異様な歪みと乖離
週足を見ていると、ドルカナダはやはり暴落するように思えてならない。
自分はあらゆる時間足で、200SMAを重視しているが、週足におけるそれが、異常な形状を示し始めているのだ。
通常、200SMAはトレンド方向に沿った動きを示し、たとえば上昇トレンド時には右上がりに推移していく。
レートはもちろん200SMAの上を推移し、相場が過熱すれば、その乖離も広がっていく。
やがて、その乖離が縮まり、200SMAを下に割り込むと、200SMAも徐々に右下がりになっていく。
で、ドルカナダは、今年の6月、週足の200SMAが上昇から平行に移り、現在は徐々に右下がりに低下している。
でありなが、レートは200SMAの上に止まったままで、むしろ、上方に乖離してきているのである。
なぜこのような異例なことが起こっているのかをチャートからだけで読み解けば、本来は下落方向に進んでよいドルカナダが、一時的な歪みで不当に上に持ち上げられている、ということである。
これは矛盾する言い方だが、ドルカナダの上げ幅は大きくない、がゆえに、不当な上昇だといえる。
もし、それがまともな上昇ならば、上げ幅はもっとあるはずで、そうなれば、上記のような乖離も生じず、週足の200SMAはゆるやかな上げに転換していく。
これならば、上げ幅がいまの数倍あろうともそれは不当な上げとは見えない。
しかし、現状は200SMAを上げるどころかむしろ、低下させる状況ににも関わらず、レートそのものは上がっている。
これは下げるべきところで無理に上がっている結果で、ゴムで言えば、短いゴムを、もう千切れるまでに上に伸ばしている、という状況であるように思う。
いまのレートと200SMAの乖離はやがて必ず解消される。
これは移動平均線が後追いの指標で、あることあらやがてレートはこれに接する日が必ず来るからだ。
これが起こらないとすれば、レートが無限に上昇していく場合のみで、株価と違い、各国の強弱でレートが決まる為替市場において、その価格がいまの数倍どころか、倍にすらそう簡単になることはなく、
であればこそ、やがてこの乖離は解消される。
日足で見た時、今年のドルカナダは下に乖離し、それを埋める、ということを繰り返してきた。
まさに下に伸びきったゴムが戻され、また下に伸びる、ということを繰り返してきたわけだが、
その結果が、何ヶ月にもわたって続いている日足のレンジであり、
週足200SMAの下降である。.
ドルカナダの週足200SMAは2013年より上昇に転じ、長きにわたる上昇トレンド推移を続けていたが、
今年の10月についに下降に転じている。
今はその流れを三角持ち合いの形に転換させているが、これは買い豚どもの最後の足掻きにしか見えない。
とはいえ、現在のドルカナダは中期的に見れば、先月末からの上昇チャネルをいまだ崩しておらず、
それを崩せたチャンスが昨日であったが、これがNYどもにまんまと阻まれたのが悔しい。
昨日、1.3250を割り込めなかった状況は厳しく、
それをNY時間にやられてしまったことが、さらに厳しい状態にはなっている。
NY時間の玉に東京勢が逆らう意思も力も絶無なため、ここに抗う玉を打てるのは、このあと登場するロンアニしかいない。
本日のロンアニが昨夜のNY勢の買いを押し目と阿吽の呼吸でうけて、買いを継続すれば、
自分もアウトで、
ここを戻り目と見て売ってくれば、まだこちらにも勝算はある。
ただ、本日のロンアニはドルカナダを売ってくるのではないかと思っている。
もしもこのまま買ってきたとすれば、
NY追随でただ買ってきただけの東京勢に利を与えることとなり、
かつ、おととい売ってきたNY勢を切り刻むことになるからである。
ロンアニはNYどもと同じ穴のムジナで、
ともに東京勢というパイのみを分け合って利益を貪っている。
そんな東京勢のみを食い物にするような弱い者いじめの略奪者というクズ発想からすれば、
本日のロンアニがドルカナダを買ってくるとは思えない。
チャートの形はレンジの綺麗な戻り目を示しており、チャート的には買いである。
だから東京勢の追随買いも自信満々で行われたわけだが、
この明らかに上げを示すかたちだからこそ、
なおロンアニは売ってくる、と思えてならないのは、ひねくれすぎた発想だろうか。