長期的にみれば、ユーロドルは上昇するようにしか見えない

今夜、ECBの金融政策が発表される。
今回のECBは個人的にはかなり重要である。

予想は据え置きで、ユーロドルは今夜も下落するかもしれない。

ここのところのECBは、たいがい、ユーロの希望を砕くような下落を見せている。

ただ、下落しないかもしれない。
値動きに大きな変化が起きないかもしれないし、むしろ大幅に上昇するかもしれない。

要するに、どうなるかは、なってみないとわからない、ということだが、
中長期的には、やはり、ユーロドルは上昇するように思えてならない。

まず、週足レベルで中長期の流れをみたとき、ユーロドルは下落転換しておらず、徐々にではあるが、上昇の兆しを見せているように見える。

一時は1.4アンダーから、1.04アンダーあたりまでと、およそ4000pipsに迫るレベルで下落したが、その後の1.16と1.04アンダーあたりの持ち合いを作り、上に抜けて以降、
ふたたびそのレンジの中に戻りはしたものの、
下落トレンドの継続を裏付けるためには、あらためて1.04アンダーを下回らねばはならず、
現レートから、およそ1000pipsは下に落ちねばならない。

もちろん、そこまでの下落の可能性はなくはないが、
2016年の12月から翌年、まさに今と同じ頃の時期につけた1.04アンダーのボトムから、1.2までの戻り過程において、
週足単位では、明確な押し目をほぼつけていないことから、現在、下値には明確なサポートがなく、現在の下落トレンドが加速すれば、その底は見えない。

しかし、逆にいうと、いまの下落過程において、明確な底が形成されれば、
それは、1.04アンダーからの中長期上昇過程における、明確な押し目としての可能性が大いに増すことになる。

そうなれば、1.4アンダーの直近高値は目標どころか通過点ともなり、ユーロドルはかつての史上最高値1.6さえも超える可能性すらある。

となれば、ユーロに相対するドルは売られるわけで、
この中長期的な見立てからみても、自分はドルが大暴落するという長年の信念により確信を持ててしまうわけである。

このユーロドルのすさまじい上昇、裏を返せばドルの大暴落を現実のものとするためには、現在のユーロドルの下落過程を押し目として反転させる必要がある。

そのクリティカルゾーンは、かなり強気にみたラインで、1.148あたりを超えること、もう少し保守的にみて、1.181あたりを超える必要がある。

それまではユーロドルについては、上にも下にも行く可能性があるが、
現在の勢いからすれば、やや上げ基調で、
この流れがECB以降、どのようになるかが重要である。

個人的には、これまでのECBは下落誘発が多かったとは言え、今回は少し違ってくるのではないか、と期待している。

まず、年内にQEなる金融緩和策を打ち止めする可能性があること。これがより明確に示唆されれば、金融政策の転換期となり、こういうときは、往々にして、相場の大転換も起こりやすい。

昨日からユーロドルは若干の戻り基調であるが、あくまでも若干で、その戻りの動きにはまだまだ強さがなく、そこまで大きな転換を織り込んでいる動きには見えない。

もしもこの程度の動きが、こうした金融政策の変更を織り込んだものであるなら、ECBの発表は織り込み済みの結果となり、
ユーロドルはまた結局大暴落する可能性もあるが、今回はそこまでの予見を相場がしているとは思えない。

まあ、相場分析と実際のトレードは全く別で、実際のトレードにおいては、一方的な予見のみでポジションは取れず、相場の現実についていくしかないが、

上記の見立てより、上か下かはともかく、今夜のユーロが小さくまとまるという可能性は低いように思う。

暴騰か暴落。

個人的には暴騰にベットしたい。

とはいえ、まだポジションを取る気はない。