の反動を考えれば

下値余地は、現、1.3400水準から1.2200水準まで突き進む可能性もありえる状況の際にある。

 

ただ、そんななかでも一つの懸念は

日足レベルで見た時、ドルカナダはかなり売られすぎの水準にあることで、

どこかで大き目の自律反発がいつおきてもおかしくないような状況になっている。

 

ただ、このドル安方向への売られすぎ状況はその他ドルストレート通貨全般に見られることで

 

ドル安相場が突き進む現状、

日足レベルのオシレーターの過熱感は致し方ないところがある。

 

そもそもこのドル売りの過熱感を解消するような材料が

金融市場でなんらもたらされないのだから

買われすぎ、売られすぎたオシレーターが調整も起こしようがない。

 

ちなみに週足月足とさらに時間軸を広げていくと

いずれのドルストレート通貨ペアも

ドル売り方向での過熱感はまだ見られず、

豪ドルドルのみ危ない水準ではあるものの

その他については、まだ中立水準で、下落余地は十分にあるという状況である。

 

しかし、ドルカナダのショートがここまで長引くとは思わなかった。

 

繰り返しとなるが、当初、考えていたのはユーロドルのロングで

次いで考えたのがドル円のショートだった。

 

しかし、結局乱高下に運材利して、1.1260あたりから持っていたユーロドルを捨てた以降の今、ユーロドルは1.14すらも超えて、

いま下押しているとはいえ、1.1380アッパーのレートで

自分が買っていこうとしていた水準から危なげのないプラス域にある。

 

もっと最悪なのはドル円

108.30アンダーから持てていたショートが

NYでの陽動の戻りから、107.95あたりですべて利食いしたら

それが戻り高値のマックスで

以後、107.90にすらタッチせず、今では107円すら割れている。

 

昨日切られたユーロ豪ドルロングにしても

結局は、1.6160水準から反発し、

気づけば、自分がエントリーしていた水準にほぼ戻っているような状況である。

 

そんななかでの、ドルカナダ。

ユーロドル、ドル円とヘタレヤメやチキン利食いに反省し

下落過程をことごとくパスし、ホールドを続けていたら

踏みあげらているのが現在である。

 

もともとドルカナダのショートは、

ドル売り目線でドル円を売るにあたり

ドル円の値動きが期待できなそうなので、

併せて持つことにしたおまけのようなところがはじまりである。

 

しかし、結果的にはドルカナダが最も値動きがなく

そんななか上下に振らされているため

含み益含み損が目まぐるしく変化する状況に置かれることとなってしまった。

 

ドルカナダはコマ足のような状況をすでに4営業日連続で続けている。

本日、木曜であることを考えると

ドルカナダは今週一貫して動いていない、ということである。

 

その最大の原因がユーロカナダやポンドカナダで

ドル安地合いにあってもその恩恵はユーロドルやポンドドルなどの欧州通貨にばかりもたらされ

これら通貨の上昇に併せて、ユーロカナダやポンドカナダが連れ安になるものだから、

 

ドルカナダの下落が延々阻害され続けているのである。

 

カナダドル相場と相関しやすい原油相場が

最近落ち着いた値動きで、むしろ堅調気味に推移している時すらも

なぜか、対欧州通貨ではカナダドルは売られる始末で、

 

カナダドルそのものになんら強さを感じさせない。

 

ここが豪ドルやユーロやポンドが

それぞれ単体でも強さを発揮できているのとは対照的である。

 

為替相場が最強通貨と最弱通貨の組み合わせを主に取引すべきというのがセオリーであるとすれば、

 

現在米ドルは最弱ながら、カナダドルは最強どころか米ドルに次いで弱いといってもいい状況であり、

その意味では、ドルカナダは、そもそも取引対象として選ぶべき通貨ペアではなかったように思う。

 

現状、米ドルをのぞいて、カナダドルより弱い通貨というのはあるのだろうか。

 

主要通貨を見渡してみても、

いま対カナダドルで弱含んでいる通貨は米ドルくらいしかみあたらない。

 

現在、自分はドルカナダを突っ込んで売ってしまった分がかなりの含み損にされていて、NYのみならず、東京市場ですらこれ以上のドル買い方向の反発が起きるようならさすがに耐えきれない。

 

今朝のドルカナダのレートは、1.3410前後を推移しており

振り返ると、昨日の朝方とほぼ同じレートである。

 

同レートとはいっても、

昨日の朝は下げ基調からの調整的な小戻しでの1.34越えであったのに対して、

今朝は、FOMCで100pips近く下げてからの全戻ししてからの1.34越えである。

 

下を十分に試したからの戻りなので、上値余地は昨日よりはるかにあるように思え、普通に考えれば買いであろう。

 

ただ、こうして日々見立てても、はずし続けるのが相場である。

 

昨日のユーロ豪ドルも前日からの勢いで、1.6340を超えたことから続伸を期待して買っていくも

結局、そこから200pips近く下に叩き落されている。

 

自分が今ノーポジでドルカナダを買いか売りかと言われれば、短期的には本日については買いを考える。

 

そんな見立てが本日こそは大きく外れてほしいと願うばかりである。

 

最近は予想を外してばかりなのだから

今回お思いっきり外れてくれよ、とほんと思う。

 

ちなみに、現在ノーポジで、

ドルカナダについて買いか売り以外で

やらない、という選択肢も認められるとしたら

 

自分はいまのドルカナダはやらない、を選択するだろう。

 

昨年以降、自分はドルカナダとの相性が最悪である。

 

売り上がれば延々上に踏みあげられ、

買い下がれば延々下に踏まれる。

 

そして、昨日の相場

どう考えても売りにしか思えない局面で

売りをホールドしていたら全戻し。

 

しかし、今回はそんな売りも買い指値利食いを待っていた。

1.3305が自分の入れていた利食い指値である。

 

しかし、昨日の最安値は1.3314。

 

こうもうまくいかないか…とつくづく思う。

 

自分がドルカナダとの相性の悪さを払しょくできるとすれば

本日、ドルカナダが1.3300を割れるくらいに下落したときである。

 

ただ、その希望は、現在、叶う感じがまったくしない…。