トレンドをあざ笑うかのようなカナダドル売り

ドルカナダは、どこまでいっても1..33ミドルをサポートに見立てたボトム買いが続き、

本日も昨日の安値を割り込めず

日通し高値も抜けて、1.3340アンダーまで上昇。

 

一時、1.6380割れあたりまで下げが進み

利食いのチャンスは幾度となくあったが

 

ブレイク狙いでのホールドが、完全に裏目に出て

踏みあげられてしまった結果である。

 

為替市場の7割はレンジだというが、これは逆に言えば

その3割のブレイクを狙ってポジションをホールドしたところで

7割の確率で殺されるということである。

 

しかも、ブレイクの多くがダマシになることも考えれば

ブレイク前から抜け期待でポジションをホールドすることは

さらに勝率を下げることになるわけで、

 

はなからブレイク狙いは低勝率を覚悟してのものだから仕方がない。

 

ドルカナダは1.34を超えてからは一方的な動きとなり、損切りを巻き込んでいったのだろう、どんどん上昇していった。

途中売り上がりはしたが、ポジション量に耐えきれなくなり

結局、多くの損切りを強いられた。

 

戻りの必然性が皆無(と自分は思っていた)なかでの上昇なので、

思惑を外した短期の売り豚の損切りを巻き込みまくったのだろうと思う。

 

ドルカナダの上昇は、株価の急落を受けてのドル買いの面も大きかろうが、

 

ここまでドルカナダを買い仕掛できた最大の推進力は、

やはりユーロカナダだった。

 

ユーロカナダの一方的な買い仕掛けは

東京午後4時、まさにロンアニ登場から開始された。

 

ユーロカナダは現状レンジのなかにあり

どちらにも進み売る状況にあったが、

ロンアニはそれを上方向に煽り立てていき

レンジ内での短期上昇トレンドを形成させた。

 

レンジ内とはいえ、その高値追いは異常なレベルで進んだ。

 

今回何度も述べているが、

ユーロカナダが上値追いを強いられると

いくらドル安相場であっても、ドルカナダは下がりにくくなる。

 

それは対ユーロで大量にカナダドルが売られてしまうからだ。

 

これによって、底割れ寸前にあったドルカナダはまたも息を吹き返し、

本日、東京、欧州が売り崩しかけていた状況をすべて巻き戻す結果となった。

 

そのダメ押しとなったのが、NY序盤で、

ユーロドルが下押しする流れで、ユーロカナダが延々と高値を更新するとうドルカナダのショートから見ると最悪の逆相関がついには生じてしまい、

 

ドル安相場で推移しつつある流れにありながら

突如、ドルカナダが上値追いをするという、

ドル売り目線からのドルカナダを売っていた筋からすると

わけがわからないままに損失を食らうという状況が示現した。

 

その後、ユーロドル、ポンドドル、豪ドルドルも下に崩れたため

形としては、株安からのドル買いという流れとは説明がつくものの

これら株安のドル買いが発生する前から、ドルカナダの投機買いは発生していた。

 

NY序盤のドル買い仕掛けによって、ドルカナダはもちろん、

ユーロドル、ポンドドル、豪ドルドル他

あらゆる通貨ペアがドル高方向へとレートを進めたが、

それでも、やはりドル安相場を完全に否定するまでの状況には至っていない。

 

まずドル円は107.20あたりの安値に留まったままで

 

なにより弱いのがユーロ豪ドル。

1.6350アンダーの高値から叩かれて以降、またも1.6220割れまで下値を広げていることからしても、現在のリスクオン相場の終了には程遠い。

 

通常、株安が危機的な状況であれば

豪ドルドルが何よりも売られるわけで、

ユーロ豪ドルはなど暴騰しやすくなる。

 

それがこうも頭を押さられていることを見れば、

まだまだリスクオンの陶酔から市場は冷めている感じがせず、

そうなれば、ドル安相場の転換などまだまだ先の話であるように思える。

 

ドル円の安値張り付きをみても

ドル買いを行えるような地合いではないことは明らかだが、

 

そんななかでも、ドルカナダはたしかに仕掛けられた。

 

ドルカナダの買い仕掛けがいかに短期投機的な一過性のものだったかということは、1.34越えから一気に1.3440アンダーまで上値を追った後

23時20分から一転、

1分足で7連続登場した異常な陰線の連続からも見て取れる。

 

完全に仕掛けられたとしか思えない。

 

今回のドルカナダの上昇にあたり、

ドル売り相場の裏でユーロドルの上昇とともに

それ以上にユーロカナダの過熱的な買いを投機的進め

ドル安地合いにありながらドルカナダを踏みあげられた、というのは、

悪質極まりないやりざまだと思うが、

 

これもすべて相場であり、

結局、相場はダマシ合いの殺し合いなのだ。

 

しかし、NY序盤に生じたドルカナダの一方的な上昇を見せつけらえると

それがドル安相場に逆らったものであったとしても、

ここから、押し目買いしたい筋も増えてくるように思う。

 

しかも、1.3430越えから一気に20~30pipsも下落してきたのだから

即座に訪れた押し目買いの契機、という感じであろう。

 

ただ、本日、ドルカナダに買いの投機を仕掛けてきた連中が、

ドルカナダの底値圏からの売り玉をあらかかた焼き尽くした次には、

返す刀で、押し目買いを狙うにわかの買い豚を焼きに来るのが

為替市場の地獄っぷりである。

 

踏みあげておいて、にわかの買い豚についてはその期待を一気にはがす

というのは、

数日前のユーロ豪ドルでもやらかされていることで、

 

1.6170から1.6225あたりまで、50pips踏み上げ

反転の上昇を期待させておきながら、

そこから1.6100割れまでの100pips超の下落である。

 

以前にも述べたがユーロ豪ドルが反転上昇したとしたら

最低でも1.65あたり、最大では1.77あたりまでは戻りが見えることから

1.62から買っていってもリスクリワードはかなり高いものである。

 

しかし、そこにまったく届かない。

 

結果としては1.6220アッパーの水準から

結局、1.6100割れまで売り倒されたので

短期トレードなら耐えきれない押し下げを食らう結果となっている。

 

今回もそうで、1.6350アンダーまで上値を伸ばしていたユーロ豪ドルは、

結局、哀れ、またも1.6200水準まで沈められた。

 

今回のドルカナダも同様の結果になるのではないかと思っている。

 

1.4670アンダーから、1.3400割れまで

およそ1300pipsは下げてきた相場の底が拾えたならば

戻りが半値戻しであっても600pips以上

31.8%戻しであっても、数百pipsはゆうに上値が狙えることから

ドルカナダの買いについて、その魅力は抗いがたいものとなろう。

 

しかし、こんな水準でドルカナダが底打ちすると考えるのは

楽観がすぎるようにしか思えない。

 

ドルカナダは週足レベルで下落進行を続けており、

その下落が見据えるターゲットは、

順当に見て、1.3190アッパー、大胆に見れば、1.300割れ

かなり控えめに見ても1.3305水準あたりになる。

 

現在のドルカナダは

上記最も過小に見た下値ターゲットにすら到達していない。

 

百歩譲って、それでも1.3305まであと50pipsほどの水準まで下落してたことから、これでほぼほぼターゲット到達で

この1.33ミドルアッパーの水準がいったんの底で

そこから、幾度となく1.3370水準が守られているのだから

どうやらこのあたりがすでに大底のゾーンであるという見方もできよう。

 

ただ、であるとするなら、値動きが穏やかすぎる。

 

底打ちするということは、中長期の買い豚が利食いや新規ポジションを構築していくということで、

その底値圏の優位性は瞬時に解消される。

 

つまり、1.3350あたりが底値であるなら

いまのドルカナダはすでに1.34~1.35あたりに水準にまで戻っているはずで、

悠長に1.33代のなかにとどまっていない、と思う。

 

それほどまでに大底の優位性は、市場の豚たちに一瞬で回収され、

そのゾーンをリアルタイムで見ることなどできないものなのである。

 

最近で言えば、ドル円が101円まで下落したとき

101円代を見ていた者は少ないはずで、

この底値を拾えたものなど、ほとんどいなかったはずである。

 

あのとき、底打ちの瞬間、自分はチャートで見ていたが

101ジャストにかかるくらいのところで、一気に買いが入入り

瞬間的に1円くらい上昇した。

以後、101円代にドル円が差し込むことは二度となく

101アッパーがコロナショックでの大底と確定した。

ただ、それがわかったころにいつでもチャートから確認できるレベルのドル円の安値圏は

103~104あたりであった。

 

このように、相場の優位性は、市場のグリードどもに瞬間的に消化され、一般投資家がその底値を掴むことなどは

最も下げたところと自分が思うところで、一か八かで買いを入れ、それが運よく正解するか、

その底値ジャストにこれまた運よく指値が入れていない限り無理ゲーである。

 

今回のドルカナダで言っても、1.3370割れのアタックに何度も失敗しているが、そこでのカバーは目視可能なレベルで

やろうと思えば、1.3370代で成行で買いにいくことは十分に可能な即出である。

 

これがもしも大底であれば

1.3370あたりはワンチャンしかなく、

しかもその瞬間には大量の買いが群がり、

瞬時にして、1.34のレートくらいにはなっていて、

場合によっては1.35あたりまで吹き上がっていてもおかしくはない。

 

そんな高速レベルの急上昇がないという段階で

中長期の買い豚は1.33ミドルの水準はまだ底とみなしていない可能性が高く、

また、本日短期投機でここから買いあがっていた連中もそれを確信犯的にわかっているからこそ、即座に利食いを入れてきたのだろうと思う。

 

今回のロンアニどもは、ドルカナダについては、確信犯として、あえてトレンドに逆行する買いを入れまくったのだろうと思う。

 

無茶な買いだとわかっているのだから、早々に投機の買い玉は手仕舞いして当然である。

 

それが23時20分から突然現れた7連続陰線であろうと思う。

 

1.3430アッパーからの7連続におよぶ陰線は

買いを仕掛け続けてきたロンアニどもの利食いの痕跡のみならず

戻り売りの新規売り玉の増加もともなったものであろうと思う。

 

中長期の豚たちが入れてくるとすれば、

1.33ミドル界隈の大底狙いの買いなどではなく、

むしろ、1.3430あたりからの戻り売りではないかとすら思える。

 

もちろん、中長期の豚たちがこんな売られすぎの安値圏から新規の売り玉を仕込む可能性は低く、

ここでの新規の売り玉も短期投機のものであろうと思うが、

 

トレンドの流れに沿っているのは、1.3370からの買いよりも

1.3430からの売りであり、

その意味では同じ短期であっても、本日については、買い豚よりも売り豚の方が、まだポジションを投げ捨てるまで時間は長いように思う。

 

本日の強引な買い上げは、1日どころか、1時間後ですら利食いで解消すべきくらい危険な逆張り玉であったと思うが、

売り玉については、それが短期トレードであっても、数日以上は保有でき、

場合によっては数週間、数か月保有できるだけの優位性があると自分は思っている。

 

そもそも本日到達した1.6430アッパーのゾーンは

数日前に割り込んできた200日移動平均線にほぼほぼ近接するもので

これ以上の高値追いは

現下のドル安相場を、ドルカナダのみは否定するような状況となる。

 

本当にドルカナダの買いに自信があったとするなら、

こんなゾーンで買いの手を緩めるわけもなく、

むしろ、一気に買い攻勢をかけてもよかったゾーンである。

 

しかし、現実は、連続7陰線。

いくらかの高値攻防があっての下落転換ならまだしも

1.3430越えの水準から、7連続の陰線は

その売りに一切の迷いもない証拠である。

 

とはいえ相場はなにが起こるがわからず

ドルカナダは1.3350で本当にボトムアウトしているかもしれない。

 

であるなら、ドルカナダは今一度、1.3430水準から上を超えていくことが必然で、

本日、いまいちどそんな風にドルカナダが高値を更新するようなら

本格的な戻り相場が示現しかねず、さすがに撤退するつもりだが、

 

NY序盤のドルカナダの高値追いは

自分たちが参入する前に下値を更新されたロンアニの

意地の踏み上げで、ユーロカナダドルの異常な上昇具合を見ても、

一過性の勢いであることを承知で強引に大量の資金をカナダドル売りに振り向けたものであるとしか思えない。

 

しかし、結果としてドルカナダは踏み上げに成功し、その目的はたしかに達成された。

 

しかし、もうここから先は、ドルカナダが買い進められる動機はないと思う。

 

本日の踏み上げで、昨日今日の短期にわかの売り玉の多くが一掃されはずだし、

見ようによっては短期レジサポ転換しているようにさえ見え始めている

ドルカナダについて、切られた売り豚が全員が全員、再度売りで参戦することもなくなっているだろう。

 

となると、今一度買い仕掛けをしたとしても、

もはやそこには損切される最初の買い仕掛けよりも売り玉の総数ははるかに減少しており、

同じ買い玉をぶつけたところで、NY序盤ほどの踏み上げはもう行えない。

 

そもそも、現下のドル安地合いで、ドルカナダを買い続ける根拠はかなり薄い。

 

ということで、ドルカナダのショートはいまだそのほとんどがホールド中である。

 

しかし、ポジションを張りすぎたため、

1.3430までの上昇局面で

またも多くのポジションが損切りをせざるをえなかった。

 

NY序盤のドルカナダの買い仕掛けによって

短期戻り高値1.3412、1.3425あたりと、二つ分の戻り高値を突破したことは

短期レベルでは、レジサポ転換が果たされてしまったように見える。

 

その前提で、冒頭に述べた通り、

ドルカナダは押し目買いを狙い始める豚が増えはじめていることだろう。

 

しかし、すでにドルカナダは1.34を再び割り込み、1.3380アッパーの水準まで沈んでいる。

 

結局、この戻りはダマシになるように思っている。

 

なぜなら、レジサポ転換を果たすべきドルカナダの本当の戻り高値はここにはないと思うからだ。

 

ドルカナダの売り豚を完全に焼き尽くすべき戻り高値は

1.3500よりもう少し上の水準であり、

これは昨日、ロンアニどもがつけてきた高値1.3480あたりからさらにもう少し高い位置になる。

 

なぜこの位置かといえば

このあたりの戻り高値から先週末、ドルカナダは売り崩され、

200日移動平均線すら割り込んできたからである。

 

ただ、昨日の1.3480あたりのドルカナダの戻り高値水準も重要ではある。

 

なぜなら、1.35あたりから押して1.3350を付けた反発局面からの戻り高値として、この位置は考えられるからだ。

 

つまり、現在のドルカナダは、昨日の1.3480高値あたりを超えない限りは、いまだ戻り売りの真っ最中であり、1.3350割れの売り仕掛けのムードは残っているということで、

 

もし1.3480を超えたとしても、1.3500アッパーの先週末の高値水準を超えない限り、ダウントレンドが消失したといえない、ということである。

 

たしかに、1.3415~25あたりの本日時点での戻り高値超えで底打ちを期待し、買いで入り、それが本当に底打ちのレベルになったなら、

損切りが浅いレベルからのスイングロングを構築できたことになる。

 

 

現在の売られすぎているドルカナダが大底をつけて、この水準から押し目買いが成功するなら

そのリスクリワードも半端ない。

 

しかし、ドルカナダはこれ以上上がらないように思う。

 

そもそも本日上がってきたこと自体がトレンドに逆らって強引な大玉をぶつけまくってきた投機の買い仕掛けに過ぎず

しかもその短期投機的なポジションは、すでに閉じら続けていると思うからである。

 

ここから買いに入ってくるのはおそらく大衆たちで

彼らの買い玉はNY序盤の買い仕掛けを成功させた投機の豚たちの買い玉の利食いうをバーしてあげる形になっていると思う。

 

要はドルカナダのここからの押し過程においては

投機のプロたちの買い玉が利食いで消えて、その売り玉を大衆素人の買い玉で拾うという形で、買い玉の所有者が入れ替わっているところであろうと思う。

 

またはここから新規の売り玉を仕込んでいるプロたちの売りを、大衆の買いがカバーしているのかもしれない。

 

いずれにしても、いま売っているのが俗にいうプロたちで

買っているのが大衆。

 

そして、プロの豚たちは、大衆が利するような行動は絶対にとらない。

 

いまからさらに買いあがっていくことは、

これら大衆が利する結果となる。

 

プロの豚たちが買いあがっていくのは

そこに売り上がっていく大衆の売り玉があるからである。

 

ただ、ここでひとつ気になるのが

IMMのポジション状況とオアンダのオープンポジションである。

 

これは前者がプロの機関投資家

後者が個人投資家の傾向を見ることができるが

 

このポジション状況が

機関投資家個人投資家とも

売りに傾いている、ということである。

 

個人投資家については、それほどの差がないが、

機関投資家については、明らかに売り側に偏りがみえる。

 

3月以降は、IMMのカナダドルの買い玉がどんどん失われているのにかかわらず、売り玉はほとんど減少していない。

 

つまり、ドルカナダの上昇については、

機関投資家筋もいまでも狙い続けていることになる。

 

しかし、状況はそれとは真逆で、ドルカナダは3月以降、一貫して下落を続けている。

 

 

しかし、カナダドルの売り持ちはいまだその多くが解消されていない。

 

つまり、現在のドルカナダの下落は

やはりドル売りのみを推進力としており

主体的なカナダドル買いによって生じているものではない、ということである。

 

ただ、そうこうしているうちに

ドルカナダは長期テクニカル的に、かなりクリティカルなゾーンに差し掛かってきている。

 

売り玉をほとんど解消せず、買い玉もほどんど増加させていないのに

ドルカナダは下値を追い続けているのである。

 

現在、ドルカナダにおいて、最も重要なラインと考えているのが、

これまで再三述べてきたが、1.3330のサポートゾーンである。

 

ここが割れれば、ドルカナダの買い豚たちも

さすがにドル主体のみでドルカナダの相場を語ってもいられず、

カナダドルの売り玉を解消せねばならない局面に立たされる。

 

その際、大きな変動リスク要因となるのが、上記の増加のまま解消が進んでいないカナダドルの売り玉の存在である。

 

これらが一気に解消に回ってしまったとすれば、

需給のバランスは完全に崩れ、相場は一方的な下落となる可能性がある。

 

現在、IMMのカナダドルのポジションは売り玉が6万枚近くあるのに対して

買い玉が2万枚ほどしかない。

 

およそ3倍の差である。

 

これまで、このくらいの差があった通貨ペアは

まず豪ドルが、圧倒的な売り玉の超過だった。

そしてポンド。

こちらも同様である。

 

結果、とうなったかといえば

豪ドルドルはどこまでも高値を追う結果となり、

ポンドドルも高値追いを止めない。

 

豪ドルについていえば、

これは当初はドル安のみで進んでいたことから楽観していた市場が、

あるクリティカルゾーンを抜けてから、豪ドル売りそのものの売り玉を解消せねばならなくなったからだろうと思う。

 

これが0.68まで上昇した豪ドルが、そこからなおも上昇を加速させた要因であるように思うが、

 

ちなみに、これだけ過熱して上昇してきた豪ドルドルであっても

いまだ豪ドルは、売り玉の方が買い玉よりもはるかに多いところが怖い。

 

ただ、0.68からのさらなる加速以降、

豪ドルは後に売り玉の大幅が減少が起こってきたが、

ポンドにはまだそれが起こっていない。

 

その意味ではポンドドルは今後、より暴騰しそうなリスクを抱えているように思う。

 

その意味では、現在のドルカナダもポンドドルと似たような状況にある。

 

これら建玉の状況を考えたとき

 

 

売り玉がこれだけ増加しているのに

下がらないポンドドルと上がらないドルカナダ。

 

なにかがおかしい、ということである。

 

おそらく、これら通貨ペアについては

いまだドルを過大評価しすぎているように思える。

 

カナダドルもそうだし、

ポンドはもっとそうだろう。

 

対ドルに対して、自分たちがそこまで強いはずがない、

なぜなら自分たちそのものがそもそもそれほど強くないのだから

という思いが

ここまで売り玉を増加させ続けている要因であろうと思う。

 

たしかに、ポンドはもちろん、カナダドルとて

現在はそれほど強い通貨ではないと思う。

 

しかし、それをはるかに上回るレベルで現在のドルは弱いのである。

 

現在、FRBが進める緩和策は

米ドルの歴史的に空前の希薄化を生むことは必至で

しかも、現在は金本位制を放棄した兌換通貨ですらない米ドルは

今後、より紙切れへの道というか、

歴史的な安値水準へと沈む宿命を帯びたように思う。

 

さらに今後、FRB国債買い入れなどを行えば

米ドルのさらなる価値の毀損は進むこととなる。

 

この流れが一朝一夕で逆流するとは思えず

また、世界最大の供給量を持つ米ドルに対して

その他主要国ががいかなる自国通貨の希薄化を行ったところで

米ドルのそれには及ばない。

 

現在の株高はアフターコロナの楽観期待がどうこう

という話があるが

つきつめれば、コロナだろうがリーマンショックだろうが関係なく

米ドルの貨幣価値が今後大いに下落する可能性が高まっているのだから

株だの金だのが上昇し続けるように思う。

 

人為的かつ制御不能の米ドル安がもたらす株高、商品高というロジックを考えた時

今後世界経済に生じる動きは

景気回復があるかどうか関係なく、

過度なインフレであろうと思う。

 

ポジション

USD/CAD  S  1.34358 1.34230  1.34126  1.34032  1.39958 1.39955 1.33937  1.33885 1.33884