ドル円高値更新、ユーロドル安値更新で全損
ドル円は1時を過ぎても押し目買いか、にわかの買いが湧いてきて
高値更新。
午前2時を過ぎても3時を過ぎても高値を更新し続けるドル円。
じり上げ推移ではありながら、
この執拗な買いはなんなんだ…。
5分足以下の短期足レベルで、一度たりとも下げトレンドを作らず
ほぼ一方的なドル買いのみが市場を支配しているのが今夜の相場である。
米中貿易問題の改善が市場の楽観を生んでいる、とのことだが、
たしかに米株の本日の上昇は一方的で
日経先物も上げが強く、
明日以降もドル買いが予感されるような値動きである。
自分は戻り高値を106.58が限界と思い、そこに損切りを置いておいたら
そこを見事にヒットされ、106.59まで…。
もう少し、損切りを上にしておくべきだったと思ったが
その高値更新など、まだ序の口で
そこからは、106.50を買い豚どもは短期サポートと見始めたのか、106.50に近づくたび買いが入り
次いで、106.60タッチ。
そこからこんどは午前3時すぎにまたも高値を更新し、106.68まで上昇。
楽観相場で値を戻すのはいいが
いまの戻りはかなり重要な局面にまで差し掛かかるところまで来てしまった。
そのラインは106.70。
このゾーンは、これまでなんどもレジスタンスとして機能しており、
もしもここを超えてしまったとなれば
5月から続いていたドル売り相場のほぼ終了を意味するラインであると思っている。
この節目の重要性は、売り豚、買い豚ともわかっているのだろう、106.70手前では売り豚の防戦売りも確認できるが
買い豚の突破の意欲がかなりぎらついている。
この戻り突破が失敗すれば、にわかを含めた買い豚陣営の勢力が一気に減退してしまうと思っているのだろう。
だからこそ、短期足レベルのサポートすらいっさい割らせずに、とにかく買いに買いをぶつけてきているのだうと思う。
自分は今夜はすべて売りでやっているため
小幅に損切ラインを置いているため、すべてヒットされている。
そりゃ、午前3時をすぎても高値を更新し続け
いまだ日通し高値が決まらないのだから
すべて損切されて当然である。
だからであろう
今夜の買い豚たちは、106.70の突破を狙うかのような執拗な買いが繰り返されているのだろうと思う。
その高値更新で収まらず、106.50アンダーがこんどは買い豚サポートとなって、執拗に買いを繰り返しているのが現在である。
米株の上げが止まらず、米債利回りも上昇気味なため、ドルの買い豚たちの強気ども相当なものである。
自分の本日のドル円ショートは、以上からほぼ全敗の状況であるが(途中、小幅に微益は取ってはいるので、完全な全敗ではない)
106.70越えを最後の損切りと見たてて、最後の売りポジションを取った。
ユーロドルのロングも今夜はメタメタである。
1.1050を割れてから損切りをしても手遅れに重い、1.1051を損切りとしていたら、
こちらも見事にヒットされ、1.10503まで。
ユーロドルは、ユーロ安地合いに加えて
ドル買い相場の圧力もあるため
どれだけ戻っても、それ以上の幅の陰線が突然の現れてくるドル買いの受け皿状態で、延々と売りが続けられている状況だった。
しかし、1.1050を割れないため再度ロングするも
そこからまた売り仕掛けが起こり、1.1040アッパーまで下落でまたも損切り。
これ以上の買いは困難かと思ったら、1.1040で小幅な買いが入り、1.1040をサポートに見立てて買っている豚がいると見えたため、いまいちど1.1040を背中に買いを入れた。
ユーロドルは、ドル円ほどドル買い圧力がないのか、
ユーロドルは、それ以降、1.1040を割らず、切られずに済んでいる。
ユーロドルはこの反発で、下ヒゲのともなうローソク足を完成させてくれたため、市場参加者に、1.1050アンダーの買い圧力を感じさせる形となってはくれている。
現在のドル円のショートとユーロドルのロングは
自分のなかでは短期足レベルのテクニカル根拠はない。
そういうと、値ごろ感からの逆張り、ということになろうが、まあそれは否定できない。
ただ、ドル円もユーロドルも相当なドルの買われすぎ水準にあり、
少なくともここから順張りでドルを買っていく気にはとうていなれない状況であるため、ドル買いでないなら、ドル売り、という選択を取っている。
ドル円については、106.70が中期的なかなりレジスタンスで、
たとえ、米中の貿易問題に楽観問題があるとはいえ
今夜中にそれを超えるのは難しいように思うし
ユーロドルにおいても、やはり1.1050を割って、安値をさらに更新させるというのはやりすぎであるように思える。
特にユーロドルなど、ドル買いの圧力でモメンタム的に下を追われすぎという感じもしないでもない。
NY序盤には、オランダ中銀総裁が、追加緩和の必要性に疑問を呈している。
ここでいったん、大き目の陽線が出てユーロの買い戻しが起こったが、
強烈なドル買い地合いが、その陽線をすべて否定し下値を追うはめとなってしまったが、
こうしたユーロにとってのポジティブ材料すらドル買いという圧力のみで全否定するというほどのドル買いは
さすがにやりすぎであるとしか思えない。
株高でのリスクオン的なドル円の買いがあったとしても、
リスクオン相場においては、ドルストれーど通貨においてはもう少しドル売りが起こってもよさそうで、その意味でも今夜のドル買いの異常性がわかろうというものである。
その証拠に、米中問題の改善の期待であるなら、せめて豪ドルが少しは買われてもよさそうなものなのに
豪ドルドルすら、前日比マイナスなのである。
今夜の為替相場は、ドルだけが買われているという異様な夜で、
ほぼすべての通貨ペアが、ドルに対して売られているという状況である。
もちろん、自分がかねてより述べているが
ユーロは現在、自律性のないドルの受け皿通貨であり
ユーロ圏の独自内容がどうであれ
ドル買いが起これば下がるし、
ドル売りが起これば上がる、という性質を持ってはいるが
ドル円が重要なレジスタンス106.70を明確に上抜かない限りは、その下値も限定的になるように思っている。
しかし、逆に言うと、ドル円が106.70を明確に超えていく戻り基調を鮮明にするなら
ユーロドルの下抜けも蓋然性が増し
ユーロドルは底割れし、奈落、という状況が現実となりかねない。
明日はいよいよ月末で
その意味でも、ドル相場はかなりドル高に振れかねない危うい状況にある。
為替相場を主導する大口の投機どもは
月ごとにポートフォリオを入れ替えており
一定の方針に従ったポジションホールド姿勢を取ってくる。
8月は、月初の109.30からの急落からも明らかなように、大口どもの売買方針は、ドル売りだったことは明らかである。
これが明日の月末に向けて
一方的なドル買いに進んでいるということは来月の売買方針はドル買い、という方向で、その準備がいま、とも見て取れる。
この大口のポジションの方針は
個人的には実はファンダメンタルズ的な内容はほとんど関係がない。
今月、ドル売りに進んだのも
これら大口どもの方針がドル売りだったからにすぎず
あらゆる材料が、ドル売りに有利な内容は過剰に反応し、ドル買いに有利な内容をほとんど無視してきた結果であろうと思っている。
まあ9月に入って相場の動きを見てみないと、実際にこの連中がどのような売買方針で動くのかははっきりしないが
まず確実に言えることは
月初の早い段階で、極端な相場の動きが起こるだろう、ということである。
その意味で、現在保有しているドル売りポジションは、あまり長く保有し続けたくはない。
ポジション
USD/JPY S 106.672 106.655 106.641
EUR/USD L 1.10444 1.10522