スイングといえばユーロカナダ。スイングモードだがらゆえにユーロカナダのロングだけちょっと入れる

突然にユーロカナダの話となるが

先週、自分はユーロカナダは最大の売り場だと述べた。

 

11月1日の記事である。

 

https://lj1027.hatenablog.com/entry/2019/11/01/203030

 

この段階のユーロカナダは1.47前後にあり、

日足レンジの高値圏いっぱいまで上昇していた。

 

レンジを上抜けするのが、1.4730あたりとなるので

30pipsのリスクを取ることで、

レンジの下限までとっても、200pips、その中間領域でも150pipsあまり

レンジを下抜ければ、その下値余地は600~900pipsはあると考えた。

 

結果的にはユーロカナダはレンジ上限を破れず、

1.45ミドルあたりまで下落したので、

あのときに売りを取っていればこの2日だけで150pipsは値幅を取れたことになる。

 

昨日の終値は、日足のボリンジャーバンドのミドルバンドを下回ってひけており、さらにレンジの下限まで目指す準備が整っているのようにみえる。

 

が、自分としてはさきほどロングした。

 

理由としては以下2つ。

 

まず、1つめがドルカナダが下げの調整を終えてふたたび上昇しそうに思っているとこと。

だから、ドルカナダのロングを現在ホールドしているのだが、

 

この状況はカナダドル売りを意味しており

ユーロカナダにおいても、ふたたびカナダドル売りの圧力がかかる可能性が高い。

 

2つ目は、現在のユーロカナダのレンジの中間域

1.4575より下から買いが集まりはじめ

1時間足レベルでダブルボトム

それ以下の足のレベルではトリプルボトムを完成させたこと。

 

 

ユーロカナダという通貨は、とても特殊な通貨で

ドル円との相関はほとんど関係なく、

 

金融市場全体のストリームにも流されにくい。

 

たとえ、今年初めのフラッシュクラッシュのとき

ドル円は下落し、ユーロドル、ポンドドルなども大きく下落

ドルカナダあたりは暴騰したが

 

そうした激しい値動きにも、ユーロカナダはほぼんど値動きがなかった。

 

その理由は、ユーロカナダは、ドルカナダとユーロドルの合成で作られるが、

 

フラッシュクラッシュの際、ドルカナダの上昇と

ユーロドルの下落に相殺されて、一方的な方向が起こりにくかったからであろうと思う。

 

ユーロカナダが大きく変動するのは

ユーロが下落するときもはもちろんだが、

それ以上にカナダドルが値動きの主役になった時である。

 

いまのユーロには主体的な値動きはななく

ドルの売り買いやポンド売り買いの受け皿としかなっていない、

というのはかねてより自分が主張していることであるが、

 

そうなると、ユーロが主体的に売られることはECB理事会など、

そういうイベントを除けばほとんどない。

 

ドル買い相場などで

ユーロドルなどが下落するときは、ドルカナダにおいては上昇圧力がかかっているということなので、

 

ユーロカナダは、ユーロ主体では動きにくい。

 

つまり、ユーロカナダの値動きはほぼカナダドルの値動きに影響されるといってよい。

 

ユーロカナダは週足で、トリプルトップを完成させており

長期目線では、ダウンとトレンドがほぼ完成している。

 

これは長期的にみたときのユーロの弱さとカナダドルの強さを考えると

当然ともいえる流れだが

 

現在のカナダドルをドルカナダから見ると明らかだが

先月ドルカナダがあまりにも一方的に売られた反動で

カナダドルへの買い、

つまりドルカナダの大量の売りポジションが解消されている途上にある。

 

ドルカナダは、いったん1.3200あたりで上げどまり

そこから一時は下押ししたものの

 

昨日は、1.3100割れ寸前まで下落したが、そこから反発した。

 

 

この下落は

ドルカナダの戻り上昇の過程であらわれた大量のにわかの買い豚どもが

1.6160を超えてすらも買いまくった結果

短期的に買いポジションが溜まりすぎ

そのピークでドル円が反発をはじめたことから

リスクオン相場で売られやすいドルカナダには下落圧力が生じ

このにわかの買い豚が一掃されたものだとみている。

 

ドルカナダは、1.3100を割り込んだ時に湧いて出てきたにわかの売り豚が

1.3200に上昇する過程で大量に刈られたと思うが

 

先週末から昨日までの下落過程で

今度は、上昇の戻り過程で現れた大量のにわかの買い豚が刈られた。

 

つまり、現状、ドルカナダにはにわかの買い豚、売り豚

双方が消えている状況であるが、

 

ドルカナダを中期レベルでみたときに

ドルカナダは、まだ戻りのピークを終えたとは言い切れない。

 

現在、売り買いの極端な偏りがなくなったドルカナダは

ポジションの偏り解消という要因で極端な値動きをする可能性は弱まっており

テクニカル的な流れに従った値動きをしやすくなっているように思う。

 

昨日のドルカナダは、1.3100を割れる前に反転上昇をした。

 

昨日までは強烈なドル買い圧力があり、ドル円が上値を追ったため

ドルカナダにもドル外圧があったことはわかるが、

 

ドル円の上昇にあわせてドルカナダが反発上昇をしはじめた状況を

自分はかなり重視している。

 

ロンドン時間の途中まで

ドルカナダが1.3110あたりから反発上昇するまでは

ドル円底堅いなかでも

ドルカナダは下落していた。

 

ドルカナダはドル買い相場であっても

それがリスクオン相場である場合下落する。

 

つまり、ドル円の上昇がより強固なリスクオン相場の前兆であるなら

ドルカナダは底打ちすることがおかしく、1.31を割り込んでもよかった。

 

それがなかったドルカナダの矛盾した動きを、

これからの金融市場全体の予兆とみた時

現在のドル買い相場は一過性のものであり、

リスクオン相場は長続きしない、ともとれる。

 

自分としては、現状は

カナダドル売りの、ドルカナダの戻り相場はまだ完了しているとは思えず、

もう一段、カナダドルが売られると考えており

 

もう一段、カナダドルが売られるとすれば

ユーロカナダは、いまいちど上を目指す可能性があると考えている。

 

もちろん、ユーロカナダは長期的にみて下落トレンドであり

戻ったところで、現在の日足レンジの上限までであろうとは考えているが

であるとしても、現在、1.46より下にあるユーロカナダは

レンジ上限、1.47アッパーまで、100pips以上の値幅がある。

 

現在、ドル円については、大きな下落は実はあまり期待していない。

 

米中貿易問題などのあらたな悲観材料でも出ない限り大きな下落再開はないと考えており、

 

さらに、今後、ドルカナダがもう一段上昇するためには、カナダドルの売りだけではなく、米ドルの買い圧力も必要で

 

米ドルに買い圧力がかかれば、ドル円も上げることはあっても、大きく下げる可能性は低い。

 

ではドル円のショートを保有しておく必要はないようにも思えるが

 

現状、上昇圧力があるドルカナダが上がり切らないという状況が起こるとすれば

 

米中貿易問題の再燃などによって、ドル売りが生じたということで

その場合はドル円のショートホールドが功を奏する。

 

ドル円が大きく下落するときでも、

ドルカナダは連れ安で大きく下落することは少ない。

 

ドルカナダに今後さらなる戻り期待があるかぎり、

ドルカナダはドル円が下落しても上昇しても大きく下げる可能性が低い。

 

逆に言えあ、ドルカナダが戻る流れが続く限り、

ドル円は大きく下落する可能性はあっても大きく上昇する可能性は低い。

 

ということで、ドルカナダロングとドル円ショートは、自分のなかでは悪くないポートフォリオと考えており、

 

そのポジション構成の最大の根拠となる、カナダドルの先安観を考えると

実は、最も最速かつ最大の値幅を取れるのは、ユーロカナダのロング、であろうと思っている。

 

ということで、ユーロカナダのロングを追加した。

 

ユーロカナダのロングの唯一のデメリットは、カナダドルとユーロの金利差から、買い持ちするとマイナススワップがけっこう取られることだ。

 

カナダドル金利は1.7%ほどだが、これでも現在、主要国の中では最高に近い金利であり、

ユーロはいうまでもなく、ろくでもない通貨らしくその金利は0どころかマイナスである。

 

この差を考えてみるだけでも、ユーロカナダを買い持ちする意味など無意味なことがわかろうというものだ。

 

実際、チャートを見てみると、ユーロカナダの陽線が続くのはせいぜい3日。

 

こんな通貨ペアを日またぎなどしたくないという市場の意図が読み取れるような結果である。

 

ただ、為替相場金利差だけでは決まらない。

長期的にはその方向に進むとしても

中短期的には、より高い金利の通貨に向けて資金が流れていく。

 

ただし、それもインフレ率が高すぎる結果で高金利となっているトルコリラのような情勢不安定な国については除く。

 

そういう通貨は金利が高くとも値は下げていく。

 

あとは米ドル。

 

軍事力と金融支配力のみに裏付けされた基軸通貨という力で、本来的価値から大きく下駄をはいた米ドルという通貨についても

 

金利が高いからといって、そもそも本来は買う価値などない、というのが、自分が長年抱いている信念に近い考えである。

 

ポジション

ポジション

USD/JPY  S 109.212 109.207 109.157 108.991 108.957 108.956 108.955 108.947 108.936 108.935

USD/CAD   L 1.31362 1.31569 1.31671 1.31673

 EUR/CAD  L 1.45895 1.45897 1.45899