ポンド豪ドル買い…根源的な意味に立ち返ってみる

昨夜は時間がなく、

1.3250アッパーのドルカナダロングを1.3270越えのところで利食いしたが、これが結果的にはほぼ日通し高値のあたりだったらしく、

臆病な利食いが奏功した形となった。

 

そして日を跨いだ本日、

東京時間の現在、ポンド豪ドルを買うことにした。

 

なぜ今回、この通貨ペアのロングにしたかといえば、

テクニカル的な見方もあるが、

あらためて根源的な意味に立ち返って、考えたとき、東京時間に選ぶべき通貨ペアはこれしかないと考えるに至った。

 

まず、最近の金融相場はコロナウイルス問題が大きな材料となり、リスクオフムードが漂っているが、

 

この問題はただでさえ弱含んでいたユーロ、豪ドル相場にじりじりとしたさらなる売り圧力をかけている。

 

それに対して、ポンド相場はどうかといえば、

ブレグジッド関連でしばしば下押しを喰らうものの、

このコロナウイルス問題においては、大きな下押し材料となっている感じがしない。

 

英国の水際対策がうまくいっているのか、その他要因があるのかわからないが、

 

中国、豪州はもちろん、欧州すら、この問題に打撃を受けている感じがするのと対照的に、

英国においてのこの問題に対しては、どうも下押しの圧力となっている感じを受けない。

 

もちろん、今月初め、ポンド豪ドルは、その他豪ドルクロスの下落とともに大きく下に下げたが、これはコロナウイルス問題というよりは、同時期に材料視されたブレグジッド問題によるポンド売りによる側面が大きく、

必ずしも豪ドル売りに主導されたものではないように思える。

 

いまあらためて振り返ると、昨年売られまくったポンド売り相場においても、対豪ドルにおいては下げ幅は限定的で、ポンド豪ドルの長期レベルのトレンドにおいては、一度たりとも下落転換しない、継続的な上昇を続けてきた。

 

現在、昨年のハードブレグジッドが懸念されたときほどの下落リスクまではポンド相場に見られない状況であることを考えると

 

ポンド豪ドルの相場が今後大きく崩れるイメージがどう考えても湧いてこない。

 

個人的の見解としては、英国がユーロから離脱したことは、英国経済にとってはポジティブな結果を生むと考えており、

 

今後もブレグジッドネタで右往左往されるとしても、ポンド相場は今年堅調に推移するのではないかと思っている。

 

それに対して、すでに景気がトップアウトしたように思え、これまで利下げを繰り返している豪州経済の未来は、現在の中国の新型肺炎リスクの問題もあり、決して明るいものであるとは思えない。

 

これらを考え合わせると、

ポンドと豪ドルという組み合わせにおいては、長期的には今後もポンドが豪ドルに勝利続ける公算が高いように思え、

 

その意味では個人的にはジャンク通貨に等しいと考えているユーロが、豪ドルを上回ることが到底ありえない、という、自分の強い印象とは真逆である。

 

豪ドルが弱くなれば、そんなユーロであっても、豪ドルに勝り、ユーロ豪ドルは上昇したりもするが、

これは、あくまでも一時的なものであるにすぎず、豪ドル売りの地合いが崩れれば、簡単に下に決壊するのがユーロ豪ドルであると思っている。

 

それに対して、ポンドにおいては、豪ドルが強含んだとしても、ブレグジッドの悲観的要因さえなければ、ポンドドルが下に押されるとはかぎらず、むしろ、堅調さを保つ可能性もある。

 

もちろん、豪ドルが弱くなれば、ポンド豪ドルが上値を追うことは必至である。

 

そう考えれば、豪ドルが強くなろうが弱くなろうが、ポンドは豪ドルに強さで勝る可能性があり、

どちらに転んでも、ポンド豪ドルは強い、という方向性がイメージできる。

 

そもそも豪ドル相場自体、まだまだ底打ちというにはほぼ遠い状況で、むしろ日に日に底割れのリスクが増してきてているなか、

それに相対して強くなることが豪ドル以上に困難なユーロの状況を見るにつけ、

 

現在、投機的な買い豚が最も群がり、投機的な上昇が生まれそうな通貨ペアは、

現在、ポンド豪ドルのみではないか、とすら思える。

 

投機的な買いを一手に引き受けることになれば、

ポンド豪ドルは2.00を超える可能性すらあるように思っている。

 

ポジション

GBP/AUD  L 1.94294 1.94326 1.94387