東京をモンスターに育て上げたのは、NYである
ここ何日かの攻防は、東京勢がまず108円を突破させ、下に追いやられてもまた翌日突破させる、というような繰り返しである。
現下のNY市場は、一進一退の攻防で、いくらドルが売られようと、ドル買いのカバーが入るといった具合で、ドル円の下値が相当に硬くなっている。
やはり108.10はもともと強固なレジスタンスであったが、これが突破された今日となっては、
なかなかドル円の反落も難しいのかもしれない。
いまNYは108.30アンダーからの戻り売りをしかけているところだが、なかなか下がり切れないのは、自業自得な面がある。
ドル円が、107円割れから戻りを見せてきたが、本日108を突破し、108.10越えまでもの戻りを見せた原動力は東京勢である。
ロンドンでもNYでも破れなかったこのラインを破るほどのモンスターになった東京に育て上げたのは、ロンアニでありNYである。
東京勢は基本、ドル円買いが大好きで、現在のドル安相場が示現するまでは、素直にドル円を買っていた。
それをロンアニやNYがよってたかって安値割れまで売り込み
東京勢があきらめてヒステリックにドル売りに傾斜したらしたで
大底を東京勢に握らせ、そこから踏みあげてきた。
買っても殺られ、売っても殺られてきた東京は、いつしかドル買いモンスターになってしまった。
結果として、ロンアニやNYがそろそろドルを売るか、となっても、ドル買いを繰り出した東京勢の牙城はロンアニ、NYが合わせても破れないほどのものとなった。
ドル買いになったドル円をふたたび売り込むNYの様は、自身がモンスターに育て上げた息子を自らで成敗しなければならなくなった親のようである。
いまやドル買いモンスターとなっている東京勢は、目が$マークになっているような感じで
これを成敗するためには、
先週やった、107.20まで押しておきながら結局利食いで逃げる、といったような姑息な手段ではなく、
本日安値を割り込むほどの売りをあびせ、脳内にドル買い以外の思考がなくなったモンスター東京を、強制的に退場させる以外にない。