昨日のタイミングの悪さを振り返るとともに、ドル円を少し細かに分析してみる

昨日のドル円ショートの負けをあらためて振り返ると、最悪だった。

 

早朝の米中報道がらみのドル円の下押しで、なんとか逃げられはしたものの

 

あとから収支を見返してみると

 

今朝がたは3日分のスワップがつく日だったため、望まぬドルショートの日またぎにより、マイナススワップは数万ほど負担させられていた。

 

昨日は、米株の上昇と、それ以上に一方的な米債利回りの上昇が止まらず

そのぶん、ドル円もまったく下に落ちなかった。

 

昨日は、東京、ロンドン、NY、

オールロングで勝利である。

 

普通は3市場のどこかで、前市場をいったんは打ち消すような動きがあるものだが(ロンアニの東京刈りなどが典型)、昨日は、ただただドル買い方向が終日続き、ドル円ロングをしていれば安心して1日中握っていられるという珍しい日だった。

 

ここまで一方的な相場になってしまうと

逃げるタイミングがまったくといっていいほどなく、逆のポジションを掴んでしまうと、もう救いようのない状況となってしまう。

 

個人的には、ドル円がこのまま上昇するというのは、いまだ懐疑的だが、

昨夜のNYに107.45の節目を超えられたのはやはり最悪の状況で

ここを割り込むには、株安や米債利回りの低下のみならず、ファンダメンタルズ的なドル売り材料が発生しないかぎり下落は望み薄な状況になり、

もちろん、昨夜はそれがまったくなかったのだから、ドル円もより落ちようがなかった。

 

つくづく、今朝がたの香港紙の報道によるドル円の投げがなければ、完全に死んでいた状況であった。

 

ただ、昨日の株高、債券安(債券利回り高)が続くなかでも、ドル円についてはそれほど大きく上値は伸ばせなかった。

昨日ようなリスクオン状況においても、上げ幅が限定的となったということは、

下げの機会をうかがっているようにもみえたが、それが今朝がたの下落だったのだろうと思う。

 

 

昨夜はことごとくタイミングが悪く、

NYクローズ間際に

悔しいが、もうポジションを半分損切りし、明日にポジションを持ち越そうとして

半分ほどポジションを損切りしたとたん

 

ドル円がいきなり下落、107.45も下回っていった。

 

こちらはポジションを減らすために、半分近くを損切りしたあとで、いま振り返ってもまるまる無駄切りとなった。

 

そのときのヘッドラインは、トルコがシリアを攻撃したとの報で、その報道に市場がリスク回避的に瞬間、ドル売りが入ったようだった。

 

 

そこで、自分としてはまたドル円の売りを少し積みなおしたのだが、この損切りしての再度売りエントリーとか、いま振り返っても効率の悪いポジション回転だったと思う。

 

ただ、その段階では、買い豚どもがドル円をやはり107.45ゾーンあたりで、ロールリバーサルのラインとみなしはじめたようで

107.45が割れたらまたも買いがうじゃうじゃ湧いてきていた。

 

 

昨日の相場は完全にドル買い勢の勝利で、自分が売ると上がり、両建ての買いを入れると下がり、ショートポジションを損切りするとより下がり、といった具合で、とにかくエントリータイミングが悪すぎで、大いに反省をすべきトレードとなった。

 

昨日の損失は、下手くそなポジショニングでの損失が大きく積もり、一昨日の比較的大きく勝てた利益の倍以上負けた。本日の午前、ユーロ豪ドル売りを軸として、その負けをすべて取り戻せたのは、つくづくラッキーだった思う。

 

昨日があまりにも不運だった反動で、本日の午前は幸運が重なったようなもので、これを自分の実力と慢心しないようにせねばならない。

 

一昨日はあらゆるターンを利益とできたが、

昨日はあらゆるターンを損失とした。

そして、本日は、あらゆるターンを利益とできた。

 

個人的なアノマリー(?)的には、順番的に次のターンはあらゆるターンが損失となりそうなので、本日のここからのトレードは普段以上に慎重に行いたいと思う。よほどのチャンスがなければ、本日はノートレードも辞さない方針で行く。

 

本日はさらなる勝ちを目指すというよりは、すでに運にも味方された大勝ちをできていることから、この流れを是が非でもキープしておく、守りの姿勢で挑みたい。

 

昨日のようなタイミングが悪いのはひさびさで、操作ミスなどもかさなり、もうなにをやってもうまくいく感じががしなかったが、

 

朝方のトルコがらみの有事のヘッドライン以降、なんとかリズムを取り戻せてきた。

 

ドル円は、結局、107.45の重要ライン(と個人的には思っている)をNYクローズまでに割ることはできなかったが、朝方には瞬間下をのぞいてくれたことが、昨日のぐずぐずのトレードをある程度挽回する追い風となってくれた。

 

今朝がたと、本日の東京市場で107.45を割り込んだだドル円だが、

とはいえ、ドル円のNY上昇107.60アッパーからの上昇は、現状、ほぼダマシではなかった、というのがいまの自分の見立てである。

 

実際、本日の東京市場では、ドル円はさらに高値を更新し、一時、107.70アッパーまでドル高が進行している。

 

レジスタンスを抜いておきながら、結局それをふたたび割る、という形の

いったん上げて下げる、といういわゆるヘッドフェイク、とも呼ばれるダマシは

ロンアニが好んで使うやり口で

獣連中が買い豚を嵌めるために行う確信犯的なダマシであり、その速度はもっと速い。

 

早朝の有事を要因としていったん抜けたレジスタンスがふたたび割り込むという状況は、ダマシとは言えず、普通に上げすぎたドル円をいったん下に落とす調整的な下落である。

 

結局、ドル円は、10月3日からのゆるやかな上昇チャネルラインの上下動する状態に戻っている。

 

東京時間107.77の高値を付けた後、一気に下に落とされたのも、この上昇チャネルの上限を上に超過しすぎたからで、上昇チャネルに戻って以降は、秩序だった動きになっている。

 

いつも言葉ばかりだと伝わりにくいため、ドル円の現状というのは、要するに以下のような状況である。

 

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20101010u/j

 

これはドル円の1時間足だが、ドル円は10月初旬に中期下方チャネルを上に破って以降、緩やかな上方チャネルを形成していることがわかる。

 

個人的な判断では、チャネルの傾きは緩やかであればあるほど実はそのトレンド方向が強固だと考えており、

 

上記からわかることは、ドル円の戻り相場はまだ全然終わる気配がない、ということである。

 

こうした流れの中、自分は107.30アンダーから下押した流れでチャネルの下抜けを狙ったわけだが、レートはチャネルの下限を守り、その上限まで一方的に上げていったのが、昨日のドル円の上げ相場であったと考えている。

 

結局、チャネル上限まで含み損を抱えてしまったため、そのチャネルの下方向への調整をまつべくショートを握り続けていたら、今朝がたのトルコがらみの有事報道と、香港紙による米中問題のネガティブ報道により、チャネル下限まで相場が進み、なんとか逃げることができた、というわけである。

 

現状、ドル円については、上の通り秩序だった上下動を今も続けており、ドル円についてはあまりトレードをしたくないというのがいまの感想である。

 

トレードチャンスを計るには今一度チャネル上限を突き抜ける過熱感が生じた場合に逆張りの売りを狙うか、チャネルの下限からの押し目買い、ということにはなるが、少なくとも現状のチャネル中間域にあるドル円は、売りも買いもやりようがない、というところである。

 

現状のドル円を一言で表すとすれば、足腰の強めな短期上昇トレンド、ということになるが、今朝がたの有事の報道タイミングがかなりきな臭い印象で、そこが少し気にはなる。

 

今朝がた、トルコがシリアに侵攻したという報道は、かなり悪質なタイミングで行われている。

 

その一報は、NYの現物株がクローズし終値が確定したあたりで流れており、そこから相場が動けたのは、米株先物だけで、現物株を取引する投資家はまったく身動きができない状況だった。

 

結果、米株の現物はすでにクローズしてたあと、米株先物のみじりじり下落を始めるという状況となり、CFDなどで米株を取引するトレーダーならともかく、米株の現物を買っていた一般投資家たちは、根こそぎ高値圏で取り残されるような状況となった。

 

このまま、米株先物が大きく下落した場合は

本日のNYオープンでは、高値で現物をつかまされた投資家の投げが起こる可能性すらある。

 

ただ、米株先物は東京時間あたりに急旋回して値を戻してるので、そのレートは、本日のNYクローズとほぼ同レベルにまで水準を戻しているが、

 

もし、このまま米株先物が下落を押し進めていたとしたら

どこぞの投機とマスコミが結託して、米国個人投資家を罠に嵌めるようなやり方であったといえよう。

 

実際、そのつもりでいたのが本日は失敗した、ということかもしれず、とにかく、世のグリードどもは、すきあらば、個人投資家から富を奪おうと常に画策しているので、本当に注意が必要である。

 

こうした仕掛けめいた動きがちらちら現れている段階で、

いよいよ米株の暴落も間近なのではないか、と思えてしまう。

 

ただ、大統領選挙をひかえたトランプ大統領が、選挙を通過する前に米株の暴落を許すとは思えず、そういう意味では米株はやはりまだ底堅いようには思う。

 

しかし、そうした当局の株価下落阻止の圧力がにじむなかでも、それを無視するように米株が暴落してしまった場合、いよいよそれは誰にも制御できない事態となってしまうことは必至で、もしもそんなことが起これば、リーマンショックの再来のような大惨事が金融市場を襲うことになってしまうことだろう。