ロンアニとて、所詮、その推進力には他人に力を使う。ユーロドル、さらに買い増し。

為替市場最大の怪物、

ロンドンに巣くう、ロンドンアニマル、いわゆるロンアニは

常に、為替のトレンドメイカーとなるような存在であるが

 

その力とて、決して万能ではない。

 

たしかに、こいつらのパワーは絶大で

世界最大規模の資金量を使って

相場を振り回しているように見える。

 

しかし、その力とて

大きなトレンドに抗い、自らの望む方向に突き進められるほど

万能なものではない。

 

トレンドが発生する最大の要因は

ロンアニの単独のパワーではなく

それまでの思惑から逆行し、

ポジションを投げさせられることとなる豚たちの

損切りの力である。

 

ただ、どんな者でも、

自らの相場観を信じてポジションを作っているはずで

損切りは置きはするものの

そこにかからないという前提でポジションを張る。

 

はなから自分の思惑と真逆だと思っているなら

損切りなどおくはずもなく

はなから即座に反対売買をしているはずである。

 

つまり、損切りとは

売り買い双方の、突破されては困るラインであり、

だからこそ

売り買いどちらにしても、損切りのゾーンに近づけば

防戦の売り買いによって、

その損切に到達しない抵抗を見せる。

 

つまり、損切りを突破させるためには

そんな強烈に抗う逆行を粉砕する力が必要となる。

 

その力があるのが、ロンアニである。

 

ロンアニとて抵抗帯や支持体がはるか遠くにあるなかで

トレンドに逆行するポジションで

売りや買いを粉砕し続ける力はない。

 

そんな力を発揮するためには

無限に近い資金量が必要となり

そんな無限に等しい資金量があるなら

そもそも、為替を含め金融市場で

リスクを取って投機的な取引をする必要もない。

 

ロンアニが常にトレンドメイカーのようにみえるのは

こうした強硬な支持体や抵抗帯を突破させる力があり

結果的にこれらサポートやレジスタンスが突破されれば

ロンアニが以後手を下さなくとも

思惑から逆行させられた豚たちが

損切りを強いられ右往左往するとともに

そのブレイクによって、短期にわかの提灯どもが順張りしてくるからである。

 

結局、ロンアニがやっていることは、

トレンドの流れを見ながら

サポートやレジスタンスを破ろうとしているのみである。

 

そういう意味では

一度起こったはじまったトレンドが、

ロンアニの力によって急展開する、というのは幻想である。

 

いまロンドン市場で進んでいるのは

リスクオンに乗じたドル売りである。

 

たとえロンアニとえども、

その流れに抗うことはできないし、

そもそも、抗うどころか、

ロンアニは、そのトレンドをさらに助長していく可能性の方が高い。

 

ユーロドル買い増し。

 

ポジション

EUR/USD L  1.08722 1.08755 1.08873  1.08954  1.09083  1.09099 1.09176 1.09177 1.09223 1.09253 1.09263  1.09263  1.09340