気味が悪いくらい、断続的にドルが買われ続けている。
昨日から続くドル買い地合いを
今夜のNYも引き継ぎ、延々とドル買いを繰り返している。
ユーロドルこそ、その他通貨ペアに対して強いため、大きな下落は回避できてはいるが、
ポンドドルや豪ドルドルなど、その他ドルストレート通貨ペアは悲惨なくらい継続的なじり安推移にさらされているのがNY午前である。
あからさますぎて笑えるのは、ドルカナダである。
自分はドルカナダの上昇を1週間ほど前に予感していたが、
上抜けするまでは、年初来安値圏にあっても、狂信的な売りをかけられ乱高下にさらされていたものを
いまや、とてもお行儀よく上昇を続けている。
自分は、上昇を見立てていて、綾戻しのロングを何度も狙っていたが、下値圏の乱高下に嫌気がさして、途中でポジションを投げたのみならず、ここ数日はショートをしていたほどで、
いまでは綾戻しで考えていた上げ幅のほとんど消化し、目下、自分が考えるピークライン、1.3220が射程であることから、もちろん、もはや買うことはできない、戻り売り待ちである。
このドル高ムードは、ユーロドルにもドル高圧力をまだ与え続けており
15分足で、1.1111あたりで長い下ヒゲ陽線を作っ引けた足を、その後、下落によってすべて吸収し、ヒゲ先を更新させるまでの弱気っぷりである。
もちろん、1時間足ベースでは連続陰線なので、下ヒゲ全否定、というのは、ない話ではないが
やはり昨日から続くドル高ムードは、たかだか1日では収束しないということか…。
昨日からのドル高ムード、
本日の経済指標の好結果。
それに対して
米債利回りが下降気味ではあっても下降しておらず
株価は小動きながらマイナスではない、ということは
積極的にドルを売り材料にはならず、
これは裏返せば、消極的ながらドルを買う材料になる、ということである。
短期足ベースで見た時
あらゆるドルストレート通貨にいえることだが
戻りを見せるときは、ボリンジャーバンド+1σ+2σまでが限界できっちり折り返してくるのに対して、下落時はほぼ確実に-3σまで押し込む、という流れは
完全に、ドルのじり高相場典型の流れである。
これは、もちろんドル円にもいえることで
下落は-1σかー2σまで
しかし、上昇は、+3σまできっちり伸びきり、レンジ幅を広げる、といった具合である。
このままだと金曜特有の地獄相場に移りそうで、かなりやばい。
金曜の地獄相場というのは、NY市場クローズまで、延々高値を更新し続け、安値を更新し続ける、というものである。
ただ、ドル円はすでに短期足レベルでドル高相場が崩れており、普通なら、ここからドル高転換はあまりない。
しかし、NYは、そんな相場の崩れをさらに崩すという強引な市場なので、
この安心のできなさが、東京にもロンドンにもない、NY特有の怖さである。
ユーロドル買い増し
ポジション
USD/JPY S 108.826 108.787 108.663
EUR/USD L 1.11274 1.11300 1.11326 1.11123