東京勢、その意気やよし。この東京勢の気骨?を眺めつつ、本日のドル円とユーロドルを考えつつ、ユーロ豪ドルの今後の戦略も考える。そしてもう一つの伏兵カナダドル!

本日の東京勢は、いまのところ、ドル円の戻り売りを試みているようだ。

 

昨日踏みあげられてから、節操なく、NY様に戻り高値のさらなる利食い場を提供するようなことをせず、売ってきた心意気やよし。

 

この売りをいまいちど本日の安値割れまでもっていければ、下落トレンド完成で

東京勢が戻り売りの起点となり、為替市場のトレンドメイカーになれる大金星だが

 

残念ながら、自分は10年以上相場を見ていてるが、東京勢がそんなトレンドメイカーになれたところを見た記憶はない。

 

これは東京市場に、逆張りを好む裏切り者たるねずみ男が多数生息することと、ロンドン市場には東京勢を刈りたくて仕方ないクズ中のクズ、ロンアニがいる、という二大要因のおかげである。

 

現在の東京勢の売り気は称賛に値するが、その評価とは別に、この流れに自分はついていきたいとは全く思っておらず、むしろ、本日の自分はここからのドル買い圧力を待っている状況である。

 

結局、東京勢はトレンドメイカーにはなれない、と考えている。

 

その理由は、ロンドンやNYの野獣どもは、自分たちがトレンドメイカーになるのを当たり前のように考えていて、東京勢がそうなることを決してよしとはしないからである。相場がどれだけドル売り相場であったとしても、その起点が戻り売りという二番手のものであったとしても、それすらも東京勢に渡すことをよしとはしていない。

 

本日の高値は108.60アッパーであるが、これは厳密には東京市場が開く前につけられたものである。とはいえ、ここを背中に東京勢は売ってきたわけなので、現状、東京勢は、ほぼ戻り高値からの起点を作れているということである。

 

この高値をロンアニやNYが更新できず、ドル円が昨日の安値107.85割れまで売り込まれるとなると、

東京勢は戻り売りの起点、すなわちトレンドメイカーになった、ということになる。

 

であれば、このトレンドの流れで養分となるの誰か。

昨夜、東京の売りを踏みあげたロンアニやNY、ということになる。

 

NY勢はたいてい、その利食い場を東京勢のバカ丸出しの買いの高値に見据えているところがあり、その余裕をかまして昨夜もさしたる調整もせず、高値引けさせた。

東京のバカらが、このまま高値をさらに追ってくれると高をくくっていたのだと思う。

 

しかし、その予想に反して、本日高値が東京市場オープンの前にトップアウトしてしまい、それどころか東京勢が売ってきたことを考えると

現状、より下で買っていたロンアニはともかく、少なくともNY勢は利食い場を失っている、ということである。

 

ざまあみろ、クズども、という感じだが、NYがこれを甘んじて受け入れるはずもない。

 

かくして、東京勢をトレンドメイカーにしたくないロンアニと、利食い場が欲しいNY勢の思惑は一致することとなり

 

本日、下落するとしても、その戻り高値は、本日の高値よりさらに上になるのではないかと思う。

 

つまり、ロンアニとNY勢で力を合わせ、本日の東京勢の戻り売りを刈りに走るのではないか、と現状は予想している。

 

本日の高値を更新させれば、現状、戻り売りしている東京勢を損切りで刈ることができ、そこから戻り売りに転じれば、ロンアニ、もしくはNYが東京から利益を貪ることができるとともにトレンドメイカーにもなれ、一石二鳥である。

 

ということで、本日の基本戦略は、少なくとも現状のレートからのショートではない。

 

東京勢が上に刈られるのを待って、その上の水準から戻り売りを狙うか、そのままの続伸も考え、短期目線の逆張りとはなるが短期足レベルでの押し目買いのロング、ということも考えられる。

 

ただし、東京時間の間に、いまいちど東京勢が日通し高値を更新せてきた場合は、

東京勢はトレンドメイカーになることは、やはりなかった、ということになるため

どこでも売りの好機となるし、戻り高値の位置を探すことになるだろう。

 

いずれにしても、ドル円については、まずは本日の日通し高値をどこかで更新されるまでは、様子見である。

 

それに対してユーロドル。

ユーロドルは、現在、かなりデリケートな位置にある。

 

昨日、ドル円が戻りを試したのに相対し、ユーロドルは1.13に届く前に下に叩かれている。

 

4時間足ベースではいまだ下落トレンドは否定されておらず、戻り売りが完成しそうな流れにみえるものの

1時間足以下の足では短期アップトレンドがまだ否定されていない戻り過程にある。

 

ユーロドルで重要なラインとなるのは、1.1270あたりのラインである。

 

このラインは、2018年の10月以降、延々引き寄せられるラインになっており、上に買われても下に売られても、結局、それらはこのラインに対する上方下方乖離であるかのごとく、結局、このラインに戻ってきている。

 

という意味で、1.1270あたりは、ここのところずっと続いているユーロドルのレンジの中心のようなラインとなっていて

本日は、このラインからどちらに向けて乖離していくか、を見ていくことが重要であるように思っている。

 

ユーロドルはなんだかんだ動いているようで、上は1.14、下は1.11の間のレンジ状況はいまだ変わらない。

そういう意味では、ユーロドルのトレンドはまだ決め打ちすることはできないため

ドル円の動きに応じて、トレードは考慮したい。

 

ドル円が本日、さらに戻りを試すようなら、ユードルは1.1270から下方乖離していく可能性が高い。

ドル円が、戻り高値を売って、下落を再開すれば、ユーロドルは上方乖離する可能性が高いだろう。

 

むろん、円相場が展開し、ドル円の下落とともにユーロドルも下落、もしくは上昇ととともに上昇、という展開も考えられなくはないが

 

現状の相場はドルの利下げがテーマとなっており、ドル中心で動いているため

ドル円とユーロドルは素直に逆相関すると考えてよいように思う。

 

そうなるとユーロ豪ドルといった、ユーロクロスはこのながれからすれば蚊帳の外で、明確な動きは読みにくい。

 

一昨日までの不当なまでの豪ドル売り祭りは終了したと思うので

少なくとも大きく戻す可能性は低いとは思うが

 

豪ドルが売られなくなったとはいえ、ドル売り相場なら豪ドルが買われたところでユーロも買われるわけで、ユーロ豪ドルの動きは限定的とならざるをえないように思う。

 

既述したことではあるが、現状、ユーロ豪ドルの週足はいまだ陽線であり、これを陰線にかえるためには、いまのレートからさらに50pipsは下落させないとならない。

 

最後の1日で週足をそこまで転換させるにはやはり力不足で、陰線が伸びてくるとすれば、やはり来週、新たな週足が作られ、フレッシュとな状況になってからではないかと思っている。

 

もしも、本日中にユーロ豪ドルが陰転したとしたら、その下落を取り逃すことになるが、それはそれで、来週の陰線形成の後押しとなるため、それならそれで仕方ない。

来週、より下から売っていこうと思う。

 

とうことで、本日のトレードの軸は、ドル円とユーロドルだが、あともう一つ伏兵がドルカナダ。

 

ドルカナダについてはドル買い相場の場合限定でトレードする。

 

ドルカナダは自分の大枠での見立て通り、大きく下落が進んでいる。

 

6/10~6/14までの大き目の戻りで相場観が振り回され、一時監視をやめたことは本当に悔やまれるが、現状のドルカナダの下落はちょっと一方的過ぎるところがある。

別にドルカナダがここで底打ちし、上昇トレンドに転換するとは思っておらず、引き続き、売り目線ではあるのだが、いまのレートはちょっと突っ込みすぎていて、戻りを待って売りたいのだが、その戻りがとにかくない。

6月の戻り売り以降の安値更新から、ほとんどまともな戻しを見せていないのだ。

 

だから、ここでいったんの戻りが発生すれば、200pipsくらいは戻り余地があると思っている。

 

これだけの戻り余地があるものを、戻り売り待ちで見送るのももったいない。

 

最終的には売りのつもりだが、その戻り待ちの間に、壮大な?綾戻しを狙った逆張りロングを実は考えている。

 

 

ただ、その戻りを試すための条件がドルの戻り相場、つまり買いの加速である。

 

本日はとにかくドル円の動きがトリガーで、その動きに応じて、ユーロドルを買うか売るか決めつつ、ドルカナダを買うか様子見かを決めることになるように思う。

 

どんな動きになるかは動いてみないことにはわからないが

 

市場参加者、特に、ロンアニとNY勢の心理を考えた時、

ドル円が本日の高値を更新することなく、このままむざむざ続落することだけはなさそうだ、という自信はある。