いまユーロドルのショートカバーは遅すぎ、いまユーロドルの買いは愚かすぎる?

先週の金曜からさしたる理由もないまま戻りを続けているユーロドル。

その戻りは、あきらかにショートカバーの連打で

新規の買いがいる感じがしない。

 

ただ、1.1330~60を超えたあたりからは新規の買いも現れてきたはずで

 

その後は、もとからの売り豚らのショートカバーと、

新規の買い豚によってユーロドルは持ち上げられてきたように思う。

 

昨夜はそれも1.14ミドルあたりでいったんピークアウトしたものの

1.141からの下が硬く

そこでも押し目買いが展開され、東京市場にバトンをつなぐ。

 

日足を見れば、21日移動平均線を上回り

ボリンジャーバンドのセンターがそれであるとするなら

このまま+1σは当然で、場合によっては+2σまで射程に入っているように見える。

 

+1σなら1.1470あたり、+2σなら、

レートはふたたび1.15を超えて、1.1520あたりが狙える状況である。

 

これは買いさえすれば、勝ち確で、

本日は、ユーロドルロングが鉄板トレード、であろうか。

 

そんな見立てがあるとするなら、ちと楽観的過ぎるように思う。

 

ここのところのユーロドルは1.15を超えた後

そのままレンジブレイクで上値を追うかと思えば、

レンジ内に引きずり落された。

 

そこから1.13を割り込むまで下落し

ついに本格的な下落相場入りか、

と思わせていたところ、1.14ミドルまでの戻りである。

 

現在のボリンジャーバンドミドルがどうのこうの、

という上昇見立てよりも

 

はるかに確率の高いと思われるレートですら

ユーロドルはことごとく裏切ってきた。

 

別の視点から見ると

先週末からの一方的なユーロドルの戻りは、

新規の買いというよりは売りポジションの解消

つまりショートカバーがほとんどであり、

それも、昨日の1.14ミドルでほぼ出尽くした、

と自分は見ている。

 

そうなると、いま市場に残るのは

1.1330~60あたりから新規で入ってきた買い豚のみで

そこに若干新規の売り豚が混じる状況であろうと思う。

 

レートが上に跳ねるのは、勢いに任せた新規の買い豚たちが

逆張りの新規かつ少数の売り豚を担ぎ上げ

これらの損切りがぴょこぴょこと値を上げているだけであると思う。

 

つまり、もともとの売りポジションは

週末から昨日の戻り過程において、あらかたショートカバーで消えているように思われ

切られてく新規の逆張りの売り豚が消えていくたびに

新規の買い豚の量がどんどん増している状況であるように思う。

日足レベルを別のオシレーターから見るとストキャステックの数値は

昨日の終値レベルで88%、本日は90%を超える水準まで上昇しており、

この同レベルは昨年8月ごろまで遡らなければならないほどの

過熱感満載の状況である。

 

それだけユーロドルのファンダメンタルズ的な強さがあるのなら

ここ数日の上昇にもオシレーターの数値にも違和感は覚えず

もっと上昇してよい、と思えるくらいだが、

現在、対ドルと対ポンドの消去法の要因でのみ上下しているだけの

ユーロドルの状況を考えた時、

あまりにも異様である。

先週の底値から150pipsあまり戻ってきたユーロドルを

いまさらショートカバーするのは遅すぎると思うし

それどころか、新規で買いを入れるなど

愚か者の行為であるとしか思えない。

がしかし、いまそれを律義に試みているのが東京勢である。

 

アホである。

 

昨夜のNYが1.1410アンダーを守り、戻りぎみでクローズしたことを

最大限に好感し

途中、1時間足レベルでの上ヒゲ陰線が現れていたことも忘れたかのように一心不乱に高値を追い続け

NY勢の昨夜の押し目からいい利食い場を提供してやっている。

個人的にはユーロドルは

ドルがろくでもないがゆえに、

今後、上昇してしかるべき通貨とは思っているが

いまだ上へのあく抜けが完了しているとはいいがたく、

短期的にはやはり売り目線である。

東京勢がまたいつものようにNYが戻すからより買いと

東京時間を通じてユーロドルを上で停滞させているが、

その後のロンアニがこれを引き継ぎ、

上値を追いかけていくとは思えない。

ロンアニのエサは東京勢である。

 

そもそも本日の東京時間のユーロドルの戻りも

なんの根拠もない、戻るであろうという思惑のみの

ユーフォリアである。

 

いまこの東京の無謀な買いに売りがついていってるのは

このあと、東京勢の戻しをまるまる削るための発射台にしか見えない。

 

もしも、本日もロンアニが

東京時が上げ続けたレートをさらに上に追うとしたら

 

東京勢は養分となるどころか、利益を得られるわけで

ショートカバーがほぼ一掃されていると思われるいまの市場で

ロンアニはどこで利益をむさぼるのか。

トレンドフォローは結構だが、さすがにこれはやりすぎである。

 

自分がもしもロンアニならば

ここからは売ると思う。

 

たまりにたまった東京勢のユーロドルロングポジションを刈るだけで

結構なpipsを稼げるであろうからである。

 

ということで、ユーロドル売り。

 

ポジション

EUR/USD  S 1.14423