今週はドル買い目線でみつつも、とりあえず、待ち。

先週は、ドル買い方向で大きく相場が傾いた週になった。

 

ただ、現在のドル安相場のテーマとなっている米中貿易問題は、まだ解決しておらず

 

ドル売り相場がゲームチェンジした号砲めいたものは、まだとらえられている感じがしない。

 

むしろ、FRBの利下げ期待が台頭していることから、ドル安相場はより強化されそうな雰囲気である。

 

ただ、チャートとしては明らかなドル買い方向を示唆しており、これをどう見るか、である。

 

とはいえ、このドル買い地合いは、あらゆる通貨ペアがドル高方向に伸びきってしまうほどの勢いであることから、

このドル高相場がある程度継続するにしても、

一定の押し戻りを待たないことには

ドル買い方向でエントリーはやりずらすぎるほどの、短期ドル高トレンドである。

 

しかしながら、この待ちというのがくせもので、思惑通り、待ちにたるドル安方向の押しや戻りがきたとして、実はそれこどが本来の方向で、

先週の雇用統計でのはしゃいだドル高は、ドル安相場における、絶好の押し戻りであった、となる可能性もあり、

 

究極なんとも判断がしずらい。

 

いまの短期トレンドは明らかにドル高、しかし、中期的にみたときのドル安トレンドはまだ継続してる可能性も捨てきれない。

 

むしろ、大衆レベルでは、いまのドル高をドル安相場の戻りとみている意見の方が多いように思える。

 

ここで、ドル買いで押し戻りと書き続けるのは煩雑なので(ドル買いにおいて押し戻りを待つとして、ドル円なら押し目待ちだし、ユーロドルなら戻り待ち、となるため、どちらの表現も必要)

 

ドル円といった、ドルが前の通貨(別にドルカナダでも、ドルスイスでもいいが)、で話を統一すれば

 

要は、目下、ドル高方向を狙うにしても、ドル高方向での過熱感がありすぎて、いま買うと高値掴みをさせられかねないので、押し目を待つというのが、今日の自分の基本目線だが、

 

いまの相場がまだドル安相場なら、いまのドル高は絶好の戻りであり、調整下落は押し目どころではなく、下落トレンド再開ということになる、という話である。

 

ただ、先週起こったドル高相場がいまドル安相場の絶好戻りであるとして、ドル安で狙うとしても、一方的にドル高に進みすぎた短期アップトレンドの否定をみないいことにはこの戻りを下落トレンドの戻りとみるのは早計で、ショート戦略だとしても押しの深さをみて、そこからの戻りを待ってからこそのショートがベターであると思う。

 

ということで、ロング戦略、ショート戦略、どちらを選ぶにしても、いまのレート108.50あたりからのロングエントリーはリスクが大きく、いったんは押し目待ちということになる。

 

個人的には今週はまずはドル高方向で見ていきたいので、押しを待ってロングが基本戦略だが、

 

この押しが実はドル安相場の継続を示す下落の場合なら、このロング戦略は破綻する。

 

そうなったらそうなったで、損切りし、ショートに切り替えての今度は戻り待ち、ということになる。

 

で、この押しが下落トレンド継続を示すほどの下落を示しておきながら、実はそれがダマシで、この押し目からの上昇こそが、今度こそいまの短期ドル高地合いをより強化するものであった場合は

 

短期アップトレンドを否定したのち戻りをまっての売り、というものが

さらなる高値を結局更新し、

ショートをしてもまたもの損切り、往復びんたとなって、またまた押し目待ち、ということになるように思えるが

 

それはそれで仕方ない。

 

そうなった場合、もう押し目待ちはしたくない。

 

そんな上下乱高下的な動きをするということは、ドル円で言えば、レンジに入ってしまった、ということになり、

むやみにエントリーするよりは、いったんは様子見が賢明で

 

レンジの上限を決め打ちし、そこでのブレイク待ち、ということをするしかないように思う。

 

とにかく、現状としてはどちらかの方向に決め打ちしないことには、エントリーもなにもあったものではないので、

 

まずは、買い目線での押し目待ち

それが刈られれて短期アップトレンドの否定を示すほどの下落があれば、売り方へと方針転換し、売り目線での戻り待ち

それも刈られてしまえば、レンジと判断し、レンジブレイクを待ち、ブレイク後のプルバックからの順張り。

 

時間はかかりそうだが、とりあえず、先週の動きの同意か否定か、それを判断するために、しばらく待ちで行きたい。

 

とりあえず、為替相場における踊り場、無意味の極みである現下の東京時間の値動きを見てみると、

 

雇用統計で吹き上げたドル円の値幅を

短期足レベルで、108円アッパーから108.60アラウンドに伸びた値幅の38.2%押し、あたりの108.40あたりでレートはとどまっているところを見ると

短期足レベルでの押し目買いが狙われているような感じだが、

 

まあこれは十分に想定内。

 

NY様に追随するのが東京勢のメゾンデートルなのだから、本日の東京勢は、押し目買いこそすれ、大きく売っていく動きなどありえようもないだろう。

 

NY様は強烈にドルを買ってきてバトンを東京に回してきたのである。

 

なので、東京勢がやるべきは、さらに買い上げるか、気迷いで動けないか、のどちらのみ。

 

大きく売る、などという反逆行為をやれるはずもない。

 

それを東京勢がやれるようなら、ここまで自分は東京勢を侮蔑することなどないだろう。

 

とはいえ、108.70より上は大きな抵抗帯となっており、NYがいくら買いでバトンを回してきたとしても、それを突き破るほどの買いを東京ができるか、といえば疑問もある。

 

ただ、ドル買い円売りの、ドルラブ円ファックエナジーは、東京勢の存在証明のようなものなので、一気に先週高値をブレイクアウトさせることも、東京勢ならやりかねないから、そこだけは侮れない。

 

とはいれ、東京時間のブレイクアウトほど信用性の欠けるものもないので

 

東京勢が上にブレイクさせたとしても、それについていくつもりはさらさらないし

押し目を破って押したところでもついていく気はない(これは東京勢の気骨ではまず無理だが…)。

 

本日のエントリーは、あくまで、基本はNY参入以降で考えている。

 

東京が上に大きくブレイクしたとすれば、

ロンアニの絶好の東京刈りの本能を刺激し

押しが予想より深いところまで進むことを警戒しておきたい。

 

本日に関しては、ロンドン時間の押しについては、どれだけ深かろうが、短期上昇トレンド否定の下落トレンド再開となる可能性は低いと思う。

 

ロンアニは基本、トレンドを作るより先に東京を刈りたい本能の方が上で

下落が起こったとしても、そこにNYが追随しなければ、その下落は一過性の下落で終わる可能性が高いと思っているからだ。

 

ロンドンで自分が参入するとすれば

万が一、東京勢がドル円を強く売って下値を試したことを、ロンアニどもが否定し担ぎ上げた場合である。

 

この場合はロンアニの作った踏み上げを、上昇トレンド継続の勢いとして、NYが追随していく可能性が高い。

 

そうなればロンドンからの買い追随でのエントリーは、個人的には十分選択肢となりえる。

 

もし東京勢がいまのレートを高値圏ととらえて、小動きのまま値幅を作らなかった場合(この可能性が最も高い)、

 

この場合は、ロンアニが上に担いできた場合は、上昇への継続とみて追随、売ってきた場合は、押し目形成とみてNY待ち。

 

……といった感じが、本日の基本戦略である。

 

とにかく、先週の地合いを引き継いだ東京にドル円を売ることはかなりハードルが高く、やれても、108.30あたりまでが関の山だろう。

 

それ以上突っ込めるならば、それはもはや東京勢ではなく、別の世界パラレルワールドの東京勢を見ているかのような驚きをもって自分は相場を見ることになるだろう。

 

ただ、そんなことができるなら、東京勢は、ここまで欧米どものカモになっているわけもない。

 

最後に個人的な問題は、いろいろ戦略を立ててはみたものの、本日は所用が多く、ロンドン時間以降、相場を見られない可能性があり、本日はどのように転んだとしてもエントリーそのものができないかもれない、ということである。