ドルカナダロング、昨日から変化なし。ポンドはやはり続落かと思いつつ、ドルカナダの長期展望を考える

昨日取ったドルカナダのロングを、

いまだそのまま放置しているが

昨日とほぼ同じレートで推移してしまっている。

 

昨夜のNY時間のレートを見ると、一時1.3180アンダーまで伸びていたが

そこに指値を入れていなかったため

ポジションはまったく利食いされていなかった。

 

現状のロングについては利食い指値

最低でも1.3185においており

次いで、1.3210あたり、最終的には1.3250あたりに設定している。

 

損切りは1.3130あたりに置いているため

昨日のNYのカウンターの売りによって

むしろ、昨日は損切りになりかねないような状況だった。

 

NYが1.3180越えをリジェクトしてクローズしたため

翌純張りオセアニアンがNY様に盲従し追随の売りを入れていたようだが、底割れせず、買いのカバーに抑えられたようである。

 

しかし、腹立つのはポンド。

 

自分が売りに切り替えた先週末の金曜が最も下落せず

昨日はふたたび下げ幅を広げてきた。

 

ユーロポンドも結局、0.85ミドルを抜いて0.8570越えまで。

 

ポンドは予想通り、10月半ばから1か月半も攻防していたレンジゾーンの中にふたたび入ってきて、ふたたびレンジを試すような動きになってきている。

 

このレンジを下に割り込めば、ブレグジッドネタで上昇したポンドはいよいよ明確な下落トレンドの再開が確定するようなもので

このレンジを守りふたたび上抜けば、今月の下落は巨大な押し目だった可能性が高まる。

 

ポンドは長期目線では上昇トレンドに転換しているように思われるが、

今年のポンドはブレグジッドネタでその上下を繰り返しているため

そうしたヘッドラインが流れない限り

現状の短期的な下落トレンドが転換するのは難しいように思う。

 

もちろん、自律反発的な戻りはあるとは思うが、

相場がN波動を作るのがセオリーだと考えると、

その自律反発をいったん殺し、再度安値を更新する動きを見せるようなことがないかぎり、テクニカル的な要因だけで戻すことも困難なように思う。

 

ここでドルカナダに話を戻し、

ドルカナダの長期的な展望をあらためて考えてみると、

ドルカナダの下落を今年一貫して考えていたが、現状はドルカナダは長期的には上昇するのではないか、と考え始めている。

 

今年、値動きがほとんどなく日足レベルでレンジ的な動きを見せてきたドルカナダだが

 

そんな状況であるにもかかわらず

今年の最強通貨はカナダドルであったという話を耳にした。

 

であるにもかかわらず、今年一貫してレンジのような動きを繰り返してきたドルカナダを見ると、

結局、カナダドルには主体的な強さはないのではないか、といまは思うに至っている。

 

ドルカナダの今年のあまりのもしょぼい値動きに反して、カナダドルが最強だといわれてしまうのは

 

カナダドル以外のあらゆる通貨が弱すぎて、それだけカナダドルが消去法的に優位に進んだ相場であるにすぎず、主体的にカナダドルが買われていった結果ではないように思う。

 

ドルカナダは2015年まで長期レベルで強い上昇トレンドを作っていたが

2016年に入った途端、突然、ピークアウトし反落した。

 

 

それから3年。

であるにもかかわらず、ドルカナダは下値を追えず、長いレンジを繰り返してきた。

 

あれだけ強かった長期上昇トレンドから下押しを開始したにもかかわらず

3年かけてもレンジ的な動きを脱し切れないドルカナダは今後、この持ち合いをを脱したのち、ふたたび上昇トレンドに回帰するのではないかと思えるようになってきた。

 

12月以降反落してきたドルカナダだが

10月の下落で1.350割れすらできず反発した状況から、今回の下落においては1.3100すら割り込めていない。

 

今年のカナダドルの強さは、原油相場の堅調さに裏付けられた部分は大きいが、

 

来年以降も原油相場が堅調さを保ち続けることができるかは疑問である。

 

長期展望で見た時シェールガス革命など、現在、資源の世界は革新的な流れとなりつつあるように思え、プリミティブな資源のひとつである原油が、今後もなお世界の需要を独占し、中東が原油を有するというのみで富を得続けるという時代には終わりを迎えつつあるように思える。

 

長期的には資源優位の時代は後退し

資源と相関するカナダドルなどは、売られやすくなっていくように思えるのだ。

 

まあ短期ディールで考えた時に、相場の上げ下げをこういう長期展望で語っても仕方がないところはあるが、

 

そういう中期展望を抜きにして見ても

現状のドルカナダはやはり安値圏にあるとみる考えは昨日から変わっていない。

 

ドルカナダは10月以降、お献立のような相場が続いている。

 

10月は売りターン。

11月は、値幅をすべて食っていく買いターン。

そして、12月はその上げ幅をまた食いに行く売りターン。

 

そのたびごとにトレンドめいた一方向の動きは出ているものの

 

結局、1.3300アッパーから1.3100アンダーの間で行ったり来たりしているのみである。

 

そして12月の下げターンはすでに終了した感じがし、

現状は12月の半ばあたりで、もう上げターンに戻ってきたのではないか、と思っている。

 

もしこのまま上げが進んだ場合

2019年を終えて、2020年に入ることから

今度は相場の地合いは大きく変化する可能性が高い。

 

2020年に至ってすら、ドルカナダがまたも1.33アッパーを守り、またもレンジを繰り返すならどうしようもないが、

 

それを抜けば、ドルカナダは1.5どころか、1.7に迫る上昇を見せてもおかしくはない。

 

ドルカナダは教科書的なチャート分析をすると、月足レベルですでにダブルボトムを完成させている。

 

でありながら、何年もの間一貫してレートがストレートに上に伸びていかないのは

ドルに内在する絶望的な潜在的な弱さが最大の理由であろうと思う。