ECBも最悪だが、それ以上に最悪なのはドル

リーマンショック以降、

各国は数々の金融緩和策を講じ、金融市場をじゃぶじゃぶのマネーワールドに変えたが

 

そのなかでとりわけ過度に金融緩和を行ってきたのが、ユーロであると思う。

 

極限まで金融緩和し、もはやマイナス金利が当たり前のようになってしまい、リーマンショックより10年以上も経って、

ECBはなおも金融緩和を示唆する、というのが、いかにユーロが最悪か、というのを端的に示してはいる。

 

日本も金融緩和を行っているが、それは黒田総裁になってからで、それ以前は金融政策に積極的でなかったことから、金融緩和に一定のタイムラグがあるのに対して

 

ユーロ圏は、リーマンショック以後から、延々と積極的な金融政策を実施し続けており、米国が利上げに転換したあとすら、えんえん金融緩和を続ける絶滅的な様をみるたび

ユーロは最低最悪の通貨である、と思えるわけだが

その最低最悪の通貨にさらに劣る通貨がドルである。

 

がゆえにリーマンショックがなんだ、ギリシャショックがなんだと騒がれても

ユーロドルは、パリティはおろか、1.11すら割れていない。

 

そもそもユーロが対ドルで、1.11までも追い込まれていることすらが、安すぎる話で

かつての史上最高値、1.6を超えてすら、まだ安いと思わせるほど、ドルの価値はないに等しい、と思っている。

 

対日本においては、円高だ円安だとかいう、以前に

そもそも108円どころか、100円すら超えて長年推移していることも異常な高値で、

ドル円は80円を割ってすら、まだ高すぎる、と思えるのが、個人的に思う率直な感想である。