タイミングが巧妙…今週は東京勢の養分としての金字塔をまた打ち立てるかどうかの大事な相場
今週に入って、ロンアニのブレイク以降、ドル買いが強まった結果上値を追ったドル円だが、
110円超えまではロンアニ、NYともども狙ってはこなかった。
このなかで、ひとりぶひぶひ高値を更新し、110.20アッパーまで買い上げてきたのが、孤高の養分戦士、我らが東京勢である。
これが天井となるかどうか、ということをさておき
昨日の相場は、すでに東京勢が買い上げた起点をロンアニどもに破られ
トレンド増幅が大好きなロンアニの兄貴分、NY勢によってさらに安値が更新された。
昨日の東京時間に買いでついていった豚は根こそぎ割を食らわされた状況である。
すでに前頁で述べたが、昨夜のドル売りは、米中第一弾貿易合意がなされようとも、大統領選挙前まで対中制裁関税は維持するという報道が発端だが、
このタイミングが実に巧妙である。
この報道が一昨日に行われていれば、さすがの東京勢も110円超えまでも狂喜乱舞しながら買い上げることはなかっただろう。
昨日東京午前の、連続陽線からの110.20までのもの東京勢の買い上げは、
まるでヤク中患者が、最高の快楽の頂点達するかのような、恍惚と狂気に満ちた買い上げで、
鼻水やよだれをだらだら垂らしながら、ただただ躁状態になって買い上げていったようなものである。
その後、対中の制裁関税は大統領選後まで維持とかなんとか、
その東京勢の狂喜乱舞した買いのハシゴをへし折るようなヘッドラインをNY時間に流してくる。
どれだけ、東京市場を馬鹿にしたやりざまか、と思えるような、あくどい所業である。
そもそも対中制裁関税については、現状、ずっとかかったままであり、その維持云々というヘッドラインをなぜよりによって昨夜なされるのか、というのには、疑問しかわかない。
週末、もしくはロンアニが109.80をブレイクする前にこの報が流れていれば
いまだドル円は109.80アッパーのレジスタンスを守っていたはずで
ドル円はむしろわかりやすいレンジ上限の規定が完了し、そこからのトップアウトした下落再開が期待できた。
そうなれば、昨夜の快楽にむせぶ、無様な東京勢の110円アッパーまでの買い上げなんてことは起こるはずもなかったであろうと思う。
それが、東京勢がぶひぶひと、後にひけないところまでブレイクアウトの後になった、昨夜にやおらこの手の報が流されるということは、
ドル買い相場が終わるかどうかはともかくとして、
少なくとも昨日の東京勢のドル円買いを全否定するようなものである。
しかし、ドル円はロンアニによって109.80アッパーはブレイクされており、
ロンアニとNYが東京勢の買いを潰していっても、この109.80アッパーを割るまでは売り込まない、というのも、なんともむなしい、やりざまである。
つまり、東京勢のドル円買いは全否定するが、ロンアニのブレイクアウトは尊重するという、いつもの欧米同士だけは支え合うという、なれあい結託の状況がいまである。
ということで、ドル売りの下押しはかかりながらも
すでに109.80をブレイクしたという事実が双方にぶつかりあい、結果的には
上に行くのか下に行くのかわからないような状況となってしまった。
現状、明確なドル円下落再開のシグナルは、ロンアニのブレイクすら否定する109.70あたりを割れるまで待たねばならず
とはいえ、お互いグルのロンアニ、NYが自らを潰すことをしない限りは、この水準は守られる公算は高いという始末で、
結果、それまではドル売りの圧力が、買い豚の押し目買いにぶつかりつづける状況は少なくとも東京時間ごときで覆ることはなさそうである。
しかし、昨夜のヘッドライン、さんざん、市場全体にリスクオン方向でブレイクアウトさせた後を待つかのような
この狙いすましたような状況は、ドル円というよりはむしろ株価を猛烈に意識して謀られたともいえる。
米株についてはあまりしっかりウォッチしていないが、ドル円の動きを見る限り、
おそらく、このヘッドラインは、米株の高値レジスタンスを抜けるのを待って狙われたように思える。
繰り返しとなるが、対中追加関税の維持云々は、わざわざ昨夜に報じる必要もなく、場合によっては昨年の段階ですら、報じていいような内容であった。
しかし、対イランの問題が沈静化し、あらゆる市場状況が楽観に支配されるまで待ってからのヘッドラインは、
金融市場にはネガティブな事実が起こっても、米株の下落についても、ドル円のそれと同じく、テクニカル的なサポートが効く状況のあとになっての、大きな下落とはなりにくくできる。
トランプ就任以降、トランプ大統領を筆頭に、トランプ政権の株価操作は巧妙で、結果として、米株は史上最高値を更新し続ける上昇を維持している。
ただ、この市場を楽観や悲観で振り回しながらも上げ下げをアップトレンドの方向で進めていくというやり口は、
どこかのタイミングでそのボタンを掛け違えると、米政権でも制御できないほどの株価の大暴落をもたらす危険性を孕んでいるように思えてならないが、
少なくとも、そのタイミングはいまではないように思う。
その意味で、東京勢のドル円に対するど高め買いもそれほど欧米従属の奴隷トレードの極み、とまでは判定できない面もあろうが
少なくとも、今週のド天井を東京勢が作ったという事実はまだ揺らいでいない。
結果的にドル円がさらに高値を更新するとしても
少なくとも、昨日東京勢の買いについていったにわかの買い豚どもは
ロンアニ、NYの東京刈りによって、最大で50PIPS近くは下に踏まれている。
長期スイングであればともかく、短期トレードであれば、損切りを強いられる水準の値幅である。
そんな昨日のロンアニとNYのコンボにより、昨日のド天井を追った東京勢の起点となるレートはすべて焼き尽くしてからの本日、ここからさらにロンアニどもがドル円の下値を掘るかいなかは、東京勢の本日の動きにかかっている面もある。
本日の東京勢は昨夜ロンアニとNYに踏みつされた後遺症が尾を引き、ドル円を積極的に買うことができなくなってきている。
昨日の狂ったようなドル円買いから一転、別人格の様に、本日は委縮してのドル円の上値の重さである。
無様である…無様すぎる。
ただ、米株の一銘柄に等しい、東京株式市場も追随軟調で、しかも独自の動きをしやすい上海株せも揃って軟調。
そんな状況の中で、ドル円を買い続けろ、というほうが無理なことかもしれない。
本日の東京市場については、ドル円売りの舞台は整っているように思えるが
ここで下値を東京勢が掘ろうとすれば、これを踏みあげてくるのもまたロンアニでありNYどもである。
東京勢が昨日のロンアニ、NYどもの東京刈りにめげずになおもドル円を買ってくるようなら、
もう一二段、こいつらは東京勢を下に刈っていく可能性も高いが
本日の東京勢のドル円の上値の重さを見る限り、
ドル円はやはりもう一二段上を試すのかもしれない、とも思えてくる。
昨夜のNY勢におののいて、ドル円売りを繰り返す東京勢ながら、109.80を割りこみ、ロンアニを潰すまでのドル円売りはできていない。
このしょぼさが、東京勢がロンアニどもに足元を見られる所以であり、本日、東京勢が109.80-70を割り込める強さを持っていれば、東京勢もここまで欧米勢の餌認定されるようなこともないだろう。
東京勢が積極的に売れるのは、下落トレンドが明確で、かつ、その流れで前夜のNYどもが積極的に売っているときに限られる。
そんなときは、東京勢はパニック状況となり、NY時間の安値さえ更新し、売りまくり状況となるが、それがまた相場の大底を作り、以後のロンアニどもに拾われていく。
典型的な例が、直近のイランの米基地爆撃の方からのドル円の107.60アッパーまでの売りまくり、である。
現在のドル円の戻り相場において、こんなバカみたいな安値をつけてきたのは、世界全市場のなかで東京市場のみである。
とにかく、ロンアニはもちろん、NYすらも、東京勢のポジションを尊重する気はゼロがデフォルトなので
東京勢もいい加減、NY様が上げたら上げ、下げたら下げ、というお追随、無様トレードをやめればいいのに、とも思うが
ロンアニ、NYのようなサバンナの猛獣のような連中から逃げるためには、
常に彼らの動向に合わせたポジションを取り続ける以外にないのかもしれない。
ただ、いくら、サバンナの草食動物インパラのような東京勢がライオンのような欧米勢にこびへつらい、彼らの方向にお追随する降伏トレードを繰り返したとしても
その追従をまた全否定して東京勢を殺しにくるのもまたロンアニでありNYどもである。
やめればいいのに、どこまでも高値を追う、どこまでも安値を追う。
NY様!
昨夜売りましたよね。だから私たちもどこまでも売って、さらに安値を更新しまう。
昨夜買いましたよね。だから私たちもどこまでも買って、さらに高値を更新します。
そんな無様なまでの欧米勢への猛獣を、ロンアニ他、NYどもは
はいごくろうさん。
と真逆に食らって、東京勢のお追随を全否定し、東京勢を損失をすべて自分たちの利益としていく。
そんな繰り返しを何十年も繰り返してきているのが、為替相場である。
いずれにしても、今回の110.20アッパーが、今回のドル買い相場の天井となったとき、
東京勢の養分トレードの金字塔がまた打ち立てられることになる。
直近では、ドル円の107.60までのバカ売り。
その前では、ポンドの狂ったほどのバカ買い。
常にこうした天底の記録を作り続けている東京勢からしてみると、
この金字塔は、これまで作り続けてきた大量のこの手の金メダル(負けの)のたった1つにすぎない。
これだけの天底記録を打ち立て続けられるのは、世界中の相場の中で、東京市場のみである。