ドル円売り、ドルカナダ売り

ユーロ豪ドルロングのポジションを利食いでスクエアにしたのち、

ユーロドルを売り買いしていたりしたが

そもそも買い目線でいたのに、陽動的な下げに損切りをちまちま食らって

嫌になって、ユーロドルをやるのをやめた。

 

本日はユーロクロスが堅調で

ドル買い円買い相場にあっても、ユーロドルは動きが取りにくくなっているように思え、大きな値幅をイメージできなくなった。

 

代わって選んだのがドル円ショート。

 

テクニカル的に、ほぼ完全にダウントレンド入りしたと思えるのがドル円のみで、昨日からの大きな下落からの引き続きで

昨日までの戻り局面で積まれ続けてきた買い玉のさらなる解消を見込みたいと思う。

 

しかし、わけがわからないのがユーロドルである。

 

昨日の株高ドル売り局面では

豪ドル買いユーロ豪ドルの売り圧力で

上値が重いままで

 

本日は本日で、リスクオフ的なドル買い圧力を受けて上値が重いながらも

今度はユーロクロスが堅調なことから

下にも落ち切らない。

 

方向はまだまだドル売りムードで

ユーロドルに上昇の目はまだ消えていないとは思いつつ、

 

さんざん囃し立ててきたEUコロナ基金

実現するのかしないのかよくわからない状況で、

 

それよりなにより、値動きがもうほとんどないに等しいようなユーロドルでは

 

細かな上下のノイズで損切りを繰り返させられる可能性も高く(実際、本日は、すでにそんな感じでやられている)、

 

値動きを見出しやすい通貨ぺとなると

結局、ドル円のショートとなった。

 

ドル円は108円を超えてから損切りを巻き込みながら、109.80あたりまで上り詰めていったが

 

これはドル円の売り豚たちが損切りを食らいまくった結果であり

 

結果的には、これによって売り玉がかなり解消されてしまった状況のように思える。

 

次は、この上昇過程で積みあがった買い玉の解消のターンで

下値としては106円代

場合によっては、101円までの下落が起こった、コロナショックのころの水準に向けての全戻し、ということも可能性としてはありえるのではないかと思い始めている。

 

感覚的には108を抜けて損切りを巻き込みながら110円寸前まで突き進んだドル円を目の当たりにしてしまうと

いまの下落局面はかっこうの押し目買いのタイミングに思えてしまうこともないが、

 

やはり現下のドル売り相場にあって、

唯一その圧力から免れるどころか、

むしろ上値すら追っていたドル円の矛盾した動きが

昨日一気に解消されたことは大きい。

 

ドル円もようやく、為替相場全体を支配する地合い

ドル高かドル安か、その流れに従うようになってきたように思う。

 

無論、株価や債券に相関を強いられる動きもあり

一面的な見方はしにくいとしても、

為替も為替で自律性を持った動きをもってしかるべきに思い

 

ここから考えられる今後の方向性はやはりドル安である。

 

そうなれば、やはりドル円は下目線に考えざるをえず

 

ただ、ドル円もクロス円の影響を受けすぎるため

より素直なドル売り相場で崩れそうに思うものを追加して選ぶとすれば

ここはドルカナダ、ではないかと思う。

 

ドルカナダは1.34が割れた後

1.33の水準割れができず、1.33水準を維持できないまま

再び、1.34水準に戻ってきた。

 

これは、コロナショックと原油安相場で、

急騰してきたドルカナダがレジスタンス突破となったラインが1.33ミドル前後にあり、

このこれまで超えられなかったこのラインを

ショック相場によってぶち抜かれた結果、

抜けてしまったことで、ドルカナダの相場はユーロ豪ドルの上昇と同じく、リスク回避方向へ大きく上昇したからと思え

 

1.13ミドルあたりの防衛は

コロナ禍によるリスクオフ相場が終わったわけではないと信じる買い豚たちが

レジサポ転換を見越して、これらラインを背にして買ってきた結果であろうと思う。

 

しかも本日は株安に推移しており

ドル安相場になりにくい状況でもある。

 

これがドルカナダを底値圏から100pips近く値を戻してきた原動力であったように思うが

 

ただ、以前にも述べたが

コロナ問題の第二波でも他の要因でもいいが

株価下落の二番底がはたしてあるのか、という懸念が自分にはあり、

 

豪ドルドルを筆頭に、

あらゆる通貨ペアがリスクオフでの下げをすべて帳消しにし

コロナ以前の水準に戻してきたことは事実である。

 

原油安相場も、

値ごろ感の逆張りロングに群がってきた個人投資家を焼き付きして満足したかのように

マイナス価格という狂った価格をつけた後の原油相場は現状安定的に推移しており、

しばらくは投機的な売り仕掛けが起こりにくくなっているように思う。

ドルカナダの上昇の推進力は

原油安の不安が最も大きなもので、

その懸念が遠のているように思える現状、

ドルカナダの本格的な下落は、起こりえる可能性が高いように思う。

 

ドルカナダの1.33ミドルより上の水準は、

コロナ危機が前提となって生じえたクライシス的な価格帯のゾーンであり、

ドルカナダの中長期的なチャートを見た時

本来なら、こんな高値水準にあるべき通貨ペアではない。

 

その他通貨ペアの多くが、

クライシスのゾーンの水準から離れたクライシス前のゾーンに戻ってきてしまったことを思うと

ドルカナダも遅ればせながらそれに回帰する可能性が高いように思える。

 

とはいえ、本日は株安で

またぞろコロナショックの再来か…と思わせる展開にも見えなくはないが、

 

もはやコロナ云々の話は市場で消化されてしまったように思え

その意味では本日の株安は

コロナ的な話とは別問題で生じている株安であろうと思う。

 

そう考えれば、現行水準で目下、最も違和感のあるといってもいいのが

1.34越えの水準にあるドルカナダである。

 

ドルカナダの下落を見立てるということは

 

狂った上昇を続けてきた豪ドルドルの暴落が生じない、

という見立てを述べているのに等しいが、

 

現状、暴落するしないは可能性も問題であり

現状、0.69越えの水準を維持している豪ドルドルについては

少なくともチャートの現実から暴落を示現しているわけではない。

 

 

暴落するであろうというのは

これまでの買われすぎ水準の解消から未来に起こりえるだろう

という予測に基づいているのみで

現実の相場の結果に照らしたものではない。

 

相場に予測は厳禁だ、というのはよく言われる話だが

 

チャートの現実からは、少なくとも豪ドルドルは暴落状態にはなっていないことから、

暴落を見立てるのはあくまで禁忌とされる予測であり、

その実効性は、相場の現実が示現しない限りは、妄想の域を出ない。

 

相場の現実は

豪ドルドル、ユーロドル他

あらゆる通貨ペアが、コロナ前の水準のゾーンにしっかり差し込んでいったが

ドルカナダのみ、まだコロナクライシスのゾーンとなる高値圏にいる、ということである。

 

ドル円の今後の続落が見込めるとはいっても

105円あたりを切らない限りは、

ドル円とてコロナ危機のゾーンに戻ったとはいえず

ここから1~2円下落したところで

FOMC国債買いが警戒された債券利回りの低下によって

これまで買われすぎたドル円の買い玉が流れ続けているという調整の域は出ない。

 

これからも続くであろうドル安地合いと

アフターコロナを織り込もうとする市場の楽観のユーフォリアがまだまだ続くという前提に立った時

 

その掛け合わせから、現状、最も必然性があるのが

ドルカナダの暴落である。

 

ということで、現状はドル円のショートとドルカナダのショート。

 

当初は、

1.1260アッパーからのユーロドルロングを仕込んでいたが

冒頭で述べた通り、ユーロドルの取引は散々振り回され

損失でもう撤退した。

 

しかし、結局、ユーロドルは1.1300を再びタッチするところまで上昇している。

 

我慢が足りなさ過ぎて、下手くその極みである。

 

自分がユーロドルを買ってから、30分足レベルではずっと陽線を作っているが、

唯一20時台で陰線を作った。

このときの振り落としで損失を広げ、もうあきらめてしまったわけである。

 

もう、がっくりである…。

 

ポジション

USD/JPY  S  108.168 108.163

USD/CAD  S  1.34633 1.34533 1.34486  1.34479  1.34465