ドル売り
ドル円の売りとユーロドルの買い。
USD/JPY S 108.826 108.787 108.751
EUR/USD L 1.1130 1.11274 1.12339
上記ポジションのうち、すでに一部は利食い
USD/JPY S 108.751 → 108.60 利食い
EUR/USD L 1.12339 → 1.1140 利食い
今夜のGDPは予想を上振れていたが、自分はドル売りに走った。
なぜか。
それ以前にドルが買われすぎていたからである。
本日のドル円は、さすがにやりすぎである。
たしかに、108.30のレンジ上限を抜いたことから、上目線にならざるを得ないが、
まともな押しらしい押しも作らず、じり上げし続ける、というのは、なんともやりすぎである。
本日のドル円の押しは108.55あたりで、始値の108.60あたりからみれば、わずか5pipsほどしか押していない。
日本株も前日比小幅安だったことも考えると、本日のドル円の上昇は米債利回りの上昇とモメンタム要素のみでいつでも崩れそうなもろさを感じさせた。
しかも、21時半の経済指標前にもう一段上げてきている段階で、指標結果をあらかじめ知るインサイダーも混じった期待感全開の状況で
指標結果は案の定、予想比上振れ。
といっても、プラス幅は予想2%に対して、2.1%と誤差のレベルである。
もっと大幅な上振れだったらば展開も変わったところもあろうが
ほぼ予想通りであるとすれば、それ以前の買いで108.80アッパーまでレートが進んだドル円は、すでにこの結果を織り込んだ状況であると見え、さらなる上昇を期待するのは難しいように思える。
その織り込み感を補完するかのように、米債利回りは、経済指標通過後、急降下しており、これが最もドル円の上値追いを困難にしている。
ドル円は自分が強固だとみていた108.70のレジスタンスを一時は超えていたが、指標発表後は再び下に割り込み、目下、以前まではレジスタンスとして機能してた108.55あたりをふたたび試そうとしている。
ユーロドルの買いについては
もともと1.1130アンダーのサポートはかなり強いと考えており
そこが守られている段階で、目線は上とならざるを得ない。
そこから下、1.1100のラインは、昨日のECBでも守られたかなり厚めのサポートで、
ここを割れていない段階で
そもそも売りだとしても、1.1130あたりから売っていくのは、1.1100から距離が近すぎて、リスクリワードが悪すぎる。
昨日、1.1180まで買い戻されたユーロドルが、ほとんど全戻しのような状況で、1.1140割れまで追い込まれた理由は、昨夜のドル買いから、ユーロドルがその受け皿とされた面が大きい。
もともとユーロはドルやポンドの受け皿としてしか値動きをしていないので、しょうがない面もあるが
昨夜のECBはそんななかでもユーロが主体的にされるべき相場で
そのさいに、1.1100を守り、1.1180までユーロドルが反騰したことを考えると
ユーロ独自の要因としては、1.1100はまだ割り込むことができない、ということが昨夜のユーロ相場ではいったん証明されている。
それが、ドル円上昇などのドル相場に移行した際、いつも通りのドルの受け皿としての状況にユーロドルが戻ったことで、ユーロドルは、1.1140を割り込むような事態となってはしまったが、
その下落はあくまでもドル買い、という圧力があってこその下落である。
本日はユーロは対ドルでの弱さを除けば
ユーロポンド、ユーロ豪ドルと
いずれも強さを出しており
ドルストレートのなかでは、最も健闘している通貨となっている。
これでも押されているというのは、
ドル全面高の地合いが、
全通貨ペアにドル買いの圧力をかけているからで、
本日のユーロドルは、この圧力が失われたときにもっとも戻りが期待できる通貨ペアとなっている。
ドル円の上昇の圧力が続くかぎりは
その全面的な受け皿となるユーロドルは頭の
重い状況ともなるが、
いまのドル高圧力が失われてしまえば、ECBも通過した現在のユーロドルが下げていく理由はない。
ということで、今夜はドル売りメインでまずは相場に参加する。
ユーロドルが値を戻せるかどうかは、ドルがこれから売られていくかどうかにかかっている。
このブログを書いているさなかに、ドルが戻してきたため、ドル円の売りと、ユーロドルの買いをそれぞれ追加した。
ポジション
USD/JPY S 108.826 108.787 108.663
EUR/USD L 1.11274 1.11300 1.11326