ドルカナダをあらためて詳細に分析。ドルカナダ買い
10月から自分は完全に曲がり屋と化しており、
ポジションがことごとく逆にいっている。
または方向感があっているときは、その値幅をまるまる取り逃がす、ということを繰り返してきた。
ドルカナダである。
先週から今週までの流れを振り返った時
先週は1.3320アンダーを買いの極致と考えていたが、その見立てが当たり
BOCの政策金利発表とともに、ドルカナダは急落。
しかし、この急落のさい、自分はショートポジションを持っておらず
気づいたときには、ドルカナダは1.3220割れまで進んでいた。
戻りを待ったものの翌日も続落し、レートはついに1.3150アッパーまで。
週末金曜に待ちきれず、1.3170アッパーから売りに入るも、雇用統計の予想外の悪化により、ドルカナダは1.3270アンダーまで急騰し、2日ぶりの参入は損切となった。
そして今週。
週末高値を超えられず1.6250を割れてから、ドルカナダは週明け早々、下落。
ここを自分は戻り売りとみられず、買い向かい、3日続落したのち
自分が重要と考えていた節目1.3220も割れたことで、週末の雇用統計の急騰を全戻しする下落が進み、
本日の朝方に先週安値を割って下落トレンドを完成させた。
先週徹底的に売り向かっていた自分だったが、今週は逆に買い向かい続け、結果、惨敗となった。
10月下旬から、自分がドルカナダを買えば下がり、売れば上がるということが繰り返され、
今年の負け額の記録をドルカナダで塗り替えまくっているのが現在である。
そんななか、昨日はトレードを見送ったのち、あらめて本日もドルカナダを買っている。
厳密には昨夜に1.3180アンダーから打診買いを入れていたが、
これは現状、すでに含み損となっている。
昨夜、ロンドンNYにかけてドルカナダは戻りが入りはじめ、一時1.3190アッパーまで戻りを試していたものの
今朝の英選挙の出口調査の結果によるポンドの急騰と、
米中貿易交渉の合意が見えてきた楽観という
時期を重ねたかのようなポジティブニュースのコンボによって
市場にはポンド買いとドル売りが起こり、
この流れのなかで、ドルカナダは昨夜の戻りを戻り売りの頂点として、本日もまたその安値を更新した。
現状、ドルカナダのチャートは下落トレンドを完成させた状態で
本日もまた買っているというのは、完全に逆張り状態である。
それでも買っているということについて、
ドルカナダの状況を中長期目線であらためて見直してみたい。
ドルカナダは2012年の秋ごろから長期上昇トレンド相場に入り、その上昇は2016年はじめまで続いた。
この上昇が本格的に崩れ始めたのは2016年2月にあたりからで、
上げ下げを繰り返しながら、2017年9月に中期的な下落トレンドを完成させた。
ただ、長期的な上昇トレンドの押し安値、1.200割れには届かず、そこから反発。
2016年初めから続いていた下落トレンドラインを抜くことで、中期的な下落トレンドもいったん否定された。
中期下落トレンドは否定されたものの、中期上昇トレンドは長続きせず
中期的な下落トレンドを形成したさいの戻り高値1.37は超えられないまま、
2017年9月から続いていた中期上昇トレンドが崩れたのが今年の6月。
ここから中期的な下落トレンドが再開と思われたが、この下落は今年7月1.300割れ寸前の1.3015あたりで反発し、中期下落トレンドの完成が果たせないまま反発。
ただし、ここからの戻り相場は今年6月の下落再開からの戻り高値1.3550に届かず再び下落。
しかし、この下落も今年10月下旬、7月安値1.3015にとどかず、1.3050アンダーから再び反発。
そこからの戻りはしたが、その戻りは
下落再開の1.3350アンダーに届かず反落。
そして現在に至る。
というのが長期から中期短期にどんどん絞り込んでいった流れである。
どんどん値幅を縮めていくなかでの天底形成は、ドルカナダの値幅をどんどん縮める結果となり、ドルカナダの昨今の相場は値動きの非常に乏しいものとなっている。
最近のドルカナダは1日50pipsも動けばかなりの値動きで100pipsも動けば相場急変レベル、といった感じだが、
かつての値動きはもっと大きなものだった。
平常でも50pips以上は動き、相場が急変すれば150pipsくらいは動くところがあった。
それが現在の動きにまでボラティリティが縮小しているのは、
上記述べたような、気迷い的な持ち合い相場が延々続いているからである。
現在のドルカナダは長期目線でみると、そのトレンドを否定しないままであるが、中期的にはレンジ相場で、短期的に見れば下落トレンドとなっている。
ということで、ドルカナダは現在の短期的な目線で見れば下落、なのだが、
長期的に見れば、高値圏持ち合い状況であり、現在の下落トレンドを本格的なものとするためには、今年の安値1.3015あたりを明確に割り込む必要がある。
とはいえ短期目線で下落トレンドであるのだから売りだろう、という見方もあるが
本日については買いを選んだ。
その理由は4つある。
1つ目の理由は、現在のレートが、先月からの戻り相場の押し安値のゾーンに差し掛かっていることである。
ドルカナダは、10月も終えようかというところで、1.3050アンダーから反発し
11月には1.3330をうかがうレベルまで上昇したが
その上昇は一方向なものではなく
途中で踊り場のような持ち合いとなった。
この持ち合いのゾーンが、1.6140アンダーから1.6160アッパーのレンジで
ドルカナダの現在のレートはその押し安値あたりにあることが、本日もあらためて買いを入れた理由である。
2つ目の理由が、ドルカナダでずっと見て入れるレンジブロックの変遷から見た場合の限界イメージである。
現在、自分がドルカナダのレンジ帯を
A~Gまでの7ブロックにわけてみている、というのは以前に述べたが
今年7月から長い持ち合い相場に入ったドルカナダは、5つ以上のレンジをブレイクしたことはない。
そして逆に相場を転換するまでには必ず3つ以上のレンジをブレイクしている。
つまり、今年後半のドルカナダは、必ず3~5以内のレンジをブレイクしたのち、相場転換を繰り返しているのである。
今週、自分がドルカナダを買いにしたのは
先週ドルカナダの下落のにあたり、ドルカナダは
レンジを3つブレイクしたところから反発したものの戻りが2つのレンジしかブレイクしなかったからである。
そして今週の反落においてはすでに3つのレンジをブレイクしている。
今週のドルカナダの下落の値幅はそれなりにあったが、浅い戻りに対して、押しが深すぎる。
それがドルカナダの下落トレンドがゆえ、というならありえる話かもしれないが
ドルカナダは現状、明確な下落トレンドではない。
でありながら、戻りに対してあまりのも深すぎる押しは、
ドルカナダの売り超過状況を助長している状態であるように思っている。
3つ目の理由が、上記理由に関連するが今朝がたのドルカナダの安値更新の経緯である。
ドルカナダが今朝がた今週の安値を更新した流れは、冒頭で述べた英議会選挙の保守党勝利を示す出口調査の結果による強烈なポンド買いにともなうドル売りの結果であるが、ポンド買いとドル売り、そのどちらの圧力が強いかといえば、当然、ポンド買いである。
がゆえに、ドル円などみると
強烈なドル売りが起こっているにもかかわらずそれに勝る強烈なポンド買いによって
ポンド円などでの円売りが勝り
ドル売り相場でありながら、ドル円は大きく上値を伸ばす結果となった。
ドルも円も売られるなかで、ポンド買いのからみから円売りが勝った結果だが、
米ドルとカナダドルを比べたとき、
どちらが売られやすいかといえば、米中合意交渉の進展期待を考えるとカナダドル、といことにはなる。
しかし、ポンド買いの圧力の方を見れば
欧州通貨の連れ高によるユーロ買いなどの作用もそうだが、
ポンドカナダはもちろん、ユーロカナダにおいても
上値を追う結果となっている。
つまり、対ポンドにおいては、いずれも通貨も大きく売られるという構図は、カナダドルにおいても同様に強烈な売りにさらされているのである。
かなりマイナーな通貨とはなるが、豪ドルカナダにおいても、カナダドルは劣っており、カナダシンガポールドル、というよりマイナーな通貨においてもカナダドルは売られている。
現在、主要通貨でカナダドルに勝っているのは、対ドル対円くらいである。
ここで重要に考えているのは
カナダドルが対ポンドで売られている、ということではない。
そしてまた、カナダドルが対ドル対円で買われている、ということでもない。
ここで最も重要なポイントは
対ポンドで売られようと、対ドルで買われようと、いずれにしても、これはカナダドルそのものの事情はいっさい考慮されていない、ということである。
ドルカナダの値動きは、もちろんカナダドルの今後を占うこととなろうが、
カナダドルの事情がまったく考慮されていないなかで、ドルカナダが現在、売られすぎの超過領域に突っ込んでいる、ということは、ドルカナダにおける下落がこれ以上進むことが困難である状況であるとみることができる。
しかも、カナダドルは対ドルで買われているとはいえ、対ポンドでは強烈に売られているわけで、それだけ真逆の圧力を受けていながら、
対米ドルだけで、いま以上に一方的な下落が進むとは考えがたい。
もちろん、本日ここからポンド買い圧力が弱まりながら、ドル売り圧力のみは強まり続けるという状況が起これば、ドルカナダもさらなる下押しを生むこととなろうが、
そういうことも通常は考え難い
ドル売り圧力が強まるということは
ポンドドルなどでもドル売りが起こるわけなので、ポンド買いの圧力が収まることはない。
逆にドル売り圧力が収まった場合の状況はありえる。
米中合意期待の後退など
まあ週末の本日そんな事態が起こる可能性は低いように思えるが
ここでのドル買い圧力は
いくらポンド買い相場が強くあっても、
ポンドを一定量下押しする効果はあろうと思う。
この場合、ドルカナダは強烈に戻りを試す可能性が高まる。
なぜなら、強烈なリスクオフ的なドル買い圧力が起こっても、
対ポンドにおけるカナダドル売りという状況は英国の状況が変わらな限り大きく変化することはなだろうからだ。
そうなれば、対欧州通貨のみならず、対ドルにおいてもカナダドルは売られる結果となり、ドルカナダは大きく戻すように思う。
つまりドル売りポンド買いの相場がこれ以上続いたとしても、ドルカナダのこれ以上の下落には限界があるのに対して
ドル買い相場が起こった場合は素直にドルカナダは大きく戻す可能性が高まる。
ドルカナダがもしも大きく続落するとすれば
カナダドルそのものにポジティブな報道がなされるくらいしかない。
そうでもないかぎり、これ以上のドルカナダの下落はないと考える。
そして最後の理由は、
ドルカナダの安値更新が東京早朝に行われたことである。
天底つかみを東京勢に行わせることは、ロンアニNYがつねに企む、鉄板のお約束である。
ただ、今回の場合は、その可能性がより高まっているように思える。
通常、東京勢に天底を掴ませる時は、その前夜で買い上げや売り込みをNY勢が行い、そこに東京勢に順張りさせて、そのど高めど安めを利食い場とすることで、天底をつかませる。
しかし、今回の場合は、昨日の段階で、ロンアニNYはすでに底がためをして反発上昇を狙っていたところ、まさかの(?)東京勢の戻り売りによって、ロンアニNYのロングが損切されることになった。
まれに、NY勢の順張りの連打で東京勢を制御不能な順張りモンスターに仕立て上げてしまい、育ての親(NY)が子(東京勢)に刈られるという事態が生じるが、今朝のそれもまさにその状況であったように思う。
昨夜のNYはドルカナダを買い戻そうとしており、むしろ、底固めをしているようにしかみえなかった。
その底固めがいきなり潰され、NYが予想外の刈りにあってしまったのは、東京勢が順張りモンスターと化してしまったからである。
ロンアニNYは常に結託しており、同じような動きしかしない。
こいつらのドルカナダの売り仕掛けは一昨日に終わったつもりで、昨夜からは底固めをしたかったように思える。
しかし、あまりにも一方的な売りを繰り返し続けてしまったことで、東京勢はNY勢も制御できないような順張りモンスターと化してしまい、
結果、今朝がた、ドルカナダはさらなる安値を更新し、昨日のロンドンNYはまとめて、まさかの東京勢に刈られるという結果を生んでしまった。
これは東京勢がしばしばやらかすヒステリック相場のおかげもあるが、結果として安値はさらに更新された。
東京勢がしばしばやらかすヒステリック相場というのは、
かつての英国のEU離脱投票時の、ヒステリックなポンド売や、米大統領選挙のトランプ当選によるヒステリックなドル売り円買いなどで、
これらはいずれもその後大きな巻き戻しを引き起こしたが、
今回もこのパターンでのヒステリックなまでのポンド買い、という発作的なポジションがドルカナダの安値更新まで生んでしまったように思える。
とはいえ結果的に、本日の東京早朝のドルカナダの下落で、ドルカナダは下落トレンドを完成させ、
本日の東京勢と後に続く欧州勢もまた、ドルカナダ売りに余念がなさそうだが
ロンアニ、NYに二度はない。
今朝は東京勢に予想外(?)の刈られてしまったが、本日は、そんな東京勢の突っ込み売りを刈りに入るように思える。
その先兵となるがロンアニである。
すでに売り超過水準にあったドルカナダを今朝の東京勢はさらに売り込み、さらに限界水準にまで売りを進めた。
ロンアニがこれに追随したところで、その取れる値幅もほぼないようなところまで、ドルカナダは売り込まれてしまっている。
まあそういう売り超過がどうとかともかく、ロンアニにとって屈辱的なのは、兄貴分のNYが底値買いしていったロングを東京勢ごときが戻り売りの形で刈り取ったことであろう。
しかも、今朝がたのドルカナダの下落は、カナダドルとなんの関係もないドル売りポンド買いの突発的な圧力に乗じて示現したものである。
ポンド買いドル売りの両圧力のなかであればドルカナダは昨日の安値を更新するまで売られる必要はなかったように思う。
それがさらに売られたということは
順張りモンスターと化した東京勢が、ドル売りという流れに飽き足らず、そこにNY様追随のカナダドル買いまで加えたのであろうと思う。
たしかに一昨日まではカナダドル買いでNYどもは相場を仕掛けてきたが、おそらくその仕掛けは一昨日で終わっている。
先週の上げ幅をすべて削ったのだから、短期の投機豚としては十分な戦果であろう。
ドルカナダは現在短期ダウントレンドで、テクニカル的にもモメンタム的にも売りに分があるが、
だからこそ、ロンドンNY勢は昨夜から底値買いを開始したのだと思う。
突っ込んで売ってくる豚を踏みあげるには十分な頃合いであろうからだ。
しかし、東京勢はモメンタムとトレンド、NY様に従い、
カナダドルにさしたる買い材料のないなかでも、今朝がたさらに売り込んできた。
ドルカナダがいくら下落トレンドを完成させたといえ、まともな戻り調整もいっさい作らないなか
ドルカナダをさらに売り込む理由はほとんどない。
そもそもカナダドルそのものに買われる理由がないからだ。
原油高?
たしかに原油は上げているが、いまだ60ドルを超えられていない。
さらにいえば、投機の豚どもは自分の勝手な都合で原油相場を利用するだけで、原油が上がってもカナダドルは売られるときは売られる。
カナダ中銀は政策金利を据え置いたが、現在の各経済指標から、利下げはありえても、利上げをする可能性はほぼゼロである。
そんな状況を踏まえると、
今朝がたの東京勢のドルカナダ売りはさすがにやりすぎで、
そんな過剰なまでの売り超過のなかロンアニが同じようにドルカナダを売っていってもその利幅は知れている。
ドルカナダというマイナー通貨ペア(東京市場にとって)は本邦東京勢が手を出すことはほとんどないように思え、手を出すとすれば米系東京勢である。
本邦東京勢は値ごろ感の逆張りトレードが大好きなため、本邦東京勢ならドルカナダの今朝がたの安値域で買いを入れている可能性もあるが、米系東京勢はそんな逆張りディールは行わない。
米系東京勢はただただ順張りでポジションを積んでいく。
ということは、本日のドルカナダは、米系東京勢に売られ続けた、ということである。
英国EU離脱選挙しかり、米大統領選挙しかり、いつもヒステリックな順張りで値段を動かして、後に欧米勢にひっくり返されるような恥さらしなディールをしているのは、本邦東京勢ではないように思う。
この手の極端な順張りをしてくるのは、つねにシンガポールや香港あたりにいる米系東京勢であろうと推察している。
まず本邦東京勢には数円単位も動かすほどのハイロットなポジショニングを行うような過激なディールを行うイメージはない。
ドルカナダは早朝につけた最安値をその後の東京市場においても後の欧州市場においても更新できていない。
つまり、米系東京勢はずっと売り続けて入るが、これ以上売っても値が下がらない、ということである。
朝方こそ、昨夜のロンドンNY勢のロングを刈り取ったため値が走ったが、それ以上値が下がらないのは、
もうそれ以上下げるための買い玉がなくなってきていることと米系東京勢の売り玉ばかりが溜まっているからであろうと思う。
逆にここでドルカナダを買いあげていく方が、多くの損切りを巻き込めるだろう。
ドルカナダを大きく反騰させるのは実はそれほど難しくはない。
なぜなら、ドルカナダの本日までの下落要因はカナダドルの原因によるものではないからである。
ドルカナダを反騰させるためには、ドルやポンドの状況を無視して、ただカナダドルを徹底的に売ればいいのである。
そうすれば、ドルカナダはいくらポンド買いドル売りの地合いが継続しようとも独自の動きとしていくらでも上値を追えるだろう思う。
先週末にやらかしたことと同じことをやればいい。
先週末、ドル売り地合いが今と同様色濃くあるなか、ユーロ豪ドルなどリスクオフ気味に下値を追っているなかで、ドルカナダのみが強烈に上値を追っていった。
その他通貨の事情など一切無視して、カナダドルをピンポイントで攻撃するれば、
かように相場は強烈に動く。
ロンアニが、そんなオペレーションを意図的に行うとすれば、ドルカナダは本日上昇するように思う。
場合によっては、今週の下げを帳消しにするほどの戻りを見せる可能性すらある。
ドルカナダは今週断続的に下落してはいったが、4日かけて100pipsほどしか下げられていない。
これは膠着したドルカナダの相場において、いかに無理な売りを仕掛けていたかということである。
ロンアニがカナダドルで仕掛けてくるときは、たいていユーロカナダを使ってそれを行ってくる。
ロンアニが本日、ユーロカナダを使ってそういう仕掛けを行ってきた場合、
ドルカナダは予想外の戻しをみせる可能性は十分にある。
ポジション
USD/CAD L 1.31586 1.31620 1.31661 1.31780 1.31782