ユーロ豪ドル買い ユーロの意味が変わり始めている
あらゆる通貨ペアがリスクオンで突き進むすぎているなか、
もはやどの通貨ペアもドル安円安方向で売られ過ぎ、手が出せない。
そんななか、週末最後の本日はユーロ豪ドルを買うことにした。
これまでリスクオンのときには、ユーロ豪ドルは下がるもので、実際ここまでのそのような展開になっている。
ただ、これまでのユーロ豪ドルはユーロと名がついていても、豪ドル主体で動いており、
豪ドルの上げ下げに連動して、ユーロ豪ドルも動いてきた。
ここにユーロの価値はほとんど加味されず、
豪ドルの世界的な受け皿米ドルなら、欧州盤の受け皿がユーロであったような感じである。
近年のユーロは米ドルの受け皿のような受動的な存在だったが、
最近は、EUコロナ基金以降、能動的に買われる存在になっている。
そうなるとユーロ豪ドルも、これまでのように、豪ドル買われるからといって、素直に下がる、というような状況にはなりにくい。
しかも、現在の豪ドル高は、ドル安や株高の恩恵を受けたもので、決して豪ドルそのものの強さではない。
それに対して、ドル安株高ならともに上昇しやすいユーロドルについては、ドルの弱さに加えてユーロの強さも加味されつつある状況にある。
そうなると、たとえ、米ドル売りから豪ドル買いが強まろうと、ともに買いが強まるユーロがユーロ豪ドルの下落を阻害し、ここでユーロ買いが勝れば、むしろ上昇する可能性もある。
リスクオフで豪ドルが売られたときには、ユーロが売られようと、かつての習い性は確実にワークするだろうから、もちろんユーロ豪ドルは上昇するだろう。
どちらにころんでも、ユーロ豪ドルには上げ期待が持てるということになる。
現在の相場の中心はドル安にベースにしながら、ユーロ買いがそのテーマの中心になっている感がある。
もちろんこのドル安相場において最も高値を追っていふ豪ドルこそが相場の中心のようにも見えるが、
豪ドルについては、もはや中長期足レベルで買われすぎの過熱感のピークにあるとともに、
そもそもこの上昇自体が、豪ドルの強さに支えられているものではなく、米ドルの弱さに支えられているものである。
現在の相場は、バカになってどこからでもドルを売り円を売ればいいバブル相場だということは、以前述べた。
ただ、このバブルにはもうひとつの芽が出つつあり、
それがどこからでもユーロを買えばいい、というユーロ景気回復期待のユーフォリアも現在のリスクオン相場の裏の主役となってきている。
そういう意味で、いま、上値をやたら抑えられ安すぎる水準にあるのは、
あらゆるユーロがらみの通貨ペアのうち、
ユーロ豪ドルのみである。
いまはユーロと名がつけばどれでも買えばいいような相場のように思えるが、
安値を買って高値で売る、ということが相場の要諦であるとするなら、
いまユーロがらみの通貨ペアで安値圏に推移しているのは、ユーロ豪ドルくらいである。
ということで、ユーロ豪ドル買い。
ポジション
EUR/AUD L 1.62337