ドルカナダ、また伸びるか…

昨日、ユーロ豪ドルのショートについては、利食いでスクエアにしていたが、

 

ドルカナダのショートはそのままホールドしていたら、またNY以降に担がれた。

 

22時ごろから強烈な陽線がまた現れてきたので嫌な予感はしたが、

1.3260のサポートが守られてしまった。

 

米株も堅調で

ドル円はついに109.50を超えたが

完全なドル高相場で、

ポンドを除いたドルストレート通貨にドル安圧力は一切起こらず、

ドルカナダは上値を追う始末。

 

半分損切りしたが、途中売りあがり、日をまたぐ結果となった。

 

そして本日東京は案の定のNY様追随で、高値追い。

昨日の日通し高値をさらに更新する始末である。

 

本日、ドル円は昨夜の109.60アッパーを高値に、109.50割れまで調整しているが、

 

ここでのドル円下落ではドル売りに反応せず、むしろ円高方向の反応で、

 

ドル円が上げても下げても、ドル買いにつながるという、ドル独歩高の状況である。

 

さらに状況が悪いのは、

本日、東京勢自らが、NYロンドンがあれだけ守っていた豪ドルドルの0.6770を割り込ませたこと。

 

自分が豪ドルについて弱気になるレートは0.6770割れで、最後のサポート0.6720割れまでの王手となる。

 

このまま0.6750を割れれば、年初のフラッシュクラッシュ水準をまたも下回り

 

さらに0.6720が割れれば、日足で形成されていたトリプルボトムも否定されることとなり、

もはや底なしの状況となる。

 

現在の豪ドルの水準は、かつてのリーマンショックの頃の水準とほぼ等しく、

当時株安のリスクオフで売られた状況と異なり、株高であるのに売られる、という絶望的な状況である。

 

株安なら問答無用で売られやすい豪ドルが、現下の株高ですら売られるとなると、

豪ドルが上がる状況はもはや想像できず、

豪ドルにおいてはもはや買い方向で売り1択しかなくなってしまったような状況である。

 

こうなると、いくらユーロが弱気でもユーロ豪ドルを売れる理由はなくなる。

 

実際、ユーロの弱さでユーロ豪ドルは上値をあるていど押さえてはいるものの、

その弱さは対ポンドで見れば明らかで

 

ブレグジッドネタで売られまくっていたポンドが、上昇転換して以降は、

ポンド豪ドルがめちゃくちゃ強い。

 

実はブレグジッドネタでポンドが売られている最中でもポンド豪ドルは底割れしておらず、

安値は掘ったが、ブレグジッドネタが転換して以降は、その底値から1500pips以上上昇しているのがポンド豪ドルである。

 

豪ドルは今年一貫していい材料が流れておらず、ポンドのブレグジッドネタでの投機的な売りを除けば、最弱に等しい、足腰の弱さを持っている。

 

いまの豪ドルは追加利下げを織り込みにいっており、いくらユーロが弱くても、

ユーロ豪ドルの売りについては、もう当面、無理な感じがしてきている。

 

対ドルにおいては、ポンドのみが勝り、ユーロも豪ドルもそれに劣るという状況のなか、カナダドルであるが、

 

カナダドルはユーロには勝るがドルには劣る、という状況の股裂け状態にあり、

それを示すかのように、日足レンジを上下どちらにも抜けられない、気迷い状況が続いており、しかも現状はレンジ上限で止まっている状況である。

 

各国中銀のなかで、もっとも緩和姿勢から遠かったゆえに、今年、カナダドルは強気の流れを見せていたが、

 

FRBが三度にわたって利下げを繰り返したことで、BOCもやや緩和気味なスタンスを見せはじめており、その変化の兆しが、カナダドルに弱気の圧力をかけている。

 

ただ、米ドルがこれだけ強く、株高も続くなかで、FRBにこれ以上の追加緩和は想像しにくい。

 

BOCはアメリカの顔色を伺いながら金融政策を決めていくところもあるため、

その緩和ムードも徐々に減退していくのではないか、と思っている。

 

そうしたシグナルをわずかでもBOCが示してくれれば、ドルカナダも下放れると思うのだが、

 

いまだ沈黙を守り続けるその姿勢に不安を覚えるかのように市場はカナダドル買いを選ばず、

その気迷いのなかでのドル高相場に引きづられ続けているのが、現在のドルカナダであるように思う。

 

デイトレベースでそんな長期的な話をしても仕方ないため、現在の短期的な流れを見ると、

ドルカナダは、1.3260〜1.3320の高値持ち合い相場に入ってしまい、

昨日はその下限を守って、またレンジを継続する流れとなってしまった。

 

レンジディールであるなら、

昨夜のショートは1.3260で利食いして逃げるべきだったが、

昨日こそはレンジを下抜けると考え、ショートをホールドしたら、またも担ぎ上げられてしまった。

 

ドルカナダの売りは日跨ぎするたびにマイナススワップをとられるので、基本、ホールドはかなり苦痛である。

 

しかも、一昨日のショートホールドならば、レンジ上限から持てている状況だったが、

現状のショートはレンジ下限でのショートなってしまっており、エントリーポジションとしてはかなり悪い。

 

いまのドルカナダは200日移動平均線が1.3280アッパーにあり、

昨夜のNYがそれを再度上抜く強引な買いを入れている段階で、本日の東京勢は強いサポートとして意識していることは明らかである。

 

4時間足のボリンジャーバンドも幅広な並行帯で、

いまはその下限から上限を目指している状況。

 

本日の米国の祝日に向けて、昨夜のNYはまんまと、レンジ形成に成功した状況で、

よほどの急変でもない限り、ドルカナダの買豚どもは本日は少なくとも安心してホールドしておけるような状況が作られてしまったのがいまである。

 

素直に考えれば、ここでドルカナダを売るのにはかなりの力量が必要で、東京勢ごときにこの流れを転換させる力などあるわけもない。

 

本日、ドルカナダの戻り相場を終わらせられるかどうかは、やはりロンアニどもに期待するほかなく、ロンアニすら、ドルカナダの売りに挑戦しないようなら、いよいよ、このショートポジションは撤退しようと思う。

 

いまドルカナダの売りで期待できる点があるとすれば、

やはり1.3320から売りを仕込んできたであろう大口どもと、

それに追随する強めの陰線を作ってきた売り豚勢である。

 

そして、先週末、1.3250アッパーから上昇してきたドルカナダが、今週、先週につけた1.3330 アンダーの高値に届かず、1.3320アンダーからピークアウトしてきたことを考えても、

すでにドルカナダは天井をつけている可能性は高いと思っている。

 

さらにいえば、現在、BOCが沈黙を守るという状況は、カナダドルに主体的な動きがない状況を意味し、つまりドル相場に素直に反応しやすいということで、本日、昨日買われすぎな感もあるドル買い相場が収束すれば、そのドル売りにドルカナダは素直に反応しやすい、ともいえる。

 

最後のダメ押しでいうと、昨夜の強烈なドル買いにともなうドルカナダのレンジ下限からの戻りにしても、一昨日の下げの半値までしか戻せておらず、ここにはカナダドルの弱さというより、米ドルの強さだけが際立っており、この一方的なドル買い圧力を除けば、カナダドルはやはり弱くはないと思っている。

 

問題は、昨夜NYに押し目買いされた現在のドルカナダが、いまいちどの戻りをどこまで試すかだが、

その試しはすでに1.3293あたりで終えているように思っている。

 

1.3293というレートはどこか、といえば、

本日13時ごろに東京勢がつけてきた日通した高音である。

 

天井の最後の高値を掴むバカは、いつも東京勢と相場が決まっている。

 

NY様が買ってきたからと、

昨日の高値超えて、さらに高値を追っていくいつもながらのNY様の利食い場提供の追随買いであることを期待し、ドルカナダのショートはいましばらくホールドしておく。

 

ポジション

USD/CAD  S 1.32886 1.32862 1.32861 1.32848 1.32844 1.32842 1.32815 1.32806 1.32728