全決裁、スクエア…結局負け

ポジション

USD/JPY S  108.139 → 108.20

EUR/USD  L 1.11495 1.11554 1.11635 → 1.1147

USD/CAD  S  1.31437 → 1.3138

 

上記ですべて決済し、スクエアとした。

 

ロンドン時間からのドル買いポジション利益があり、相殺すれば、本日は若干のプラスだが、その勝ち額は微々たるもので、その後の無様な負け加味すれば、今日のトレードは負け同然の結果である。

 

NYから握ったドルカナダショートは一時利益が乗っていたが、そのまま握り続けていたら、ほとんどの利益がなくなってしまった。

ドルカナダは戻りはいったんピークアウトに達しているとは考えているが、

まだまだその他通貨ペアのドル買い相場が収束していないことと、NYタイム中盤以降からのトレンド転換はほぼ不可能と考えて、同値近くに戻ってしまった段階で、イグジットすることにした。

 

NY序盤のドル円買い、ユーロドル売りのポジションのままでいれば、東京市場に向けてホールドしていたと思うが、ドルショートポジションをホールドしておくことはできない。

 

やはり本日はドル買いで方向は間違いなかったところが悔しい。

 

NY市場はロンドン以上にタチの悪いダマシや、報道相場を口実とした仕掛けが多すぎる。

 

毎回、寝不足になってしまうこんな市場は、本当に以後控えた方が良いといまさらながら実感した。

 

本日はドル買い相場がうまくいったとはいえ、もし自分が持っていたドル円108.10アッパーのロングをNYでそのまま寝かせていたら、決済されて消えていたことだろう。

 

自分的には108.10が分水嶺と考えていたので、損切りを108.10割れのところにおいていたはずで、本日のNYはそこをきっちり刈ってから再び戻しているからである。

 

NY相場は本当に底意地が悪く、条件反射的な判断力とダマシに揺さぶられない冷静な判断力がないと、デイトレベースでは、勝つことはきわめて困難である。

 

ロンドンもダマシはあるが、ここと違ってNYのダマシはより念入りで、普通のテクニカル分析ではことごとく悪手となるようなところから入っていかないと利益が取れない。

 

今夜で言えば、108を割れないという根拠以外で、108.10アンダーまでの押しを買っていけるか、ということである。

 

値頃感でトレードしていれば買えるのかもしれないが、自分のルール上、こんなところは絶対買うのはNGの場所で、むしろ突っ込み売りが正解なほどである。

 

そう。そういう突っ込み売りの豚どもがそのままダマされて担がれる、というのがNY市場なのである。

 

ドル円は108.10を超えている限り、自分の買い目線はやはり変わらないが、

 

いまのレート108.20、1.1050あたりでは、ドル円を買いに入ることはできないし、ユーロドルを売ることもできない。

 

まずドル円をいまから買うのはリスクリワード的に悪すぎる。

確実な損切りは107.80アンダーに置かねばならないのに対して、上は108.40アッパーがかなりの抵抗帯として考えているので、ここまで取れたとしても20pips、それに対して追うリスクは40pipsである。

 

 

ユーロドルについてと同様で、ユーロドルはいまのレートあたりもそもそも強めのサポートでこれをクリアしても、1.1020あたりがかなり硬いサポートと考えている。それに対して損切りは確実なところは1.12アンダーあたりまでみなければならないことから、売るとしても戻りを待って売らねばならない。また買うなら、いまのレートでもありな面もあるが、やはり底抜けの可能性は十分にあるため、1.1020あたりまで待たないとならない。

 

もちろん、現レートも押しとしてはかなりのところだとはいえ、ここから買っていくには反発の足型を待たねばならない。NYで買いに入ったときも、下値張り付きのままで、下値リスクしかない危ない状態だった。

 

しかし、本日もNYに完全に騙された…

 

今日はドル買いで間違いない、と思っていた流れで、またも負けてしまう、というのは、いかに最近の自分が持ってないか、ということである。

 

すべてはドル買いポジションをドル売りにドテンしたことが失敗だった。

 

NYのゆさぶりは、自分は何度騙されても克服しきれない。

 

短期足で見ていると、ほぼ確実にだまされる。

 

米経済指標の予想比悪で下落したドル円は、

さしたる押し目も作らず108.10割れまで下落。

 

108.10は重要なポイントだと自分は思っていたので、ここをふたたび割り込むようなら、戻り相場も終わりだと思ってしまった。それが割れたのだから、ドルロングのポジションはすべて投げざる得なかった。

 

東京や、ロンアニすらも、戻り基調継続ならば、108.10割れまでも売り込まず、どこかで切り返してくるはずだ。

 

このあたりの強引さは

NYのみならずロンアニもともに混じったカオスな時間帯23時台だからこそ起こってしまったことなのだろうと思う。

 

この時間はボラティリティが大きいため、ダマシに見えない深いダマシが、大玉のぶつかり合いの中で簡単に示現してしまう。

 

108.10が割れ。

これが本日騙された最大のポイントである。

 

普通に考えれば、市場はそこから目線を下に切り替えていいものを、ボリバンがエキスパンションしてもいいものを、30分足ボリバンでみたとき、下限から切り返す、みたいな東京市場のようなレンジ的な動きをしている段階で、

この下げは、調整の押し目であると気付くべきだった。

 

NYがボリバン内で切り返すときは、たいていが、その下落はダマシで、その後、逆方向にトレンドを走らせるための準備であることが多い。

 

108.10割れを示現したNY時間最大の押しは、ボリバン下限にぶつかっており、ここでレンジ幅を広げなかった段階で、怪しさを感じるべきだった。

 

さらに周りを見れば、ドル円が下落していても、ユーロドルは頭が重いままでいっさい戻り基調を見せない、というところからも、ドル売りはドル円だけに生じているもので、ドル買い相場はまだまだ収束していない、と気づくことはそれほど困難ではなかった、と思う。

 

この時間は、日本人個人投資家もかなり参入する時間帯で、いまのムードではその多くがドル売りを仕掛けたがる状況であると思う。

 

日本人投資家の取引高は為替市場の中でもあなどれないボリュームがあると聞くが、彼らのほとんどがドル円をメインに取引する。

 

そんな彼らがいまやることはドル売りで、その結果、市場全体がドル買いの地合にあって、本来なら調整ほどのドル売りの流れであっても、ドル円だけは過度な下落を見せ、その他通貨ペアとは異色の動きを見せることがある。

 

今夜もそうした影響だったように思える。

実際、23時ごろ、ドル売りに傾斜したとき、その他ドルストレートペアがほとんど上昇幅をつくらなかったのに比して、ドル円だけは過剰な押しを見せることになった。

 

しかし、結局、ドル円は108円を割れることなく、日本時間未明に向けて日通し高値の108.30アンダーまでほぼ全戻しのような状況となった。

 

そもそも、108.40アンダーならまだしも、108.30あたりからの戻り売りにさしたるテクニカル的な意味合いはないことは、自分はわかっていたのに、20pipsも押されると、恐怖でポジションを投げてしまった。

 

あの経済指標の結果は、完全に押し目買いの好機になった。

 

この戻り相場のタイミングで、米経済紙指標の結果は予想比マイナスで、ユーロ圏の指標結果は予想比プラス、というような結果も

ドルの買い豚(自分も含んでいた)にとっては、押し目買いをする絶好のチャンスだった。

 

ドル円はその後、NY時間の間の4時間足をほぼ丸坊主陽線のような形にして、このあとの東京勢につなごうとしている感じである。

 

完全にドル買いポジションはホールドで日をまたげた状態で、

こういうときに勝てないようだと、もうどういう局面でも勝てる気がしない。

 

米株も米債利回りも大幅に上昇しての東京市場パスなので、東京市場がさらなる上値追いをしてもなんら不思議ではない。

 

だからこそ、NY勢のドル買い勢は東京勢のさらなる高値越えを逃さないように、ドル円を買いっぱなしで構えているのだろう。

 

実際、ドル円はこの期に及んで日通し高値あたりを、うろついている。

 

ポジションを投げるどころか、ドテン売りに切り替えた自分は、まんまとはめられた感じである。

 

108.30あたりは、108.40に向けて売りが密集するエリアであると思うが

 

NYはそんな値ごろ感など関係なく買っている感じである。

 

本日のドル買いポジションには自信があったのに、20pipsも下押しさせてくるNYに、またも翻弄された自分はもはやノーポジ。

 

ドル円が振り落としの下げをかけ、20pipsあまりも下押しさせても、ユーロドルは、ほとんど反応せず、むしろ、1.125割れを狙ってきている段階で

ドル買い地合いの継続は予感できそうなもんだったが、あのときの自分は、ドル買いの戻り相場が終わったようにしか見えなかった。

 

あのドル売りの押しの瞬間は、ユーロドルすら、1.1250を割れずに1.1260アッパーまで反発してきたのだから、押しはここまで…と思ってしまった。

 

相場観の正しかった時すら、揺り動かされて、ポジションを投げ、さらには逆ポジションを持たされているのだから、もうどうしようもない。

 

0時前に陽動で下げを進めておいて

午前4時前には日通し高値にほぼ面合わせしているのだから、最悪である。

 

先週107.20まで下落したときは、108円越えで日通し高値を超えたことから、押しても買い目線で見ていたら、押し目買いもないままに、一気に107.20までの下落された。そして、本日はしっかり戻っている。

 

戻ると思えば戻らず、戻らないと思ったら戻る。

まあ自分の見立ては相変わらずド下手くそだということである。

 

ただ、あのときの高値からの反落と、今回の結局の戻しは、状況が違うことはわかる。

 

先週のNY日中高値更新からの反転大幅下落のときには、4時間足でのドル円はボリバンのマイナス1σあたりに位置していて、投機どもが下値追いで新値を叩きたくなる素地があり、実際、報道を口実に下方向への仕掛けをかけてきた。

 

それに対して本日については、ドル円ボリンジャーバンドの4時間足がプラス1σの位置に戻しており、高値更新からの押しをダマシとして切り返し、上方向に新値を叩きにいく素地があった。

 

NY勢はとにかく新値を叩きたがる。

本日の安値は、107.80アッパーと距離があり新値を叩くには上だと思ったのだろう。

 

新値を叩きたい、という欲求があるため

NYはトレンドの先端をさらに増幅させることがもっぱらとなる。新値を叩けないなら、むしろ自らでトレンド転換させることはまれであある、という彼らの習性を考えれば、ドル円がこのまま反落していく、と考えることは楽観的過ぎた。

 

なぜ新値を叩きたがるのかといえば

もちろん、新値の先には大量の損切りがあるからである。

 

やはり0時までに108円割れくらいまでドル円を押し込めなかったことがまずかった。

 

ロンアニが混じってでもいれば、トレンド転換も起こりうるが

ロンアニが撤収したあとになると

NYはトレンド方向への順張りめのポジションしかとってこない。

 

しかし、23時には大陰線を作って下押ししてきたドル円が、その後、4時間かけて、全戻ししてこられるなどされれば、どうしようもない。

 

さらに、最近は、もうお約束のように

日本時間午前3時を過ぎると

ヘッドラインを口実にした、投機的な玉が入ってくる。

 

ブルームバーグとか、ほんと、やめてほしいのだが、

 

本日のヘッドラインは、米関係者が米中協議のため上海を訪問…とかなんとか。

 

これで米中貿易問題の懸念緩和、とか織り込んでのリスクオンでのドル買いか。

 

たいした報道とは個人的には思わないが

ドル買い戻り相場が進展しているなかで、それをより増幅させるには、格好の口実になる。

今回も、このヘッドラインを号砲にして

投機どもがいっせのせでドル買い。

 

その他市場も一斉に連携し、株高、債券安で米債利回りは急上昇である。

 

ただし、108.30アンダーは、中期テクニカル的にみてもやはり硬い岩盤のような雰囲気で

 

みんな一緒にドル買い仕掛け、という流れがまたも発生したが、108.30は結局超えなかった。

 

ただ、その勢いは、日通し高値界隈までの戻りを作るエネルギーにはなった。

 

この上昇から、後付けでチャートを語れば、

経済指標の予想比マイナスで、108.10アンダーの直近安値まで押し込んでドル円は、ダマシであったということで、

 

結局、ロンドン時間から持っていたドル円の買いをそのまま持っていたら、いまでも含み益のままだった、ということになるだろう。

 

最もひどいのはユーロドルで、ロンドン時間のポジションこそ、1.1190から1.1160で30pipsほどの利益が取れたが、NY勢序盤の瞬発的なドル売りで1.1170手前まで跳ねた瞬間、残っていたポジションをすべて利食いし、1.1260 アッパーで最初のショートに飛び乗ってしまったことで、そのショートポジションは一度たりとも含み益にはできなかった。

 

その跳ねた陽線は、自分がショートを取った瞬間に一気に上ヒゲ陰線に切り替わってしまい、

ここを見るだけでも、今夜のドル買いについてのかわらぬ意思は読み取れていたといえる。

 

そして、ドル相場の隠れたカナリアである(と自分は思っている)、ドルカナダであるが

 

はじめこそ、順調に下値幅を伸ばしていたが、やはり戻り相場で買い目線に切り替わっているにわか投機どもが

2:40ごろに起こった、安値更新の陰線をセリングクライマックスと見立ててまた買いに群がり、

1.13120われもくぜんだったレートを、ほぼ、NY序盤のレート1.3140までもどすような事態となってしまった。

 

最初こそ、ドル円が戻そうがユーロドルが売られようが下値を追っていたドルカナダではあるが、

 

あまりものドル買い地合いに、ついにドルカナダもタガが外れ、下値追いをやめてしまった。

 

いまのドル買いのモメンタムで引き続きドルカナダ買い、ということなのかもしれないが、

 

現状のドルカナダは、1.3150以上の水準は買いとしては過熱感のありすぎる状況で

ここからの買いにはリスクしか感じない。

 

1.315が高すぎる、という意味ではなく

あまりにもピッチが速すぎるのである。

 

本日最大の失敗は

ドル円を売ったことではなく

ユーロドルを買って島たことである。

 

1.1200という値ごろ感のみのふざけたレートをロンアニどもにサポートとして機能させ続け、

それをようやく下に決壊させたというのに

早々とエスケープしてしまったことが、最大のミスである。