ドル円損切り、ポンドドル利食い。現在の相場はドル相場ではない…ポンドドル売り増し、ドルカナダ買い増し。さらにユーロポンドも買い

昨夜、110.10アッパーまで上値を伸ばしたドル円は、結局、東京時間の下げで損切りされた。

 

USD/JPY  L 109.862 109.973  110.000 → 109.81 損切り

 

結局、昨日のロンドン市場での110.06での利食いから、さらに上での利食いはかなわず

含み益にあったドル円をそのままホールドし続けた結果、損切りになった。

 

ドル円については、次のターゲットを110.18に置き、さらに110.30アンダーまでの戻りを狙っていたため、この損失は仕方なかったとあきらめる。

 

損切りは、自分がチャートを見ていないところで生じてしまっており、

いくらNY勢が上げてきても

やはり110円より上のゾーンは、東京勢にとっても売り場となってしまうようだ。

 

本日はまたぞろ、コロナウイルス問題が材料視され始めたようで

市場がこの材料視し続ける限り、一方向のトレンドがなかなかでなくなってしまっている。

 

見ていいないなかでの決済、という意味では

ポンドドルのショートについては

一部、指値利食いにヒットし、利食いされていた。

 

 

GBP/USD  S 1.29752 → 1.2945 利食い

 

直近安値1.2950下に利食いを置いていたところ、こちらは突っ込んでヒットしたようである。

 

その後、切り返しが起こり

16時からの欧州参入からさらに買いが加速し、ロンアニどももそれを拾って、1.2980アッパーまでポンドドルはレートを戻してきた。

 

ここで、ポンドドルを売り増しし

ドルカナダを買い増しすることにした。

 

コロナウイルス問題で、市場が右往左往し、トレンドの発生が起きにくい、ということは上段で述べたが

 

それでもトレンドが生じている通貨がある。

 

それはユーロ。

 

ユーロドルは、昨日、年初来安値も更新し、

安値追いが連日止まらない状況である。

 

やはり、年末のユーロドル売り、

1月末のユーロドル売り

この結果としては担がれまくって損切りを食らったユーロドルのショートは

大局としては誤っていなかった…。

 

何かといえばユーロは自律反発し、

強いのか弱いのかわからないところもあるが

長期的には下落トレンドを継続しており

またそれが転換する兆しは、ほとんどあらわれていない。

 

現在のメインポジションはユーロを絡めていないため、ユーロについてはこのあたりにしておいて、掲題の話である。

 

本日、ポンドドルを売り増ししドルカナダを買い増しした理由は、

現在がドル相場ではないと思えるからである。

 

もちろん、コロナウイルス問題などで市場がリスクオフに振れればドル買いに傾斜するが、これはあらゆる通貨が、ドルに対して売られているということで、

これは確かにドル買い相場ではあるが、

ドルを買うという主体的な意味でのドル相場とは言い切れない。

 

昨日のドル円の動きは、110円突破が仕掛けられ、それがいったん達成されたが

結局トップアウトした。

 

これは昨日の楽観的な株高、リスクオン地合いが、ドル以外の通貨を買うというドル売りの地合いを進め

結果的にドル円が上値を追えただけだった。

 

昨日、ドル円は上昇したものの

市場全体はドル売りに傾斜しており

ここでの起こったユーロ以外のドルストレート通貨におけるドル売り

例えばポンドドルの上昇、などが

ポンド円などにおける円安を促し

ドル売り以上に円売りが高まり、その結果としてドル円は上昇だけだった。

 

昨日の相場はドル売りの相場となったが

ここでのドル売りが、ドル主体のドル相場としてのドル売りであったなら

 

ポンドドルがドル売りで上昇したとしても

ドル円が上値を追うことは困難となっただろう。

 

ここでのポンドドルの上昇は、ポンド買いというよりは、ドル買いによるものであり

そうした消極的なポンド買いでは

ポンド円などにおいてもポンドが買われ円が売られる、という結果になりにくく

 

結果、ドルと円の関係においては、ドル売りが勝り、いくらポンドドルやユーロドルが上昇しようともドル円の上値は限定的となるはずだからだ。

 

その意味で、現在の地合いは、ドル相場ではなく、非ドル通貨相場

 

その主役は豪ドルであったりユーロであったりポンドであったりするが、

昨日についていえば、ユーロの独歩安相場であったと思う。

 

かねてよりユーロは主体性ゼロの消去法的に売られたり買われたりする通貨と述べているが

昨日に関しては、珍しくユーロが主体的に動く相場となった。

 

なぜ、突如、ユーロにこれだけの主体性が生じたのかはよくわからないところがあるが、

 

結果的に対ユーロのあらゆる通貨が売られる結果となり、

ユーロドルは下落しながらも、ポンドドルは上昇、豪度ドルドルは小動き

ユーロカナダは下落、それに追随してドルカナダも下落、という

ちぐはぐかつ、まちまちの相場展開が市場に生じることとなった。

 

ここで視点をポンドに移すこととするが

 

昨日、リスクオン地合いにおけるドル売りでの後押しと、それでも売られた陰の主役であるユーロの弱さが

ユーロポンドの下落からも見られるように

対ユーロにおいてもポンド買いを促し

ポンドは値幅のないなかでも堅調さを保ったが、

本日、ふたたびリスクオンのドル買い相場に傾斜してなお、ドル買いに勝ってポンドが買われるイメージがわきにくい。

 

さらに本日のドル円損切りに対してのポンドの利食い具合を考えても、

 

相場でトレンドを狙うなら

負うべきは、損切りされた通貨ペアよりも利食いがなった通貨ペアであろうと考える。

 

さらに言えば、本日、ふたたび新型肺炎リスクを材料ととらえたリスクオフに市場が傾斜していくとすれば

市場を覆うのはドル買いベースとなるが

主体的に売られるのは豪ドルとなる。

対ドルからのユーロ売りが継続しようとも

ユーロ主体で、ポンドは対ユーロで買われ続け、

かつ、ポンドのみ(?)が、対ドルで買われ続ける、ということには違和感を覚えざるを得ない。

 

ポンドドルは16:30あたりから突如仕掛けられた短期足レベルながら強めの大陽線が

短期モメンタムの買い仕掛け相場のシグナルとして意識されている感じがするが

 

この陽線は、

本日東京時間のリスクオンのドル買いから

突っ込んで売ってきた東京勢の売り玉を損切りさせる仕掛けの買いの領域を超えることはできないと思え、

これ以上の上昇力は持たないように思う。

 

ポンドドルは、現在安値圏にあるが

でありながら、かなり大き目の変動幅をもった持ち合いを下限域で形成している。

 

その値幅は120pips超で

ポンドにしては決して大きなものとはいえばいかもしれないが、

それでもポンドであっても、その値幅は決して小さいものではない。

 

このレンジの変動幅を再び下抜けすれば、

ポンドドルは大きく下値を追う可能性が決して低くはないように思う。

 

ユーロドルが年初来安値を更新し

3年ぶりくらいとなる安値域に到達した。

 

これはユーロの弱さというのもあろうが

その推進力にはドル買いの力も大いに働いている。

 

ただこのユーロ安は

ユーロポンドにおいてユーロ売りポンド買いを促し、

ドルとともにポンドも対ユーロで買われるという結果をもたらしているが

 

同じ欧州通貨であるユーロとポンドが

連日にわたり

ユーロドル下落のポンドドル上昇

といった逆相関を繰り返すとは考えにくい。

 

もちろん、その相関は

最近下がりすぎたユーロドルの自律反発を促す意味で

ポンドドル上昇に従うユーロドルの反発

という相関方向に収れんされていく可能性もなくはないが、

 

本日がリスクオンのドル買い相場に流れつつあるなかで

 

ポンドドルもユーロドルも

ともにドル売り、という形にはなりにくいよに思う。

 

それでも市場の動きがそうなれば、それが正解、と考えざるをえないので

ポンドドルがなおも上値を追っていくとするならば

どこかのタイミングでポンドドルは損切りしようと思う。

 

テクニカル的に、ポンドドル単体で見た時には、1.3000あたりまでは反発余地があり

その他通貨の事情を一切考慮せず、ポンドドル相場のみだけで考えれば

その自律反発で到達し売る戻り限界域まではポンドが買われ続ける可能性もかなりある。

 

短期足を見ると

ロンアニは、1.2950に近づくと、ポンドの強めの買いを入れていることがわかる。

 

ユーロポンドを見ても

対ユーロに対して継続的なポンド買いの圧力をかけており、

 

ポンドの買い仕掛けのブレイクをロンアニは徹底的に狙っていっていることがわかる。

 

ただ、ユーロポンドを見ると

ユーロポンドはすでに底値限界域に達しており、0.8380あたりからは、買いの意欲も見られる。

 

その意味では、ロンアニの本日のポンド買いは一枚岩とは言い切れず

ユーロポンドにおいては、むしろポンドの継続的な売りを阻もうとする勢力もいる感じがする。

 

ポンドの買い仕掛けの成否は

ユーロポンドが底割れするか否かにかかっているようにも思え、

ポンドの下落を見立てる自分としては

がゆえに、ここでユーロポンドも買うことにした。

 

ポンドが継続的な戻り相場を演じるためには

俗にケーブルと呼ばれる、ユーロポンド相場における下落の後押しも必要である。

 

ユーロポンドは0.84タッチから、急激なロンアニの売り仕掛けにさらされたが、

この下落は短期足のボラティリティとレンジ幅の変動率から生じることが想像できた。

 

ユーロポンドの0.8370までの下落はポンド買いの投機相場をロンアニが仕掛けるとすれば、想像できる流れである。

それに対して、ポンドドルのついては

短期足の変動幅から見て、ずいぶん無理のある動きをしている。

 

ポンドドルは短期レンジ幅の拡張の後

半値ほど押した後、再度切り返し、レンジ幅をさらに拡張する上げを見せた。

 

この強引な買いあがりは

強烈な買い相場においてはしばしばみられる動きだが

安値圏のレンジでは発生しにくい流れである。

 

なぜ、強烈な買い相場で発生しやすく、安値圏のレンジで発生しにくいかといえば

 

前者は、すでに主体的な買いが生じているところで買いが買いを生んでいる局面であるからで、

後者は、主体的な買いがまだ生じにくい気迷う的な局面であるからだ。

 

現状のポンドドルの相場は後者の局面であり、

でありながら、前者のようなチャートパターンを形成するということは

現在のポンド相場は大局的には気迷う局面であるにもかかわらず

欧州、ロンアニのみが、ポンド買いのモメンタムに群がり、買いに買いを繰り返しているということである。

 

ただ、世界は欧州ロンドンのみで回っているわけではない。

 

現状、世界の総意がポンド買いに傾斜していないなかで

欧州ロンアニのみが短期的な過熱感でポンドを買い進め、

短期足レベルで買い超過フォームを完成させることには、強烈な違和感しか覚えない。

 

繰り返しとなるが、ロンドン時間のポンドの上昇は

本日、NYからの流れに追随し

売り玉を積んでいった東京勢のショートが、欧州とロンアニに刈られたのみで

 

それ以上の上昇推進力を作るだけの損切りさられる売り玉は、東京勢を刈り上げて伸ばした高値のゾーン以上には皆無ではないかと思っている。

 

そこから残るのは

底値圏でありながら投機的な過剰な買い玉を積み続けてきた欧州ロンアニの高値買いの欲豚きわまる買い玉ばかりとなり

この買い玉が、ポンドの底割れの大きな原動力のひとつとなるように思っている。

 

ユーロが弱いことは、もはや言うまでもないことだが、

それに比べてポンドが圧倒的に強い、というわけもない。

 

ポンド相場にまったく楽観的な材料がでていないなかで

投機的な買い玉を積みまくるということは

後に起こる制御不能なまでの下落を示唆する大いなるフラグとなろうと思う。

 

本日、リスクオフのドル買い相場において、

あらゆるドルストレート通貨が前日比プラス圏で推移している。

 

昨日下値を更新し、安値の極みにあるようなユーロドルすら、前日比マイナスの水準をキープしている。

 

そんななか唯一前日比プラスで推移している異常な通貨ペアがポンドドルである。

 

では、ポンドは、ドルと並び、リスクオフ時に買われる通貨、とでもいうのだろうか。

 

ポンドは世界経済が堅調と言われるときすら、ブレグジッドネタで大きく下落してきた通貨である。

 

そんな通貨が、リスクオンのドル買い局面で、ドルとともに買われていく、と考える方がまともではない。

 

現在のポンドは

ブレグジッドのさらなる悲観報道がもたられされない現状の凪の流れと、そこに連なる自律反発の地合いに乗じて

ただただ投機的な買い玉を一部の欲豚どもが積み上げ続けているだけであろうと思っている。

 

この大局の逆行するポンドのみに見られる、欲豚どもの投機的なポンド買いを感じているからこそ、

現在の自分のポジションは、普段あえて避けているポンド主体のものとしているのである。

 

現在のポンドは、下落再開にあたっての

エネルギーを、現在のあらゆる通貨のなかで最も蓄えている通貨であると考えている。

 

本日はドルが買われるべき局面であるはずが、その局面ですら買われている段階で、今後の下げに対してのエネルギーは溜まり続けている。

 

現状のポンドの戻りがいかに無理のあるものなのかは

 

昨日の相場を見てもよくわかる。

 

昨日はリスクオンに相場が傾き

ドル売り相場で、なおかつ、ユーロポンドの下落からもポンド買いには後押しともなり

ポンド買いにとっては最高の地合いにあった。

 

それでありながら、ポンドはそれほど上値を伸ばせてはおらず、

 

この上がれるべきときに、上値を伸ばせなかった、という段階でも、現状のポンド買いには無理があるということがわかる。

 

ポンドの話が長くなってしまったが、

最後にドルカナダの買い増しについて。

 

ドルカナダの買い地合いというのも、現在のポンド買いと同様、投機的な過熱感が背景にあるように思っているが、

 

ポンドのそれが、安値圏での短期豚のみの完全な無理筋欲豚、であるのに対して

ドルカナダのそれは、中期レベルの大局にもささえられた、骨太なバブルである。

 

その意味で、現在の状況(コロナウイルス問題や原油安など)が大きな転換を迎えない限り、ドルカナダはまだ売れない。

 

 

ポジション

GBP/USD  S 1.29786 1.29752 1.29785

USD/CAD  L 1.32463 1.323831 1.32604

EUR/GBP  L 0.83706  0.83768