尊重相場とお献立相場、ドルカナダロングほとんどを利食い
ドルカナダのポジションを一部残し、残りは利食いした。
USD/CAD L 1.30367 1.30369 1.30370 1.3042 → 1.3055 利食い
週末の本日、これ上の上値追いは難しいように思えてきた。
ただ、来週以降も続伸する可能性もあり、現状少しポジションを残し、そのままホールドしておこうと思う。
ドルカナダの本日の上値は重い。
今夜のカナダ雇用統計が予想比プラスだったので、本日のモメンタム勢は
その結果を受けて今夜のモメンタムな豚たちはカナダドル買いを繰り返しているのだろう。
かつての自分もそうだった、かつてなら自分も今夜はドルカナダを売っていたと思し、そのショートをホールドし続けていただろう。
しかし、現状はドルカナダロング。
しかも、もしもショートをホールドしていれば、現在、踏まれているような状況である。
普通に考えれば売りなのに、買いを持つとか…
為替相場を長年やっていると、発想がとにかくひねくれてしまうものである。
今夜のカナダ雇用統計の結果からすれば、カナダドルは買い、
つまり、ドルカナダなら売りである。
この当日のファンダメンタルズの材料にもとづき、その方向に順張りする、というのが
自分の思うところの尊重相場でる。
ドルカナダは現状週足レベルの重要なライン上で攻防が続いている。
そのラインは、1.3040~50あたり。
ここを上回るか下回るかで、今後のドルカナダの方向性は真逆のものとなる。
このレジスタンスの攻防を考えても、
今夜、ドルカナダ売りには正当性がないとは思わない。
当日の経済指標などの材料を尊重し、そのファンダメンタルズで示した方向で投機ポジションを取る。
今夜のドルカナダは、雇用統計の結果を尊重するなら完全に売りである。
市場を席巻する強烈なドル買い相場を考慮するなら、ドルカナダを売りには抵抗感があったとしても、カナダの状況のみを考慮すれば、ドルカナダは売りである。
もし、今夜のカナダ雇用統計の良結果を受けての今日の今日で
その下落を全戻したとすれば、それほどカナダがコケにされる話はないように思う。
その意味で、さすがに今夜はドルカナダは大きく上値を伸ばしにくいだろうとは思う。
尊重相場のある意味での勝利である。
しかし、経済指標に基づく尊重相場は、一過性に終わることも多く、来週もこれが続くか、となるとまた話は別である。
尊重相場の翌営業日から、いきなりそれを馬鹿にするような真逆のことを平気で繰り返してくるのも、
また、為替相場である。
そもそも経済指標ファンダは、一過性のものに終わりやすいのもあるが、
カナダ雇用情勢の好結果を受けてなお、今日の今日で
はい、カナダドル買い~
というのは、
本当に市場をなめ腐ったふざけた態度であろうと思う。
押し目買いや戻り売りなども、そんな動きに近いものがあるが
そもそも、戻り売りだとか押し目買い、という発想や行使自体が、一般常識から乖離したクズ発想、ということに気づいていないトレーダーは多い、というか、ほとんど全員であろう(なぜ、押し目買いや戻り売りがクズなのか、というのは、本頁では割愛する)。
とにかく、今夜ドルカナダを買うという行為は、カナダ自身のファンダメンタルズをまったく無視したものであるといっても過言ではない。
しかし、そんな市場をなめ腐ったところにこそ利幅があるのもまた、
為替市場である。
為替相場をやっていると
こんな金融市場の墓場のような狂った相場を乗り切れる輩は
本当に骨の髄まで腐ったクズ、もしくは、そんなクズ的な発想にフィットしているものでないと通用しない、と感じることはしばしばである。
ちなみにドルカナダという通貨ペアは、そのときどきの経済指標の結果よりも、
そこに至るまでのトレンドを徹底的に重視する特徴がある。
そんなものどの通貨ペアであっても同じだろう、という意見もあろうが、ドルカナダについては、少し違う。
ドルカナダの場合は、アップトレンドの時は、経済指標が予想通りであっても滅茶苦茶上に上げたり
場合によって、予想比プラスときすら上昇したりする。
こんなトレンドだけにもとづく極端なトレンド増幅のポジショニングが生じる通貨ペアは、ドルカナダくらいであろうと思う。
もちろん、ダウントレンドの場合は、そのまったく逆の動きとなりやすい。
経済指標の結果が良ければ、もちろん下落を加速させるが
結果が予想通りでも、滅茶苦茶に下落することはしばしばで、
予想より悪い時すら下落しさえする。
ドル円や各クロス円通貨、ユーロドル、ポンドドルなどその他主要通貨ペアだと、少なくともそうした傾向は薄い。
いくらアップトレンドでも、経済指標の結果が悪ければ、少なくとも下に反応する。
しかし、ドルカナダにおいては、まったく無反応のときすらあり、それどころか、それでも上昇したりする。
こういうのを見ていると
ドルカナダを取引する豚どもは
経済指標の結果などどうでもよくて、
それより、そこで生じる流動性のみを利用したがり
その大きな流動性のなかで、トレンド方向にのみ大量にポジションを作っているとしか思えない、ということがしばしばある。
だから、ドルカナダにおいては、
経済指標の結果云々より
その発表にいたるまでにドルカナダがどちらの方向に向いてやってきたか、のほうが重要となると思っている。
そのドルカナダであるが、
本日に至るまでにどちらの方向を向いてきたのか、というと、上である。
もちろん、強烈なドル買い相場に支えられている面もあろうが、
ドルカナダのチャートを見れば、理由はどうあれ、現状、短期アップトレンド転換してる。
ドルカナダが強固なアップトレンドであるのは、
イランの米軍爆撃で
ドル円などが、107.60までも東京勢の恥さらしドル売りトレードによって下押しをした際にも
サポートを割らずに上昇トレンドを堅持したことや、
昨夜、1.3100アッパーまで上値を伸ばしたことからも見て取れる。
このアップトレンド状況に、尊重相場でドルカナダ売りを続けられているのが今夜の相場であろうと思う。
そこで、尊重相場に対して、お献立相場とはなにか、というと、
当日の地合いに関係なく、自分たちの都合でポジションをただ取る、というのがお献立相場の特徴である。
経済指標の結果に関係なく、ただその経済指標の発表時における流動性のみ待って、それまでのトレンド方向にのみ大玉を張る、という上記ドルカナダの特徴的な動きも、ある意味でお献立相場とはなるがこれは自分の言うところのお献立相場とは少し違う。
ドルカナダにおけるお献立相場は、以下2点である。
まず、週末の日足が陽線になりがちで陰線だとしても、その値幅はかなり小さい、というのが一つ。
もう一つは、
週末は木曜までの流れの逆にいきやすい、ということである。
例えば、木曜の結果が陽線なら週末は陰線、陰線なら陽線、という具合である。
週末を陽線で終わらせたがる、というのは
マイナススワップが発生するのが嫌なのか、ドルカナダは、とにかく週末の日足を前日比マイナスで終わらせたがらないところがある。
まあ、これはある意味でアノマリーといってもいい、ドルカナダ独自の習性であるが、ドルカナダにはそうした特徴がある。
これは明確なダウントレンドのときも例外ではない。
週末はとにかく、ショートポジションにしたくないとしか思えない動きをドルカナダはみせる。
がゆえに、先月のカナダの雇用統計で予想比大幅マイナスだったとき、ドルカナダは100PIPSあまりも吹き上げ、当日は執拗に1.3260アッパーの水準を守り続けた。
ドルカナダは、それまではダウントレンドが発生していて、下落波形を作っていたのに、1日でしかも雇用統計発表の数十分の間だけで61・8%戻しまで一気に巻き返したのである。
しかし、その後のドルカナダをみてみると、翌週から早くも売りを再開し、年末に向けて年初来安値を更新するまで売り込まれた。
その意味では12月雇用統計の日のドルカナダの吹き上げは、
自分のなかで2019年のドルカナダにおける最大最悪のダマシ相場だったと思っている。
これこそが、ドルカナダの持つ、週末のショートポジションには消極的で、とにかくロングにしたがる、したがるドルカナダのお献立トレードの典型的なパターンである。
その後、週末の買い戻しがダマシとなるとしても、とにかくドルカナダを取引する豚たちは、それほどまでに、週末に売り持ちをしたがらないのである。
週末が木曜と真逆な動きになりやすい、というのも、
木曜までが投機タイムで、金曜はそのポジション調整で真逆の動き、という意味で、ドルカナダ特有のお献立相場である。
週末はポジション調整メイン、
そして、売り持ちしたくない。新規の売り持ちなどもってのほか。
これら2大特徴が、ドルカナダにはとくに顕著にみられる定番のお献立相場の動きである。
では、木曜陽線でひけ、週末は陰線になりやすいながら、ショートは持ちたくない、という場合どうなるか、
本日のような例である。
その場合は、下げ幅がきわめて限定的な陰線で週末を終えることが多い。
実際、本日のドルカナダはそのような動きになっている。
本日のドルカナダは前日比プラスマイナス5PIPS程度の値幅しかない。
陰線で終えたとしても、この程度のマイナス、ということである。
週末は、木曜からのポジション調整、そして、やたらロングで終えたがる。
この2大特性を持つドルカナダは、まさにお献立相場通貨ペアと名付けたいほどの通貨ペアである。
今週木曜陽線だったところから、本日は、陰線になりやすいドルカナダのお献立相場。しかし、ショートでホールドしたくない、お献立相場。
そこに、今夜の雇用統計の良結果を受けた、カナダドル売りの尊重相場。
しかし週末にマイナス幅をそれほど大きく取りたくない、お献立相場。
これらぶつかりあっていることで、今夜のドルカナダは下がりにくいが、上がりにくい、という状況に陥っていると思っているのが、週末深夜の現在である。
現状のカナダドルは尊重相場がまだ根強く、ドルカナダの戻りを阻んでいる。
ドルカナダを戻り売りする豚たちは
今夜の下落の起点となった、1.3075アッパーあたりを抜かない限り、モメンタムな売りを完全にはあきらめないようにも思う。
本日、カナダ雇用統計は、予想比プラス。
市場は当然のように、初動、カナダドル買いに走り、ドルカナダは下落、
しかし下落が進まない。
しかし上値も重い。
これまでのトレンド(短期アップトレンド)とお献立相場、ここに尊重相場が加わったところで、あらゆるパワーが相殺されるような状況となっているように思う。
尊重相場と、週末は前日の日足(今週は陽線)の逆(つまり陰線)を作りやすい、動きであるなら
ドルカナダはもっと本日下値を掘ってもいいように思えるが、
昨日までほぼ明確に年末までの下落トレンドを否定する短期トレンド転換のアップトレンドを作ったという、トレンド圧と
週末のロングをしたがるお献立相場が、ドルカナダ売りに対して、完全に相反する圧力としてバッティングすることで、
上値も重いが、底値も硬いという状況が続いている。
雇用統計発表の初動で作った1本の大陰線に対して
30分足レベルで見ると、
その半値を戻すのに、すでに陰陽線が7本も連なっている。
しかし、指標発表から順張りの売りを突っ込んできた第一群のモメンタムの豚たちは、すでにそのほとんどが殺されている。
これは短期足で確認できるが、東京深夜0:33ごろ、1.3040アッパーから1.3060アンダーまでの突然の吹き上げは
本日の尊重相場でドルカナダ売りでついていった豚たちの短期損切りだったのだろうと思う。
本日の雇用統計を踏まえての売り豚どもは、1.3050あたりを損切りの背にして売りを積んでいたのだろうと思う。
すでに述べた通り、現在のドルカナダにおいて、1.3050を超えて推移することは、売り豚にとってはもっとも避けたい流れである。
実際、自分も同じ考えなので、売り豚たちも同様であろうと思う。
自分としては、ドルカナダは中長期レベルで下にブレイクしてもらいたいと思っている。
これが失敗すれば
また、昨年1年中続いた、1.3330~1.3000のゾーンでのレンジ相場が継続してしまう。
この値幅のない上がり下がりにはほとほとうんざいしているのである。
その意味で、ドルカナダの1.3040~50のゾーンは
週足レベルの強烈なレジサポ帯であることから、売り豚にとっては是が非でも下に押し込みたいレートである。
しかし、今夜のドルカナダが1.3050を割り込んで終えることはかなり困難であろうと思う。
このラインを下回ることは売り豚にとってはかなり重要で、これが週足レベルのダブルトップの完成、つまり今後、巨大なダウントレンドが突き進む可能性が増すことになる。
それに対して、ここを上回ることは、その中長期ダウントレンド完成の失敗、つまり、年末に1.2950まで押し込み、中長期の下落トレンド完成を果たしていたと思われた下落相場が完全なダマシとなった、ということが可能性が飛躍的にアップする。
本日は米債利回りも低下し
今週、バカみたいに上昇していたドル円は頭打ちとなっている。
しかし、相変わらず下値も堅い。
本日は米債利回りが低下気味で、
利回り安からのドル売り相場の漁夫の利を得て、ユーロドルは、短期トレンド転換を示唆する1.120越えを見せてきており
今週短期モメンタムでユーロドルを売ってきた豚たちを次々に損切りで殺していった。
このまま1.1130も抜ければ、ユーロドルの買い豚の勝利で勝負あり、となるが、
ユーロドルはユーロドルで1.1120から上は頭が重い。
本日の流れが、足腰の強いドル売り相場の完全な巻き戻しなら、
来週以降はドル売り相場への回帰が見込まれ、ユーロドルなどは買い、ということになろうが、
いかんせんポンドが強くない。
ポンドはいまだ前日比マイナス圏で推移しており、なによりドルカナダも前日比プラスの堅調を維持している。
その意味で、今夜はドルの独歩安という感じでもなさそうである。
本日の相場で最も上値を伸ばしているいるのは実は豪ドルドルである。
このドルストレート通貨におけるまだら模様のドル安はムードは、
まだまだ、これまでのドル独歩高を完全に転換させてるだけの力を持てていない、ということは示唆しているように思える。
しかしながら、ここでの豪ドル買いドル売りの力を借りて、ユーロドルも上値を伸ばしているのがなんとも虫唾が走る。
ユーロドルはどこまでいっても、まったくふざけた寄生虫のような通貨ペアである…。
こういう漁夫の利を受けたユーロはなぜか強さを発揮しやすく
今夜のユーロは、ユーロ豪ドルをのぞき、
ユーロドルはもちろん、ユーロ円、ユーロポンドも前日比プラスで推移し、
ユーロカナダさえ前日比プラスに転換させている。
この対ユーロにおけるカナダドル売りが、ドル売り相場にあって、ドルカナダを落としきれない要因にもなっているように思うが、
カナダの雇用統計が悪かったにもかかわらず、ユーロカナダが前日比プラスで推移している段階で
すでにカナダドルの買い、という構図は少なくとも対ユーロにおいては破綻している。
本日のドルカナダは、ドル安相場もあって、いまだ雇用統計の結果を受けた尊重相場を続けようとはしており、カナダドルを執拗に買おうとしている豚もいまだ残存しているが、
ユーロカナダはすでにその尊重相場という建前はぶん投げている。
さすがユーロ、
カナダ独自のファンダメンタルズ的要因を、今日の今日でいの一番に否定して見せたのが、ユーロカナダの上昇である。
対ユーロにおいては
ユーロ上昇に歩調を合わせた、ユーロ買いカナダドル売りで、すでにカナダドルにとっては分が悪いが、
ドルカナダにはいまだカナダドル買いの尊重相場が続いている。
どれだけ上に上げても
執拗にドルカナダが下押すのは
尊重相場の前提で、いまだドル売りカナダドル買いあきらめない、モメンタム上等の豚たちが生き残っているからだろう。
普通に考えると、この豚たちの行動原理の方が理にかなっている。
ただし、それは地上にカナダしかなく、金融市場にカナダ中心の相場しかない、という場合であれば、という話である。
先月と打って変わって、雇用統計の結果はかなり良かったわけなので
先月のあれだけのカナダドル売りの流れからすれば
本日はもっとカナダドルが買われ、ドルカナダが下落してもいい。
しかも12月雇用統計のときの市場が懸念していた材料は
米中貿易懸念で、リスクオフのドル売りに傾斜しやすい状況だったにもかかわらず
ドルカナダは100PIPS以上買われたのである(つまり、強烈な米ドル買いと、それに反しての強烈なカナダドル売り)
その意味で、イラン問題の楽観でドル買い地合いに相場があるとは言って
カナダの雇用統計があれだけの良結果であるならば、
ドルカナダはもっと売り崩されてしかるべきである。
さらに、今夜のドル円は米債利回り安と株安、さらにはゴールド高という、ドル売りには有利なトリプル攻撃によって
現在、109.50すら割れて安値を更新した。
ドル円については、つくづく109.70アッパーのレジスタンスは強く
今週あれだけ一方的な上昇を続けたドル円なのに、109.70は超えるどころかタッチすらできず、109.50割れまで沈んでいる。
この今夜のドル売り地合いと、
カナダドルを買いに正当性を感じさせる、雇用統計の良結果、
それを合わせれば、ドルカナダはもっともっと落ちていい。
しかし、下がらない。
それどころか、何度も売り豚の損切りがヒットさせられ、上に向かっているような状況である。
つまり、これだけの状況にありながら
尊重相場でカナダドルを売る豚に対して、ドルカナダを買う勢力の方が多い、ということである。
これが予想外にレジスタンスを突破すれば、
ドルカナダはさらに上値を伸ばしてしまうだろう。
この理不尽さこそが、ドルカナダであるが、
実はドルカナダはチャート的には素直な動きをしやすい通貨ペアである。
つまり、ドルカナダは、経済指標やファンダメンタルズを考慮する意味はなく、考慮すれば判断がややこしくなる。
ドルカナダこそ、ただチャート見ていればいい通貨ペアもない。
ドルカナダは、真摯にファンダメンタルズを検討しその流れを尊重しようとするものほど殺される。
現状、チャートから読み解けるドルカナダは、完全に短期アップトレンドである。
ドルカナダがトレンド転換するときは
たいてい、強烈なバイイングクライマックスやセリングクライマックスを経て、そこから突如、強烈な切り返しと反転が起こる。
たいてい、それを演じるのはロンアニどもである。
ドルカナダにおいて、まだそんな強烈なアップダウンは繰り返されていない。
つまり、ドルカナダはまだまだ上値を追いそうなのである。
今後も急激なカウンターからのトレンド転換が起こらないという前提で
ドルカナダがどこまで上値を伸ばしそうかいえば、
1.3260アッパーあたりまでは上値を追うのではないか、と思っている。
現在のドルカナダのポジションは、すでにスイングレベルの小口なので、これを残しながら、今夜はもう相場を終了しようと思う。
ポジション
USD/CAD L 1.30362