月末フローは嘘ばっかり、ドル円売り増し。今回のドル円は絶対損切りしない。

ロンドンフィキシングで初動、ドル円の買いで群がった大口どもは、笑いが止まらないだろう。

 

NYの時間中、豚どもは買いでついていき、大量買いに利益が出るように高値を更新しし続けていくからだ。

 

この高値停滞では自分のような値ごろ感の逆張りの素人豚がどんどん湧いて出てくるはずで、

 

高値追いの買いもイージーモードである。

 

それら売り豚が次々損切されていくからである。

 

安易な売りと安易な損切り

 

この素人たちの損失を養分として

モメンタムのみでドル円が次々上に買われていく、NY時間である。

 

これまでほとんどまともな値動きなどしなかったドル円が、

たった4~5時間前の間に50~60PIPSも上値を追い、

 

自分のショートポジションは、こんな短時間で、最大60PIPS以上も含み損にさらされている。

 

通常ならば、107.20をこえられただんかいで

短期レジサポ転換が確認されることから

ドル円の売りをあきらめる。

 

ただ、今回ばかりはドル円についてはそんな水準では損切りする気はない。

 

月末のロンドンフィクス、

特にそれがトレンドに逆行するものであるとき、

 

それはたいていが壮大なダマシになることが多いからだ。

 

記憶にあるだけでも、

月末のユーロ買いやポンド買い

これら通貨を月末にトレンド方向で自分がポジションを取った時

何度か、一方的な逆行に追いやられた。

 

たとえば、以前、ユーロドルをショートしたとき、

それまでのユーロドルは明らかにダウントレンドだったが、

月末の1日だけで100PIPSとか含み損にさらされた。

 

結局、泣く泣く損切りしたが

その後どうなったか。

 

ユーロドルは、結局、数百PIPS下落したのである。

 

月末のロンドンフィックスにともなう

ポジションの偏りは

決してアクティブなトレンドフォローを狙ったものではない。

 

翌月のポートフォリオの組直しなどを企図して、一過性のドル買いやドル売りを行っているだけのことが多い。

 

ただ、そこで短期トレンド転換のようなチャートパターンが現れてくると、

そこからあとに、モメンタムのみを追い求める短期グリードどもが

月末に作られたトレンドもどきの波形に、順張り方向でポジションを作り出す。

 

それがレジサポ転換の波形であるなら、なおさらのこと、損切りが誘発され続けている苦ため、それで値が一方的に進むが、

その上昇は結局、月末だけの一過性のものに終わることが多い。

 

今月のドル円は値動きがほとんどなく

おそらく積極的な建玉はほとんど作られていないのではないかと思う。

 

要は、ポジションがスカスカの状態で

ここにモメンタムで買いを止めない豚どもが

薄い売り豚の建玉損切りにさせ続けているだけなのが、本日、4月月末の相場であろうと思う。

 

そういう意味では

昨年の各月末、たびたびトレンドに逆走して買われた月末地合いは、結局は、その翌日にその上げをすべて失うような下落をしていたときすら、ある程度の建玉が市場の中に確保されていたであろうことを考えると

 

本日の無理なドル円の買い上げは

数少ない売り玉をほとんど失い

残るは買い玉ばかりの状況になっているように思う。

 

ロンドンフィキシングでの大口のポジションは、既存ポジションの解消がメインであろうとおもうため、

これら大口のポジションはそもそもいま市場には残っていない。

 

残るは、そのモメンタムに乗じて偽りのトレンドを演出するために買い玉を積み通D桁短期の買い豚の玉のみである。

 

ドル円は今夜107.50アンダーまで上値を追った。

 

日経先物が堅調で米債利回は急騰しているが、

米株は軟調である。

 

もちろん、日本株の上昇や米債利回りの上昇にドル円は相関しやすく、

ドル円の今夜の戻りについては説明はつくが、

 

NY序盤の安値から1円以上も上昇するほどの必然性はない。

 

ドル円の戻りがあまりにも一方方向すぎたため、

 

ここから反落した場合の下値めどは

これまで自分が考えていた106.20水準では、もはや下げ止まる水準としては浅すぎ、

 

現状は、105.60あたりまでの下値は想定できる形となってきた。

 

現在のドル円は、106.30あたりから107.50あたりまで、買い玉しかないといっていい、

スカスカの真空地帯のような状況となってしまった。

 

105.60という水準は、そもそも自分の中ではかなり控えめに見た水準で、

 

明日以降、このゾーンを急速に下に縦断するようなことがあれば、

 

下値めどは104円ミドル下まで突っ込んでもおかしくはない。

 

本日のドル円の上昇はけっこう強烈なものだったが、

この最後っ屁のように本日で終わった4月相場の月足が陰線であることは見逃せない。

 

また、本日、かなり上に戻したように思えるドル円ながら

明日の金曜も相場がはあり

週足も月足同様、現状は陰線のままである。

 

今週の週足を陽転させるためには

明日1日でドル円を107.60アッパーの水準まで買い上げなければならない。

 

しかし、明日の月初で週末とはいえ、平常に近い1日で

月末のゴトー日仲値不足や、ロンドフィキシングのリバランスといった、

過剰なドル円の買い玉が発生することとななった本日のような過剰なドル円の買い需要が起こるとは思えない。

 

むしろ、本日の上げ幅を全戻しするとともに、さらに安値を深掘りするような状況が明日の相場になるのではないかと、けっこう真剣に思っている。

 

本日、買い玉を積んできたのは、

ほぼ全員短期勢のように思っており、

 

この連中が明日まずやるべきことは、利食いによるポジション解消である。

 

今夜のロンドンフィキシングで

強烈な買いの源泉となった

大口どものポジションは現在市場に残っていないはずなので(基本は、ドル円ショートの解消であったはずで、新規ポジションであったとは思っていない)、

 

明日、レートが下割れしたところで、

これら大口どもは何ら困ることはない。

 

すでにポジションはないのである。

 

つまり、明日の相場において

106.50アンダーのラインは

もはや防衛線にはならない。

 

大口どもは、売り玉の買いを、今夜終了しているはずなので

 

106.50を防衛するためには、

大口とて、新規の買いポジションを作らねばならない。

 

ただ、本日のドル円の買い戻しが、来月以降のポートフォリオのリバランスであるとするなら、

今月、買い戻したことは、ドル円の底打ちとは何ら関係はない。

 

月末という日柄にドル円ショートを買い戻したい欲求があるとすれば

 

本日のドル円が、いかなるレートであったとしても、このオペレーションは執行されねばならなかっただろうからだ。

 

つまり、本日ドル円が109円であっても110円であっても、120円であってすら、

月末にドル円ショートを解消せねばならないというリバランスの意思があれば

 

その買い戻しは、本日までのトレンドの方向性とはなんの関係もないのである。

 

だから、かつてのユーロやポンドの買い戻しが月末フローで起こった時も

その後はすべてその欧州通貨買いが否定されることとなった。

 

正直いって、本日のユーロドル買いの利食い同様

本日限定でドル円の高値追いのモメンタムつきあって、107アンダーから買いで入り107ミドル手前でとっとと利食いして終わった方が、

 

ユーロドルの勝ちに上乗せて

イージーだったと思うし、

綺麗に終われたのだろうと思う。

 

ただ、自分は、ユーロドルの上昇をドル売りの相場観として実行していたので

ドル円を買いあがっていく、という意識にはまったくなれなかったのだから仕方がない。

 

もし今夜のドル円の上昇が、ドル高によるものであったなら、

自分もドル円ショートをあきらめていただろう。

 

しかし、本日のドル円の上昇は、ドル買いではなく円売りによってもたらされている。

 

先月のドル円の上昇が112円まで続かず、111.70アッパーで失速した理由も

ドル円の戻り相場が、後半から円売りの力によるものに変わっていったからであると思っている。

 

現在の為替市場における基軸通貨は言うまでもなく米ドルで

 

日本円はメジャーカレンシーといえども

ユーロにはおよばず、ポンドや豪ドル、カナダドルと同じようなサブ的な通貨である。

 

そんな日本円を材料とした継続的なトレンドはそうそう継続することはない。

 

ユーロ危機や、ブレグジット問題など

日本円が市場のメインテーマになるような事態ならば、その継続も確保されるだろうが、

 

現在の世界の中心的関心事として、日本円にスポットが当たる状況にはない。

 

つまり、日本円に軸足を立てて継続的なトレード計画を立てることなど、できないのである。

 

ドル円が111.80アンダーでトップアウトし

106ミドル割れまで継続的な下落が進行した要因は、円高とは思っていない。

 

その主因はドル安である。

 

無論、ドルが売られる代わりに円が買われるのだから、円高、という言い方もできようが、

 

それは間接的にそうなった、というだけで

ドル円の下落の主たる要因ではないと思う。

 

本日の相場は、結局のところ、なおも継続するドル売り相場だった。

 

強烈にドル円が戻していったのは、

 

そんな流れのなか、ロンドンフィキシングで、よもやの円売りが起こったからである。

 

これまでになかった円売りが、いきなり主体的に発生したのが、月末の相場である。

 

ちなみに、本日は、ドル売り相場でありながら、ユーロドルやポンドドルなどのドル売りに反して、カナダドルも日本円と同様、対米ドルで売られることとなった。

 

ちなみに本日の原油は大きく戻しているのに、である。

カナダドル原油は相関しているといわれており、原油が上昇するときは、カナダドルは買われやすい、と言われる。つまりドルカナダは本日、ドル売り相場のなか買われるべき局面であるにもかかわらず、

むしろ売られてドルカナダは下落どころか上昇した。

 

これはユーロ豪ドル、ポンド豪ドルなども同様で、

本日は、これら通貨が大いに買われた。

 

つまり、今月の動きをほぼほぼ真逆にしたのが本日の相場だった。

 

しかし、ドルだけはそれであっても、買われておらず、むしろ売られている。

 

本日の相場は

ドル売り地合いは継続のまま

日本円や豪ドル、カナダドルなど

米ドルの相対として継続的に買われていたこれら各通貨が、調整で買い戻された相場であった。

 

これが本日も継続して続くと考えるとすれば、これほどナイーブなことはない。

 

無論、NYに追随するしか脳のない東京勢は、本日の結果を受けて、東京市場ドル円を買ってくるかもしれないが、

 

これとて自分からすれば、いい戻り目を作ってあげているようなものであろうと思っている。

 

現状の、ドル円に対する自分の継続的な下落見立てに反して

 

東京勢が、明日、なおもドル円を買ってくるようなことがあれば、

自分はそれらを戻り目として、なおも売り増しするつもりである。

 

本日の株式市場は、日本株をのぞき

米株はもちろん、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどなど

 

軒並みマイナス圏で引けている。

 

そんな状況のなか

月初の日本株が高値追いをするというならすればいい。

 

その流れで、スカスカの真空地帯がサポートしたに控えている薄氷の上のようなドル円がなおも上値を追うというなら、自分は、さらに売り増すつもりである。

 

ポジション

USD/JPY  S 107.468 107.466 107.309 107.059 107.019  106.986 106.901  106.893  106.846  106.840  106.832