ロンドンが動かないと、NYも動かない…というか、動けない。
本日未明
ポンドドルショート、ユーロポンドロング、
ドルカナダロングを微益で決済し
109.80あたりからドル円の買いを仕込んだが、
本日の相場は絶望的に動かない
かつ、現状、裏目になっている。
ドルカナダこそ、どのみち値動きがなく微益に終わっていたが
ユーロポンドは30pips強、ポンドドルは最大で60pipsあまりのもの利幅を取ることができていた。
昨日のクソ投機の利食いがメインとなり、
ドル円ロングに持ち替えていなれば…
という後悔が強い。
今週は、トレンドに乗り損ねたり
トレンドに踏まれたりすることばかりだった。
まず、ドルカナダ、1.3330アンダーから絶好のショートを持てていたものを、ようやくやや下落、となったところにもかかわらず
連日の高値膠着から、下押しを限定的と考え、
ショートを捨てて、むしろ、小口のロングで買い向かってしまった。
結果的に、大きなトレンドとこれがいえるかどうかはともかく
ドルカナダは1.3240割れまで下落が進んだことから100pips近くの利幅をみすみす逃したことになる。
次いで、昨日に戻り売りを講じたポンドドルショートは、ポジションをホールドした結果
1日で100pips超の上げ幅となる上昇をもろに食らい
含み益が含み損に変わったことはおろか
売り上がったショートポジションがことごとく損切りを食らう結果となった。
昨年から続く自分の悪癖は
トレンド消滅末期に、すでにトレンド転換を狙って逆張りすれば、その最後のトレンド増幅で損切りされ、
そのピークアウトを終えてトレンドが転換した後になって、その転換に気づくのが遅れ、転換を始めたトレンドに対して押し目や戻りを狙うべく、すでに消滅したトレンド方向に入り直し、結果的に損切り、ということばかりを繰り返している。
トレンドの転換の判断が常にワンテンポずれており、
トレンドに乗れないことはおろか
常に、その時々のトレンドとは逆の方向でポジション持ち、
転換前も転換後も、その伸びていく下げや上げの幅をもろに食らう、ということを繰り返してしまっている。
そして本日は本日で、まったく動かないドル円をロングし続け
地合いはむしろ売られ気味の流れで
やや劣勢な状況に立たされている。
本日のドル円はずっと値幅がなく
NY時間においても、小幅なレンジを繰り返し続けているが
そのレンジが、自分がロングしている109.80を上限として109.70-80と上下に浮動している始末である。
自分の買値をレンジ下限とする109.90-80でのレンジなら、まだましだが
自分の買い値をレンジ上限とした、109.80-70のレンジ、とういうのが、
なんとも自分は持っていない、という昨年から延々続いている自分のダメさ加減を暗示するかのようである。
そもそもNY勢は、突き進むトレンドの増幅をさせることを得意としているため
あり得ない高値で買い上げたり
安値で売り崩したりすることは得意だが
膠着相場をブレイクさせることは、東京勢以上に不得手である。
NY勢は究極の後出しじゃんけん連中で
要するにNY勢が行うことは、ロンアニどもが作ったトレンドに対しての追認なのである。
NY市場がその半分近くの時間、ロンドン市場と重複しているからで
ロンアニにカウンターをあてて挑むよりも
ロンアニの推進力に便乗する方がむしろ勝算がある、と考えているからだろう。
まあクレバーといえばクレバーかもしれない。
ロンアニどもは、NY勢よりもはるかに力があるが、こうした小賢しさはない。
むしろ無邪気なクズどもで
そのクズが作った流動性に後のりし、そのトレンドをどこまでも追及しているのが、毎度毎度のNY勢のテンプレである。
それを踏まえて本日のドル円を見れば
東京時間22時あたりまではやや堅調に推移していたドル円が
22時半の指標発表を契機にいきなり売りに転じることとなった。
米国の経済指標であっても、この時間帯はロンドン市場にも完全に重なっており
22時半の米指標の結果云々で大きく玉を動かす総量は。NY勢よりもむしろロンアニの方が大きい。
そこから23時半のNY株式市場オープンに至る流れの中でも
カウンター的な買いはほとんど入らず、
とはいえ、下値を追うこともないという流れ。
つまり、この時間で主導権を握っているロンアニは、売りとも買いともつかないポジショニングを繰り返しながら、
NY市場オープンを迎えることとなった。
NY勢のお得意はトレンドの増幅。
つまり、自身の参入時におけるトレンドの方向に順張りすることになる。
では、NY参入時に明確なトレンドがなかった場合、どうなるか、といえば、
NY勢もまた明確な方向性を作ってこないことが多いのである。
上昇トレンドならば、日通し高値からさらに買う
下落トレンドならば、日通し安値からさらに売る。
こんな高値買いや安値売りは、
一般の個人投資家などからすれば、怖くてとてもやれない者も多いように思えるが、
前日の本稿でも述べた通り、
大口の投機豚にとっては
新値作りとなるような、高値からの追っかけ買いや安値からの追っかけ売りこそが
トレード戦略上、最も優位性が高い方法なのである。
相場がレンジ状態にあるなかで、高安をブレイクさせトレンドを鮮明化させることができるのは、世界の各市場のなかでロンアニのみ、といってよく
NY勢は実は、そんな力は持ち合わせていない、と思っている。
一見すると、買いで言えば
レンジの安値圏からレジスタンスを抜き、ブレイクアウトさせるほうが
新高値のところからさらに買ってレートを上げるよりも労力がいらないように思えるかもしれないが、
ブレイクアウトさせる方が、新値からの高値追っかけ買いよりもはるかにパワーが必要となる。
レンジというのは売り買いが拮抗しているというわけで、
レンジの高値にも安値にも同数量に近い、逆張りの勢力がいる。
かつ、レンジの上下限では、逆張りの新規売りもふたたび入ってくることから
レンジ上下にそれぞれ10のパワーがとどまっているとしたら
レンジに近づくとき、そのレンジの際での逆張り勢力は、20ほどに膨れ上がる。
ということは、レンジを抜くためにはその20を上回る買いのパワーが必要となる。
それに対して、レンジが抜けた後は
20あった逆張りの抵抗勢力は損切りで、10や5に減り、さらに、この減った分の数は損切という順張りにとって加勢となる圧力となってくれる。
例えば、20pipsのレンジ幅をブレイクさせるためには20の力が必要なのに対して
レンジがブレイクした後は、このレンジ幅と同じ20pipsであっても
10の力、ことによると5の力ですら、
対抗勢力を踏みあげることができるのである。
この原理を理解しているであろうNY勢は、
相場がレンジにあるときは、
自らが率先してブレイクアウトさせるような玉をぶつけてこない。
ぶつけない、というよりは、ぶつけるだけの力がない、といってもいいかもしれない。
NY時間にブレイクアウトが生じるときは、ほぼ間違いなく材料発生時にかぎられ
しかもその材料発生における急騰や急落のそのほとんどは、
ロンアニのごとき新規仕掛け玉というよりは
ポジション解消の投げである。
だから、NY市場のブレイクアウトは
ロンドン市場のそれが、連続的な買いや売りによるブレイクではなく
一直線の火柱のような陽線、陰線となることが多いのだと思う。
NY勢とロンアニは同じ穴のムジナで
NY勢は、ロンアニのポジションを切ってこない、
というのは、厳密に言えば
切らないのではなく、切れないのである。
NYがロンアニのトレンドを増幅する方法ばかり取ってくるのは
まずその方法が、大玉を動かせる豚にとっては最も優位性が高い取引になることはもちろん、
カウンターを当てててのロンアニを踏み上げたり押し下げたりするだけの力を、そもそもNY勢は持ち合わせていないのだろうと思う。
それでも時に、ロンアニの損切りを誘発する急騰や急落がNYで起こるだろう
という話は
前段で述べた通り
ある材料に反応し、既存ポジションの投げを行っているにすぎず
その急騰急落におけるNY勢はむしろ買っているどころか、場合によっては負けている。
東京勢がNY勢の奴隷である、というのは
折に触れ、自分が述べていることだが
NY勢は、ロンドンの顔色をつねに窺う小心者である。
もちろん、新値を作る巨大なトレンドはNY市場でこそ発生し
それをみればあたかもNYこそが王者であるかのように見えるが、
そのトレンド増幅の起点となったのは、ほぼ毎回、ロンアニどもであり、
そのロンアニが作ったトレンドを保険として
新値作りの高値追い安値追いという
大口ならではの、最も優位性の高い取引戦略によって
NY勢はより大きな高値や安値を追っているに過ぎない。
とはいえ、高値や安値の大幅な更新や、ロンドン市場以上の力強いトレンドを作るのがNYであるがゆえに
NYは王者のように東京勢からはもちろん、ロンドンからもみなされているかもしれないが
実は、ロンアニこそが最凶であり
それを知ってか知らずか、力はあってもオツムの弱いロンドンは、NYをほめそやし
NY勢も実はロンドンの顔色をうかがっての後出しじゃんけんをしているだけであるのに、
その知性を誇り、ロンドンに対して王者ぶっているようなものである。
言ってみれば、実は力の面はロンドンにはるかに劣っているにももかかわらず、発言力や人脈や知性を豊富に持つ上司に対して、実はそれよりはるかに強大な力を持ちながら、その部下として、上司におべんちゃらを言っているような感じである。
そして、東京勢は、そんな構造も理解せず、そんなNYという名の上司を妄信し、尊敬しまくっている、というのであろうと思う。