ドル高ターンは終わりが見えない

残念ながら、現在のテクニカルから見て、

ドル高のアップトレンドは完成しており、

ドル円など、下落の兆候は全く見えない。

 

現在、ターゲットとしては、110円ミドル、110.70あたりが見えており、場合によっては112円までも想定できるチャート形状を示している。

 

いまレンジの中にあるユーロドルも、このままドル高が進めば下割れのリスクが増すこととなり、

もし、下割れしてしまえば、1.1割れも視野に入ってしまい、1.1が割れれば、パリティへの現実味が増してしまうような状況である。

 

今年こそはドル安を、と願ってはいるものの、現在相場が示しているのはドル高への暗示で、

世間がドル安ドル安と騒いでいるのとは真逆の事態が進行中である。

 

やはり、大衆やマスコミが騒ぎ出すと、相場転換フラグで、いま大衆の多くが頑なに信じているのが

 

ドル安(円高)である。

 

昨年10月ごろからじわじわ進んでいたドル安円高が、1/3のフラッシュクラッシュで加速してしまったのが、やはり絶妙のタイミングだったのかもしれない。

 

年初にドル安円高が大きく進んだことが、ちょうど年の変わり目、ということで、

2019年はドル安! というイメージを大衆に植え付けてしまったのかもしれない。

 

昨年、お花畑相場でドル買いドル買いと言っていた、大衆が、今年から一転、ドル安ドル安と言いはじめていることが、今年がドル高相場だった、というフラグにならないことを願う。

 

ただ、大衆がひとつの方向に盲信してしまうとき、相場は往々にしてその反対に進んでしまうものだ。