死んで…ない!

ドルカナダはようやく戻り天井をつけた可能性が高まっていた。

 

これまでは、どれだけ高値を更新しても、そこが天井であるという楽観はなかったが、

いよいよ行けたんじゃないかと思う。

 

FOMCでさらに損失を重ねたが、この積み重ねた損失を無駄にしない、いよいよの売り豚の反撃を、明日こそは期待したい。

 

FOMCは予想通り利下げ。

 

このあとドル円が乱高下することになる。

 

利下げしたのに、ドル円が上昇するのは、まあいい。

 

為替相場など、結局はその時の需給のバランスで決まるもので、利上げしようが利下げしようが、上がる時は上がるし、下がる時は下がる。

 

その典型例は直近のカナダ政策金利発表。

 

結果は据え置きで、カナダドルが売られ意味が見出せないなが、ドルカナダは吹き上がった。

 

FOMCに話を戻す。

 

昨夜作られた不気味な109.98の売り豚は、ドル円の上昇によって潰された。

 

こいつらがなんの意図をもってドル円の売りを積み上げていたのかはわからないが、

かなり自信があったのか、それが切り崩されたあとは、大きな損切りが出た。

 

ドル円は一気にレートが伸びて、109.20アッパーまで。

 

ドルカナダのショートを持っていなければ、108.99から自分はロングしていたと思う。

 

しかし、それはなくてよかった…というのはこの後になってわかる。

 

ドル円の上昇に巻き込まれたドル高につられて、ユーロドルは一気に1.11を割って、1.1080の安値をつけた。

ドルカナダも、

1.3200を超えるほどの高値追い…。

 

やってくれるわ…本日たった1日で130pips超の上昇である。

 

自分は

ポジション量が耐えきれず、一部利食い

新規売り、しかし高値更新で、それも損切り

さらに高値追いで新規売り、損切り

とかなり過激な逆張りを繰り返したのち

 

ドル円がいきなり力尽きて反落

109.20から、108.70アッパーまで

およそ50pipsもの下落となった。

 

この流れでユーロドルも息を吹き返し、1.1080から1.1150までと、70pipsもの上昇。

 

このドル売り転換の流れでドルカナダもようやくピークアウトした。

 

ただし、昨日から続く強烈な買いのモメンタムからその下落幅はユーロドルはおろか、ドル円にも及ばない。

 

しかし、最初はドル買いでついていっていたドルカナダも

このドル円の下落に合わせて失速してきた。

 

完全にドル相場で、リスクオフ相場とは言えない状況に助けられた。

 

ドル買い円買いのリスクオフ相場が相場を支配していたとしたら、ドル円が下落しても、ドルカナダはさらに上値を追っていた可能性があるからだ。

 

リスクオフ相場において、ドル円とドルカナダは逆相関をしやすいのだ。

 

とにかく初動のドル売り相場によって、ドルカナダをピークアウトさせた結果は大きい。

 

その後、ドル円が底堅く変化し始めても

ドルカナダはそのドル買いには反応しづらくなり自律的な下げがようやく開始されてきたからだ。

 

ドルカナダは、FOMCの最後のドル買いエネルギーで、戻り高値をようやく打った可能性が高い。

 

まず、1.3185のレジスタンスを抜かれたものの、その先には1.3210のレジスタンスがあったが、そうしてライントレード的な意味で天井を感じたわけではない。

 

そもそもそういうライン的な節目感は今夜の上昇ではほとんど機能せず、ただただ高値更新されてきたわけなので、

ここが天井、などと規定できるはずもない。

 

自分が戻り天井の予兆として見たのが、その値動きである。

 

ドルカナダのさらなる高値更新に際して、相場が天井を打つときの特徴的な値動きが起こった。

 

以前にも述べたかもしれないが

為替相場は底意地が悪く、

ここが天底と思えるような位置では、まず反発せず

かならず、その天底を露骨に更新した後で

天底をつける。

 

おそらく、天底で売り買いを仕込もうというグリードは、

例えば売りたい場合

素直に売ることをせず

あえて、自らは利益を取れないことを承知で、最高値圏であえてさらなる大玉の買いを入れ

高値を更新させたのちに、売りに転じる。

 

一見無意味に見える行為だが、実は大玉をかかえたグリードにとっては意味がある。

 

この強引な上げてからの下げには

グリードどもにとっては2つのメリットがある。

 

ひとつは、天井で逆張り売りをしようと考えている豚をさらなる高値更新で損切りという絶望の買いを誘発させられること。

 

もうひとつが、さらなる高値更新から

追っかけ買いをする新規の買い豚に買い注文を出させること。

 

このふたつのパターンに共通しているのは

新規ロングエントリー、売りの損切りという方法の違いはあれど、

買いの注文が生まれることである。

 

大口のグリードは、図体がでかいだけ

安易に売りを仕込むと、相場を一気に下げてしまい。売値が悪くなる。

さらに逆張りの売り豚も残存させることになり、この売り豚も従えてしまうことになる。

 

無闇に追随の売り豚が多いと、相場が売りに偏り、レートも下がりにくくなってくるのだ。

 

しかし、自らで高値更新させることで、

こうして逆張りの売り豚の損切りで消すことができる。

さらにブレイクアウト狙いの新規の買い豚があらわれることで、

 

自らの本来の狙いの売りを、こいつらのこの損切りの買い注文と新規の買い注文で、カバーすることができる。

 

この売りは、天井狙いの逆張りの売りを損切りにかけることから、売りに追随しかねない逆張り勢を振り落とすことができるのみならず、新規の突っ込み買いの豚を天井に取り残すことで、この豚をいつか損切りさせることにより、レートをさらに下に押し下げることができる。

 

こうした動きが、俗にいうバイイングクライマックスの発生メカニズムであると自分は考えている。

 

バイイングクライマックスは、

最後の最後に高値をさらに更新することで、大量の売り豚の損切りを巻き込み、レートがさらに上に跳ねあがる火柱のような状況をいうが、

 

そもそも天井圏でさんざん売りを耐えてきた豚が

ある瞬間にそろいもそろって、

自らでど高めの位置から、さらに高値を更新すように、一斉に損切りするほうがおかしい。

 

この豚たちは損切りしたくないのに損切りを強いられるのである。

 

これは、そこでこそ売りを仕込みたい大豚が

自らの損失覚悟で、あえての大玉を

天井圏の最高値でぶちこみさらに高値を更新させ、

その過程で最後まで耐えていた売り豚を一斉に損切りさせ

そこで生じた大量の買い注文を拾い集めて、

売りを構築していることが実際であろうと思う。

 

そうした流れがFOMCのときのドルカナダでも作られた。

 

その段階でのレートは1.3190。

これでも大概高い位置にあるのに、さらに高値を買い上げて、1.3207あたりまで値が伸びたのである。

 

この高値更新は、損切りを巻き込むような一気の上げではなく、明らかにこの期に及んでいきなり新規の買いを積み上げていく、段階的な買いで、それが最後の最後に上に噴いた。

 

本日の強烈な買いの過熱感は

さらなる高値更新によって

通常以上の売り豚の損切りを多く巻き込んだのか

それまでの高値からさらに10pipsあまりも上に伸びることになった。

 

ただ、そこからは急速な売りが入ってきた。

 

この損切りの買い注文をグリードどもはようやくカバーしはじめたのだろう。

 

それを示すように、それまではなかった連続陰線が短期足に現れた。

 

ここが、グリードどもがようやく新規の売りを仕込みはじめたタイミングになった可能性は高い。

 

本日のドルカナダは上げに上げた結果、

フィボナッチの50%戻りすら上に突っ切ったが

そこから一気に反転したことから、ここを売り場と考えたグリードが、最後の買い仕掛けをし、戻り高値をつけた可能性が高い。

 

結局は、現在、レートは、1.3160アラウンドで

これもまた、自分が戻り限界と思っていたレートにドルカナダが戻っており、

 

これは、やはり1.3160より上が、オーバーシュートの買われすぎ領域であった可能性が高まる。

 

ということで、自分のドルカナダショートはいまだ保持しているが、

 

こちらもいい加減ズタボロで

そろそろ戻り高値をつけてもらいたいと思う。

 

ドルカナダのポジション構成はまたも大幅にかわってしまった。

 

利食いはほとんどできておらず、そのほとんどが損切によって失われた。

 

カナダドル金利据え置き。

米ドルは利下げ、かつ、追加利下げの可能性も残っている。

 

カナダ、米国両国の政策金利発表は通過した。

 

ここからドルカナダが買われ行く道理は、流石にないように思う。

 

ポジション

USD/CAD  S 1.32032 1.31979 1.31935 1.31787 1.30959  1.30657 1.30651 1.30570 1.30560  1.30554 1.30575 1.30567 1.30552 1.30527  1.30518 1.30515 1.30510 1.30509