ユーロドル利食い。昨日と同じ…。ドルカナダ売り増し。ドルカナダに本気で振り回されている…。
EUR/USD S 1.10012 1.10010 → 1.0987 利食い
ユーロドルはまだ下値期待が持てるが利食いし、スクエアとした。
ユーロドルはその後1.0980割れまで進み
この下げを見逃すしかないのが、悔しくてしかないが、
今夜のユーロドルショートの利食いを速めた
元凶は,ドルカナダである。
昨日のドル円のロングを途中でやめたのも
本日のユーロドルのロングを途中でやめたのも、NY勢が、今週連日のようにドルカナダを買いあげ、本日、またも1.3300アッパーまで買い上げてきたことで、
ユーロドルのショートを持ち続けていると、レバレッジの都合上、ドルカナダのショートが持ちきれなくなったからである。
こいつら、何回同じことをやれば気が済むんだ…。
この粘着質極まるNYどものドルカナダのロングにはいいかげんむかついてきたのもあり、今夜は、ドルカナダをさらに売り増ししたく
ポジションの余力を作るためにも、ユーロドルのショートは利食いでスクエアとせざるをえず、
ユーロドルのショートの利食いとともに
ドルカナダのショートを追加した。
本日もまたユーロドルの下値が追えそうなところを
トレンドフォローという相場の鉄則に照らし、ドルカナダのショートを握り続けるため、トレンドのあるユーロドルを利食いで捨てるという行動が正しいものであるのか、いまだ疑問も残るが、
現状のドルカナダの戻り相場は
ドル買い相場に支えられたもので
決して、カナダドル売りがメインとなったものではない。その状況を踏まえれば、トレンドが転換しないからといって、ドルカナダのショーを捨て、ただただ下落トレンドを追ってユーロドルのショートをキープすることは、
どこぞのNYのモメンタムウジ虫とと同じである。
しかし、ドルカナダの戻り相場は…どこまでいくんだよ…。
ドルカナダはどれだけ短期トレンド下げ転換しても、
ことごとく押し目として買われまくる。
これは、新規のカナダドル売りの豚の参入もあろうが、すべてはドル買い地合いの圧力によるものだろう。
ただ、
これまで都合、3回にわたって、ドルカナダの
下落のチャンスは、ことごとく破壊された。
市場がドル買い、欧州通貨売りに流れているが、
ここでは欧州通貨売りよりもドル買い圧力が勝っていることは、
ドルカナダが踏みあげを見れば明らかである。
ドルカナダは今宵も、ドル買い相場の後押しにより上値を追う展開となってしまったが、
ドルカナダの相場は、もはや買いの過熱感は限界領域を振り切れ、いつ崩れてもおかしくない状況にみえる。
ダイバージェンス他、トップアウトのシグナルを発しているのみならず、
各オシレーターも買われすぎの数値を示している。
テクニカル的に見た時に
あらゆる状況が、異常という言葉でいうには生易しいほどの状況下にあり
それでも底堅い理由が、自分の理解を超えている。
それにもかかわらず、
ドルカナダの買いが止まらない。
本日は、また原油安が再開しており
これがカナダドル売りの後押しになってしまっているところもあるだろう。
昨夜は原油が反発しながらもドルカナダは下値を守ったのだから
原油が下落していけば、カナダドルが売られまくるのも当然の流れかもしれないが…。
しかし、この買われすぎの水準からさらに買いを進めようとする強欲の豚たちが
その強欲な買いを骨の髄まで後悔する日が
いつ訪れてもおかしくはないほど、ドルカナダの買いは現状、異常な状態にあるのは確かである。
日々の値幅こそないため、一見すると緩やかな上昇を続けているように見えるが、
その緩やかな上昇波形を上下に拡大してみれば、
その上昇過熱がいかに異常な状況かがわかる。
ユーロカナダがすでに昨日からの下落トレンドの流れを引き継ぎ、本日も下値を追っていることからもわかるように
対ユーロにおいてはすでにカナダドルは売られていない。
ユーロ売りが主力であろうが、その相対としてはカナダドルは確実に買われている。
よりマイナーな通貨ペア、ポンドカナダにおいてもそれは同様である。
対欧州通貨においては
すでにカナダドルは売られておらず、むしろ買われ続けている。
これはカナダ円においてもしかり。
カナダドルは、現状、対米ドルに対してのみ、売られているのである。
ここのところのドルカナダは東京時間22時ごろから、やたらめったら買われていくが
これはNYが参入するあたりの時間に重なることから
東京、ロンドンと異なり
NY勢は、ドルをやたら買いたがっており
対米ドルに対して、なおもカナダドルを売りたいという状況が見て取れる。
いま対米ドルのみとはいえ
カナダドルを執拗に売りたがっているのは、NY勢のみである。
本日、ドルカナダは今週に入り、4度目の1.33越えを果たした。
本日で4営業日めとなることから
要は、今週はNY勢のみが毎日1.33越えをさせている、ということである。
ただ、買い方あれば売り方ありで、1.3300より上には売り方もおり、4営業日連続で1.33を超えながら、過去3営業日はすべて1.33を超えられずNYクローズしている。
本日はどのような結果になるのかわからないが、
本日も1.33越えをしないまま、NYはクローズするように思える。
というのも、1.33より上は、大口どもにとっても
売り玉を作りたいスウィートゾーンであるはずで、
相当量の供給があるはずだからである。
いまの段階で、ドルカナダを買い持ちにする大口がいるとは到底思えず、
このゾーンで買っていく連中は
短期の投機筋しかいない、と思っている。
いまだ大きなトレンドが発生する兆しのない現在の為替市場において
ドルカナダの1.3300より上のゾーンは
中長期的に見たレンジの高値圏に位置しており
大口どもが買いを仕込みたいゾーンとはとても言えない。
大口どもは、小口の投資家と異なり、安値を買って高値を売りたいはずで、またそれをできる力も持っている。
小口のトレーダーにとっては、天底狙いは地獄への片道切符としかならないのに対して
大口どもは天底で売り買いができる。
これが大口どもの特権であり、大口が動くからこそ、相場には天底が作られる。
そんな大口がドルカナダの買いを仕込むとすれば、年初の1.29代ですでに買いを仕込んでいるはずで、遅くとも1.300アッパーで仕込んでいるはずである。
現水準の買いについては、ここまでのアップトレンドににわかで乗っかり、上の抵抗帯をつついているピラニアのような短期投機豚のみであろうと思う。
ドルカナダにここからさらに強力な長期トレンドが見込めるならともかく、
いましばらく為替相場全体が大きなトレンドを作れないと仮定すると
現状のレートでドルカナダを買い持ちするメリットは、大口どもにはほぼないに等しい。
それでも底堅く相場が推移するのは
短期の豚たちがモメンタムに乗って、上げ幅の増加を狙って順張りしているからだろうと思う。
短期のにわかの買い豚投機にとっては
1.3250~1.3300のレンジが、いまの世界のすべてであり、このレンジを下に抜かない限り、買いを止める気はないのだろう。
ここがいまどれほどの高値であるかなど関係はなく、
直近のレンジからのモメンタムに沿って、買いを入れているに過ぎない。
これが短期投機のトレンドフォローの生きる道、なのはわかる。
であったとしても、
モメンタムを追おうが、原油安に相関しようがかまわないが、
現在の水準から1.3300をうかがう買いを入れる短期豚どもの強欲さには、やはり驚愕を覚えざるをえない。
無論、相場がなにが起こってもおかしくはない。
東京の中心にミサイルが投下され
いきなり、ドル円が明日、500円をつける、という確率も0%ではない。
そこまでの極論の話でなくとも
テクニカル的に見て
ドルカナダが、もし1.3330を明確に超えてしまえば
ドルカナダの上昇は、確定的となるだろう。
1.3330の水準は2019年の後半、一貫して上値を守ってきた水準であり、ここをクリアに抜けるようなら、
ダウ理論から見て、昨年末、年初来安値を更新し、1.2950に突っ込んだドルカナダの下落波形が完全に否定されることとなるからである。
ただ、自分はそんな水準までドルカナダが上昇するとは思っていない。
ドルカナダがそこまで上昇を確定してしまうとするなら
ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドルドル他、主要通貨ペアにおいても、
その値動きはタダでは済まない。
しかし、現実には、右往左往あっても
ドル円他、いかなる主要通貨ペアも大枠でのレンジを上にも下にも抜けていない。
現状、ドルカナダが底割れしないのは
ドルカナダを下げのターンとするような材料が出てこない、それだけが理由であろうと思っている。
ドル売りでもカナダドル買いでもいいが
ドルカナダにおいては、それを下落させる材料が、現状ない。
今週は一貫してドル買い相場続いており
この点からはドルカナダにおいて、ドル売りが働きにくい。
カナダドルそのものには、いま売り買いの強い材料はなく、あえていえばドル買いに派生する原油安という、という地合いは、カナダドル相場にとっては、売りの材料となりやすい。
以上から、消去法では売りの選択は出にくいののが、現状のドルカナダ、だとは思う。
ただ、現在の水準は、
テクニカル的にはすでにいつ反落してもいい状況である。
それでも消去法でドルカナダが買われ続けるとう現状は、
高値圏でありながら、惰性で買い玉が積まれ続けているわけで、カナダドルのみでいえば、
カナダドルのショートが、消極的に積み上がり続けている状況である。
自分がドルカナダの大幅な下落を見込んでいる理由は
テクニカル的な理由だけではない。
この惰性で増加し続けるカナダドル売りのポジションの偏りが、日々、強烈な下落リスクを増加させていると思うからである。
本頁で述べることはあまりないが、ポジションという意味であは
シカゴIMMの通貨ポジション量において
ドルカナダは現在、特徴的な状況になっている。
IMMはタイムラグがあるため、自分は毎週参考程度に眺めているだけだが、
このポジション比率において
カナダドルは、先月あたりからやや異質な状況に傾きつつある。
現在の状況を述べる前に
昨年末のドルカナダの売り仕掛け相場における、ポジションの動きを振り返りたい。
この時期、カナダドルのポジションは買い玉の減少状態から増加に転じた。
IMMのポジションは一週間遅れくらいの情報のため、その当時はリアルタイムにそのポジション推移をみられなかったが、いま振り返ると、その動きのあからさまさがよくわかる。
通常、カナダドルの買いポジションが増加すれば、ドルカナダはカナダドル買い米ドル売りとなり、下落は進む。
いまになって12月のポジション推移を振り返れば、カナダドルの買い玉が増えているのだから、カナダドル買い(つまり、ドルカナダの下落)ということで、このポジションの推移を見ればあの大きな下落相場が起こっても当然の流れだったといえる。
その後、カナダドルのポジション推移はおかしな動きを見せ始める。
1月に入り、増加に転じたカナダドルの買い玉はさらに増加していったのにもかかわらず
ドルカナダは反転上昇したのである。
その増加は1月末の状況においても変化していない。
12月以降、増加を続けているカナダドルの買い玉に反して、なぜドルカナダが上昇したか、というと、
先月の下旬から、突如、カナダドルの買い玉の増加以上に売り玉が増加したからである。
カナダドルは2020年に入って以降
IMMのポジション推移においては、実は一貫して買い玉が増加している。
もちろん、2月第一週のポジションは、第一週を終えていないためまだ確認できないため、来週振り返れば買い玉の減少していた、という可能性もあるが、1月末の段階では、買い玉は増加しており、売り玉はそれ以上に増加している。
カナダドルの買い玉の増加は、カナダドルの先高観を見越したものであろうが、
それであるのに、ドルカナダが上昇(つまりカナダドル売り)が生じた理由は
売り玉の1月下旬からの突如増加である。
買い玉は微増し続けているのに
それを上回る量の売り玉の増加があれば
カナダドルは売り方向に軍配が上がる。
先月に関していえば、その結果、先月のドルカナダは上昇した、ということが
IMMのポジション比率からは見て取れる。
2月に入ってもその傾向にそれほど変化がない、と思う理由は
ドルカナダの戻り相場における大きな上昇局面はあらかた1月に終えており、2月の戻りは1月の上昇の力強さに比べて限定的だからである。
以上からわかることは
年初からのドルカナダの上昇は
カナダドルの買い玉の利食いなどによる、買い玉の減少、いわゆるドルカナダのショートカバー、によって上昇したわけではなく
新規の売り玉の増加によって上昇した、ということである。
ここでカナダドルの買い玉の減少がともなえば、
ドルカナダショートの買い戻しということで、
ドルカナダの上昇はより強いものとなったが、それがないことから、ドルカナダの上昇は堅調でありながらも力強さにかけるのだろうと思う。
カナダドルの買い豚、1月、新型肺炎のリスクや原油安相場においても、その買い玉の減少は行わず、むしろ増加させている。
カナダドルの買い玉は、1月、一貫して増加していったが、
それでもカナダドルの買い玉は、直近の高値水準8万枚にはまだ届いていない状況である。
それに対して、売り玉は1月下旬から急速に増加したが、この総量は現在4万枚を超えている。
カナダドルのポジション比率において
売り玉4万枚越えは、直近の平均値からは逸脱したやや過剰な水準にあり、
ここから見えることは、買い玉に対して、売り玉の方が多く積まれすぎているということになる。
昨年、最も買い玉が増加した局面は昨年の10月あたりで、
このころのカナダドルは買い玉が9万枚に迫り、売り玉が3万枚にまで減少していた。
このときの相場がどうだったかといえば、
1.3300から1.3050あたりまでのドルカナダの下落局面である。
その後、ドルカナダは上昇局面に移り、その流れに応じて、カナダドルの買い玉は減少していった。
そこからふたたびカナダドルの買い玉は上昇に転じ、
その買い玉の増加に伴い、年末に向けてのドルカナダの下落がより強まっていった。
そして年が明けて、1月、ドルカナダはふたたび上昇し、現在に至るが、ここからがこれまでと違った動きとなる。
カナダドルは、12月末の下落相場において買い玉が増加したが、その買い意欲は年が明けても変わらず、むしろ増加を続けているが、であるにもかかわらず、ドルカナダが上昇しているのである。
これは上記述べた通り、カナダドルの買い玉の増加以上に売り玉が増加した結果である。
IMMの説明がやたら長くなってしまったが
以上から何が読み取れるかといえば
現状、ドルカナダの戻り相場にあっても、カナダドルの買い方は買い玉を解消していない、ということである。
これは買い豚にとっては、ドルカナダがいくら戻り相場を見せようと、それを一過性のものだと考えている、とみることができる。
それに対して、売り玉を増やしている売り豚の方はどう考えているかといえば
現在の新型肺炎の拡大懸念や、原油安を材料として、カナダドルの仕掛け売りを講じている、ということがわかる。
ただ、これは先ほど述べたテクニカル的な高値水準にある時期に、売り玉が増加していることから、こんな高値からでも買ってくるという段階で、1月下旬に急速に積まれたカナダドルの売り玉は、逃げ足の速い短期豚メインの売り玉ではないかと思っている。
ドルカナダはカナダドルの売り玉の増加によって上昇しているが、買い玉は減少していない。
これは話を単純化して極端な言い方をすれば
カナダドルの買い玉側は大口メインでドルカナダ損切などいっさいしていないのに、短期投機の売り豚がカナダドルの売り玉を急激に増加させ、自身のみで高値追いをし続けているとみることもできる。
自身のみで高値追いする、というのは、以下のような感じである。
とある買い豚Aがいたとする。
この豚はドル円が10円のときに買い始め、
レートを20円に上げた。
しかし、これに追随する買い豚がいないため、
20円から自身でさらに買い30円に上げた。
そして、さらに買って40円に上げた。
極端な例でいえば、要はこんな感じのことをしているのが、いまのドルカナダの買い豚どもではないかと思っている。
もちろん、買い豚が一匹のわけもなく、その数はもっと多数おり、より下で買えた豚もいるし、上で買った豚もいるだろうが、
これら集合体の総意を一匹の豚と考えた時、上記のようなことをしていることになる。
現在の短期投機の買い豚の集合体、
それが買い豚Aである。
この買い豚Aの現在のポジションは
20円、30円、40円の買い持ちである。
一見すれば30円から下の買い持ちは利益になっているように見えるが、
すべて自分だけの買いであるとするなら、まったく利益になっていないどころか、この段階では利益はマイナスである。
それはなぜか。
例えば、40円の段階で、20円のロングを利食いするとする。
売った瞬間レートも下がるので、売った瞬間約定価格は30円に下がる。
ここでは、10円の利益となるが
40円での買い持ちが残るので、ここで10円の含み損ができる。30円の買い持ちは±0円である。
現在30円
ポジション:30円(±0円) 40円(-10円)
現在損益:10円のプラス。
この段階で、もう身動きは取れない。
現在30円で±0のポジションを解消しようとすれば、約定価格は20円となり、すでにマイナスである。
だが、ここであえて30円のロングを決済するとする。
約定価格は20円。この段階でこの売り決済はー10円損失で確定。先ほどの確定利益と合算すれば、利益は±0円となった状況で、
最後に取った40円のポジションは-20円の含み損となる。
現在20円
ポジション:40円(-20円)
損益±0円
この段階で、確定損益と含み損を比べると、利益がないどころか、マイナスである。
この40円すら決済し、ポジションスクエアとすれば、
レートは10円になるとともに、確定損益は-30円ということになる。
売った瞬間、なぜレートが10円も落ちるのか、というと
もともと、10円ひき上がる買い玉を積んでいるので、売った時も10円下がると考えた方が自然である。
要は、最初に買ってレートを10円から20円に引き上げている段階で、20円からは別の買い豚が買ってくれないことには、最初に買った豚は利益を得られないのである。
実際は、買った瞬間のレートのひき上がりは0.001単位の増加であろうし、売りのカバーの総量によっては、まったくレートがひき上がらない可能性もあるが、動きとしては上記のようなものとなることに変わりない。
さらに現実においては、買いと売りの間のスプレッドがあるため、買った瞬間にむしろマイナススタートとなる。
この買い豚が利益となるためには、自分が買ったレートよりさらに高く買ってくる自分よりもバカが必要で、このより高いところでの買ってくる豚は、新規の買いと、売り玉の損切りの買いのどちらかとなるが、
現状のIMMのカナダドルポジション状況が買い玉はむしろ増加し、売り玉がそれ以上に増加している、という状況から
話を単純化すれば、現在のドルカナダのレートは売り豚の損切りが高値を買うということはなく、新たな新規の買い豚がより高値で新規買いしている結果として、上昇している、と考えることができる。
現在のドルカナダの上昇は要するに上記のような状況であろうと考えている。
カナダドルの買い玉が減らない(むしろ増加している)のに、ドルカナダが上昇するのは、それ以上に売り玉が増えているからで、
その意味では、現状のカナダドルは売りに偏っている状況で、
これをドルカナダに当てはめると、ロングに偏っている状況である。
しかも、カナダドルの売りの偏り(つまりドルカナダの場合はロング)は、昨年の最高水準にまで達しているということである。
でありながら、ドルカナダが現状、1.33の水準で頭打ちとなり、それ以上の上値が追えない。
そんな状況でありながら、過去の水準に照らせば、
カナダドルを売るための玉はそろそろ限界に達しているのに対して
買うための玉はまだ余力が残っている。
この買い玉と売り玉の増加推移が2月も1月同様に推移しているとすれば
カナダドルの売り玉の余力は早晩、限界に達するのに対して、買い玉の余力はまだある、ということになる。
この流れがチャートでどう反映されていくかといえば
ドルカナダは上昇はやがて限界を迎えるとともに、ゆるやかに下落していき
最後は大きく下げる、ということになる。
この大きく下げる、というのが、にわか短期のカナダドルの売り玉の解消(つまり、ドルカナダロングの損切り)となる。
今回は、IMMがらみの話で随分長くなってしまったが、
要するになにが言いたいのかといえば
ドルカナダは現在のチャート波形上、テクニカル的には買いの超過も超過の水準まで価格が上がってしまっている状況であるのに加えて
IMMのポジション状況からは、カナダドルの売り玉(つまりドルカナダのロング)の量も限界に近付いているのが見て取れ
それに対して、カナダドルの買い玉にはまだまだ増加の余力がある、ということである。
この状況からさらにカナダドルの売り玉を過剰に増加させるためには
ブレグジットだとか米中貿易問題だとか
カナダドル自体を悲観的に売り倒すための材料が必要であり、米ドル高という間接的な材料のみでは限界がある。
しかし、言うまでもなく、現在の相場においてカナダドルそのものには、買い豚が買い玉を解消したくなるような、もしくは短期投機豚が今以上にリスクを取って過剰な売り玉を増やすような材料はない。
もちろん、現在の原油安というのが、カナダドル売りを助長する側面もあろうが、
中東およびロシアは、原油の大幅安は望んでおらず、
かつてあったような原油の高騰や暴落のような、原油相場そのものが金融市場の主要な材料となる可能性は低いだろう。
現在のカナダドルの売り玉は平均値を超えて増加するだろうし、買い玉も減少するとは思う。
その意味で、現状、ドルカナダが上値抵抗帯を突き破り新たな上昇トレンドを形成するかどうかの唯一のカギは、
原油相場にかかっている、と言える。
原油相場がいまの下落レベルである限りは大勢は変わらないと思うが
さすがにテレビで取り上げられるほどの大暴落に見舞われたりした場合、
ドルカナダのショートは終わりである。
しかし、そのような状況にでもならない限り、ドルカナダは、近いうちに大きな反落を迎えることになると考えている。
ポジション
USD/CAD S 1.33064 1.32959 1.32925 1.32777 1.32748