ポンド独歩安からの、ユーロのプチ独歩高
本日のポンドは弱く、
あらゆる通貨に対して、ポンドが売られている。
その流れでユーロポンドも買われているわけだが
ポンド売りからのユーロ買い
からの、消去法的な買い圧力によって
ユーロはポンドと対照的に
あらゆる通貨に対して小幅に買われるという
プチ独歩高のような状況になってしまっている。
ユーロドルのみ、ややドル買いに押されてはいるが
対円、対豪ドル、対カナダ、はては対トルコリラに至るまで
ユーロクロス通貨ペアは、ほぼすべてが前日比プラスである。
本日は欧州圏でさしたる経済指標はなく
あったのはフランスの9月消費者信頼感指数くらいで
これは予想比プラスであった。
無論、これのみをもって、能動的にユーロが買われるわけもなく
一番の要因は、ユーロポンドであろうと思う。
ここでの強烈なポンド売りが、ユーロに買い圧力を与え
あたかもユーロが強いように見えているだけであると思う。
しかし、本日のユーロが独自的な強さを持っていないであろうことは、ユーロドルを見れば明らかである。
ユーロドルは、本日も上値が重く、前日比マイナス圏で、1.100をまたも下回った状況で推移している。
ドル買いの圧力は、ポンドが最も大きいものの
その他通貨ペアについては、ほぼ均等に進んでおり、
結果的には豪ドルドルとユーロドルが同じような下げ幅となっている。
1日の平均値幅を考えれば
豪ドルドルとユーロドルが同じような下げ幅であることは、ユーロ豪ドルにとっては、ユーロが勝る状況となることから、結果、ユーロ豪ドルはいまだ底堅い状況で推移ししている。
しかし、こんな消去法での掛け合わせによる堅調さが、長続きするとは思えない。
しかし、ポンド安の連れ安となるべきはユーロであると思うのに、なぜ、豪ドルが連れ安にさらされるのだろうか…。
おかげで、ポンド豪ドルは下落するのに、ユーロ豪ドルは上昇気味という股裂け状況なってしまっているのが、ロンドン序盤である。