ユーロドル売り増し にわか分析家たちが買い目線を語り出したいまこそ、やはりユーロは下げると思う

先週から持ち越している、ユーロドルは東京時間に売り増しした。

 

東京勢は、また単細胞に先週末の結果を盲信しNY様追随全開で、ユーロドルの上値を追ってきた。

 

ドル安相場で地合いが進んでいることもあろうが、日経平均は上値重く終わったにもかかわらず、円高に動くことをせず、ドルを売って、ユーロやポンドを買っているのである。

 

欧州となんの関係もない東京が、NY様が買うからと、ユーロやポンドを買う。

 

自分たちにロンアニやNYがついてくることはほとんどないのに、自分たちは常にNY様の背中ばかりをみているのである。

 

だからいつも天底をつかまされ、最後は狩られる。

 

何回も何年も同じことをやられているのにまだ気づかないトンチキどもである。

 

ユーロドルを売り増ししたとはいえ、東京勢の狂信的な買いにより、1.12を超えたところで、またショートポジションの一部を整理せざるをえなくなった。

 

一部損切りしたのち、上からまた売り増ししたわけである。

 

ユーロドルは先週末の買い上げによって、200日移動平均線を上抜け、中期トレンドラインも上に抜けた。

 

ユーロは先週の足形から強めのチャートパターンを作ってしまっている。

 

がゆえか、各種ブログやSNSでやおらユーロドルについて買い目線を宣言する記事が多くなった。

 

投資に100%はないので、もちろん下向きリスクも留保した買い目線の見立てがほとんどだが、表向きはそうであっても、もはや気持ちとしてはほぼ買いのバイアスで染まっているような感じである。

 

だから、誰もが押し目買いとか様子見と称して、いまのレートから売ろうとするものは皆無である。

 

彼らの押し目はどこか。

 

1.1170か、1.1150か、それとももっと下か。

 

結局、1.1100を割り込んだら、売り目線に転換か。それとも1.1060を割り込むまでは、それでも買い目線か。

 

いずれにしても、根本的な話、

ユーロドルが強い、とか、ドルが弱いという、

一方的な地合いは、

先週末の金曜のたった1日で突然現れたに過ぎない。

 

チャート波形のみで、それでもレジスタンスブレイクの買い目線、というのは勝手だが、

 

先週末の金曜はまだクリスマス休暇明けで、大口どもが本格的に帰ってきてはいない。

 

先週金曜でのたった1日で相場拡大のエキスパンションを作ったユーロドルだが、そのボラティリティの拡大は未だ維持されており、

変動幅という意味では、いまのユーロドルは先週の買いを全戻しするだけのボラティリィを有している。

 

ドル安はともかく、ユーロドルの中長期アップトレンドへの転換を語るのはまだまだ時期尚早であると自分は考えている。

 

金融政策の違いとファンダメンタルズ的な違いを見ても、欧州圏が米国に劣っているのは明らかで、もし米国の好景気というユーフォリアがまやかしのバブルであったとしても、その崩壊の過程においては、リスク回避のドル買いが起こる可能性が高い。

 

長期的にユーロが上昇していくためには、米国の景況感が崩れない(つまり好景気)前提で、欧州圏の景気が上向き、米国とのその差を縮めていく以外選択肢はないように思う。

 

たった1日のしかも流動性に欠ける年末相場の週末のひとときの棒上げを、中長期のトレンド転換の示唆とするような分析は、個人的にはまったく無意味でナンセンスであるとしか思えない。

 

ユーロドルは本日、直近高値1.1200アンダーも抜いた。ダウ理論的にはトレンド転換ということになろうが、自分からすればこれ以上の戻り売りの好機はない。

 

ユーロドルはまだまだ下落する、と個人的には思っている。

 

ポジション

EUR/USD  S 1.12095 1.11803  1.11740  1.11616  1.11357  1.11328 1.11327 1.11326