ドルカナダ取引が完全に迷走しているが、やはり買い目でみたい
今週からドルカナダのトレードは負けっぱなしである。
ドルカナダはいまだ1.3030~1.3080のレンジ内にいて
このレンジ内でのやられまくっている感じである。
昨夜、1.3040でドルカナダのショートは日をまたいだが、
ロンドン時間は下値を追って、安値を更新させており、普通は利益、となるところながら、なんとこれも損失となり、いまはロングを持っている。
本日相場を見たのが午後4時前で、このタイミングが最悪だった。その段階で、1.3050アンダーまで戻していたのに嫌になって損切りしてしまったのだった。
USD/CAD L 1.30406 → 1.3045 損切り
ロンドン時間である現在から振り返れば、日通しのもっとも高いところでショートを損切りしており、ここから戻り売りが入ってきたので、最も高いところで損切りし、かつ、最も高いところからロングを持ち直した、という始末である。
チャートを見ると、本日午前9時に昨日安値1.3035あたりの前日安値にタッチし、そこからの戻り過程の最高値で含み損を目にして損切りしてしまった結果である。
しかし、自分が損切りした後、ロンアニ参入で結局、1.3040を割れ、なんだったんだ…という話である。
東京時間に安値を追っていたならよかったが、東京勢はここでじんわり買い戻しをかけてきたことから、
格好のロンアニの戻り売りの刈り場としての準備を整えたのが本日となった。
そう考えたら、東京時間に戻していたからこそ、ショートを捨てるべきではなかった…。
結局、本日未明から取ったショートは、日またぎのマイナススワップのみ払って、損失を確定させただけという最低の展開となったのが本日のロンドンである。
しかも、そこからドテン買いをしてしまったことで、
そこからちょうど戻り売りにさらされた流れから、短期トレードにおける戻り売りポイントから買いを入れているという下手くそトレードとなり
売りで含み損にさらされて嫌になっていたのに、買いで持ち直しても含み損…というのが現状である。
豚どもが戻り売りを仕掛けてきた最も高いところで買い持ちをするという、ちぐはぐなことをしてしまっている。
ではやはり売りか、となると、やはりドルカナダは買っておきたい。
現状、1.3040アッパーでの買い持ちが
ロンアニのドル売り仕掛けによって、あっというまに含み損にさらされているのだからどうしようもないが、現状のドルカナダは短期レベルでの売りのピークにしか見えず、それでも売ってくるロンアニには感嘆せざるを得ないが、
そんんな無理目の下値試しがこれ以上通用するとはやはり思えない。
昨夜のNYはたしかにドルカナダを強烈に売ってきたが、
1.3030の手前で撤退しており、
すでに1.1030を割ることは、買い豚どもに拒絶されている。
それでも売りに売りを重ね、1.3031あたりと、わずか数pisながらもNY安値を更新させるドル売りと行ったロンアニはやはりさすがと言わざるを得ないが、
カナダや米国が拒絶した水準を
北米とはなんの関係もない、大西洋を越えたロンドンがその安値を深堀りしようとすることを見ると
為替市場がいかに投機的な流れのみで動いているか、ということをあらためて実感させられる。
とはいえ、たかだか10pipsの値幅も攻防だが
戻りそうと思ってやめたら戻らなかったのだから、少なくともロンドン時間は売り持ちキープが無難だった。
とはいえ、為替市場全体を俯瞰すると今週、ドルカナダはほとんど相手にされているとは思えず、どちらかといえば
ユーロドルや豪ドルドルなどでドル売りを仕掛けて売り豚を追い詰める流れの中で
ドル売りついでにドルカナダも売られているというような状況である。
ドルカナダは日足ベースでみたときまだ戻り過程にあると思っているが
今週の市場が材料出尽くしの楽観からのリスクオンのドル売り円売り相場となっているため、ドルカナダもドル売りの圧力がいまだ抜けきれない。
結果、ドルカナダは今週一貫して1.3080アンダーに差し掛かれば売りが湧いて出るという形で、1.3080アンダーから1.3030アッパーまでのレンジ内での小動きをすでに5営業日近く続けていることになる。
すでに今週も半ばを折り返しているというのに、ドルカナダの週足は、十字線かと見まがうほどに値幅がない。
この値幅のなさは上に自律反発の圧力の力を蓄えていたところ、ふいのドル売り相場による上値の押さえつけの結果であるようにみえ、
こうした無理な上値の押さえつけが、強烈な反発のマグマをむしろ、より貯めているように思えてならない。
ただ、今週はこのどうしようもなく値幅がであっても、それが続いているのが現実で、小幅レンジ内でトレンドフォロー的な買いエントリーを何度も繰り返してしまっているため、
買った場所がレンジ上限という流れをなんども食らっているのが今週である。
ドルカナダの前週足の陽線を見れば、ドルカナダはもう一段上を目指してもよさそうだが、
リスクオンのドル売りの流れで、
ドルカナダのみがぐんぐん上値を伸ばしていくということ自体が、そもそも無理のある話なのかもしれない。
ドルカナダは月に1度くらいの頻度で、すさまじく値幅がないことがあるが、
それがもろ今週もそうなりそうな勢いである。
こういうときは、たいていNY勢が逆張りを繰り返し
逆張りであっても、それがNY勢のそれであることから、その他市場がそれに一切逆らえない、という状況の時に起こる。
ドルカナダの値幅の膠着は、常にNYの逆張りがその発端なることが多いことから
その収束もまた、NY自身が収束させない終わらないことが多い
金融市場を振り回した落とし前を自分でつけろ、ということである。
まれにロンアニがその引導を渡すこともあるが、やはり自らのケツをふくかのように、この膠着の責任を取るようなブレイクアウトは基本、NYの仕事である。
現状、NYのみが繰り返す逆張りショートによって、週足ながら十字線…といったような無茶苦茶な値幅のなさをドルカナダに作ってしまっているが、その他市場がその独善的な売りを拒絶こそしないが、大きく追随しないことをみても、
現状のドルカナダの売りは、NYども(あとはこの時間にNYとともにあるロンアニの一部)だけの所業である。
ドルカナダにおいては、単独で傲慢な逆張りを繰り返すNY勢がその行為を止めれば、いつでも上にあく抜けすると思うが、NYどもがそれをいつまでたってもやめないので、ドルカナダに全然値幅がでない。
こんな小幅なレンジ相場においては順張りは真逆のトレードとなり、すべて裏目となる。
結果、本日は高値で買ったり、安値で売ったりを繰り返す結果となり、どんどん損失を重ねる週となってしまっている。
現在のドルカナダはNY勢のおかげで、完全にレンジ状態に閉じ込められているとはいえ、高値を買うことも安値を売ることも裏目に出やすいとしたら、
いまは逆張りにこそ優位性があるということになる。
昨日のロングは切られ、本日のショートも踏みあげられた(これは東京時間の調整相場での自爆だが…)が、
結果的にはそれはいずれも小幅なレンジ圏の高値で買い、安値で売った結果である。
これだけ膠着したなかで、週末を明日に控えた本日にドルカナダがこれ以上大きく下値を伸ばせるのかは、はなはだ疑問である。
昨日一昨日とドルカナダはNYになったとたん売り崩されたが、現在の水準からはみてトレードするとすれば、やはり買いなのではないか、と思っている。
3日連続で、NYにドルカナダが売り倒されるようなら、さすがに撤退したくはなるが…。
こんんあ膠着相場では最も無難なのはノートレードであろうとも思っているが、
膠着の後にこそ大きな相場が来る、というのもまた相場の原理原則である。
この小動きなゆえに、現状のドルカナダは、下げているとはいえ、まだ上昇過程での押し目という状況を保っている。
ただ、現状のリスクオンのドル売り状況というモメンタムななかで、積極的にドルカナダを押し目買いしようという勢力はまだ見当たらない。
あらゆるドルストレートがドル売りされているのに、ドルカナダだけドル買いされても、なんで? ?という感じしかないのだろうから、仕方ない。
1.3100アッパーからの売りを見るかぎり、やはり1.3075という抵抗帯はかなり強いことはうかがえ
ドルカナダの中長期下落トレンドの完成をダマシとされることを徹底的に拒みたいというのは、売り豚の勢いを見ればわかる。
しかも、現状はドル売り地合いで、この流れに乗じて一気に下値を広げていきたいという思いが売り豚にはあるのだろうが、
それでも下げ切らないのは、1.3030から下にはドルカナダの中長期の下げを完成させたくない買い豚もまた存在するからであろうと思う。
ドルカナダの売り豚勢にとっては、現在の日足レンジにおいては、1.3075より上は買い超過水準で売り場とされていることは確かであると思うが、1.3030水準を売り超過水準とみなす買い豚もいるのは、チャートを見れば明らかである。
小口のトレーダーは、高値追いや安値追いでしかトレンドが取れないのに対して、大口クラスの豚どもは、相場の内部情報含め大口同士の結託やインサイダーも含め、高値から売ったり安値から買ったりできるメリット(というか、インチキ)ができる優勢をもっているが、
この大口どもは、すでに1.3075より上の水準で売り持ちしており、そこからの流れを短期投機筋にゆだねている感じがする。
だが、本当の大口はこんなところから売りはしていないと思う。
真の大口は戻り売りや押し目買いなどしないと思っている。
真の大口は1.3300アッパーの水準で売りを仕込んでいるはずで、1.31000アッパーから売りを入れてきた連中は、そこまでの大口ではないにせよ、それに準じる大口であろうとは思う。
それに対して、1.3075より下で売ってきているのは、その大口よりもさらに中口以下の投機的な短期筋で、ここに大衆の提灯ショートが加わっているように思う。
さすがにここには準クラスの大口の売りはないと思う。
こいつらが再び現れるであろう水準は、ふたたび、1.3080あたりのレートが脅かされそうになったときであろうと思う。
とにかく、大口である限りこんな突っ込んだところで売ったり買ったりしない。
大口どもは高値圏や安値圏で余裕の売りや買いを仕込み、そこからの流れは短期投機筋の特攻隊に任せる。
その特高部隊の先兵となるのがロンアニで
こいつらは現状、売り豚の仕込みに従い、売り崩しの特攻隊長としてドル売りにまい進している。
では現行の相場に大口は売りにしかいないのかといえば、買いももちろんいると思う。
大口が全員売りなら、相場が成立しないし、相場は以前のフランショックの様に垂直落下するしかない。
そうならない段階で、相場には大口の売りも買いもいるはずだ。
では大口たちの買い豚側の視点で言えば
1.3030より下は売りの超過水準となる。
ここは準大口の買い豚勢にとっては買い場とされやすい。
つまり、いま準大口どもの間で、1.3030からの買いと、1.3075から上の売りで拮抗しており、
だからこそ、ドルカナダはここ数日、このレンジ幅での動きを続けているのだろうと思う。
この売り買い両大豚の思惑が拮抗することで
1.3030アンダーから1.3080アンダーでのレンジが維持され続けているのがいまであると思っているが、
このどちらかが割れた時に、どちらかの準大豚は白旗を上げざるを得なくなり、その上下を守る大きな壁が失われる。
そうなると、ドルカナダは上下どちらかに大きく進み、大豚どもは次なる高値圏や安値圏に到達するまでは売りや買いを仕込まなくなる。
大豚どもは新規ポジションについては決して安値で売ったり高値で語りすることはない。
いったんレンジが上下にブレイクすると、大口どもは次の高安の超過水準までは参入することはなく、どこまでも買いの超過水準や売りの超過水準まで待ってから売りや買いに参入してくる。
その意味で大口どもはどこまでの安値を買ったり高値を売ったりすることが基本となり、その姿勢は一般のトレードで語られるような順張りではなく、もろ逆張りである。
そして、そんな贅沢(?)なことができるのも、インサイダー情報などもつかめる大口のである。
ではドルカナダは今後上下どちらに抜けるか、と言われれば、
やはり個人的には上であると思う。
抜けていない段階から、上下どちらかを予測することはだめ、というのは相場の教科書的によく語られることである。
相場において大切なのは、予測ではなく、対応、だとかなんとか…。
要するに提灯トレードをかっこいい言い方で言っているだけだが、これが個人トレーダーを含めた小口の生きる道であることはたしかである。
たしかにいまの市場の流れは楽観のドル売り地合いに傾斜しているため
ドルカナダにおいても現状はドル売り、つまりショートが優勢になっている。
短期投機筋の流れから見れば、短期トレンドに乗っかるならばドル売りなのかもしれないが、
もっと俯瞰してみた時、1.3030から下で、幾度となく強めの下ヒゲが生じており
この痕跡はなんらかの準大口クラスが買いを拾っている痕跡であろうと思う。
ちなみに本当の大口の買い豚がどこにいるか、といえば、こいつらは、1.2960アンダーからすでに買いを拾っているように思う。
真の大口は自分のポジションが否定されるまではポジションを投げることはないと思われるため
ドルカナダは現状、1.2950~1.3330の間で両大豚が売り買いを陣取っている状況であり、現状の真のレンジはこの範囲で、これらが上下に抜けない限り、ドルカナダの現在の相場は中期的に見てもレンジである。
もしも1.2950あたりから大豚が入っていなかったなら、
ドルカナダはもっと下までレートが進んでいたはずである。
大豚どもが1.2950アッパーから買いに張ってきたことで、ドルカナダは下割れげできず、それどころか1.300アッパーに戻してきたのだと思っている。
そして、1.3030アンダーからは準大口の豚も買いで参入してきている。
その意味で、やはりドルカナダについては、これ以上の下落もそんな簡単ではないように思える。
現在のドルカナダの戻り売りは
年末にかけてドル売り相場で売り込まれた下落からの反発に対して、準大口の豚がまず、1.3075より上を買いの超過水準とみなしこのゾーンを売り場の起点にして、その後中口以下がその流れに便乗して進んでいるものだと思っているが、
年末に売りこまれたドルカナダにおけるドル売りと、現在のドル売りではその種類が異なる。
年末のドル売りは市場流動性がかけたところに狙われた投機的なドル売りではあったが
少なくとも、その売りは、リスクオンのドル売りではなく、リスクオフのドル売りであった。
つまり、同じドル売りでもその種類が異なる。
この年末の売りは、1.3300アッパーから売り持ちした大口の売り豚の勝利を決定づけた売りで、
その下落は一気に突き進み、年を明けるころをセリングクライマックスとして相場が突き進んだ。
このあたりを買い場とみてようやく参入し始めたのが大口の買い豚どもである。
この大口の参入をもって、にわかの売り豚どもが一掃され、代わってモメンタムの買い豚も増加をはじめ上値追いの流れが完成した。
その後、1.3100を超えたあたりで、買いの超過水準としてあらためて参入してきたのが、準大口の売り豚どもである。
真の大口の売り豚は1.3300アッパーの水準ですでに売りを積んでおり、売り増しするとしても現行の自分の売り水準にもっと引き付けてからであろうと思う。
つまり早くても、1.3150アッパーあたりから、引き付けるとしても1.3250アッパーあたりまでは売り増しで入る可能性は低い。
なぜならテクニカル的に見ても、1.3100 アッパーの水準は戻りとしては浅すぎて、短期筋やにわかの買い豚たちにさらに上値を追われるリスクがあるからでる。
それでも、1.3100アッパーの水準から強めの売りが入ってきたのは、準大口が戻り売りに入ってきたからで、カナダの雇用統計の良結果を事前にインサイダーで知っていた(と自分は思っている)自信もあってのことだろうと思う。
経済指標の結果を事前に知ることができるインサイダーの豚どもは、少なくとも大口にカテゴリーされる勢力である思っている。
通常、戻り売りが、それまでの下落を再開させる売りであるとするなら
昨年作ってきたドル売りの材料と同じような流れを引き継いだものでることが多い。
しかし、今回の戻り売りは年末までのはドル売りの流れとは異なった理由からのドル売りである。
つまり、現在のドル売りの流れは
年末の下落のドル売りとはその意味が明らかに異なっている。
年末のドル売りはリスクオフにもとづいたドル売りだったが、現在のドル売りはリスクオンを伴ったドル売りで、その前提が真逆である。
下落波という意味ではその一貫性がすでに失われているのである。
このあたりのニュアンスがうまく表現し切れていないように思えるが
例えば、Aという前提によって下落があったとして、そこからの戻りから再度下落は再開されたとき、その前提はAでなくなっている(例えば前提Bになっている)、という段階で、その下落は、すでにAの前提のときの下落とは意味の異なった下落となっている、ということである。
同じAという前提が継続しているとするなら、この下落再開は強い下落再開のシグナルで、それ以前の下落の延長で安値をさらに更新する可能性が高まるが、そうでないとしたら、その下落は一過性のものにとどまる可能性が増す。
前提条件が異なるのに、その下落を強烈なものとし、安値をさらに更新するためには、前提Bは前提Aよりもはるかに下落としての強さを持ったものではならなくなる。
そこで、前提Aと前提Bどちらが強い下落を作れるか、といえば、それは前提Aであると思う。
今回で言えば、前提Aはリスクオフをともない、かつ流動性が枯渇し中でのオーバーシュートのドル売り、前提Bはリスクオンをともなうドル売りである。
前提Aはオーバーシュートともなったかなり過剰なものであった。しかし前提Bは年始の本格相場における流動性のたしかな流れで起こっているリスクオンのドル売りで、さらにそのリスクオンは材料出尽くしでかつ悲観材料がない、という消去法的な楽観で、その楽観にはさしたる根拠がない。
つまりユーフォリアに近い、ムードである。
前提Aは、年初のイラク爆撃をインサイダーで知っていたのかどうかはともかくとして、とにかくその時点ではさしたる材料のないなかで生じた投機的かつ一方的なドル売り相場だった。
これもムード的なドル売りではあったが、年末で市場の流動性が枯渇していただけに、それは過剰に行き過ぎたドル売りとなった。
年末のドル売りは、かなりのオーバーシュートを伴ったものである。
それに対して現在の材料Bは、対イランのリスクの遠のきや、米中貿易交渉の第一弾合意など材料が出尽くしたことで生じたリスクオンのドル売りで、
大きくトレンドを作れるほどの力を持ったドル売りではないと思う。
つまり材料出尽くしのリスクオンのドル売り、という流れだけでオーバーシュートを伴うまで進んだ過剰なドル売り下げ幅をすべて飲み込むほどにドル売りは進みにくいように思うのである。
となると、現在のドル売りが、年末にオーバーシュートで進みすぎたドル売りの水準をはるかに下回るだけの方向性まではその力を保ちきれない、ということだえる。
これはドルカナダにかぎらず、ユーロドルやポンドドル、豪ドルドルについても言えることで、
ドルカナダが年末の安値を更新するまでの下落が進まないのと同様
その他ドルストレート通貨においても、年末の高値を更新するまでにドル売りが進まないように思う。
とはいえ、現在の相場はまだドル売りが
昨日のドルカナダの1.3070アッパーからの一気呵成の売り込みをもたらした。
もともとカナダドルは弱くもなんともあいのだから、ドル売りにムードが傾けば、一気にドルカナダが売られるのは当然ともいえる。
現在の値動きを考えると、売り豚どもはドルカナダの、1.3080から上のゾーンをあきらかに買いの超過水準と考えており、その意味では1.3080アンダーはレンジ圏の高めの極みであり、ドル売りに相場が傾斜するなら、これ以上の売り時はない。
その意味で、昨日のドルカナダのロングについては、1.3070アッパーの水準は、売りに転じるべきタイミングだった。
しかもその以前のロンドン時間に、ユーロドルが上方にブレイクし、1.1150を抜けてきことからドル売り地合いの先行シグナルを発しており、複眼的に見ていれば、ドル売りが進みそうな中で、未だ1.3070を超えるドル買いを進めていたドルカナダはドル売りにはドル売りに転じ切れておらず、絶好のタイムラグとして、これ以上の売り場はなかったかもしれない。
その意味では、昨日のドルカナダロングを、13070アッパーで利食いし、即座に売りに転じていれば、
昨日のドルカナダは売り買い往復で取れたこととなるが、
これは負け惜しみながら、そこでの勝利体験は、将来の禍根を作りかねない悪い癖になっていたように思ってる。
自分は10pipsかそこらの値幅を狙ってエントリーしているわけではない。
為替市場は本来、トレンドにこそ利幅があり、そんな値幅で機動的な売り買いで利益を取ったとしても、それはスキャルレベルのレンジディールに過ぎず、その小刻みな回転は
大きなトレンドが発生したとき、最悪の裏目となる。
ドルカナダの現在の戻り売りは
21日移動平均線あたりを背にしての戻り売りということにはなろうし、実際、昨日のNYはこの抵抗帯を背にすることで戻り売りを成功させた。
一部の売り豚の欲豚ショートなら、この戻り売りも失敗に終わったと思うが
その他豚どもも一気にそちらの方向り、かつ買い豚どもすらその戻り売りを信じポジションを利食いもしくは損切りしていった(この動きが最も重要である)結果、その売り仕掛けが成功した。
ロングを閉じる(利食いにせよ損切りにせよ)という昨日の下落の最大の推進力でなったであろう流れはロンアニどものロングポジションがメインだと思うが、
こいつらのロングは投げられるべき必然性もあった。
そもそもこいつらが昨日ドルカナダを買いあげたのは、1.3050アッパーまで売り込んだ東京勢を刈るためが目的でそのためだけにドルカナダを買っていたのだろうと思う。
それが一掃されたのが、1.3080アンダーで、それ以上値が伸びなくなった段階で、東京勢のドルカナダのショートは損切りで刈りつくされたのだろうと思う。
そこで、ロンアニは1.3070アッパーから利食いに転じたのであろうし、さらにNY勢はここで戻り売りも仕掛けてきたのだと思う。
ただし、ここでの売りはこれは日足レベルか見た時には実は完全な逆張りである。
これまで相場を長年見てきた感覚から言えば、日足レベルの21日移動平均線が抵抗帯となることは実は圧倒的に少なく、日足が21日線にまでタッチした段階で、そこはまず抜かれると思っていいほどである。
21日移動平均線が抵抗帯としてワークするのは、それが破られたトレンド転換初動の戻りくらいであり、トレンドの末期でこのMAが抵抗帯として機能することはきわめて稀である。
ドルカナダの現在のトレンドはどのあたりか、といえば、
中期的に見れば、下落トレンドの末期である。
トレンド末期の戻り相場における21日移動平均線のタッチはまず上に抜かれる、と個人的には思っている。
ドルカナダがここまで戻ってしまっている段階で、ドルカナダがふたたび下落に転じるにしても、1.3100が戻り高値とするにはあまりにも浅すぎると思う。
最低でも、1.3120アッパーあたりまでは戻らないことには、現在の自律反発局面は終了する可能性は低いように思う。
ユーロドルや豪ドルドルが、しっかりとした押し目を作るまで下押ししてから反発したのに対して、ドルカナダの戻しはなんとも浅すぎる。
それはカナダドルが評価されている結果であろうと思うが、
為替市場は通貨間の強弱で決定される相対評価であり、絶対評価ではない。
現在、ドルカナダを売っている豚は、絶対評価をカナダドルに持ち込んでおり、これは相対評価に照らした時、カナダドルの過大評価となる。
さらに1.3200に迫るような状況ともなれば、1.3300アッパーのレンジ上限あたりまで再び試す可能性も高まる。
その意味で、現行のドルカナダはあまりにも売られすぎているとしか思えない。
現在、めちゃくちゃな勢いでドルが売られているため、対ドル通貨であるドルカナダも上値が重いが
ドル売りということは、対ドルでユーロが買われるということになるが、
このリスクオンの方向においては、実はカナダドルは実は買われるより売られることの方が多い通貨である。
為替相場において、リスクオンにおいてはガラクタである通貨ほど買われる。
奇妙な話だが、以下に例えるとわかりやすい。
例えば石ころは普段値がつかないが、
投機的な流れで、あらゆるものがコレクションされる社会があるとすると、石ころすら値段がついていく。
そうなれば、どっかの間抜けな金持ちが、コレクションと称し石ころすら買う可能性が増す。
石ころは仕入れ値などないに等しく、それらを集めれば集めるほど利益が稼げる。
それに気づいた連中もいて、石ころに値がついてくるとしても、石ころをどっかのぼんくらが買うというユーフォリアがあるかぎり、石ころを仕入れる意味は増す。
つまり、石ころの値段は投機的に上がっていくわけである。
逆に投機的な流れが進むと、本来価値のあるものの値段が下がっていくこともある。
もちろん、高価なものがより高値で売れるということもあろうが
すでに高いだけにそれがより高くなったとしても利幅が限られる。
たとえば宝石を買い集めるより、石ころを買い集めた方が利幅が取れる。
例えば仕入れ予算が限られているとしたら、宝石は売って、その資金を石ころ購入に充てた方がよい。
ということで、逆説的に本来的に価値があるものが逆説的に過小評価されやすくなることもある。
この例でいえば、リスクオンのドル売り相場となれば、対ドル売りで、本来はジャンク通貨クラス(と自分は思っている)のユーロが買われたり、リスクの高い新興国通貨も買われたりする。
そうした流れのなかで、カナダドルは売られたりもするのである。
以前に述べたことがあるが、
リスクオンのとき、一般にはドル売り円売り、と言われるが、
実はカナダドルも売られやすく
リスクオンが極まると、
ドル売り、円売り、に加えて
カナダドルも売られやすい。
普段は安全通貨とみなされやすいスイスフランなども売られやすくなる。
リスクオン相場が極まると、
弱いと思われる通貨が買われ、強いと思われる通貨が売られすくなる。
現状、世界の絶対評価として強いと思われる通貨は
弱いと思われる通貨は
ユーロ、豪ドル、トルコリラ
あたりである。
そんななか、現在、自分が最も強いと考えている通貨はカナダドルである。
リスクオン地合いにおいて、最強通貨は最も売られやすい。
先の石ころと宝石の例である。
しかし、ドルカナダは今回は下落、つまりカナダドルが買われている。
このねじれが、現在のカナダドル相場に不当なマグマを生んでいる。
つまり、売られるべきときに買われたしわ寄せは、巨大なショートカバーによって巻き戻される可能性が高いように思う。
宝石の例でたとえば、その宝石がもともとい100万円の価値があるとしても、リスクオンでそれを200万円で仕入れてしまえば
リスクオフ時には、その宝石は売らざるを得ないくなる、ということである。
石ころは本来は無価値で、宝石は100万円だとすれば、リスクオフになっても宝石には本来的な価値がまだ留保されている。
しかし、リスクオンのユーフォリアに浮かれて200万円で宝石を買っていたとすれば、そのバカは、宝石を手放さざるを得ない。
リスクオフが進んだ時、その宝石は80万の価値に下落しているかもしれないのだ。
0円にはならないにせよ、200万円で保有したバカは、宝石の値をさげるたびに、購入時点の価格からの損失がどんどんふくらんでいく。
現行のリスクオン相場で、ドルカナダを売っていった連中は上記のような状況である、というのが自分の考えである。
リスクオン時にカナダドルを買うという愚行(?)をNYどもが平気でできるのは、自らがトレンドメーカーで、それに続く、東京他、世界の金融市場が自分たちの相場に従うと思っているからではないか、と思う。
つまり、100万の宝石を200万で買っても、さらに高く買うバカがいる、とでも思っているように思う。
そんな発想は傲慢甚だしい。
たしかに、為替市場の主役はNYであろうが、NYなら何をしても許され、どんな高値で買おうが安値で売ろうが、さらにその高値を買ったり安値を売ったりと、その無茶に誰もがついていく、と考えるのは間違いである。
そんなバカは、世界ではNYを妄信する東京勢以外にはいない。
リスクオンのドル売り地合いによって、先週末からドルカナダは戻り売りにさらされ続け、現状は21日移動平均線が抵抗帯としてワークしているようにみえる。
ドル売りだからそうでしょう。という話もあるかもしれないが
繰り返しとなるが、リスクオンのドル売り相場では、カナダドルはむしろ買われることがノーマルな状態である。
しかし売られている。
ただし、これだけ何日も執拗なドル売りを繰り返しながらも、50pipsも下に沈められない。
このねじれが、ドルカナダに強烈な圧力を与えており、その反動が起こった場合、ドルカナダは制御不能な上昇を見せる可能性を高めている。
本来買われるべき時に買われず、むしろ売られるべき時に買われ続けたカナダドルは、
今後、買われるべき時に買われず、むしろ強烈に売られてしまうリスクを抱えているようにみえる。
その点からみても現状のドルカナダの売りは、短期投機筋の無理目の売りで、ドルカナダ相場を壊してしまうのではないか、という疑念がいまも消えない。
というか、すでに今の段階でドルカナダの相場はとっくに壊されているのかもしれない。
今回のNYが主導したドルカナダの無理な売りは、カナダドルの価値を相対的に高めすぎる結果となり、中長期のたしかな下落トレンドを形成することをまた遠ざける結果となってしまったように思えてならない。
ロンアニはなにがなんでも短期モメンタムのトレンドフォローをしたがるため
現状の無理目のドル売り地合いにおいても、ドル売りでポジションを続けているが、やはり巨大な力を持つのはドル買い方向ではないか、と思っている。
ただ、現在のドル売りのモメンタムが逆流していないいまからドル買いとなるドルカナダロングをベットし続けることに意味があるのか、という思いもあるが、
一気な巻き返しが起こる前に、いまいちどロングをもっておきたいと思う。
結局、市場はNYが決めることが多い。
一昨日から、NYはつねにドル売りで相場に入ってきており、リスクオンムードではしゃぎ続けている。
この流れでドルカナダが買われてていたとすれば、
ドルカナダ相場は健全に見え、どこかのピークアウトでの売りを待つことになったように思うが、
NYがリスクオンの状況においてもドルカナダを売ろうといしている段階で、ドルカナダの下落相場の完成は、かなり遠のいてしまった、と思わざるを得ない。
繰り返しとなるが、現在のドルカナダのロングがどうなるかは、またも本日のNY次第である。
今夜のNYがなおもドル売りで攻めてくるようなら、さすがにもうドルカナダのロングはあきらめ、もう今週のトレードは打ち切りにしようと思うが、さすがにドルカナダの売りは限界に近いように思っている。
昨日一昨日と、売るべきところでNYはドルカナダを執拗に売り続けてきたが、
この短期筋が報いを受ける日は近いように思う。
現状、ドルカナダについていば、実はNY勢のみがドルカナダを売り続けている。
NY勢のマーケットメイクゆえに、東京やロンドンは、その流れにつきあっているところもあるが、
NYが踏みあげられたとなっては、ドルカナダにおいて、もはや世界でほかに売り豚はいない。
そうなると、ドルカナダは上昇以外になすすべはなくなるように思う。
ポジション
USD/CAD L1.3045 1.30449 1.3072