ユーロドル売り追加

東京市場は、NY様の追随からのド底追い相場で、パニックの様に、107.60のなかに突っ込んでいった。

 

一時は、107.70に切り返すも

15時過ぎ、もう一段の突っ込み売りで安値更新、107.62まで

 

しかし、ここでもドル円は107.60を割り込めず

その後参入のロンアニに上に刈られて、107.75あたりで現在膠着している。

 

ユーロドルは、ドル売りの流れから、1.1 240アッパーをうかがうも、上値が重く、1.12ミドルも届かず、

ドル円がいったん底打ちムードが見え始めていることから、1.1240アッパーが戻りの限界とみて、ややフライング気味ながらショートを追加。

 

本来は、1.1235アンダーのサポートを割ってからのショートをしたかったが、

結果的に、18:30あたりから首尾よく、1.1235を割り込んだため、そのままホールド。

 

ドル円は本日下に崩れてしまったが

日足の形状を見ると、ユーロドルもかなり危ない形になっている。

 

ユーロドルはいま戻りを試しているところだが、日足的には、レンジボラティリティの範囲で十分に射程に入る、1.1160アッパーにすら届かず、テクニカル的にはなんの根拠もないところで反発している。

 

ユーロドルは、昨日の16時、ロンアニが買いをぶつけた1.1200を底に反発しているが

そのサポートされた根拠は、ラウンドナンバーである、という意味以外に、さしたるサポート的な意味はない。

 

ただ、結果的にドル売りにともなうユーロドルの上昇により、このラウンドナンバーがサポートとして暫定位置をつけたが

ここからユーロドルの下落トレンドが否定されているわけではなく

レンジの下限、二番底の一つになったに過ぎない。

 

つまり、このサポートは、アタックされればもろい硝子のようなサポートであり

むしろ、こんなか細いサポートが下落加速のトリガーとなるのなら、投機にとってはよだれをたらさんばかりに十分狙いたい下値であるようにみえる。

 

ユーロドルが1.12に迫った時は、確かに下方乖離の限界領域で、これ以上売られそうもない売りの過熱感はあり、自律反発の臨界点に近づいていた。

 

それが、1.1200というラウンドナンバーを口実としたのは、タイミングとしてはちょうどいい形である。

 

しかし、その過熱感を冷ますのみならず、ユーロドルの圧倒的な巻き戻しを計るためには

強烈なドル売り相場が示現する必要があり、

それが本日の、108.60アッパーまでのヒステリックな東京勢の売りのエネルギーだけのものであるなら

 

ユーロドルの戻りは、反発の契機となるどうころか、

もう一段下落をはかるための戻りの充電期間となってしまうことになり

 

むしろ、1.12まで売られたときの過熱感がいったん冷まされたぶん、再度の売りエネルギーが放出される可能性が上がったとさえみている。

 

数日前までのユーロドルの下落は、ドル買いの圧力の囃された過熱感のある無茶な下落の面が大きかったが

 

これから起こる下落は、エネルギーが放出される健全な下落で、これからの下落の方が数日前の下落よりもはるかに破壊力が大きいものとなるように思っている。

 

ドル円はずっと戻り売りを考えていて、108.30アンダーが絶好の位置で、ここから107.90割れ位までを取りたかったのに

無様にも真逆のロングをしてしまい

午前にはすべてのロングポジションが損切された。

 

昨日のドル円の下落は、テクニカル的にもとてもわかりやすい形から発生、加速しており、チャートをうまく読み取れるトレーダーなら昨夜の下落を取るのは簡単だったはずで、自分の様に買い向かったバカは、チャートを読めない初心者か、値ごろ感のみで逆張りする下手くそだけだったことだろう。

 

ただ、そんな初心者や下手くその方が圧倒的に多い為替相場だからこそ、彼らの損切りも巻き込んで、相場はより下に加速したのだと思う。

 

いまのドル円は、自身のターゲットも大きく割り込み、かつ下のサポート領域限界まで押したとなれば、逆張り承知でロングするしかない状況である。

 

いまのところ、戻りは順調ではあるが、

いつはしごを外されるかわからない。

 

ただ、本日のNYが安値を追ってさらに安値を更新させる可能性は低いように思っている。

 

なぜなら、本日の安値を更新させたのは東京勢で、ロンアニやNYは、東京勢にはまず追随しないからだ。

 

基本、追随するのは、東京勢のみで、東京勢はいつもいつもNY勢に追随しているが(本日もそう)。

 

追随するということは、追随した相手よりも安い価格を叩く、ということである。

 

今回の例でいれば、NYが東京勢に追随するということは、東京勢より安い価格を叩く、ということで

 

これをするためには、自分よりさらに安いところを売ってくるバカが現れる確証がなければならない。

 

無論、NYのあとはまた東京がくるので

さらなる安値を追っても、東京勢はさらに追随する可能性は高いが、

 

NY勢は、基本、トレンド増幅、もしくは、トレンド転換からのトレンド増幅が大好きであり、

そこで新値とトレンドを作りたがる。

 

ちょっと抽象的な表現なので、具体例で示すと、トレンド増幅からの新値作りというのは、

 

たとえばトレンド増幅とは、今週頭、東京勢が107.85あたりに突っ込んだ売りが、108円ミドルまで持ち上げたパターンである。

 

この日、東京勢が突っ込んだ売りは、ロンアニに踏みあげられ、戻り形成過程で、短期的なアップトレンドが形成された。

そのご現れたNYは、ロンアニが踏みあげた戻りをさらに踏み上げ、新値を作った。

こういうのがトレンド増幅である。

 

トレンド転換からのトレンド増幅、というのは、昨夜のパターン。

108.30アッパーまでの戻りをひっくり返して、下落トレンドを作った。

これがトレンド転換からのトレンド増幅のパターンである。

 

本日の流れを見ると

ロンアニは、東京勢を上に刈ったが

その値幅は10pipsに満たず、107.70アンダーを突っ込んで売ってきた欲豚の損切りを引っかけたに過ぎない。

 

その意味で、戻り調整の圧力が増してきているわけで、NYがこういうときにやってくるのは、トレンド増幅、つまり、戻り売りを吸収しての高値追いである。

 

トレンド転換からのトレンド増幅を行うには、まだ戻りが少なすぎて、いまの調整相場が短期アップトレンドであるとさえ言えない段階である。

 

ここからNYが再度売りをかけてきたとしたら、それはNYが作ったダウントレンドのきっかけに乗ってダウントレンドを鮮明化した東京勢があらためて援護する戻り売りとなるが

 

NYは、この手のトレンドフォローはあまり行わない。

 

NY勢がやることは、重要な節目を破るパワープレイで、あとからはいってくる市場参加者をパニック売りもしくは、欲豚買いに導くことであり、自らが突っ込んで安値を追ったり高値を追ったりすることは、実はあまりない。

天底掴みのリスクが増すからである。

 

NY勢が理想とするのは、ある意味でトレンドの起点となることで、トレンドを追いかけることではないのである。

 

トレンドを追うのが大好きなのは、むしろ東京勢である。

 

東京市場はレンジ相場で、ロンドン、NY市場はトレンド相場、などというのは、よく言われる話であるが、

 

実は、東京勢こそがトレンドを追っており、NY勢はトレンドを追ってはいない。

 

厳密に言えば、NY勢はトレンドの起点を創造しているのみで、そのトレンドに乗っているのは東京勢なのである。

 

少なくとも現状、NY勢の創造したトレンドに乗っかり、ドル円の下落で突っ込んだ売り豚がかなり残存しているはずで

これらがあらかた焼き豚になるまではこの戻りは続くように思う。

 

昨夜のNYのトレンド創造は、東京勢のパニックる売りですでに完成しており、

NYが次に行うのは、あらたなトレンドの創造である。

 

順張りの常道は戻り売りのため、

本日のドル円は戻るたびに戻り売りのショートがたまっていくだろう。

 

戻り売りは、安値を更新する下落トレンドだからこそワークする。

つまりいまの安値をさらに深掘りする追従者が必要なのである。

 

しかし、東京勢に追随する豚はいない。

 

追随するものは、追随されるものに利益をもたらす。

 

誰が東京勢に追随し、東京勢に利益をもたらすというのか。

 

東京勢は利益をもたらされる立場ではなく、ロンアニやNY勢に利益を献上する養分である。

 

ちなみに、ロンアニもトレンドの創造者ではなく、トレンドの追随者だとは思うが、

資金規模、値幅他、東京勢とは異なった動きをするトレンドフォローワーで、しかも、毎回、東京勢を養分にしたがるクズな性質を持つため、東京勢とは根本的に種族の異なる、トレンドフォローワーである。

 

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