欧州勢は、東京勢に次ぐ養分 ドルカナダ一部利食いし、再度買い増し

ドルカナダは本日も膠着相場を抜けられないなか

 

1.3050を背中に見た欧州勢か

東京時間16時過ぎに、突然大き目の売りを入れてきた。

 

一昨日から徐々にタイムラグが前にずれこんでいき、

一昨日のNYのドルカナダが売り崩しに成功したのち

昨日はロンアニがそれについていこうと追随売りをして失敗

 

そして本日は、さらに前倒しになり、欧州勢がドルカナダを突っ込んで売ってきた。

 

結果、ドルカナダは1.3050アッパーから1.3030アッパーというレンジ下限までまた沈む。

 

逃げ場を探していたであろう昨日のNY勢にとっては救いの神となるような下押しで

 

この下落によって、おそらく、昨夜捕まっていた突っ込み売りのロンアニやNYを根こそぎ逃がす結果となった。

 

ロンドン参入前の欧州勢はしばしばこうしたのちの方向性の真逆となるポジションを積んで、その後ロンアニやNYの餌となりやすい。

 

根が素直なのか、東京勢と気質が似ているようで、為替相場においてはロンドン参入前の欧州勢は格好の養分となりやすい。

 

その後ドル買い相場が強まり、ドルカナダは昨日の高値を抜けて、1.3057あたりまで

 

ここでいったんロングを一部利食いした。

 

USD/CAD L1.30423 130437 → 1.3055 利食い

 

そこから押しが入り、ドルカナダはまた1.3050割れまで。

 

そこであらためて買い増し。

 

しかし、いつまで続くんだよ…このレンジ。

 

ドルカナダはもしかしたら今週最も値動きのない通貨なのではないだろうか。

 

まあ、それだけ値動きが安定している…といえなくもないが、

 

その他通貨ペアが50pipsくらいは1日で値幅を取っていけるのに対して

 

ドルカナダは20pipsも取れれば上出来、というレベルである。

 

本日など、週末ということもあろうが、

上下値幅が20pips程度しかない。

 

しかしながら、今週の値動きをみていると、やはりカナダドルは強い、というのをあらためて実感する。

 

ユーロドルや豪ドルドルなどは

ドル買いドル売り相場と展開が変わるたびに一定の値幅を上にも下にも作っていくが、

 

ドルカナダは、ドル売り相場には過敏に反応するがドル買い相場にはなかなか反応しない。

 

ドルカナダにおいてドル売りはカナダドル買いで、ドル売りはカナダドル買いとなる。

 

つまりカナダドルは買われるときほど大きく反応し、売りにはそれほど反応しない。

 

現状、下落トレンドの末期とはいえ、

いまだ安値圏にいることもあって

なおのこと下方向に値が進みやすいのだろう。

 

やはりカナダドルを買いたい豚が多いのだろうと思う。

 

絶対評価で言えば、カナダドルは現在の主要通貨のなかでもっとも安定的かつ強い通貨であると自分も思っており、利下げを繰り返し、もはや買いの魅力がゼロに等しくなった豪ドルなどとは一味違う。

 

いくらドル買い相場であろうとも、カナダドルを積極的に売るということにはまともな豚なら消極的になるのもよくわかる。

 

現状、米ドルがカナダドルに勝っているところは、若干の金利差くらいのものである。

 

もしも自分がいま外貨資産を持つとするなら、自分もカナダドル保有しておきたい筆頭の通貨にあげるだろう。

 

ドル建てならまだしも、現金保有となれば円建てとなるので、若干の金利も期待できる。

 

ユーロは将来の不安がつきまとうし

米ドルはそもそも怪しさしか感じない。

 

とはいえ、現在の覇権国は米国であり、基軸通貨も米ドルであることから、米ドルはやはりスタンダードとして保有せざるをえないため、

 

となれば、保有するとすれば米ドルとカナダドル、ということになる。

 

そんな仮定の話をしたのは、

 

では、為替相場をやっている身として

ただ外貨を積み立てるとして、それはどのあたりのレートで買うか、という話なると

 

少なくともいまではない。

 

現在のカナダドルはあまりにも過剰に買われすぎているのである。

 

もし自分がカナダドルの現金を大量に持つとすれば為替リスクも考え、

 

1米ドル1.32カナダドルあたり。

理想を言えば1.33にできるだけ近いところに戻るまで、カナダドルの現金を買おうとは思わないだろう。

 

いまの自分のカナダドルの評価は

米ドルとの比較において、短中期的な話とはなるが、あまりにも買われすぎているのである。

 

つまり、高すぎる、ということである。

 

もちろん、1.2950の下限を大きく下に割り込めば、ドルカナダはますます下に落ちる可能性が高くなり、

 

カナダドルは即買いとはなるが

 

現在の膠着的な相場を見る限り、

ドルカナダが1.2950を下に抜けるのは当分先の様に思える。

 

というか、そもそも抜ける日は来るのか、とすら思う、

 

5年後に抜けました。

その間に、ドルカナダは1.4、1.5まで急騰しました、では遅すぎる。

 

カナダドルは安定的であるがゆえに

1.3~1.33のレンジをいまも抜けきれないでいるのだ。

 

このレンジはいつ終わるともしれず、ならばレンジ上限に近い1.32〜1.33あたりにまでドルカナダが上昇したなら、カナダドルを資産として買う意味は出るように思う。

 

結局カナダドルは、近年、米ドルはもちろん、為替市場全体の値動きに振り回され、過剰に売られるという状況を何度も続けている。

 

それがようやく修正されかけたのが、年末の1.30割れで、このまま下押しすれば、ナイアガラ状態が期待できたが

 

1.2960アッパーからまたも投機的なカナダドル売りが生じたことで、

カナダドルは売られるターンに入ってしまった。

 

 

自分は最近、再三、カナダドルが高すぎるといっているが、

 

これは、投機的なカナダドル売り、つまりドルカナダロングが撃ち込まれた段階で、

この買い豚が目指す先は、現在の1.3050どころか1.31ですらなく、

1.32、ことによると、1.33を超えた全戻しすら狙っているように思っている。

 

この投機的なドルカナダロング(つまりカナダドルの売り)の視点から見た時に、現在のドルカナダは安すぎる水準にあり、つまりカナダドルが買われすぎている、と思うのである。

 

現在、投機的にドルカナダが買われているとして、その流れに水を差すような投機的な売りが入っているが

 

どちらも投機的な売りであり買いであるとして、

 

 

現在の水準から照らした時、明らかに売り方の方が分が悪いというのが、現状の自分の考えである。

 

ドルカナダの買い投機に対して、ドルカナダの売り投機の方があまりにも多いとしか見えないのである。

 

もちろん、カナダドルのファンダメンタルズ的な強さを考慮すれば、ドルカナダは売りであろうと思う。

 

しかし、そんなファンダメンタルズ的な要因でドルカナダのレートが決するとするなら、ドルカナダはとっくに下値を割れてもっと安いところにいる。

 

つまり、投機的な売り買いのベットのなかでは、カナダドルの本質的な強さなど関係なく、

 

売り豚と買い豚その決着がついたあと、勝った豚がどこで満足するか、のみが重要となる。

 

現状、ドルカナダは買い豚が勝利する可能性が高く、かつ、この豚どもが満足するであろうレートは、

最低でも1.3120~50、もっといえば、1.3200~1.3250、欲を出すなら全戻しの1.3340越えである。

 

これも勝手な買い豚の思惑で、売り豚が勝利すれば買い豚も玉を投げざるを得ないが、

 

1.2950アッパーから1.300にレートが押し戻された段階で、中期的には買い豚は勝利している。

 

ドルカナダの上昇はいったん1.3100アッパーで抑えられたが、このあたりで満足するのは短期投機の豚だけで、中長期の投機豚はこんな水準で満足などしない。

 

こいつらが目指しているレートは、控えめに見ても、1.3250あたりだと思う。

 

売り豚どもも、その流れに身を任せ買い豚の好きにさせていれば、買い豚の息も切れてきたが、ここに1.3080アンダーからの戻り売りが現れ、そこににわかの売り豚も登場したことで、売り過剰の状況がなお顕著となってしまった。

 

現状、カナダドル買いを投機的に進める大豚は、少なくとも1.2950あたりをクリアに割れない限り、ポジションを投げないだろう。

 

それに対して、1.31や1.3080かそこらで売っているにわか投機の短期豚が、この売り豚を切り崩すまで売り込む胆力があるか。

 

およそ、適当なサポートで利食いしていくはずで、かつ、損切りも、1.3100より上に置いている。

 

この手のにわかが売り買いを繰り返すたびに、レートは売りに傾いた状況が滞留していき、ますますレートは下に落ちにくくなっていく。

 

つまり、この手の売りが増えれば増えるほど、逆に上に上がりやすくなり、上昇のマグマをため込んでしまうのである。

 

この戻り踊り場からのレンジは、1.2950あたりという下から買っている買い豚からすれば願ったりかなったりの状況で、ここで売り豚が勝利しレンジが下に割れようが、1.2950が脅かされない限り、結局、売り豚はどこかで買い戻す。

 

それに対して、レンジが上に抜かれた場合、明確なレンジ上限が1.3330アッパーまであることから、そう簡単に利食いも起こらず、それに対してそれを遥かに凌ぐ売り豚の損切りもさらに誘発されはじめる。

 

現状のドルカナダは、より上値を追い立てる蓋然性がはるかに増してしまっているのである。

 

上昇基調において、過剰に積まれた売りははどこかで修正されねばならず

上昇過程に水を差す不必要な売りが大量にドルカナダのショートをベットすればするほそ、それが上昇の燃料となって上方に大量に吐き出され、

これらすけべショートの売り豚一掃されるまでさらにレートが伸びる可能性は高い。

 

投機的な売り豚が完全に消え去るであろうレートは1.33より上のあたりであろう。

 

このあたりになれば、売り豚よりも買豚の勢力の方が増してくることとなり、逆説的な話となるが、だからこそ、下落の可能性が増し始めてくる。

 

現在の各通貨の強弱関係を眺めた時、ドルカナダに対する短期投機の売り豚が多すぎて、値を抑えた結果、現状のドル高地合いにドルカナダは大きく出遅れている。

 

現在のドルカナダはやはりあまりにも安すぎるように思う。

 

為替相場は過去からの流れから、現在の適正価格がイメージできる。

 

たとえば、ドル円はいま110円を超えているが、これがいまこのタイミングで104円あたりだったら、それは安いか高いか。

 

これだけドル買い地合いが強いなかで、

しかも先月のレートが110円だったとして、の話である。

 

こういうとき思うのは、米ドルになにか根源的な問題があるのか、という疑念がわくだろう。

 

ただ、米ドルに根源的な問題があるなら、その他通貨ペアにおいて、ここまでドル高は進行しないだろう。

 

カナダドルが強いのはわかる。

 

問題は現在の地合いに反して、カナダドルに対して、米ドルがあまりにも弱すぎるのである。

 

米ドルが本質的に強いかどうかはともかくとして、

現在の為替市場においてドルが強いのはまぎれもない現実である。

 

実際、その他通貨は対ドルでいまはとにかく売られやすい。

 

各通貨の発行国の事情などおかまいなしである。

 

がゆえに円も対ドルで110円をつけるほど弱含んでいる。

 

そんななかカナダドルが米ドルに対して強い、という絶対評価がまかり通るなら

 

ドルがいくら強かろうと、ドル円はもっと安くていい。

 

ちなみに自分がドル円の適正だと思うレートは100円どころか、

 

65円くらいである。

 

ポジション

USD/CAD  L 1.30372 1.30379 1.30421  1.30437  1.30465