ドル円の昨夜の売り玉は、ほんとうに不気味すぎる。見てはいけないものを見た感じ。そして、ドルカナダ。不気味どころの話ではなく現在進行形での恐怖圧力…
現在、ドル円について買い目線だった自分としては、その目線をあらためている。
では売りか、と言われれば、まあそうなのだが
昨日からのドルカナダのショートポジションが大きすぎて、ドル円についての取引は見送らざるを得ないのが現状である。
不気味、というのは、昨夜、108.98からいきなり現れた売り玉である。
ここでのいきなりの売りから、相場は突如頭が重くなり、
その売り玉に従うかのように
昨夜のAPECが米中問題についてどうのこうの…というヘッドラインで、108.76まで下落。
そこから小戻しはしたものの、それでも上値が重く、
とはいえ下割れもしないまま、現在は、108.80アッパーをうろついている。
このじりじりとした展開により
ドル円の堅調を裏付けていた緩やかな上方チャネルをずるずるといつのまにか下回るような展開となり、なんだか、現在の膠着は、ここから大きく反落する予兆であるような雰囲気になりつつある。
そんなリスクオフに見舞われてしまったら
リスクオフで上昇しやすいのがドルカナダで
ドルカナダをショートしている自分としては、勘弁してほしい状況なのだが、
ドル円は、いま109円アッパーで、200日移動平均線が頭を押さえ
かつ、109円にオプションがあるようで、
記録的に値幅のないなかで膠着をしている。
すべてはFOMC待ちかというところで
その結果によって相場の方向が決まりそうだが、
いま特定の豚筋は、その方向を下にベットしている感じである。
いずれにしても、FOMCを通過するまでは動きが見えずらく、ドル円については様子見といったところである。
ちなみにドルカナダにおいても、
本日のカナダ中銀の政策金利発表を控えている現在、その通過を待つまでは様子見すべきだが
それをできないくらいのポジションをショートで積んでしまったことで、その通過を、この大量ポジションによって迎えねばならない。
ドルカナダは、昨夜、1.3057および1.3075の重要ラインを上抜いてしまったため、
買い方優勢で、下げるたびに押し目買いが入ってきている。
よもや、昨日にポジション調整が行われるとは思っていなかったので、
損切りを置かず売り向かったのが、
ほぼ9割がたが含み損となって、のしかかっている。
高値圏から、中途半端に売ってくる豚がいるのだろう。
買い方優勢のなかで、売り向かっていった豚が
中途半端に損切りすることで、
買い豚がかんばるたびに、ドルカナダは高値追いを強いられ、
現在、またも1.3090ゾーンに回帰である。
自分がいまノーポジションだった場合、どうしているか、と考えると
1.3070がサポートには思えても、
上値も限定的にみえることから、買いは選ばない。
ならば、売りかと言われた場合
その戻りめどが、最大でも1.3130あたりに見えていることから、やはり売りかなとも思う。
現在、1.3090あたりから、1.3130あたりまでは40pipsも値幅があるが
なぜ、そこまで戻りを待たないかといえば
現在、ドルカナダの1.3090あたり、というレートは
今月作られた中期下方チャネルの上限にすでに到達しており、
1.3100を超えるようなら、
そのチャネルを上抜き、
日足レベルでの、大きなフラッグの上抜けを意味することとなり、むしろ買いの状況となる。
そうなれば、現在のショートポジションは、大量の損失とはなってしまうが、
ショートをいったんあきらめ、自分は買いに転じることになるだろう。
とうことで、どのみと、ドルカナダは現状売りである。
本来であれば、1.3090あたりから売りを積んでいれば、
こんな含み損にさらされることもなかったのだが、
1.3050 あたりからショートを積み続けてしまったので仕方ない。
為替市場においては、10月の月末扱いは、すでに昨日あたりがその日柄と扱われているとも聞くため
すでに、10月相場を昨日で終えて、本日から市場は11月相場を見据えているのかもしれない。
ならば、11月相場がドルカナダの戻り相場を見据えているとするなら、本日のカナダ中銀(BOC)を号砲に、ドルカナダが戻していくというシナリオもありえるのかもしれないが、
そうなったら現状のショートはすべて損切されて、来月からは、ドルカナダを買うことになるだろう。
ただ、11月相場は10月相場の安値を更新し、
さらなる大陰線を描く、といまだ自分は考えている。
先週末に見立てた通り
いま、ドルカナダは、1.3100アッパーに200SMAが控えており、この移動平均線の上下では売り買いの攻防が繰り返され、先週貫いたこの移動平均線に向かって、今週はふたたび接近していく可能性は考えてはいた。
がゆえに、一昨日までドルカナダを買っていたわけだが、それが一日遅れで昨日訪れ
ドルカナダは週足における200SMAにタッチした。
そこを上抜けできないことを確認しての、本日。
そして、BOCの政策金利が今夜、ということを考えると、調整上昇からの下落再開、の準備は整っている。
今夜のBOCで、ドルカナダが上にぶち抜けば自分の完敗、かつ、大敗の確定。
下にぶち抜けば自分の大勝。
計らずして、10月終盤に、今年最大クラスのギャンブルトレードである。
今月10月10日からはじまった、ドルカナダの下落は、本日の結果を織り込んでいった結果であろうと思う。
ドルカナダがここから反転上昇するかどうかは、
BOCの結果がサプライズ度合いによる。
現状、見込まれていないサプライズは、カナダドルの利下げ、もしくは、今後の利下げ示唆である。
そのような声明が出されたとなれば
金利先安観からカナダドルは大きく売られ、ドルカナダは暴騰するだろう。
現在、米ドルは利下げがすでに織り込まれており、米国の影響を免れないカナダが、なんらかの政策変更を示す可能性もなくはない。
ただ、BOCは、現在の主要中銀のなかでは、最もぶれにくく、また、カナダ経済も堅調を示している感じがする。
となれば、本日の結果は無風がもっともありそうなパターンで、サプライズがあるとすれば、利下げどころがむしろ、利上げ方向を示唆するとすら思えるほどだ。
そんな、緊縮スタンスを示すようなら、当然、カナダドルがめちゃくちゃに買われることとなり、
ドルカナダは大暴落するだろう。
ただ、さすがに、現在の世界情勢を考えれば、
そこまでのサプライズは期待できないよには思う。
もしも、そんなサプライズがあるとするなら、
どこぞのインサイダーがすでに情報を掴んでいて、
ドルカナダはもっと下値を追っていてもおかしくはない。