ドル円売り、ユーロドル買い

本日の東京勢は、予想通りドル円を買ってきた。

 

ロンアニはこれを戻り売りの好機とすることをせず、追随して高値追いをしてきた。

 

材料としては、米財務長官が

米中貿易問題が解決するとかなんとか。

 

それに楽観した株高が生じ

ドル円はテクニカル的な短期アップトレンドを増幅させた。

 

米中貿易問題の解決、というのは

米国に有利な交渉内容に、中国が妥協するということである。

 

この交渉に米国側の妥協はない。

 

そりゃ妥協させる側は、交渉の進展を常に楽観的に語るかもしれないが

交渉は相手あってのもので

 

世界で最もメンツを重んじる中国が

米国に屈し、妥協を強いられる交渉を受け入れるとは思えない。

 

現在まで続く米中の貿易問題の解決は

米国側の妥協なくしてはありえないと思う。

 

そして、それは当面起こりそうもない。

 

ということで、現在の楽観は一時的なものにすぎず、トレンドは本来のもの(ドル安)に戻っていくと思う。

 

そんなファンダメンタルズ的な云々はともかくとして、テクニカル的な話。

 

今回のドル円の戻りは、

とりあえず、昨日106.80までも安値を掘っていったバカらを根絶やしにすることを狙ったものであろうと思う。

 

107.50あたりから損切の買い戻しがきたことで、さすがに106.80あたりまでも突っ込んで売っていたNY追従以外に脳のないバカたちは、あらかた焼き尽くされたことだろう。

 

で、107.70から上のゾーンであるが

ここらからは、NY勢の戻り売りのゾーンになってきており

 

ロンアニもこれより上に買い上げることは困難ではないだろうかと思う。

 

ということで、ドル円を売り。

 

本日の東京勢は、NY様追随の買いが奏功しているが

これは、今日の東京勢は昨日の東京勢が焼かれる流れ側にいたがゆえに、助かったに過ぎないと思っている。

 

東京の売り豚が焼かれたあととなっては

次に標的となるのは、本日、調子に乗ってドルを買ってきた豚たちだと思う。

 

いま東京勢のドル売りが一掃されたとなれば

現状、東京勢はドル円のロングに比重が変わっているはずである。

 

これらが刈り取られることもなく、ドル円が上昇することは、考えにくく

 

そろそろドル円も本格的な下げのターンに移ってもよさそうである。

 

東京勢のみが作った底106.80など、下げトレンドの根拠にはまったくなりえないが

 

ロンアニ、NYが掘り下げて作った106.80ならば、それは強いダウントレンドの根拠となる。

 

これまでのドル円の下落は

買い豚の損切りを使うことなく、

ただただドル売りのパワーで下に下げていった感じがするが

 

買い豚を引っかけていく下落ならば、

仕掛け売りを何度かぶつけるだけで、値は下に飛んでいくのではないだろうか。

 

本日の東京勢の買いによって

下落のための燃料は作られた感がある。

 

昨日はNY様の安値を追いかけてど安めをつくり、踏みあげられる。

 

で、本日は、NY様の踏み上げで傷つけられた痛みも喜びに買え、買い上げ、ひと時の幸福を得る。

 

しかし、その喜びも結局は奈落の底に落とされるのではないかと思える。

 

売りでも利益を献上し、買いでも利益を献上する。

 

となれば、ほんと、バカなんじゃないかと思わせるマゾっぷりである。

 

為替相場の最大の収益源は東京勢の損切りである。

 

ということで、ドル円をあらためて売る。

 

しかし、自分の目下の本命はユーロドルである。

 

カモとなるその金持ちが損切をばんばんしてくれることで、欧米のグリードどもは潤う。

 

為替相場において、カモとなりえる金持ちは日本くらいである。

 

最近、自分はユーロが実は最強なのではないか、という考えになりはじめている。

 

ユーロは、現在の為替市場において、ドルに次ぐガラクタ通貨と思っている。

 

つまりドルを除けば、最弱の評価である。

 

それなのに最強、とはどういう意味か。

 

まず、ユーロはドル安に振れれば、当然買われることになる。

 

ドルという巨大な通貨の受け皿となるのはユーロしかない。

 

ということで、ユーロは基本ドルの合わせ鏡で

ドルが買われれば下げ、ドルが売られれば上げる。

 

しかし、いまの相場においては、ドル高に振れたとしてもユーロは下値が限定的となる。

 

それはなぜか。

豪ドルおよびポンドの影響である。

 

たとえば豪ドル

ドル買い地合いのとき、豪ドルドルは売られ、当然、豪ドルは下がる。

 

もちろん、ユーロドルも下がるのだが

豪ドルが下げるときは、ユーロ豪ドルが上げることになる。

 

ここでのユーロ買いが、ユーロの下げを限定的にする。

 

そしてポンド

 

ドル買い相場でポンドドルが下落したとき

ユーロポンドは上昇する。

 

ここでもユーロはポンドに対する買いで下げを限定的とする。

 

一方、ドル売り相場においては、ユーロドルの強さはより顕著になる。

 

まずドル売り、となれば、豪ドルドルが上昇するとする。

そうなればユーロ豪ドルは下落。

豪ドルに対してユーロは当然売られるわけだが

 

最も取引量のあるユーロドルにおけるドル売りが強烈に作用し、

ユーロドルは結局上値を追うこととなる。

 

ドル売りとなれば、ポンドドルが上昇し、

その派生でポンド買いが勝り、ユーロポンドが売られたとする。

 

そのさい、ポンドに対してユーロは弱含むものの、やはり取引高最大のユーロドルにおけるドル売りが勝り、ユーロドルは上がっていく。

 

ドル売り地合いにときには、ドル売りからユーロドルは上昇し

ドル買い地合いにおいても、ユーロ以外の通貨の下落に助けられ、ユーロドルはそれほど下げない。

 

つまり、いまのユーロドルはどのように転んでも大きく下げない通貨ペアであると思っている。

 

ただし、ユーロドルのいまのレートにおいては、という話である。

 

ユーロドルはここ数年、下に下げすぎた。

その下げはちょっと行き過ぎのようなところがあり、

これ以上の下値を追いにくくなっているように思う。

 

こうしたユーロドル単体での売られすぎというのが、ユーロドルをいま間接的に再異郷にしている要因であろうと思う。

 

ポジション

USD/JPY  S 107.70

EUR/USD  L 1.13544