ユーロドルはもはや自律的に動く力はない

今夜のECBは、最初こそユーロ高に振れたが

ドラギ登場で、またも瞬間的に下落した。

最初、自分は1.1370あたりでポジションを持っており
ドラギが現れるまでは、ユーロ高ぎみで、
1.1385アッパーで一部利食いしたが

ドラギが会見し始めたとたん、
いきなりの下落が起こり、損切された。

本来は、1.1365あたりで損切りのつもりだったが
手動で損切するつもりだったことから、
その下落値幅の速度が速く損切りが間に合わず、

1.1350で損切り

その後、売ったり買ったりしたものの、
下落気味な流れの中で、
どちらかといえば、買い方向で向かっていたので
負け越しが多いまま

レートは、1.1330割れあたりまで。

このあたりは、けっこう重要なポイントで、

現在のユーロドルの三角持ち合いを上放れした
上辺のサポートが、1.1320−30位置となる。

あらためて、1.1330を割れないことを確認したのち
1.1320アンダーを背に、ユーロドルをロング。

1.1335と1.1338でポジションを持った。

ドル円は、というと、113円ミドルを抜けて以降
ほぼまともな陰線を作ることなく、継続的な上昇。

なんどか売り向かったものの、ことごとく微損で損切され
113.70アッパーを背にした113.65あたりからのショートで
ようやく上げ止まった。

その後、ドル円、ユーロドルともにドル売り方向で進んだものの

1.1330〜1.13365あたりの過程において、

ユーロドルが1.1365あたりから、
いきなり1.1350あたりまで下落。

1.1365あたりには、戻り売りの勢力が多かったのだと思う。

こちらは、1.1365−50のあたりには損切を置いてはいなかったので、害はなかったが、
瞬間的に含み益が大きく減った。

1.1350アッパーから買いでついていった買い豚は
この瞬間的な振り落としで切られたものも多かったかもしれない。


1.1365アンダーから1.1350からの一気の下落ののち
1.1350を再び割れればまた損切りを思ったが、

この振り落としはさらなる下落を呼ばす、
戻り高値を更新、1.1370アラウンドまで

ここで、ユーロドルのポジションは利食い

ドル円は、合わせての下落で、113.55あたりで利食い

現在、スクエア。

今夜は結局、ドラギ会見の瞬発的な下落での損切幅の大きさによって、負け越してしまった。

トレードはそんなに悪くなかったように思うが、
値動きが激しすぎて、手動の利食いや損切は、かなり無駄なことをしてしまったように思う。

しかし、いまだドラギがなにか喋るとユーロドルが下がる、
というような予定調和は継続している…。

それもそのはずで、毎度毎度ドラギ自身がそういうスタンスなのだから仕方ない。

ユーロは現在インフレ気味だが、もっとインフレにしたい

とかなんとか、今回もそんな類のことばかりを話し

欧州圏の経済の悪さを次々あげつらっていた感じがし

ユーロを買っている人の心をやたら折りたがっているようにしか思えない、会見だった。

彼の個人的な願望はさらなるインフレ誘導だろうが、
それは結局、自国通貨の毀損を意味する。

個人的には
自国・自国域の通貨の価値を下げようとするものについては
売国奴としか思わないので、

この総裁はそうした類の筆頭である。

毎回毎回、インフレに誘導したがっているのはありありである。

これは、我が国の某総裁も同じで

この二人が、世界における亡国のツートップである。

自分は経済が専門ではないが
お偉い方々や、専門家のほとんどが、インフレになれば景気が良くなる、
と妄信している節があるが、

景気がいいからインフレになる

ということと

インフレになれば景気が良くなる

ということは個人的にはまったくイコールとは思っていない。

いずれにしても、今夜もドラギの思惑通り(?)
ユーロドルが下落したものの

その勢いは、これまでの下落ほどの勢いがない。

そもそも
最近のユーロドルは自律的に下落しているように見えない。

最近のユーロドルが下落するときは、
ほぼ間違いなく、ポンドドルの下落に引きずられている。

そういうとき、ユーロポンドはポンド売りユーロ買いで上昇しており、

その状況ではユーロが買われているのに、おかまいなしにユーロドルは下落する。

逆にポンドドルが反発しているときは、ユーロポンドはユーロ売りポンド買いに動き下落するのだが

この場合はユーロが売られているにもかかわらず、連れ高でユーロドルが上昇する。

現在、ドル買いにせよ、ドル売りにせよ

素直に反応しやすいのはポンドドルで

ねじれた状態でなにかといえば連れ高連れ安でしか動けないユーロドルは、いまはあまりかかわるべきでない通貨ペアなのかもしれない。