投機 vs 実需 を見据えつつ、本日はドルカナダ狙い
今週も本日でもう最終である。
週初めから一昨日までは堅調にトレードできていたが、
昨日、値ごろ感からエントリーしてしまい、今週の勝ちをほとんど飛ばしてしまっての週末である。
本日は週末なのか値動きがどの通貨ペアもはっきりせず、調整で1日が終始してしまうかもしれない。
あえてトレードチャンスを計れるとすれば、今夜、カナダの経済指標があり、ここでカナダドルが動意づくかもしれいない。というわけで本日はあらためてドルカナダを注目しているのが現状である。
ドルカナダの見立ては少し置いておいて、
ここまでのドル相場の展開、とくにドル円の動きについて少し考えてみたい。
今月のドル円は、自分の見立て通り上昇気味に推移している。
やはり大口どもの今月のポートフォリオはドル円については確実に買いに傾けており、
ところどころ調整的な局面はあろうとも、これら大口どもがドル円のロングを投げている兆候はまだ見られない。
ただ、昨日、ドル円は108.50を超えることなくじやや下押しの下落を見せてきた。
各ニュースを見ていると、108.30あたりから段階的に本邦の輸出実需が売りをかけているようだ。
少し前は108.30あたりから叩いてきて、昨日は108.50を背中に叩いてきているため
おそらく108円以上からは、およそ20pips刻みくらいのレベルで、実需から売りが出ているのだろうと思う。
それに押され気味で推移しているのが昨日、今日のドル円である。
そんな実需に対して、投機のみのグリードどもは、いまだドル円のロングをあきらめている感じはせず
現状の最高値圏レジスタンスとなりつつある108.50を抜くことを企んでいるようにみえる。
ただ、本邦実需ががっちり上を抑えている現状、ドル円を買い上げるためには、もう少し結束した買い豚が必要だが、そんな買い豚をかき集めるための材料が不足しているのか、初動でドル買いの爆発力がなかなか起こらない。
108.50あたりが抜けてからは、現金なにわか豚どもが湧いてきて、モメンタムトレード全開で、どんな材料もドル円買いに過剰に反応するというご都合相場が起こってくるとは思うが、そこまでの道へなかなか到達できないのである。
本日は米系の経済指標もなく、経済指標を起爆剤とすることはできない。
米債利回りの上昇や株高を口実にしたくても、為替市場が口実不足で動けないなか、これらも事情は同じようなもので、口実のないなかで無暗な急騰など起こせる公算は低い。これら相場も経済指標がない本日は同様のデッドロック状態に置かれたままで、大きく相場が動きそうもない。
今夜のような状況で、大きな値動きが起こるとすれば、やはりトランプ大統領のツイッター砲か、米中どちらかの当局の発言にからむ、なんらかのヘッドラインくらいとなるが、週末はだいたいそういったヘッドラインは生じにくい。トランプも各当局者も金曜くらいはゆっくりしたいのかもしれない。
日々、絶対収益を稼ぎたいグリードどもが、週末の本日、無理やり収益を稼ぎたいとするなら、やはり唯一のまともな経済指標のなるカナダドルがらみ、くらいしかないように思える。
通常、カナダ発から原油を動かすことはまれで、普通は原油相場が先にあって、それにカナダドルが動かされるのだが、
本日のような材料不足で相場が動かないとなか、無理やり相場を動かしたいとすれば、カナダがらみの方向から、原油相場を動かすという強引さもグリードどもは狙ってくるかもしれない。
ということで、今夜はドルカナダとそれに関連する原油相場が熱い夜となるかもしれない。
そんなドルカナダだが、今年7月までの下値アタックを失敗して以降、現金な豚どもは買いに転じ、かなり底堅い展開を続けている。
カナダ中銀の金利据え置きから、下値アタックのチャンスを得られたものの、それも1.3140割れを失敗してから息を吹き返し、いまだ底堅い。
今週は、そんな戻りを叩くイメージで売りを繰り返していたが、結局、1.3240あたりでサポートされ続けるドルカナダは本日はいよいよ上抜けてししまうのではないかと、今日の自分はイメージしている。
ドルカナダは必ずしもドル相場に連動しておらず、ドルカナダが上昇したところで、為替相場全体にドル買い圧力をかけられない場合も多いが
少なくとも、今後のドル円の続伸を狙う豚どもにとってみれば、ドルカナダが下落するよりも上昇する方が、少なくとも一定のドル買い圧力を継続させられ好都合である。
自分の長期的な相場観としては、ドルカナダは下落を見立ててはいるものの、ユーロ豪ドルと違って、ドルカナダはまだ柔軟に見られており、売り買いどちらにおいても抵抗感は少ない。
ユーロ豪ドルについては、自分のなかとして絶対的な敵として、もう一生自分は売りしかしないんじゃないかと思えるほど、買いに嫌悪し、売り目線オンリーで見ているが、ドルカナダについてはそうではない。
この違いが、ドルカナダについては自分は勝てていて、ユーロ豪ドルにおいては圧倒的に負けている理由なのかもしれないけれど…。
ということで、本日はドルカナダの買いで相場を見ているわけだが、
現状のレート1.3270あたり、というのは、小幅なレンジの中間域で買い売り双方の優位性がまったく確認できないレートである。
現在のドルカナダは1.3240~1.3305あたりのレンジに収まっており、このどちらかの方向に動いてからのトレードが本日の基本戦略である。
まず戦略1が、1.3240のレンジ下限に近付いてきた場合、そのサポートを確認してのロング。
次に戦略2が、1.3305のレジスタンスを上抜いてからのプルバックを待ってからのロング。
レンジ上下限の動きについては、上記の戦略を見据えた買いを基本で見ていきたい。
この戦略を破綻は、1.3240割れで、
ここが割れたときは、自分のなかではドルカナダの戻り相場終了のシグナルとなる。
ということで、もしも1.3240を明確にした抜いた場合については、売りで仕掛けていこうと思う。
ドル円、ユーロドル、ユーロ豪ドルなどなどは
本日は週末の調整相場で値動きがはっきりせず、基本は見送りたい。
とはいえ、ドル円、ユーロ豪ドルについては、大きな動意が出た場合は、トレードする可能性もあるが
膠着感全開のユーロドルについてだけは、何が起ころうとも本日もトレードは控えるつもりである。
ユーロドルの現状はテクニカル的に見て、かなり絶望的なわけのわからなさである。
ダウントレンドラインを上抜いて推移しているのに、そこから先に伸びず、その上空圏内でレンジを繰り返している。
要は、グリードどもはまだまだユーロドルを売りたいのに、テクニカル的には上げのシグナルが出ていることからそこでの買い圧力が邪魔をして、膠着してしまっている、と自分は見ている。
大口グリードどもの狙いはどこまでもユーロ売り、しかし、テクニカル的にはショートはできない状況。
この拮抗を破るためには、買い豚を満足させるための上抜けをいったんはして、あく抜け感を出すしかないように思える。
では、ユーロドルは買いかと言われたら、
そんな上方ブレイクこそ、売り豚どもの格好の売り待ちの状況で、そんな即座に叩かれかねない買い持ちなどしようとは思えない。
むしろ、そんな上方ブレイクが起こった時に、自分はあらためてユーロドルについては売りで参入しようと思っている。
ただ、そんなユーロドルは上抜けしないまま下抜けする可能性もあり、しかし、現状ではそんな下抜けはチャーチストたちの買い場とされる可能性もあり…
まあ、結局、ユーロドルは当面、膠着イメージしか浮かばないのである。
ということで、本日は、あくまでもドルカナダに注目である。